大きなビニール袋に庭で引っこ抜いた雑草と、かき集めた落ち葉と、市販の堆肥を入れて混ぜます。そこに台所で出た生ごみを入れ、袋の口をしっかり閉じて、揺すったりひっくり返したりしてから日向に放置。時々またひっくり返す。そのうち堆肥の微生物が活動を始め、発酵が進んで高温になり袋がパンパンに膨らみます。そのままさらにひっくり返しを続け、やがて温度が下がれば完熟堆肥のできあがりです。花壇や畑の最高の有機肥料になります。



雑草も落ち葉も森の恵みなり。

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日々大勢の人と関わると、気持ちに雑草も落ち葉もたまるもんですよね。中には気が合わない人もいるし、ずるい人も、怖い人も、時々は無礼な人も。そんな時には庭に出て、堆肥と一緒にビニール袋に入れてシャッフル。ここで大事なのは口をしっかり閉じること。うっかり閉じ忘れて愚痴や批判を撒き散らかすと、中身が発酵せずに腐敗してしまいますから。



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ビニール袋とは自分を見つめる庭時間なり。雑草は美しくない事柄、落ち葉は嫌な記憶、混ぜ込む堆肥は信念と、家族と自分への愛情です。



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発酵を促進させるために小麦粉を混ぜこむという方法もあります。小麦粉はメラトニン。睡眠中に脳内を整理整頓してくれますから早寝早起きを心がけてください。嫌な気持ちも悲しい気持ちも、いい睡眠を繰り返すうちに、優良堆肥に変化してゆきますので。



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発酵と堆肥の違いは微妙にして決定的なのです。完熟堆肥の土壌は盛大に花を咲かせ、地味豊かに野菜を太らせますが、腐った土だと何を植えても性根を腐らせてしまいます。



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正しい堆肥づくりが身につけば、雑草も枯葉もありがたい恵みであると、心穏やかに受け止めることができるようになります。と言いつつ、ぼくはまだまだその域には程遠く、イラッとしたり、落ち込んだちの繰り返し。でもできるだけ、袋の口は閉じておくように心がけてはおります。発酵の高温でパンパンになった袋が破裂しないように、この記事のように、時々針でチクっと穴を開けて適度にガス抜きをしながらですが。
ですからね、あまり真剣に読み込んで、吸い込んで、毒ガスに当たりませぬようにご注意ご注意。あらゆる毒物には一次的な快楽と、効用と、常用性がありますから。



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堆肥づくりなんぞは面倒だとおっしゃる方は市販の化成肥料のご使用を。書店に行けば自己啓発本が溢れているし、PCをチクっとすれば〇〇セミナーあいもかわらず、愛もかわらず花盛り。いきなり地道な有機農法に取り組むよりも、ビギナーには、まずは化成肥料で花咲かす成功体験が大事なりと、費用対効果も大事なりと、目標を設定したら迷わず行けよと大合唱。ただしそこは妖怪変化、魑魅魍魎もうろつく鬼ヶ島なれば、足元に気をつけて、地に足つけて行かれますように。まあまああれこれやってみれば、各種肥料成分の特性を知ることができるし、いろんなのを試すうち本物と偽物を、有効なものと毒物とを見極められるようになりますので。こないだ某番組の人生相談コーナーに「経営者向けにコーチングをやっている者なのですが、なかなか受講料を上げられずに悩んでいます。アドバイスをお願いします」というのがありまして、「将来カウンセラーになって講演やセミナーで食べて行きたいんですけど、自分に自信が持てなくて。自己肯定感を高める方法をお教えください」というのもありまして、ププッと和んだのでした。ミイラがミイラ取りをやるって、冗談が過ぎますよね。でもミイラはミイラなりに一人前のミイラ取りを目指しているのでしょうからそのまま行けよ、行けばわかるさ頭でっかちミイラくん。回答者も大したもので、つべこべ言ってないで汗水たらして働いたらどうなのよ、体をひねって鬼のうっちゃりを決めたのでした。めでたしめでたし。



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ああせいせいした。どうもからだに丁度合うほど稼いでいるくらい良いことはありませんな。

という聞き覚えのある声が、ジョバンニの隣りにしました。ついさっきカンパネルラに嘘を見抜かれ、遥か遠く去って行ったはずの鳥捕りは、もうそこで捕獲してきた鷺をきちんと揃えて、一つずつ重ね直しているのでした。

どうしてあすこから、いっぺんにここへ来たんですか。

ジョバンニは、なんだかあたりまえのような、あたりまえでないような、おかしな気がして問いました。

どうしてって、来ようと思ったから来たんです。ぜんたいあなた方は、どちらからおいでですか。

ジョバンニはすぐに返事しようと思いましたけれども、さあ、ぜんたいどこから来たのか、どうしても思いつきませんでした。カンパネルラも、顔を真っ赤にして何か思い出そうとしているのです。

ああ、遠くからですね。

鳥捕りは、わかったように造作もなくうなづきました。ジョバンニとカンパネルラは一瞬顔を見合わせ、お互いに、いかにも軽薄なその返事に呆れたことを確認しました。

鳥捕りが鳥捕り帰る鳥目の千鳥足。鳥捕りがもう少し、幾分かでも哲学的な人物であれば鳥捕り商売は成り立たないであろう、などと取りとめのない取締役は、幾分哲学遊びが過ぎるかもしれませんなと自制のブレーキを踏む。
そろそろ白鳥区もおしまいで、もうじきサウザンクロスに到着するようだ。さっ、カンパネルラ、ぼくたちも仕事に取り掛かろうか。




美空、鬼を喰らうの図。

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 鬼が出ても蛇が出ても、
平気の平左な顔つきになってきました。
しかし離乳食が苦手でして、
とてもお見せできない顔になります。