設計の調子が上がって上がって上がるほど完成までに時間がかかり、集中力のアクセルを踏み込み踏み込み加速をすれば、必ずそこに急ぎの仕事が飛び込んできて、シフトチェンジでそれをこなしてまた途中になっている仮想庭へとワープする。すでに頭の中には完成図があるのに、描くほどに新たなアイデアが降って来て、新鮮な風が吹き込んできて、その風を集めてシーンのシナリオを加筆するからまたもや時間がかかるという好循環、というか悪循環というべきか。仕事に追われないように、追うようにと心がけつつも追いつ追われつ、日々へとへとまで夢想と仮想を描いては、夜には半分放心した悦楽の庭時間。これぞ天職か、はたまた呪われているのでしょうか、行けども行けども、行けば行くほど情熱が燃え上がる。思えばバッハもそうだった。教会やパトロンから殺到する注文仕事と追いつ追われつ、右脳に灯った青い炎を左脳に移し、真っ赤にたぎらせ続けた生涯なり。えい、ままよ!大日如来かアマテラスか、どなた様かは知らねども、仰せのままに、お天道様と追いつ追われついたしましょう。考えようによっては、ですが、最高に幸せなことではあります。藤原さん、鈴木さん、本田さん、それぞれに設計はハイクオリティーを維持したままで佳境に入っています故、今しばらくのご猶予を。ドッキドッキする仕上がりになりつつあります。



2021年春、富士の夕景はターナーのカンヴァス。
 
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今日は終日、J.S.バッハと駆け比べ。