すっかり夜明けが早くなり、出勤前の、寄り道、横道、散歩道は陽を浴びながらとなりにけり。薄暗い頃は足元を見ていたのに自然と顔が上がるのだから、人も花のようなものだなあと思いながら、歩速が上がり息上がる。
里山の、誰も立ち入らない奥の方で枯れ残ったアジサイが光っていた。近づいてレンズを向けると、ああ、枯れ花も人知れず春をことほぐ様子なり。



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アマテラスの孫ニニギノミコトは、散歩途中で出会ったコノハナノサクヤヒメに一目惚れをしプロポーズをしました。こりゃあ玉の輿じゃわい、とよろこんだコノハナの父オオヤマツミはニニギに言いました。それでは姉のイワナガヒメもセットで嫁がせましょう。コノハナは次々と花が咲く繁栄を、イワナガは岩のような永遠の命をもたらします。しかしニニギは容姿に劣るイワナガヒメが好きになれず、コノハナノサクヤヒメとだけ結ばれました。それに怒ったオオヤマツミ親父の呪いによって、いやあ、あな恐ろしきは娘の父の逆鱗に触れることなりでして、ふたり末裔の神々、その遠い子孫である私たちの寿命までもが儚いものになりましたとさ。



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ニニギノミコトのわがままは自然な成り行きなれば、責める事などできますまい。そのおかげで私たちは、制限時間内に花咲かせようとする性質となり、平昌でも繰り広げられている命を燃やす感動が得られているのですから、良しとせねばなりませぬ。



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よくよく見れば中の方に新芽がちらほらり。



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茂みは寒さを凌ぐ産屋だったんですね。



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光を受ける、枯れ花のうれしそうな顔に合点がいきました。





今日は港南台店にいます。