今日は早朝から次の設計の現場測量作業。まだ更地の庭のポーチに腰掛けて、途中コンビニで買ったサンドイッチとコーヒーで、ピクニック気分で朝食。するとまだ設計準備の段階なのに、脳内には仮想庭が描かれてゆく。慌ててスケッチブックにさらさらと書き留めました。
はい原型はこれで出来上がり。あとはこのインスピレーションを、じっくり理詰めで組み立ててゆけばよし。



木蓮は花が蓮に似ていることから名付けられました。
蓮といえばお釈迦様。
ゆえに花言葉は「崇高・高潔な心」。

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測量を完了する頃にまた違うプランが思い浮かんだので、腰掛けてスケッチ。いい感じいい感じ、これで2プラン、お客様の目から鱗が落ちて笑顔になることが確信できるひと時でした。



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現地を見た途端に自然とアイデアが湧いて来て、迷いなく線を描ける時の幸福感たるや。設計者の特権です。



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若い頃はこれができなくて、線を引いては消し、引いては消しの繰り返し。今はほとんどそういう時間がなくなりました。



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長くやっていると引き出しが増えて、どの引き出しにもお客様の満足の表情が詰まっている。庭に関わり始めて35年、一意専心で、思えば遠くへ来たもんだ。ご近所さんの庭に咲くしモクレン(紫木蓮)を見上げつつ、こうして夢中になれる仕事に巡り会えて幸せだなあと思う春うらら。
おまけにですね、ぼくの場合、定年がないんですよ。女房は「もう歳なんだから週休二日にしたら」とかいろいろ気遣ってくださいますが、おいおい冗談じゃない、庭屋の本番は始まったばかり、季節で言うなら春なのだ。



栗原はるみ並みにレシピは揃っているのです。