アイストップ
人を注目させる点景物や物語性のある小さな風景などのポイント。 庭の見せ場を作りつつその先へと誘導してゆくことを意識しながら配することで、庭に奥行きと深みが生まれる。



猫が来客を立ち止まらせる。

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正面の立水栓がアーチを潜らせる。

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木があることで向こう側のデッキで過ごしたくなる。

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2枚の壁(手前の壁の曲線がポイント)を配すると、
その隙間から中へ入ってみたくなる。

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アイストップを使って立ち止まらせ、しゃがませ、見上げさせ、次の場面へと誘う、これは日本人の得意技。西洋庭園ではシンメトリーの中心に噴水や彫刻は置かれて、つまりシンボルとしてのアイストップにとどまることが多く、対して日本庭園の場合、限られた面積にどれだけの気づきやドラマを盛り込めるかというアイデア勝負が積み重なって、回遊式庭園から茶庭・坪庭までの技が出来上がっています。