明け方の強風でイチョウの葉が落ち道路には黄色い絨毯が。これで冬景色になるのかあ・・・そうだよなあ、今日から12月だもんなあ、などと焦り混じりの干渉、焦燥感ってやつですかね、胸がキューっとしました。いかんいかん、仕事が山積みなのに感傷的になってはいかん。これがぼくの弱点で、季節の変化にいちいち立ち止まってしまう。つまり移ろいに対して遅れ気味に、後追いで味わってしまうのです。振られた女性のことが忘れられないダメ男の典型のように。仕事はもっとドライに、クールに、シャープにこなさなくては社会の動きに遅れてしまうわけでして、過去に何度も何度も、この長すぎる休憩みたいなロスを楽しんでしまう悪い癖に抵抗してきたのです。
脱出せねば。さっさと抜け出しかけ出せる言葉を探します。もう残りひと月か、まだひと月あると思うのかという例のコップの水理論が浮かんだものの、ちょっと違うかな、気分回復に役立ちそうもないので中断。ここはひとつマハトマ・ガンジーで。明日死ぬかのように生き、永遠に死なないかのように学べ。これだこれだ。今日に全集中し、存分に師走のスタートを楽しむのだ。
ザクザクとイチョウの葉を蹴散らし歩きつつ、ふとモミジはどうかな、と少し遠回りをして数カ所をチェックしたところ、今が盛りと色づいた葉はしぶとく踏ん張って、我が世の秋を謳歌していました。永遠に落ちないかのような鮮やかさで。



毎年思う、なぜ散る前に燃え立つように色づくのか。
人智を超えた確かな理由があるに違いない。
或いは、人や動物にそう思わせることが生存に役立っているのかも。
不思議さを身につけ醸し出すことは、
自然界においては必須の能力ですからね。

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嵐はとうに過ぎ去り雲間から青空も見えています。さあ嵐のような仕事時間の始まり始まり〜。小さな設計が3つ、現場周り2箇所、夕方は訪問しての打ち合わせ。では早速設計から。



BGM はお気に入りのダンスナンバー、
チャーリー・パーカーによるビギン・ザ・ビギンで。