虫に喰われてボロボロのブロッコリーを追い抜き、サヤエンドウが始まりました。



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となればさっそくお初のを数本収穫し、椅子に座って爪を立て、莢えんどうのすじをむく。莢がわたしの心なら、豆はわかれたおんなたち。みんなこぼれて鍋の底、煮込んでしまえば形もなくなるもうすぐ出来上がり。



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昭和のニューミュージックを口ずらんでいたらマダラソテツシジミ様がご来店。



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どうぞこちらの席へ、と案内せずとも産卵作業を開始して、いやあ驚きました、1時間近くもかけて数十個を産み落としていきました。



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思い出したのは娘詩織の産卵、じゃなかった出産エピソード。あまりの痛さに「ムリ、ムリムリ、もうやめるー!」と叫び、あとで先生たちから大笑いされたそうな。その痛みをリアルに想像できない男どもに「あれはねえ、鼻の穴からスイカを出すくらい痛いのよ」と例える人もおりましたが、そう言われてもなおさら凄すぎて、やはりリアルにはムリ、ムリムリ。なれど、その絶叫の末に産まれて羽化した蝶の愛おしさたるや。



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孫娘へのこの気持ちは男であるところのお爺さん特有な気がして、もしかしたら女たちには想像すらできないかも。



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ミソチン、クリスマスを楽しみにね。っていうか、ジイジサンタの方が楽しみで楽しみで。