ティータイム

美空6歳

 美空が6歳になりました。古今東西のクリシェながら、もう6年経ったんだと、俺も歳を取るわけだよなあと、健やかに育ってくれている姿に愛おしさを覚えつつ、着実にお祖父さん界を進んでゆく自分とのコントラストに一抹の・・・。



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 一抹の爺さん感情。一瞬浮かぶ、一握の砂を掴まえる。悲しさではなく、嬉しさの中にいて、そこにさほど長居ができないであろう我が年齢の加速度たるや、星雲を次々追い越す銀河鉄道のようである。



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 歌集『一握の砂』より何編かを。



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 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたわむる



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 砂山の砂に腹這ひ初恋の  いたみを遠くおもい出る日



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 たわむれに母を背負いて そのあまりに軽きに泣きて 三歩あゆまず



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 はたらけど はたらけど猶わが暮らし楽にならざり ぢつと手を見る



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 ふるさとの訛りなつかし 停車場の人ごみの中に それを聴きにゆく



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 不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸われし 十五の心



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 いいねいいねえ〜、まさか還暦過ぎに石川啄木が沁みるとは、思えば遠くへ来たもんだ。啄木くん、素敵だ。



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 まわるまわるよ時代は回る 喜び悲しみくり返し 今日は別れた恋人たちも 生まれ変わってめぐり逢うよ



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 めぐるめぐるよ時代は巡る 別れと出逢いをくり返し 今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩き出すよ



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 ハッピー・バースデー美空。美しく回転を続ける君の姿に、ジイジくんは、つられてくるくる踊り出す。ありがとね。



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 澱みなき循環の一役を果たせれば、それが君への恩返し。倍返しだ!いやほんとに、美空よ、いつもありがとね。来年の誕生日も大騒ぎで、大笑いで過ごそうぜ。





 

 

エレガントな隔世的覚醒

 孫の美空と結陽が通うバレエ団の発表会に行ってきました。新宿文化センター大ホール、まさしく大舞台です。美空は結構複雑な振り付けを、緊張いっぱいでこなし、妹の結陽は緊張感ゼロでニコニコと飛び跳ねている、それぞれ年相応の精一杯な姿に胸が熱くなりました。チビはチビなりに、日々頑張っているんだよなあ。



着替えて出てきた二人は、大役をこなし満足げ。
ロビーが混雑するため、ちびっ子たちは道路に出ての化粧落とし。
お祭りみたいで楽しいひと時だったなあ。


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 これはどのように表現しても、ただの贔屓目にしかご理解いただけないと存じつつ、美空には天性の素質がある、と思わざるを得ない。スカイフック、上半身がスッと上に伸びてブレることがない。それと手の表情が素晴らしいのです。女房曰く「あれは私の血筋だ」とのこと。おばあちゃんが日本舞踊を舞うと、手の動きが飛び抜けてエレガントだったそうで、その才能は私から娘の詩織に受け継がれ、そして見事に美空へと受け継がれているというのです。



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 まあそんな気もするけど、「ところで、あなたの動きがエレガントだったことをぼくは一度も見たことがないんですが」と言いそうになり、グッと堪えてやり過ごしました。暑いしね、せっかく浸っている清々しい感動を消さないために、口は慎むべきであろうという制御機能が働きまして。



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  あ、そうか、隔世遺伝ってやつだ。う〜ん、ぼくのいくつかの才能も尊敬する祖父からの継承だと思っているし、確かにそういうことはある。で、あれば、エレガントさを見事に飛び越された女房の存在は、遺伝的にはそれなりに、作用・反作用とか、支点・力点・作用点しての何らかの意義があるのかもしれませんなあ。



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 そういえば、女房が発揮する軍師官兵衛的な才覚は、両親を飛び越えた祖母からの伝承のようだし、面白いものですね。だとすれば、ぼくに開花しなかった何らかの才能が、子供たちの人生で花開いているはず。・・・そうか、そうだったのか。夫婦円満、家庭の幸せを築き上げる能力を、隔世遺伝で彼らは見事に実現させている。間違いない。



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 お盆にご先祖へ手を合わせる意味合いは、たくさんの素晴らしき隔世の覚醒を仕掛けてくれた人たちへの、感謝なんですよねえ。ありがたやありがたや。な〜〜〜む〜〜〜。



今回は発表会ながら、途中からバレエそのものに魅了されました。
10年後には、こんな感じに成長しているかも。




 
 

ナニワイバラ

 ご近所に、見事なナニワイバラが咲いています。



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 ナニワイバラ(難波薔薇)は中国渡来の原種のバラで、関西から全国に広まったことからそう呼ばれるようになったそうです。モッコウバラと競い合うように、盛大に開花する白い大輪群が清々しく、これから始まる薔薇の季節のファンファーレみたいで、そのお宅の前を通る度に気分が晴れやかに上向きます。



