調べが標べになる。 

起き抜けに庭へ。意識して耳を澄まさなくてもいろんな音が聞こえる。雨音、風が葉を揺らす音、虫の声、遠くを走る電車や車や、ご近所さんが朝食の支度をする音も。6時になればどこかのお寺からゴ〜〜〜ン、 ゴ〜〜〜ンと鐘の音。遠くの山陰で横を浮いている、大船の観音様に向かって合掌。6時半には公園からラジオ体操の音楽が。



ココもマリンもミーもぼくより早起きだ。
目覚めるのが楽しくてしょうがないらしい。

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新しい朝が来た、希望の朝だ。体操に参加したことはないが、その調べに気分が引っ張り上げられる、という遠巻きの参加者。軽くストレッチと筋トレをし、何本か雑草を抜き、室内へ。キッチンですぐさま朝の BGM を選曲する。クラシックだったり、ジャズだったり、懐かしの昭和歌謡だったりの雑食性哺乳類はおおむね直感で、少々は今日の出来栄えを期待して選び、やや大きめなボリュームで流す。



ぼくはさほどではないが、良き日にしようという気持ちは同じ。
夜明け前に、そんな気持ちにしてくれる家族たち。

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調べは道標になる。教科書でも哲学書でも賢者の習慣書でもなく、庭と音楽にアフォードされてかれこれ30年。あと何年かはわからねど、この習慣は変わらないし、変えようがないし、変えたくもないし。


今朝はこれでした。
秋だし、ロマンティークなひとり旅気分で。




さ、仕事仕事。
調べはこのままで。
加川良の手紙に導かれて、コツコツと歩を進めることにする。