ぼくは頭が固い。石頭のコンコンチキであるということを痛感したできごとがありました。
そのご夫婦は人工木(樹脂に木の粉を練り込んで整形した材木、というか木のようなプラスチック)のデッキとアルミのフルオープンにできるサンルーム「ガーデンルームジーマ」で、それまで鬱蒼と木が茂っていた庭をリフォームされたそうで、そのデッキ以外に三角形に余った庭スペースをどうするかということで、あれこれと考えながらおふたりで資材を買い込んでいる途中でうちの店に気づいて、フラッとご来店くださいました。
そのご夫婦との出会いが、ぼくには大事件だったのです。
このブログでも何度か出てきた話題で「風合い素材で構成する」ということがあります。
「デッキの素材は人工木よりも天然の木のほうがいい。手入れは必要だし、割れたり反ったりしますけど、それでも天然の木材をおすすめします。それは、時間が経ったときに樹脂製の人工木は劣化しますが、材木は風合いを増すからです」
こんなこともよく言ったり書いたりしてきました。
「物干し場ならわかりますが、リビングの外ですよね。リビングの外に日に焼けたプラスチックのデッキが見える暮らしって、いかがなものかと思いますけどねえ」
辛辣すぎますよね。さらに、こんなことまで。
「人工木のデッキを設置してある庭で『楽しそうだなあ』と感じたことは一度もありません」
ひどい・・・。ぼくってねえ、そういうところがあるんですよねえ、思いが先行すると言い方がきつくなってしまう。反省すべきところです。
前言撤回します!もう15年近く言い続けていることなので、15年さかのぼって、撤回いたします。もともと人工木をご希望だったのに、ぼくがアドバイスして天然木材に切り替えた数百人の皆様、申し訳ありませんでした。
なぜ突然そう思ったのかというと、人工木とアルミのサンルームでリフォームしたというそのご夫婦が、ものすごく、半端なく素敵だったからです。15年間ぼくが勝手につくりあげてきた「人工木を選択する人たち」という決めつけのイメージがきれいさっぱりと消えました。もう跡形もなく。
ぼくよりたぶんひと回り年上で、その雰囲気から、しっかりといい人生を歩んでこられたことが伝わってくるご夫婦は、おふたりともずっと笑顔で、時に見つめあいながら会話します。まるで恋愛真っ最中の高校生のようにラブラブで、でも高校生ではないので余裕というか、濃さというか、落ち着きというか、とにかく見ているこちらまで幸せーな気分に引きずり込んでくれる、そんなおふたり。

完成したばかりのデッキとガーデンルームをさっそく(工事中から)満喫しているそうで、その日も帰ったらデッキでワインを楽しむのだとおっしゃっていました。もう完敗でした。おふたりはワインで乾杯して、ぼくは完敗して・・・。
なんでこのことに気がつかなかったのでしょう。「素材と庭の楽しさは関係ない」のですよ。「何を使っても、楽しい人の庭は楽しい庭」、「幸せな人の庭は幸せな庭」なんですよね。15年間もねえ・・・これだけたくさんの幸せな人たちの庭を手がけさせていただいて、そこに思いが行かなかった。何て頭が固いのかと、そう思った次第です。
いやあ、大きな気づきでした。あのラブラブ熟年ご夫婦は、ぼくにそのことを気づかせるための「未来からの使者」だった気がしています。この出会いに、ただただ感謝!ありがとうございます。
これでまたひとつ「整いました」。15年がかりで上がったこの一段、設計にグンと幅が出そうです。
素材が何であれ、デザインがどうであれ、楽しい人の庭は楽しい庭。幸せな人の庭は幸せな庭。
ぼくの仕事はその楽しさや幸せを、「もっともっと」と後押しすることなのです。
それにしても、いい感じのご夫婦だったなあ。あやかりたいあやかりたい。
そのご夫婦は人工木(樹脂に木の粉を練り込んで整形した材木、というか木のようなプラスチック)のデッキとアルミのフルオープンにできるサンルーム「ガーデンルームジーマ」で、それまで鬱蒼と木が茂っていた庭をリフォームされたそうで、そのデッキ以外に三角形に余った庭スペースをどうするかということで、あれこれと考えながらおふたりで資材を買い込んでいる途中でうちの店に気づいて、フラッとご来店くださいました。
そのご夫婦との出会いが、ぼくには大事件だったのです。
このブログでも何度か出てきた話題で「風合い素材で構成する」ということがあります。
「デッキの素材は人工木よりも天然の木のほうがいい。手入れは必要だし、割れたり反ったりしますけど、それでも天然の木材をおすすめします。それは、時間が経ったときに樹脂製の人工木は劣化しますが、材木は風合いを増すからです」
こんなこともよく言ったり書いたりしてきました。
「物干し場ならわかりますが、リビングの外ですよね。リビングの外に日に焼けたプラスチックのデッキが見える暮らしって、いかがなものかと思いますけどねえ」
辛辣すぎますよね。さらに、こんなことまで。
「人工木のデッキを設置してある庭で『楽しそうだなあ』と感じたことは一度もありません」
ひどい・・・。ぼくってねえ、そういうところがあるんですよねえ、思いが先行すると言い方がきつくなってしまう。反省すべきところです。
前言撤回します!もう15年近く言い続けていることなので、15年さかのぼって、撤回いたします。もともと人工木をご希望だったのに、ぼくがアドバイスして天然木材に切り替えた数百人の皆様、申し訳ありませんでした。
なぜ突然そう思ったのかというと、人工木とアルミのサンルームでリフォームしたというそのご夫婦が、ものすごく、半端なく素敵だったからです。15年間ぼくが勝手につくりあげてきた「人工木を選択する人たち」という決めつけのイメージがきれいさっぱりと消えました。もう跡形もなく。
ぼくよりたぶんひと回り年上で、その雰囲気から、しっかりといい人生を歩んでこられたことが伝わってくるご夫婦は、おふたりともずっと笑顔で、時に見つめあいながら会話します。まるで恋愛真っ最中の高校生のようにラブラブで、でも高校生ではないので余裕というか、濃さというか、落ち着きというか、とにかく見ているこちらまで幸せーな気分に引きずり込んでくれる、そんなおふたり。

完成したばかりのデッキとガーデンルームをさっそく(工事中から)満喫しているそうで、その日も帰ったらデッキでワインを楽しむのだとおっしゃっていました。もう完敗でした。おふたりはワインで乾杯して、ぼくは完敗して・・・。
なんでこのことに気がつかなかったのでしょう。「素材と庭の楽しさは関係ない」のですよ。「何を使っても、楽しい人の庭は楽しい庭」、「幸せな人の庭は幸せな庭」なんですよね。15年間もねえ・・・これだけたくさんの幸せな人たちの庭を手がけさせていただいて、そこに思いが行かなかった。何て頭が固いのかと、そう思った次第です。
いやあ、大きな気づきでした。あのラブラブ熟年ご夫婦は、ぼくにそのことを気づかせるための「未来からの使者」だった気がしています。この出会いに、ただただ感謝!ありがとうございます。
これでまたひとつ「整いました」。15年がかりで上がったこの一段、設計にグンと幅が出そうです。
素材が何であれ、デザインがどうであれ、楽しい人の庭は楽しい庭。幸せな人の庭は幸せな庭。
ぼくの仕事はその楽しさや幸せを、「もっともっと」と後押しすることなのです。
それにしても、いい感じのご夫婦だったなあ。あやかりたいあやかりたい。