庭の草花にも流行があります。コキアやシュウメイギクなど数年前にはマニアックだった品種が、ごく普通に秋の風景に馴染んでいます。このように、職業柄か花を撮るのが習慣化しているからか、何年かを跨いでよそ様のお庭を覗き見る怪しい人ながら、明らかな種類の増加がうれしい散歩道。てくてくてく、さてと明日は投票日。



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誰に入れるか迷うよりも先に、いつもこの「見えない」感じをなんとかして欲しいなあと思うわけです。これも一種の愚民化政策なのか、そうは行くかと今風に、主義主張をネット検索してみてもやっぱりわからない。各党各候補の空気感というか、上っ面の言葉だけで何をどうジャッジすればいいというのでしょうと、愚痴ってみてもせんないことなので、まあいっか、行かないよりは行ったほうが。というわけで自分としては、何年か経ってその世界が百花繚乱、さまざまな花が咲き乱れている、そんなイメージを持っていそうな人に投票しようと思います。当てにもならない近々の政策よりも、こっちこっちと、その花風景へと進む旗振り役が欲しいので。



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花の数と幸せは比例する。幸せの花は、苗床に種を蒔いて発芽させ、間引きをしながら植え替えて、肥沃で水捌けの良い土壌で、風通しと光と適度な水やりをして育て、ようやく開花する。そして虫や動物や風の助けを借りて結実し、次の世代に種を残す。その一連の営みに参加し見守ることができるありがたさよ。心身が弱っていたり、世の中に絶望していたら選挙どころじゃないですからね。皆さん押し並べて大変な局面ですから、元気な人は元気を失っている人のために、家族の元気が来年も続いているために、花いっぱいの春を迎えるイメージを持って、清くて小さな一粒の種を。



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え、そんな旗振り役になりそうな人がない?ですよねえ〜。でもね、思いがけず素敵な花が咲くことは、庭ではよくある出来事ですから。とにかく種を蒔かなきゃ芽は出ない。イマジネーションが不足した空き地に雑草が蔓延るばかりの庭のままだと、東京ぼん太風に言うなら「ああ、夢もチボーもない!」となってしまいます。明日は投票ぼん太で種蒔きをしに参りましょうぞ。バタフライ効果ってのもありますから。
バタフライ効果:ブラジルの蝶の羽ばたきが、巡り巡ってテキサスに竜巻を引き起こす(かもしれないし、そういうことは確かに起こり続けている。日本ではそれを「風が吹けば桶屋が儲かる」と申します)。1億分の1票の羽ばたきが夜の速報でどんな現象となりますか、凪か雷雨か竜巻か、楽しみ楽しみ。


カレンの羽ばたきが巻き起こしたトルネードは、今も世界中で発生し続けています。
もう38年も経ったんですねえ。



信じられない。リアルに今もどこかで歌っているようで、
永遠に羽ばたいてくれているような。
カレンに1票。