荒天か、好天か。

「天気」は英語で weather 。ウェザーには「色褪せる」「風化する」などの意味もあり「荒天」とも訳されるそうです。それに対して日本語の「天気」は そのままで「好天」の意味に使えます。と、これは暮れなずむ町の光と陰の中で仕入れた金八先生の受け売りなんですけど、なかなか興味深いことですよね。
この違い、英語を使う地域の人々は古来より天候に立ち向かいながら、日本人は晴天を喜びお天道様に感謝しながら日々を送ってきたことの表れなのでしょう。



この時期、
夜明け前は薄雲に包まれて
日中とは正反対に湿気が多い。
それが日の出とともに
ものの30分ほどでみるみる青空に。
飛行機から見れば、雲海の早送り。

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マルコ・ポーロは『東方見聞録』に「黄金の国ジパングには、勤勉にしていつも上機嫌な民が暮らしている」 とその印象を記しています。マルコ・ポーロが見たのは700年前の日本。以前墓所の設計をした横浜市南区の乗蓮寺に「尼将軍(北条政子)お手植えのカヤ」があり、そこの立て札に樹齢700年と記されていたと記憶しているので、頼朝が関東を治めてしばらく経った、つかの間平和でのどかさがあった時代の日本を見物して歩いたものと思われます。



上を向いて歩いていたら
皇帝ダリアの開花第1号を発見。
冬の始まり始まり。


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鎌倉時代と今とを比較して、今の方が物質的にはるかに豊かなわけで、それはもう地球上で類を見ないほどのレベルにあるのですから、せいぜい機嫌よく日出ずる黄金の国に暮らす幸せを味わいましょう。
「こんにちは」という挨拶は「今日は(こんにちは)いい天気でようございますねえ」という意味。出会う人出会う人に、こちらから晴れやかに挨拶する好天な心持ちが、好転を招くのだと信じつつ。





今日は「港南台店」にいます。