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 驚くのは誘引のうまさ。旺盛に伸びるシュートを丁寧に寝かせて編むように広げています。これはバラの特性である、枝を水平にすると花数が増えるということをご存知で、このように敷地の外周全体が白い花で覆われることをイメージしながら、何年にも渡って、絵を描くが如く枝を配置してきたことで実現している風景。ダ・ヴィンチが薄絵の具で、何年もかけてモナリザの表情を重ね塗りしたことに似ています。



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 ローマはいち日にしてならず、で、美しき庭風景は完成形へと向かう日々の営み。つまり暮らし方が投影されるものなのです。ぼくが提供する庭は、その時点ではうっとりする、あるいはワクワクする完成形でありつつも、実は未完のカンヴァス。そこに笑顔が溢れる、幸福な庭のある暮らしを日々実践する、ダ・ヴィンチ役はお客様。花咲く庭でもっともっとと、百花繚乱へ向かって庭仕事を積み重ねてゆくその暮らしぶりこそが、庭を美しく仕立て上げるのであります。



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 花の数と幸せは比例する。ただしその花々はすぐに消えてゆく。このナニワイバラも半月ほどで儚く花を終えてしまい、道行く人は盛大だった風景など忘れて通り過ぎてゆく。ところがそこから、こちらの奥様にとっての素敵な時間が始まります。来年の開花へ向けて、雑草を抜き、肥料を施し、枝を引っ張って整える。花いっぱいの近未来に向かって地道な庭仕事に汗を流す、その時間の中にある人生の充実感が、ガーデニングの本質的な魅力なのです。



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 庭屋のぼくとしては、そういう心持ち、暮らし方、庭の捉え方に感動するのですよ。出来そうでできない、わかっているけどなかなか辿り着けないその世界に咲く花々が、大袈裟ではなく、日々の指針を見る思いなのです。



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 戯れに、ナニワイバラを詠んだ俳句と短歌を検索してみました。


 染まらざる 難波薔薇の心意気  演歌浪人

 垣飾る 難波薔薇の純白よ 人も汚れぬ心持ちたし  演歌浪人

 風にそう 花に酔いしれナニワイバラ  みのり

 北新地 難波薔薇を活ける店  ワシモ

 清純なナニワイバラも棘持ちて  老いてこそ勉強






 花言葉は「純粋な愛」だそうな。たまたま付いた「難波」から、関西人が持つ熱烈なる純粋さと申しましょうか、棘を持つ清純さと言いますか、そんな印象を受けるのは、鬼女房が関西人だからかもしれません。ある朝突然満開となって驚かせたかと思うと、勢いが尽きたらあっけなく、一夜にして萎れて消える、我が女房に似た白い花。ったく、関西女性はエネルギーを放出するバルブがいかれているらしく、何をやっても、いかにもバランスが悪いのですよ。しか〜し、そこに惹かれて、萎れそうな時に自分が役に立てるに違いないと思って、ついうっかり一つ屋根の下。おかげでここまで劇的で、エキサイティングな人生を過ごすことができました。純粋なナニワイバラも棘持ちて vs 風にそう花に酔いしれナニワイバラ。女房共々63となりまして、これからは、お互いに、垣飾る難波薔薇の純白よ、人も汚れぬ心持ちたし。


歳重ね 消えた何かを嘆くより
確かにあったバラの日々
確かに あの日
バラは香っていたのです



 


 

ネオテニー

 古来より、孫という存在の可愛らしさは実の子以上であると言われております。ぼく自身も孫として、祖父と祖母に猫可愛がりされた日々のことが、たぶん、一番古い幸福な記憶でした。冠婚葬祭で親類縁者が集えば、上座に据えられ、ヒデ坊は岩又(実家の屋号)の浩宮だなどという何とも照れくさいような、同時に大人は変なこと言うなあと思い、さらには俺ってどうやら特別な存在らしい・・・困ったことになりそうだ、という未来への不安めいた予感もあり、複雑な心境。田舎の長男とは、当時そんなことだったのです。



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 そういえば、母が泣いていたことがありました。祖母がぼくを独占し、自分が母親役をさせてもらえないことに腹を立てたか、悲しんだのか、そんなことだったと思います。これもまた昭和の家にはどこにでもあった家族間トラブルだったのでしょうが、ぼくは祖母を悪く言う母親が理解できなくて、嫌な気持ちになったものです。子供にとって家族は全員仲良く楽しい関係なのが当たり前で、嫁姑問題を解析する思考回路など持っていなかった。ゆえに一瞬ではありますが、そんな母の泣き顔が嫌で嫌で、でも幼児には、反発や反論などできるはずもなく、たまらず泣き出したことを思い出しました。ただただ不思議だったんですよ、家族を悪く言って泣いている母親が。まあ、別に傷になったとかいうエピソードではなく、そういう時代に孫を経験した、ということなのですが。



