森アーツセンターギャラリーで『バスキア展 メード・イン・ジャパン』が開催されています。
バスキア 、俊足で逃げ切った驚愕の落書き犯。
菊地成孔は彼の絵をジャズ的だと評していますが、確かにそうですよね。フリージャズの楽譜のような、一見するとでたらめみたいに見えて、実は黄金分割や配色の計画性などを練りに練って仕上げていることがわかります。それが意識的な作業だったのか、あるいは浮遊しながらの無意識が筆を運ばせたのかは不明ながら、ぼくには野に咲く異形の花のように見えるのです。



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咲きながら身を守るために産生される毒物アルカロイドに、うかつにも自らがやられてしまった27歳の終焉。でもその愚かさも込みで、雑草が一瞬放つ光の痕跡なんですよね。
そんな咲き方もあるんだよなあ、というか、咲くとは叫ぶことなんだよなあと思う散歩道。だからバスキアは「叫び系の天才たち」に賞賛されているのでしょう。



オノ・ヨーコ 所有(ちなみに13億円だそうな)

オノヨーコ所有13億円


前澤友作所有(やれやれ、こちらは123億円)

前澤友作(前zozo社長)所有 123億円


バンクシーによるトリビュート(天才は天才を知る)
 
バンクシーによるバスキア トリビュート



叫ぶ、という感情の発露。いったいぜんたいオレ様は、何でそれを抑え込んでいたんだろうという疑問が湧き上がり、もうやめやめ、叫びたいだけ設計で叫べばいいんだという光明を得たのでありました。というわけで今日からドリエンいわふち、叫ぶ詩人となって、その都度都度に思い描いている仮装庭の中心で、ロッキー・バルボアの如く、教会の窓を叩いて絶叫したダスティン・ホフマンの如くに愛を叫びます。
今さらながら思うんですけど、アートの効用ってこういうことなですよねえ。


芸術の秋、色づいた葉を楽しみながら美術館巡りなんてのもいいものです。上野公園、箱根の彫刻の森とポーラ美術館、富士山麓にあるクレマチスの丘、まだ行ったことないけど美ヶ原高原美術館とか。
秋には秋のお楽しみを。