仰天!天晴!ブッダはワープするの巻。

年頭から雑草取りで残しておいたホトケノザが大繁殖しました。もちろん狙い通りに咲いてくれたので大満足です。それとこいつは、おっと、こいつじゃなくて仏様は、決して芝生には入ってこない。芝生以外の土に満遍なくはびこり、おかげで他の雑草は押さえ込まれている。さらにありがたいことにはとても抜き安くて、軽く引っ張るだけで根っこまできれいについてくるのです。



DSC02159



さすがにそろそろ処分かな、南無大師遍照金剛と唱えて、感謝を込めて作業を開始しようと思った刹那、スタンドのシクラメンの鉢に咲いているではありませんか。



DSC02432



仏様、どうやってここまで登ってこられたのですか。そうですか、まだまだ咲く気満々なわけですね。ということでこのまましばらくホトケノザがはびこる庭のままで。せいぜいあと半月で、潔く花を終えて一斉に枯れるのだし。



DSC02490



地上50センチにある鉢にワープするとは、弘法大師空海の如き神通力なり。



DSC02499



ホトケノザ(仏の座)と名付けておきながら、これを雑草に分類するのは申し訳ないような、惜しいような。冬から春にかけてのグランドカバーとして売り出したらいいのになあと思った次第です。ほんと、冬〜春の雑草押さえに理想的なり仏様。ちなみにこれは春の七草のホトケノザとは違う植物でして、食べられません。でも蜜はサルビアと同じ味で美味しいですよ。


こなふうに草と対話するような時間が癒しとなる。
時はいつか過ぎてしまう。
お金をすべて注ぎ込んでも、
あと1分を買い足すことができない。
力むことは、下手すると、下手するよ。
旅の道すがらに咲く草と道草を食う時間も必要なのです。




 目を閉じる

 ほんの一瞬だけ でもその一瞬は過ぎ去ってしまう

 わたしのすべての夢は

 目の前で好奇心の前を通り過ぎてしまう

 風の中の埃

 すべて風の中の埃だ


 いつもの古い歌

 無限に広がる海のほんのひとしずくの水にすぎない

 わたしたちがしていることはすべて

 見たくないと拒んでも こなごなに大地に崩れ去る

 風の中の埃

 わたしたちは皆風の中の埃なのだ あぁ

 

 さぁ がんばるのはやめだ

 大地と空以外には 永遠に残るものなどないのだから

 時はいつか過ぎ去ってしまう

 お金をすべてつぎ込んでも 時間をもう一分買い足すことはできない

 風の中の埃

 わたしたちは皆風の中の

 風の中の埃 

 すべては風の中の埃だ

 風の中の


カンサスの『すべては風の中に』。諦観ではなく、波打ちたがる自分を平らに整える希望の歌として、時々無性に聴きたくなります。
そして整ったところで、セットでこれが聴きたくなる。脳の癖みたいなこの一連で、設計は穏やかに加速を始めます。

 



予報よりも早めに雨雲がやって来たので現場は休み。さ、虹の向こうにある仮想庭へ。