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 さてさて、先日お呼ばれした孫の結陽の誕生パーティー。無事に4歳となりました。姉の美空は立派にお姉ちゃん役をこなしながらも羨ましいらしく、ねえねえ、あたしの誕生日はまだ来ないの?と。可愛らしいですなあ。ふたりの成長過程を目撃すると、時々胸が苦しくなるほど嬉しく愛おしく思えるのです。



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 サクラに続いてハナミズキ、ツツジ、モッコウバラ、次々に咲く花と新緑の季節に誕生日とは、なんと幸運なことでしょう。どこに行っても木々が孫をお祝いをしてくれているようで、ジイジくんとしては、その祝福にいちいちお礼を言いながらシャッターを切る数日間でした。



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 ふたりとも健やかに、伸びやかに成長中。好奇心がいっぱいで、人が大好きで、みんなが仲良しでいることを普通に思い、起きている間中ギャハハと笑ったり駆け回ったり。そして電池が切れると突然熟睡する。理想の人間像ですなあ。人は元来こういう性物であり、ネオテニー(幼生成熟)、子供の頃の特徴を有したままで大人に至る生き物である、という学説があります。ぼくは悩み多き思春期に読んだその生物学の説に乗っかって、堂々と少年的なままで老人に至っている次第。それが良かったのかどうかわかりませんけど、無理に大人らしく振る舞うことをしなかったことで、こうして少年的な庭を設計できていることは確かなのであります。



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 とにかく、みんな仲良く。とこに夫婦仲は良好であることがごくごく普通であり、家族円満を維持することが人として当たり前なのである、ということを、来世か今世か、もう一度夫婦を築く機会があれば、いち日も怠ることなくそのことを念じて暮らしたいなあと、反省を込めてそう思っています。



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 性根が腐った犯罪者であれ、大きな不幸を生み出す政治家であれ、頑張っても頑張っても上手く生きられずにもがいている人であれ、もしも幼い頃に円満家庭があったならそんなことにはならなかった、と断言できるほど、家庭不和の中で育つことの過酷さは人を歪にしてしまう。幼年期に負った歪さ、コンプレックスがネオテニーとなってしまったら、そこから派生する不幸は人類を滅ぼすほど甚大なものとなってしまいます。つまりですね、夫婦喧嘩など愚の骨頂。お互いに不満はあるでしょうけど、せめて子供の前では慎むことが肝要なり。昔、夫婦喧嘩の真っ最中に訪問したお宅のご主人が、そんな気配を察知して、ニヤッと笑って言いました。「喧嘩するなんてのは、知性の欠如ですよ」。いやはや、優しくさらっと言ってくれたのに、強烈に残るお言葉でした。



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 お恥ずかしい。その後知性を探し続けているんですが、これがなかなか手に入らない。高島屋にも買いに行ったんですよ、知性売り場はどこでしょうって。しかしいっくら本を読んでも、庭で月光瞑想をしても、女房のたった一言で気持ちがグシャグシャに破壊されてしまう情けなさよ。と、そんな自分の目の前で展開された娘夫婦の賢さたるや。ふたりとも子供の前で、見事に賢いんだよなあ。家庭円満を実現する知性的な夫婦像。おいおいお婆さんや、遅ればせながら、子供たちを見習おうじゃないか。もうそうそう長くは生きていられないんだし、理想のジジババ、おてて繋いでダンスを踊る、チャーミーグリーンをイメージしてみるのが、ぼくら夫婦の、最後の共同作業なのかもしれないよ。



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 孫の存在は、己が存在理由を際立たせてくれるものなり。結陽くん、美空くん、ありがとね。




  


 

2023年はこんなスタートで

 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
 意図的に、年末は良く働いた2022年の締めくくりとして、そして新年はさらに働きまくる決意を込めて、のんびりするのは少しにして突っ走り続けて駆け抜けるイメージを持ちました。一区切りつけるのはもったいないと思ったのです。そしてその通りに過ごして今日に至りました。父が亡くなったことの影響も多少はあるのか、自分史上かつてないほど仕事へのエナジーが満ちています。当然のことながらクオリティも上がる一方で、新たに出現する庭の一つ一つが大いに好評をいただきまして、やればやるほどいい気になって行くプラスのトルネード。いいぞいいぞ、必死のパッチを積み重ねるうちに、予想だにしなかった成果やたくさんの感動が舞い込んでくる。もしもあなたが感動の庭暮らしを実現したいなら、この好調が消えてしまわないうちにご依頼を、などと思ったりもしています。



