何年前だったかなあ、SNSで幼馴染みを見つけて連絡を取ったら「会おう」ということになり、田舎者の憧れの地、六本木にて旧交の記憶を解凍再加熱した夜がありました。



なんだかんだ言って、雑草はしぶとく咲いて結実す。

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数十年ぶりに会い、その数十年間が、お互い相も変わらず、愛も変わらず不器用にして波乱万丈な時間であったことを確認し合って苦笑い。別れ際に小学6年の秋と1ミクロンも変わっていないポール・マッカートニー似の笑顔で彼が言ったひと言、「いわふち、俺たち雑草だからね」の声が海馬に刻印されています。



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陽田、その後はどっけだい?お前のことだからたくさんの人から信頼されて、俺らの歳相応な幸せを築き上げているとは思うのだが。 



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あ、レコード、ビートルズの赤盤青盤、アメリカの名前のない馬、借りっぱなしですまん。新潟の4畳半にい置いてあるんだけど、それを返す口実で、またいつか六本木を彷徨うか。パロッツのチャッピーさんは、もう死んじまったけど。



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バラに生まれるか、雑草に生まれるか、どっちだってそんなのかんけえねえ、オッパピー。
まだまだ咲くぞ、陽田くん。



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名前のない馬

旅立ちの季節 俺たちは人生のすべてを見ようとしていた
草花 鳥たち 岩と 過去と未来にはたくさんのガラクタ
魚野川の土手に立つ小さな小屋の前には馬をつなぐ場所があった
小うるさい蝿 空には分厚い雲 風は湿気て山にはまだ雪が残っていた 

俺たちは名前のいない馬に乗って17号線を駆け出した
雪国の重苦しい知恵の輪から逃れられることに心躍らせながら
群馬 埼玉 東京まで行けば 誰も俺たちのことを知らない
深夜ラジオで まだ自分が存在しない街の存在に気づいたんだ
どこまでも自由な時空が希望の光を放っている 今もね

La la,la la la la la la,la la
La la,la la la la la la,la la