スポーツの威力って凄まじいですね。連日、主に夜のダイジェストでチェックするだけでも感動感動また感動で、もういいよ、寝られなくなっちまうってんでチャンネルをニュースかお笑いか、録画しといたチコちゃんにチェンジする。そのコントラストは時空をワープするようで、古代ギリシャ文明のピュアさは選手たちによって再現されているのだなあと。そうそう、古代ギリシャでは神事としてオリュンピア大祭が起こり、4年に1度を400年以上続けたそうな。それはローマ時代になるとコロッセオ(円形競技施設)で奴隷を戦わせる残酷無残な見せ物になってしまったんだよなあ。あ、いや、この頃夜の庭で、ギリシャとローマについて読み漁ってまして。興味深いですよ、ギリシャ神話からローマ神話への変化とか、ローマ時代にギリシャ美術を模倣する『ローマン・コピー』が大流行りしたとか。古事記とギリシャ神話の類似点と差異、とかね。何で突然ギリシャに興味が向いたのかは自分のことながら不明。いいんです、不明のままで。普段興味ゼロだった競技にうっかり感涙することに似て、理屈抜きに夢中になれる世界の中に感動が隠れているのですから。曰くも疑惑も飛び越えて、有り余る感動を提供してくれている選手たちに感謝です。さてと、今度は自分が感動の庭を思い描く番だ。



早起きをして、カメラ担いで里山を一巡り。

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自分以外のサピエンスは見当たらず、
極楽とんぼの浄土はただただ静寂。

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ああ、これが正常なる清浄の朝。

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ギリシャに倣ってこっち側で設計しなきゃなあ、などと。

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ギリシャとローマの違いは、
昭和と令和の違いに似ているんだよなあ、などと。

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他意はありあませんけど、どうせなら縄文を模倣すればいいのでは、などと。



ギリシャ神話の主軸となっている全知全能の最高神ゼウスがね、とんでもない女好きのろくでなしでしでして、アマテラスの弟も、どうしょうもないマザコンだった。他にもね、両方共にコンプレックスとスキャンダルの連続。時空を大きく跨いだふたつの神話がそんなことで、つまりは不幸へ落ちないための警告の列記なんですよね。神ならざる猿はせいぜい神々の警句を思い出し、渓谷に吹く風の如くに爽やかな汗を流して暮らしましょう。なかなかいい夏じゃないですか。え、1万人を超えそうだって?いいのいいの、ギリシャ時代の田原総一郎、偏屈頑固な論客ソクラテスが言ってたじゃないですか「無知の知」って。あれはね、己が身の愚かさに気づいて謙虚になれと解釈されがちですが違います。知らないことは知らないんだから考えない。どうなるかわからないことに気を取られて、起こってもいない不幸の恐怖に葉がいじめにされて、今現在の判断を誤り幸せを手放してはいけない、という意味なのであります。明日のパンより今日のケーキ。いきなりローマからパリに飛びます、飛びます、小太郎に。なんでそうなるの!マリー・アントワネットが言っていたじゃないですか、パンがないならケーキを食べたらいいじゃない。では偉大なる女王様のお言葉に従いまして、今日も感動感動また感動。



高橋幸宏・高中正義・後藤次利・今井裕
今は神話となった4人の神による昭和の音楽。
今日はこんな気分で。