元旦だけ仕事を休んで、何をしたかといえば撮影散歩。
お目当ては新春の野に出現する仏様。
ファインダー越しに見つめると、
こんな些細な雑草に、
感謝と共に身が引き締まる思いがするから不思議です。
&、ああ、美しきかな。
これがぼくの初詣。

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 などと調子こきつつも、嫌なこと、悲しい出来事、不安、悔やみなどの、感情をネガティブに突き落とす出来事は寄せ来る波の如くに尽きないわけで、実際年末から年始にかけて、弟のように思っていた友を失いました。亡くなり方があまりよくなかったこともあり、実のところ今も気持ちはぐしゃぐしゃのまま。でもね、悔やみは後で、じっくりと、たっぷりとするからちょっとそっちで待ってろや、すぐに俺も行くんだから、と合掌して仕事頭へワープする。庭だよ庭、素晴らしき人生には素晴らしき庭が必要なのである。そう確信している理由は後で、じっくりと、たっぷりと解説するとして、とにかく目の前に出現しつつあるいくつかの幸福なる庭を、最高の出来栄えに仕上げるが、我が命の理由なり。



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 ところで、お正月はいかがでしたでしょうか。家族が幸せであることを確認し、今年も元気に、健康で、笑顔で頑張っていこうと誓い合ったり励まし合ったり。ただし愛情表現が下手くそな民族ですから、そんな思いを面と向かって言葉にする夫婦も親子もいないわけで、代わりに横並びになって賽銭を投げ、二礼二拍手一礼。その正面にはアマテラスやら御大師様やら、如来や菩薩や八百万の神。いいんだなあ、家族で詣でるあの姿。間違いなく、老も若きも全員が、己が幸福とは何なのかを脳内で思い描けている瞬間です。あとはその、ハッピーな映画の予告編映像を大切にして、消さずに日々を送ること。それができるかできぬかが、神様からあなたに課せられた生きる課題なのでありますよ。



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 ところでパート2。レコ大、紅白が、昭和時代と違って感動的じゃなくなったのは仕方なし、すっかりガッカリすることもなくなりまして、選ぶ番組はお笑いとドキュメント。ああ、ダメ、つまらなさすぎる。ことにお笑いは・・・。これは芸人のレベルが低いのではなく、受け手である自分の中に、腹から笑うような何かの成分が枯渇しているのでしょう。ああ、いかんいかん、かつてあれほど嫌っていた『笑わない爺さん』に成り果ててしまったか。しか〜し、老人力は培われている。笑いは減ったが感涙は増えた。モニタリングの名物コーナー、石井竜也の歌声に泣けて泣けて。あれは見事ですなあ。それと撮り溜めてあったポツンと一軒家を一気にチェックして気づいた、所さんの三つの言葉。 VTRの感想で、ポソッと、サラッと、「やさしいね」「仲がいいなあ」「綺麗にしてるなあ」。毎回さりげなくこの三つが出てきます。やさしく仲良く美しく暮らす桃源郷、これだよなあ。



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 まあ、2023年はこんなスタートで。何だか世の中、どこまで行っても気が滅入ることばかり。しかしこの愚かな状態は、有史以前からそうだったわけでありまして、つまりそれはどこまで行っても、あなた個人の、幸せを築く能力が問われているのである、ということ。そして、幸せを築き上げる場所は家庭ですよ家庭。そして家と庭で家庭ですから、我田引水、大事なのは庭ですよ、庭。やさしく仲良く美しく、理想の庭を育みながら暮らしましょう。大事なんですよ、本当に、やさしく仲良く美しく。



新春の出囃子は Sadistics で。
さほど評価されていないけど、
日本の音楽史上に燦然たる、孤高のピークだったのです。
心地よさを紡ぐ一流職人集団。
仕事はこういうふうにやらなきゃね。 








年の瀬メランコリー

 12月に入ると日に何度か胸が苦しくなるのです。なりません?なりますよね。イルミネーション、クリスマスソング、おせちや初詣のコマーシャル、刻々と迫ってくる年末年始のイベント事が幸多きものとなりますように。そんな思いを先手を打って、サンタクロースと天照大御神に祈りたい気持ちになるのです。もちろんどう考えてもそうなる、幸いなる年越しができる状況にあるわけなのに、なんですかねえ、クロアチアとのPK戦直前みたいな気分が湧いてきて、もしかして、もしかしたら、みたいな。



