おはようございます。こんにちは。あるいはこんばんは。もしも今あなたに少々のお時間があれば、なんですけど、飲み物をご用意いただいてから、静かな環境で、できれば庭で、歌詞をなぞりながらこの曲を歌お聴きください。





雨が上がって陽だまりの中
時は転がりつづけ
僕はまたひとつ乗りおくれ国道に立っていた
光る風とかげろうにもつれ
川の流れに沿って
あなただけがこの道のりをわかってくれる


一番電車を見送って
目覚めの紅茶を飲んで
シャツのそでをまくり上げ
オンボロ車に乗って


あの丘の上 ゆれて染まる季節の変わりめ見つけ
昨日の唄をひとつ口づさみ国道に立っている
はるかな夢はあの森を抜け
緑の風に溶けて
明日の唄が南の街へ連れてってくれる


一番電車を見送って
目覚めの紅茶を飲んで
シャツのそでをまくり上げ
オンボロ車に乗って


雲のあい間に見えるよ
ほら君が駆けてくる
ロードマップを拡げたら僕の昨日が遠のいてく


光る風とかげろうにもつれ
川の流れに沿って
あなただけがこの道のりをわかってくれる


一番電車を見送って
目覚めの紅茶を飲んで
シャツのそでをまくり上げ
オンボロ車に乗って



逆光は花を輝かせ、逆境は男を輝かせる。

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意図せずに、思わず口を衝いて出る歌ってありますよね。その時々の状況に合わせて、脳内のDJが記憶のライブラリーから選曲してくれるメロディーと歌詞。



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これ、加川良の「明日天気になあれ」は過去三十年間、折々に口ずさんできたぼくの宝物のひとつです。とは言っても全曲ではなくワンフレーズだけ。
さて、それはこの歌詞のどの部分でしょうか。



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男は頑張る生き物です。家族のために、社会のために、自己実現のために、とにかく頑張ります。そして頑張るほどに壁にぶち当たり、痛い目に遭い、打ちのめされてへろへろになるのです。それでも多くの男は倒れないし逃げもしない。何が彼らを支えているのかというと、それはですね、傷だらけの闘争を見つめてくれている女性の存在なのです。子どもの頃は母親、成人したら彼女、結婚したら女房。



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生物界の慣習として母は息子を旅立たせ、彼女はもっと見つめるに値する男を見つけ去って行きます。そういうものであり、それが正しいのです。では結婚後はどうでしょう。



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暮らし始めて数年もすれば、彼がスーパーマンではなくやさしく繊細にして、同時にひ弱な精神の生物であることに気づくはず。でもですね、奥様、そこからがあなたの腕の見せ所なのであります。男が持つこの「自分を認めてくれる女性のためなら命がけ」という特性を知っておけば、ラブラブのままチャーミーグリーンに至ることもできますし、狡猾に活用するなら一生あなたに懸命なる奉仕を続けるサーヴァント、あるいは億万長者にして従順なるスレイブを得ることになります。「わたしはね、あなたがどれだけ頑張ったか知っている」、これだけで旦那様は忠誠を誓うことでしょう。さらに「わたしはあなたの才能を信じている」と言おうものならもう。



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この仕事をしていると、たくさんの成功した男に出会います。同時に、その成功は単にその男の能力によるものではないということを繰り返し知るのです(私見でありますが、良妻と悪妻、どちらが夫のポテンシャルを引き出すかというと、圧倒的に後者。あ、失礼、余計なことでした)。



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夕食時に「あのね、わたしね、すてきな庭が欲しいんだけど」と目に前の男に言ってみてください。どんな反応であれ、彼の脳内には新たな光が射し込むことでしょう。庭なんぞはほんの序の口ですから、タイミグを見計らいながら次々にお願い事を提示してください。それがいかに大きく高い課題であっても、女神から目標を授けられることで奮起しない男はいないのです。
やがてボロ雑巾のように疲弊した男がとうとう力つきるその瞬間に、「ありがとう、あなたのおかげで幸せな人生でした」という言葉だけはお忘れなきように。シェイクスピアの時代より、男はそのひと言に向かって生きているのですから。





今日は港南台店にいます。