輪廻転生アメンボウ。

輪廻転生、庭で蚊を叩き潰すたびに思う言葉です。美輪明宏曰く「あなたの前世はハエだったのよ」、かつてそんなテレビ番組がありましたよね。ぼくは思ったんですね、そんなこともあるだろうなって。なんたって、地球が誕生してから今日まで、その成分というか構成物質は宇宙から紛れ込む塵や隕石とか以外はすべて使い回しで、そこに謎の現象である『生命』が宿ることによって生態系が成立している奇跡の星なわけですから。あなたが死んで焼く、あるいは腐る。するとそこで発生する二酸化炭素とか燃えカスとか腐敗物質は他の生物なり物質の原料になって、地球の構成物としての役割を得る。つまり地球が存続する限り存在の意義を失うことはないわけで、たとえ地球が消滅したとて、宇宙に漂う何らかの成分として存続するわけです。



初夏には片っ端から重なっていたのに、
秋風吹けばもはや生殖などには興味なし。

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余生なのか?

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いやいやこの楽しげな様子にそんな呼び方はできないのです。

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交尾を終えれば命が尽きる種族が多い中、
 こいつら案外、スイスイと淀むことなく命を燃やす、
高等なる頭脳を備えているのかも。

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そうやって永久不滅に輪廻するシステムの一翼を担っている千の風、それがあなたでありぼくなので、であればですよ、この姿形でいるうちに、気持ちよく、滞ることなく命を燃焼させることが使命でありまして、滞ることなかれ、滞ることなかれ。毎朝起き抜けに、お待たせしている方々に申し訳なく、焦った、軽く落ち込む瞬間がありますが、いやいやこれは設計が遅れて滞っているわけではなく仕事量が多すぎるのである、とにかく目の前の設計にベストを尽くすのみである、と都合よく言い訳をして、さて、今日もスイスイとアメンボウ。


設計 BGM はこれ。
揺らぎながらも消えない炎。