記録的に早い梅雨明けです。いきなりの真夏日続きで、警告好きなテレビでは、「電力不足が心配されるので節電を」と「熱中症が懸念されるのでエアコンをつけっぱなしにしてください」、これを交互にカンカンカンと警鐘を鳴らし続けていてる。何だかなあ。それとここ数年のクリシェ、不要不急の外出は避けてください(熱中症対策として)。ところが119番に連絡して搬送される人の過半数は自宅の室内での発症であるとのこと。いい大人が、しかも報道機関で物を喋るほどのエリートが、どうしちゃったんでしょう。あまりに暑くて、読んでる原稿の内容に意識が行っていないのかもしれません。



梅雨時期のお楽しみ、雨に濡れた花たちの撮影ができませんでした。
もう一回くらい、シトシトと降る日が来て欲しいなあ、
などと立ちくらみの空にリクエストしつつ、昨年撮影した梅雨の花を並べます。

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さてさてこの長い夏が、草花たちにどんなドラマをもたらしますやら。
ちなみに朝晩の散水を欠かすことなくよろしく候。
夕涼みの頃の水やりは気持ちがいいものです。
そうか、花と同時に自分に水やりしているんだなあと、
そんな思いも、夏の風物詩なり。


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まあいっか、こちとらそれどころじゃない。この暑さとどのように付き合いながら、庭の夕涼みまでの時間を過ごすかが大問題。大汗かいているのでヘタこくとそれこそ命に関わるわけで、昨日なんかは朝と夜で体重が2キロ減っている。で、夕飯はニンニクと鷹の爪をたっぶり入れた肉系メニューをつまみに、ビールをプハーッと飲みながら野菜中心の夕飯をこしらえて食べ、庭で夜風を楽しみ、寝る。するとあーら不思議、目覚めてすぐに測定したら、前日失った2キロの体重が元通りに増えているのです。これが健康体なり。帰宅後の飲み食いの量は、どう考えても水分含めて1キロ以内。ではなぜ体重が2キロ回復するのか。体内で筋肉やら、多肉植物の葉っぱみたいな貯蓄用水分が1キロ以上も産生されているということになるわけです。



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いい感じ、いい感じ。体がそのようにフル回転で活動している時には脳も活性化して、やたらに音楽が聴きたくなる。で、スマホで選曲し、こないだ娘に教えられて購入したワイヤレスイヤホンを装着して木製パネルと柱材のペンキ塗り。おお、なんと心地よい両耳からの刺激であろうか。午前中には終わらせて、午後はエアコン効かせた店で遅れに遅れている設計作業に庭熱中症を発揮する。



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音の刺激って気持ちを癒したり活性化させてくれますよね。で、汗を拭き拭きふと思いました。何かが足りない。イヤホンからのメロディー以外に、そのバックグラウンドにあるはずの蝉の声がないのです。体感的には真夏なのに、蝉には梅雨明けなど関係なく今頃はまだ地中でグネグネ体の殻を揺すって、一世一代の自己変革、メタモルフォーゼの真っ最中なのでしょう。



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なんで蝉の声が気になるのかと申せば、長年耳鳴りを持病としておりまして、一年中蝉が鳴いている状態だった時期があったから。でも夏は実際に鳴いているので耳鳴りが相殺されとても楽になる。そんな経験があるのでふと、あれ、鳴いてない、と気付いたのでした。おまけに自分の耳もシーンとして、蝉は1匹も鳴いていない。静寂の我が両耳。いいぞいいぞ、ここんところ体力勝負の仕事を続けていたからか、血流が良くなって、新陳代謝が進んで、耳鳴りの病が消えてしまったようです。



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やっぱりね、暑くても寒くても、お天道様と並走しながら生きることが大事なのだ。



日中は達郎かベンチャーズで意識に海風を吹かせ、
帰宅したら庭でこれを流し、
心身に夜風を浴びて癒される。



そして冷えたビール。
読みかけの本を開き、
数ページで夏の夜の夢。