太陽を背に受けて、とてもいい気分で。

北国からは厳しい寒波のニュースが届くものの、横浜は連日暖かい。毎朝暗いうちに家の前の除雪をしている実家に思いを馳せれば、少々の申し訳ないような気持ちと、せっかくの陽射しを楽しもうと思う気持ちがハーフ&ハーフな夜明け前。
日が昇り、仕事に取り掛かれば、申し訳なさは消えてうれしさ100%となります。なんて過ごしやすい冬なのでしょう。
ゼウスよ、どうかこのままで、今年は穏やかに。



次の設計の測量作業を終えてふと見ると、
向かいの空き地に咲く一群のスイセンが
太陽を背に受けて光っていました。

DSC01099

学名の「 Narcissus(ナルシサス)」は
美少年ナルキッソスと森の妖精エコーの、
ゼウスによってもたらされた
あの悲しい神話に由来するそうな。

DSC01101

だから花言葉は「自己愛・うぬぼれ」。

DSC01523

ただし白いスイセンは「尊敬・神秘」。

DSC07731 2

それはともかく、この花は
ギリシャ時代に咲いていて、
その姿によって人々に物語を紡がせたわけです。






太陽を背に受けて

北を目指して進むぼくの肩に、陽射しは励ますように幸せなぬくもりをくれる。振り向くと光が強すぎて泣けてくるから、前だけを見つめて。水面はキラキラと手招きをしている。ぼくはいつもいつも、こうして太陽に従って歩いている。

この感じをきみに贈れたらいいのになあ。こんなふうに、お日様みたいな曲が出来上がったら届けるよ。

北へ向かって進むぼくの肩に、陽射しは励ますように幸せなぬくもりをくれる。振り向くと眩しすぎて泣けてくるから、前だけを見つめて。水面はキラキラと手招きをしている。ぼくはいつもいつも、太陽に押されて歩いている。

きみに話せる物語が出来上がったら届けるよ。この同じ太陽の光が、きみにも降り注いでいることを願う。

肩に感じる陽射しはぼくを幸せな気持ちにしてくれる。でも振り向かない、泣けるから。水面に映る光に導かれて進む。太陽を背に受けて、とてもいい気分で。