かつてこの地上は、ティラノサウルスを頂点とする恐竜が繁栄した爬虫類の楽園で、そこに生えていたシダやイチョウやメタセコイアなどの裸子植物は草食恐竜たちの食糧でした。恐竜が増えるにつれて食い荒らされ絶滅の危機となった植物たちは、昆虫を相棒にして受粉する被子植物へ進化し、昆虫に好まれ、恐竜に嫌われる性質を身につけていきます。コブシは被子植物の最初の頃の特性を残している太古の花で、つまり1億5千万年前のジュラ紀の森にもこの形で咲いていた。その後恐竜は滅び、地上は哺乳類の楽園となり、そして現在の猿の惑星となった経緯を見つめながら代を繋いで、今年も咲いているのです。



DSC03134

DSC03139

DSC03126

DSC03137



自称賢い人、ホモ・サピエンスの歴史はたかだか20万年(アフリカから世界へ分布し始めて6万年)ですから、この1億5千万年続くマグノリアを見つめて、拝め奉って、せめてあと1万年くらいは絶滅を免れますようにと願うばかり。
ちなみに2万年前に絶滅した我らが同胞ネアンデルタール人は、37万年間生息していたそうな。頑張れ賢い人よ。