来客の多い家は幸せになるという定説があります。だからそういう庭を、という思いも込めて「集う庭」を設計しているわけです。



ウメの印象に隠れてしまいがちな
冬物語のダブルキャスト、ボケの花。
花言葉は「平凡」で、由来には
「丈夫で小ぶりな木だから庶民の小さな庭でも育てられる」
 というニュアンスが含まれているそうな。
古来より、庶民は狭い庭を楽しんでいたのですね。
 

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 その来客招運説を実感する現象があります。それは、お客さんがあるときには奇跡のように家が片付くということ。いつも人が集って常に片付いていたら、そりゃあ幸せになりやすいに決まってますよね。



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こんなこと公表してはいけないと思いつつ言っちゃいますけど、女房は掃除が、苦手なのか嫌いなのか、もしかしたら信仰上の理由でもあるのかいなと思うほどなのです。ところが誰か遊びに来るとなったらさあ大変、本郷猛か一文字隼人かはたまた大魔神か、ヘンシン!となり、お掃除大作戦を敢行するのであります。



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昨日仕事中に娘からメールが入りまして、「美空とお宅に来てるんだけど、今夜家まで送ってくんない?」と。お宅って、そうかあ、そうだよなあ、お宅になっちゃったんだよなあと思いまして、そんなこと思っても仕方のないことなので気を取り直しまして、当然すぐに店閉めて帰宅して、美空ちゃ〜んと抱っこしたらものすごく泣きまして、娘が「あらあら、きっとお腹が空いているのよ」とおっぱいあげまして、じゃあゲップちゃんしようねぇとぼくが抱っこしたらまたもや泣きまして、火がついたように泣きまして、娘が「ミソちゃんその人はね、何でも買ってくれるんだから泣いてはダメよ」と諭しても、手をぼくの顔に突っ張って、頑強にそっぽを向いて泣きまして、まあいっか、これも成長の過程であると思いまして、娘に手料理の冷凍を持たせまして、途中イトーヨーカドーで離乳食用のすり鉢と国産のカボチャとサツマイモとホウレンソウとカブと、娘のところの犬たち用のササミを買って持たせまして、帰宅して、庭に出ていつもの時間を楽しんでからトイレに入ったら、アッと驚く為五郎、トイレの神様降臨かと思うほどピッカピカに掃除してありまして、急に、ものすごく寂しくなったのでした。そうかあ、娘はもう本当にお客さんになってしまったんだなあと。



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花咲か爺さんは、とぼとぼと山へ柴刈りに行きたくなったのでありました、とさ。めでたしめでたし。





今日は港南台店にいます。