港南台店、金沢文庫店共に店の近くに小学校かあるので、朝に夕に子どもたちの姿を目にします。みんな笑ってんですよね。仲間とふざけ合いながら、あるいはひとりで駆けながら、中にはむやみに手を振ってスキップしながら、どの子も楽しくて楽しくて仕方がないという表情。ぼくらも昔はあんなだったのかなあなどと思いながら、大人になるとですねえ、なかなか疲れを知らない子どものようにはいかないわけでして、ジングルベルな歳末商戦の賑わいをじっと観察してみても、大人たちの笑顔率は1%ほどなのであります。



里山に粘り腰で咲くコスモス。
まだいくつか蕾が残っているので、
この調子だと咲き続けて年を越すかも。
がんばれがんばれ。

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かく言うぼくはけっこう笑ってる、と言うか笑ってるように見えるふにゃっと締まりのない顔をしているので、類は友を呼ぶということなのでしょうか、ご来店される方の笑顔率は80パーくらい。少なくとも不機嫌顔でやって来る人は皆無というありがたき状況。まあ業務内容が庭ですから当然のことかもしれませんが。



今年は気候変動が甚だしかったので、
花たちの開花が超変な長編小説的に長く、
わが家のアイスバーグは今が盛りと次々開花しています。
これはうれしい超常現象。
なんたって、バラの数と女房の機嫌は比例しますから。

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やっぱりねえ、思うんですけど、庭って人を笑顔にする場所だなあってね。子どもの無邪気な笑顔とは違って、積極的に幸福な時間を得ようとするタイプの人たちの笑顔。みんなそれぞれの課題を、徳俵に足を突っ張りながら頑張ってんですよね。頑張って頑張って、イライラしたり、凹んだり、悲しんだりして、それでも前へ前へと歩を進めて、進んで進んでたどり着く庭というユートピア、それが庭本来の意義を持つ庭なのです。
だから庭人たちの笑顔は分厚くて強い、ほんっとに強い。来年もそういう方々の笑顔を糧に、ひとつでも多くの理想郷を生み出すべく精進いたします。っとその前に、今年の仕事が終わりそうもない状況となりまして・・・。



花びらにピントを合わせながら、
枯れ残るのではなく、細々であっても咲き誇っている姿に感動。

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とにかく精進いたします。やり残しがあろうともカウントダウンは止まらない。ロマンチックも止まらない。先へ、先へ、歩みを止めることなく進みますので、設計が年またぎになってしまう皆様におかれましては、どうか、明後日に世界中の子どもたちを笑顔にすべく大活躍するあの人のような、慈愛にみちた寛大なる御心でご容赦のほどを。お待ちいただいている分、内容は、当節流行りの熟成肉のごとく味わいが増しておりますゆえ。