陸を出す(ろくをだす)
陸とは水平のことで、花壇やトレリスの施工に際し、測量機器を使って基準となる水平位置を測り出すことを言う。



居心地のいい空間は、
地表と垂直・水平の構成によって得られる。

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ろくでなし、〇〇もろくにできないくせに、ろくすっぽ、のロクは、心が歪んで気持ちが平らじゃないという意味なんですよね。

設計に向けて、毎朝の庭時間から店に到着するまでの間に、いくつかのルーティンを使ってマインドコントロールを行い、ややハイテンションに持って行きます。そして作業を開始し集中モードに入った時には気持ちは湖の水面のようにまっ平に。そういう日はあっという間に夕方で、夜にはとても心地いい庭時間を楽しめます。体調やらアクシデントやら、女房殿のご機嫌が斜めだったりでそれができなかった日は、もがいてもがいて、のたうちまわって、それでも結果は不出来な仕上がりで振り出しに戻るの繰り返し。そんなことも、何百回も繰り返せば少しは賢くなるもので、この頃ではあの手この手で気分転換をして、早々にリカバリーできるようになりました。
不安も不満もなく(あっても気にならず)、前のめりでもなくふんぞり返ってもおらず、穏やかにして思考は冴え渡っている、そういう水平な頭で仮想庭に遊ぶときの心地よさ、幸福感たるや。これはぼくに与えられたありがたき特権です。