師走の花、皇帝ダリア。
今年は台風がなかったので、あちらこちらで天高く咲いています。

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 いやいや、根拠のない自信ならいいが、根拠なき不安は禁物である。イメージイメージ、イメージできたらできたも同然なり、と自分の尻を叩きつつ払拭できない、胃の辺りが重くなるようなこの不安。とはいえこれは師走の風物詩的症状であって、家族に恵まれ、仕事に恵まれ、健康にも恵まれていることを感謝するトリガー、引き鉄のようなものなのでしょう。あるいはこういうのをトラウマって言うんですかねえ。遠い過去に何度かあった孤独なクリスマス、明石家サンタの鐘の音に泣き笑いした切なさが古傷になっているのかも。



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 まあいいです。こういう年の瀬メランコリーも込みで、クリスマスまで丁寧に、いち日いち日を積み重ねてまいります。などとつらつら考えながら薄暗いうちに出勤。交差点で停車したら、な、な、なんと、眼前に映画の特集撮影みたいにデカいお月様がポッカリと浮かんでいるではないですか。色はオレンジ。あわててカメラを取り出し信号が変わる前に1枚だけパシャっと撮影できました。



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 そうだ、今日は今年最後の満月なのだ。月食の夜、楽しかったなあ。いい夏だったし、精一杯仕事ができたし、孫たちは元気に笑いっぱなしだったし、何年振りかの良き一年だった。ふふふのふ、いいぞいいぞ、PK一発目はゴールが決まった。PK戦ってのは半分は運ですからね。この月との遭遇は極めてラッキーである。よっしゃ、浮かれる気持ちを抑えつつ、ウキウキを地に足つけたワクワクに変換しながら、今日も盤石なる幸福な暮らしの舞台にふさわしい庭を、設計設計また設計。全力で、心を込めて思い描きます。









  

結陽の七五三

忙中閑あり→壺中天あり。孫の結陽がめでたく、愛でたく、七五三を迎えました。



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結陽、美空、ジイジくんは幸せだ。ありがとね。



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娘夫婦に大感謝。



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ありがたや、ありがたや。



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この時間を糧として、さてと、幸福な家族のステージとなる庭を、設計設計また設計。



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ちなみに来年6月まで仕事はいっぱいいっぱいですから、設計のご依頼は気長な方限定となっております。



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横浜の庭にひとつでも多く笑顔の花を咲かすべく、花咲か爺さん頑張ります。



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などとつらつら書いていたら、娘から前撮り写真が送られてきました。



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さすがにプロフェッショナル、お見事。ぼくもプロですから、こういう庭を思い描かなきゃね。



ふたりがこんなレディになってくれるまで、
一緒にいられたらいいなあ。
結婚式とか、イメージしただけで泣けてくるのだよ。

 



 

キッチンで天体ショー

 昨夜はカメラ担いでワックワクしながら帰宅。月はどっちだ、と見回すと、なんとなんとキッチンの窓の正面に浮かんでいるではないか。厚着をして庭で見上げる予定を変更し、料理をしながら撮影することに。



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 アルコールはジャック・ダニエルをロックで。BGMはブルー・ムーンを、今宵はロッド・シチュワートで。



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 キッチンタイマーを使い5分毎にファインダーを覗いて、呼吸を整えシャッターを押す。



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 縄文人はこの現象をどう捉えていたのだろうか、とか、月夜見尊のこととか、日本中で同じ月を見上げている幸福な家族の姿と子供たちの瞳、オスカー・ワイルド曰く「我々は全員ドブの中にいる。でも、そこから星を見上げている奴だっているんだ」とか次々と。



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 脳内のスクリーンに展開する4時間のプライベートな映画を、ひとりほろ酔いで楽しみました。



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 次の皆既月食は、2025年9月8日だそうな。晴れるといいですね。



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 3年後の9月かあ・・・次回は庭でバーベキューをしながら、孫たちと一緒に。







 



 

囲炉裏ばた

 とんとん昔があったとさ。深々と雪が降る夜の囲炉裏ばたで、綿入れ羽織って小さく丸まったお婆さんが、孫たちに語って聞かせる昔話の出だしです。



越後はそろそろ雪景色。
横浜の紅葉はここからが盛りなり。
色づく葉っぱに足並み揃え、
今日も設計に高揚す。
師走が近づき、焦る気持ちを諌めつつ。

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 先日ラジオ番組に加藤登紀子さんがゲスト出演し、生で知床旅情を歌いました。あの事故から1ヶ月ほど封印していたその曲を、年末恒例の全国ツアー『ほろ酔いコンサート』で歌う決心をしたとのこと。まだ発見されていない人も多く、とてもじゃないけど歌うことができなかったのでしょう。 



