どうやらこれは、世の中的には希有というか、他ではあまり言われないぼくなりのやり方ではありますが、庭の設計は好みの形を組み立てるのではなくて、そこに展開されるであろうシーンを思い浮かべ、そのシーンに必要な形を組み立てゆく作業なのです。ニワトリが先かタマゴが先かに例えるならニワトリが先。ニワトリを飼うための庭を設計するのであって、タマゴをいくら並べてもニワトリが飼える庭は出現しない。この場合のタマゴとは造園資材のことで、だからレンガを並べても、芝生を張っても、大枚叩いてウッドデッキと設えても、そこは資材置き場のまま。



鳥繋がりということで・・・
散歩中、野鳥に遭遇すると興奮します。
なんですかね、翼への憧れでしょうか。
 
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驚くことに世の中の庭の9割以上が「タマゴが先」で、庭になりきれないまま放置されています。



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庭はニワトリが先。もしもタマゴを並べてしまったことに気づいたら、庭の写真と図面を持ってご来店を。そのタマゴを見事に孵化させて、ケッコー、ケッコー、コケコッコーな庭に変えてご覧にいれましょう。



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ウラニワニワニワニワニワニワニワトリガイル。これは懐かしきかなチャコちゃんシリーズのネタでして、調べたら、1967年の『チャコねえちゃん』に出てくるケンちゃんとチャコちゃんのやり取りでした。ぼくは当時7歳児、よっぽどおもしろかったのでしょう、妙に記憶に残っていて、こうして庭のことを綴りながら「庭には」と書くたび脳内にウラニワニワニワニワ・・・と始まってしまって思考が中断するという、何とも困った症状に何十年も悩まされているのです。



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思えば昭和30年代、生まれ育った越後の山村の庭にはニワトリとヤギがいたなあって、記憶の引き出しが開きました。ニワトリ小屋の匂いと音、ヤギの乳の味を知る最後の世代かもしれません。
令和の子どもたちには、どんな庭の記憶が残るでしょう。お父さん、お母さん、笑顔が溢れる庭物語をプレゼントしてあげてくださいね。