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 ぼくは数あるお登紀さんのヒットの中で、知床旅情は異色だなあと思っていました。当時、数年前に森繁久彌が歌い人々に馴染まれていた、のどかな民話のような流行歌をなぜ加藤登紀子がカヴァーしたのか疑問符がついていたのです。



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 全共闘の嵐の只中から燃える松明を掲げ街へ出て、世の中がどう変わろうともその炎を掲げ続けたジャンヌ・ダルク、加藤登紀子。そんな彼女に知床旅情が馴染まないような気がして、小さな引っ掛かりとなったまま数十年。しかしそれは、番組内でのトークで解消されました。お登紀さんは語ります。



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 公にはたぶん初めて話すことなんですけどね、知床旅情は旦那との思い出の曲なんですよ。出会ったその日に意気投合してお酒を飲んで、「じゃあそろそろ」と帰ろうとしたら、あの人が「もう少し一緒にいてほしいなあ」と引き止めて、知床旅情を歌ってくれました。だから私はずっと歌っているの。百万本のバラと知床旅情は特別なんです。



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 お登紀さんと、ご主人藤本敏夫さんの人生は、年配の方ならご存知ですよね。なんだかなあ、加藤登紀子というお方は、どこまでも熱くて、そして可愛らしいんですよねえ。ほんとに、我が女房に可愛らしさを足せば加藤登紀子になる。あ、贅沢は申しません。ぼくは藤本さんの足元にも及ばぬへなちょこですから。



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 百万回爪弾いたギターの音色と、囲炉裏ばたのとんとん昔を思わせる歌声。一節一節の詩が胸に来て、へなちょこ爺さんは泣けて泣けて。



 

 今日は立冬。知床の岬に吹く風はつべたいこいとでしょう。悲しくて悲しくてただ海を見つめている人が、お登紀さんの囲炉裏に集ってくれるといいな。とにかくさ、温まらないと。



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 ジャンヌ・ダルクは火炙りにされ、歴史の宝となりました。日本のジャンヌ・ダルクは闘争の松明から火を移した囲炉裏ばたで、今日も歌っている、ぼくら世代の宝物です。




 

山頭火浮かんだ散歩道

貧しう住んで これだけの花を咲かせている

 故郷の法事を終え、実家の裏手を散歩していた時に不意に浮かんだ山頭火。貧しいわけではなく、慎ましやかに暮らしている田舎の人々は、畑の隅や軒先に、これでもかと花を咲かせているのです。今回は親父の四十九日でした。葬儀と同じくお経から納骨まで、親族一同が淡々と、和やかに事が進んでホッとしたような。悲しみは不可解なほど少なめで。



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 このように花をいっぱい咲かせているご近所さんたちにも、いろいろとあるわけです。都会と違ってここ数十年間は慢性的に不景気だし、冬は雪との闘いだし、それぞれの家族にそれぞれの悩みや苦労や不幸なことが、巡る季節のようにやってくる。しかし誰も、誰一人もそれを苦にしている様子はない。季節と同じだから、すぐに、必ず、次の季節がやってくることを、大人から子供まで知っているからなのでしょう。



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 おりしも越後三山の頂上が白くなり、手前の低い山々は 山頂から中腹が紅葉真っ盛りで、もうすぐ里に降りてくる頃合い。大概このタイミングで初雪となり、色鮮やかな風景がひと降りで灰色になってしまうのです。冬が来る。人々は野沢菜洗いと大根抜きと雪囲いを急ぎます。



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 正月くらいから始まる除雪作業はかなりの重労働で、都会の人なら1日で音を上げます。しかし子供の頃から繰り返してきた老人にはごく普通の、飯を食うくらい日常的なことであり、ラジオ体操程度にしか感じないちょうどいい運動になっている。それでも冬型の気圧配置が一週間も続くと、町中の人が疲労困憊で顔色が悪くなる。でも誰もそれを嘆く者はいないわけでして、いたとしたら病人か怠け者という噂が広がるだけだから、グッと我慢しているのかもしれません。雪国人の我慢強さは案外そんな理由であると思われます。親が口癖のように言う世間体とか、子供の頃は大っ嫌いだったけど、それは田舎暮らしに必要なタガなのかもしれませんねえ。



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 雪は魚沼盆地一帯に、平等に降り積もります。平等だから、若い衆は弱い立場の人を普通に助けます。自分もそのうち弱者になることを知っているし、だからお互い様なのです。そして共存のために、隣近所は家族的につながります。日に何度か、ご近所さんや近郷近在で暮らしている知り合いが家の中にいるのが当たり前で、収穫した野菜をやりとりし、魚野川の鮎や、時には山の獣を仕留めて解体して配り回る。熊などは超が着くご馳走で、肉だけでなく、熊の胃の苦味は、今でも思い出すだけで胸焼けが収まるほどの胃薬効果がありました。



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  貧しう住んで、これだけの花を咲かせている。やはりそう、貧しいのではなく、お互い様の暮らしは永久に豊かなことなのです。豊かさとは財力ではない。財産とは心の中と、家族と地域の人たちとの関わりの中にある。雪国育ちのぼくはそのことを実感できるのですが、都会育ちの方々には想像もできないことなのかもしれません。だからできるだけご近所と関わらないように、互いに息をひそめるように暮らし、時たまいる『関わる者』は、やや病んだトラブルメイカーだったりするものだから、いやはや。



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 トラブルメイカーの家は、仕事柄、すぐに判別できます。チラシお断り、犬のフンに対する警告文、ひどくなると「北朝鮮が攻めてくる」と汚く殴り書きした紙が何枚も。おっといけねえ、長年庭にまつわるご近所トラブルの相談を受けながら、とても気になる風景なものでついつい激しい言い方になってしまいました。そこまでいかなくても、共通しているのは玄関先や庭が殺伐としているということ。気がついている人も多かろうと思います。訪問販売系の人たちは必ずそこを観察して、善良なる販売員は敬して遠ざかり、悪質な者はいいカモを見つけたとピンポンを押すのです。先日もそんな事件が報道されまして、せめて玄関先だけでも健全に花咲かせていたら・・・などと思いました。



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 都会は何故ここまで貧しくなってしまったのでしょう。何かささやかな間違いを積み重ねるうちに、庭を楽しむことを忘れ、それどころかいかにして苦労を減らすかという一点からイマジネーションが広がらなという、重大な間違いにはまり込んでしまっているように思えて、早くそこからぬけださなきゃまずいでしょ、と思えて仕方がないのですが。



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 貧しう住んで、これだけの花を咲かせている。花って不思議ですねえ。食べられるわけでもないし、小学とはいえお金もかかるし、世話に費やす時間も必要だし。誰が誉めてくれるわけでおないのにせっせと咲かせている。庭の専門家でありながら上手に解析できないこの花の効用は、実は途方もないく大切な、重要な、幸福に暮らすためのお作法なのかもしれません。たぶん、間違いなく、花の数と幸せは比例するのですよ。



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 花ですよ花、花いっぱいの庭が家庭の平安を守ります。お互い様を失った都会の住宅地で、呆れるほどの花を咲かせて、その花咲く庭が連鎖して行けば素敵な地域となってゆく。誰だってそんな街で暮らしたいんですから、きっとそうなってゆくに違いなし。殺伐として暮らす人も引きずり込むほどの幸福感を放つ庭が、ちょっとずつでも増えてゆくといいなあと、法事を終えた散歩道で思う田舎者。



種田山頭火と高田渡はイメージが重なる。
歩いて歩いて、つぶやいてつぶやいて、
愚かしいほど飲んで飲んで、旅に病んで呆気なく死んじまった。
他に生きようがなかった、自分に対するクソ真面目。
二人とも大好きな詩人です。

 







夏の夜のお楽しみ

ルドベキア

花言葉

『正義』『公正』『正しい選択』・・・花名の由来となったスウェーデンの植物学者オロフ・ルドベックが公平に研究を評価する性格だったことに由来する。

あなたを見つめる・・・花の様子が目のように見えるから。

『強い精神力』『立派』・・・灼熱の炎天下で元気に咲く姿から。

ひと雨降って、ほっとしているルドベキア。
公園に自生し雑草と化した園芸品種は、
夏を謳歌している。
ぼくもまた、雑草化した園芸品種なり。
毎日情熱をたぎらせないと、心身が気候について行けなくなる季節。
10日ほども続いただろうか、
あの灼熱も、ひと雨降れば過去のこと。
強い陽射しにアフォードされて、本気モードをキープし続けるこの感じ。
やっぱり、夏はいいですなあ。

 
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 この頃の夜明けは4時半〜5時。まだ薄暗いうちに家を出て、カメラ担いで里山がある大きめな公園をひと巡りしました。早くも数種類の蝉が賑やかに鳴き競い、日向の気温は30度に近い感じで、少し歩いただけで汗が流れます。それでも早朝の空気は爽快で、ぼくと同じく起き抜けに家を出てきた人影があちらこちらに。驚いたのは、30分ほどのほっつき歩きですれ違った十数人、その全員が80歳前後の方達で、ぼくが一番若い。犬に引っ張られて早歩きをする人、杖をつきながらゆっくり進む人、お孫さんのコーディネートなのか派手なスポーツウェアでジョギングをする人、農民の格好で畑に向かう人。皆さん総じて機嫌がよく、笑顔で挨拶を交わしました。



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 一年中こうして朝の散歩を楽しむ人はいて、コロナが始まってからはテレワークの運動不足を解消するためか、若者のジョガーが増えたものの、今朝はひとりも見当たらない。きっと前日の疲労を癒すためにゆっくりと睡眠をとっているのでしょう。若いうちは睡眠で疲労を回復できる。歳をとるとそんなに長く寝ていられないし、睡眠だけでは疲労回復を果たせなくなるんだろうなあと、我が身に照らしてそう思いました。疲労が単に身体の疲れならのんびり寝ていれば良いわけで、しかしある程度の年齢に達すると、体よりも、頭の疲労を重大なこととして捉えるようになります。



DSC06936 3



 残り時間を考えるんです。だからいち日いち日のクオリティーを上げて暮らしたいし、今日を悔い無く、健康に、上機嫌で過ごしたいと、大真面目にそのことが人生上の課題の最上位に来るわけで、だから心のコンディションを整えるため、早朝に自然の中を歩き回るわけです。これは若い人にはピンと来ないであろう自然巡礼で、庭も同じ役割を果たすんだよなあと思った次第。もちろん若者には、若者にとって意義ある庭の存在が幸福実現に有効ですから、そういう設計を積み重ねています。ことに子育て中の夫婦が円満な日々を送る、笑顔が溢れる庭、日々自然を浴び、健康に親としての成長を遂げられるエネルギッシュな庭とか、それぞれのご家庭に幸多かれと思いを込めて。そして老人の域にまで辿り着いた強運の者には、人生の仕上げを彩るような庭を、などとイメージを巡らせてきました。



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 人生の仕上げを彩る庭。人それぞれながら、終盤に差し掛かるといろんなことが不足してきます。たくさんの幸福な時間があったにもかかわらず、それらは過ぎ去り、気がつけばポツンと一軒家、ポツンとひとりきりになっている。子や孫と同居していたとしても同じことで、家庭での役回りは、かつて自分が戦い勝ち抜いてきた試合を、外野席から静かに観戦しているみたいな。求められるのは言葉少なに微笑んでいる老人像。それが賢く生きる高齢者がたどり着く家庭内でのニッチなわけで、それこそが賢者の証しなのでしょう。自分はこれから、やはりそこを目指すのか?・・・多分違うんですよね。どう考えても賢者の部類ではないし、一生現役が理想だし、自分の祖父もそうだったし、父も少々ボケてきたとはいえ地道に家業を続けているし。



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 弟は実家で整骨院を、妹は実家近くに家を構えて福祉の仕事とお好み焼き屋、そして長男のぼくは家出をして、流れ着いた横浜で自営業。我らは三代目自営ソールブラザース。気がつけばそれぞれが同等に歳を重ねて中高年となりました。たまに連絡が来て、父ちゃんがボケてきた、母ちゃんがまた被害妄想みたいなことを言って困っている、と、元気ながら周囲を手こずらせている話ばかり。こうして故郷を離れて好き勝手をしている長男坊としては、いいじゃないか、それが幸せってことだよと言いたいけど、
多少の負い目があるからそうも言えず、ひたすら「そりゃあ大変だねえ、よろしく頼むよ」とグチ聞き係。実際幸せなことですよ、高齢となった両親の面倒を見ながら暮らすってのは。その苦労も、心配も、生きてるうちの華なのだから。



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 さてと、現場も設計もいい調子。この好調をキープするために、季節とがっちり並走することを心がけ、明日も薄暗いうちに家を出て、散歩か、あるいは仕事をしましょうか。どっちも楽しいので、どちらでもいいのだ。そうそう、この頃ハマっているのがセブンのざる蕎麦。蕎麦を食うと田舎の夏を思い出す。近隣農家の親父たちは『朝飯前』と言って、薄暗いうちに田んぼの水を調整に行く。それが済んだら前日の残りの冷や飯と味噌汁で作った雑炊を丼一杯かき込んで、梅干しの握り飯と水筒を持って畑に行く。シンプルな食生活。夏はこれがいいのですよ、蕎麦とか素麺とかおにぎりとかが。水分補給は井戸水がベスト。毎朝立ち寄るコンビニには井戸水は売っていないが、ボルヴィックを買ってサーモスに移す。あれはですねえ、微妙に井戸水っぽい味がするのです。


今宵の庭は、江ノ島方向からの涼風が期待できます。
沸騰したアドレナリンをクールダウンする、
夏の夜のお楽しみ。
BGMは、こんな感じで。




 ビールは一杯だけにして、
あとはよく冷やしたカベルネだな。
なんか、そんな感じで。
早くも晩夏のイメージで。 

 
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