デザインルーム

庭の間取りを考える 4

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 東京の小石川後楽園、もとは水戸藩のお屋敷だったそうで都内有数の回遊式大名庭園です。庭の一部から見える隣接の東京ドームが、江戸時代に未来からやってきた巨大宇宙船みたいで何とも不思議なムードです。いつも閑散としていて貸し切り状態、都心の喧噪が嘘みたいな静寂を楽しめます。
 この小石川後楽園を歩くと、回遊式庭園の特徴でもある“場面を変える”ということを意識した庭づくりを体感できます。トンネルのようになった常緑樹の林を抜けると急に視界が開けたり、生け垣や竹垣の向こうとこっちで趣が全くちがう仕立てになっていたり、パーティションによって回り舞台のごとく(回っているのは来園者なのですが)場面を変えていく、そういったつくりになっています。パーティション(つい立て、仕切り)に加えて遠路のアップダウン、補石材の変化、ある地点に来たときに来園者を振り向かせるなどの視線誘導の仕掛け、常緑樹・落葉樹・花潅木・棕櫚や芭蕉の南洋種の使い分けなど、様々な工夫で園を一周するあいだにいくつもの場面を見せながら、これでもかこれでもかとこちらの気持に働きかけてきます。 

 このパーティション効果は家庭の庭でも大いに活用できます。仕切って場面を変える、隠して期待感を高める、アーチで誘導する・・・。「広大な大名庭園じゃないんだからそんなの無理だよ」とあきらめてはいけません。日本人には極小の土地に場面を折込む坪庭や盆栽の感性もあります。自由に緻密に、限られた庭スペースにいくつの場面をつくれるか、イメージしてみて下さい。
 次回は、パーティションとともに重要な場面をつくるテクニックである“フォーカルポイント”についてです。    つづく
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走る走る走る 新カテゴリー“デザイン”が追加されました。

庭の間取りを考える 3

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 “目隠しと見晴らし”のことをしっかりと意識して構成しないと、せっかくの庭が創作物で終わってしまいます。特に目隠し、例えば表通りから丸見えのウッドデッキでは、お茶や食事を楽しむどころか洗濯物も干せません。その場所で快適に時間を過ごし愉快に楽しんでこその庭です。
 また、目隠しほどではないですが“見晴し”も考えるべきことです。一般的に見晴しはいいに越したことはないのですが、こんなこともありました。高台の突端にある家で、リビングからのながめがすばらしい。何の遮へい物もなく遠くにランドマークタワーとベイブリッジが見えるのです。うらやましい限りですという感じでお話をうかがったところ、実は問題あり。一年間住んでみたら、飛行機に乗ったまま暮らしているようで景色がだんだん不快に思えてきたとのこと、いわゆる高層ビルシンドロームです。庭の、リビングから見える位地にサワサワとした落葉樹を植えて、枝越しの眺望にすることで問題解決しましたが、景色は生活の背景になる部分なので、リビングからのながめはインテリアの一部と捉えてサッシを額縁に見立てた絵を描くように仕立ててみてはいかがでしょうか。まあ、これはレアケースで、目隠しと共に適度な見晴しを確保する高さ設定ということがポイントになります。

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 設計上、人の目線は地上1.5mと考えます。椅子に座った場合は1.1mです。これを基準に目隠しを考えて下さい。例えば庭の外が道路で庭との高低差がない場合、ルーバーフェンスやブロック塀の高さは1.6~1.7mで視線を遮ることが出来ます。
 おとなりの小窓が気になる場合は、コニファーやつる性植物をからめやすいトレリスなどが使えます。ななめ上からの視線を遮りたいときは、シマトネリコのような上で広がる常緑樹やパーゴラで構成を考えてみて下さい。
 このようにして目隠ししたい場所、視線が気になる方向をハッキリさせて、見晴しも考慮しながらきちっと目隠しすることで、庭が“屋根のない部屋”、大切な生活空間になります。
 次回は庭の中の仕切り、パーティションにつてです。   つづく

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にっこりブログは表現の大衆化現象、日本人の表現環境がようやく整ってきました。

庭の間取りを考える 2

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 目的ごとの広さがイメージできたら次は配置です。注意点は2つ、スムースに動けることと、庭を隅々まで活用できること。この2点を意識した導線上に各スペースを配置してみましょう。

 デッキとテラスがとなりにあればガーデンパーティーがやりやすくなります。

 日常的に使う道具を入れる物置や、日々手入れが必要な畑を庭の一番奥に配置することで必然的に庭の奥まで行くことになり、庭を端まで大きく活用できます。

 畑や花壇の近くに立水栓があると便利です。砂場やブランコ、キッズスペースはリビングから見える位置が安心です。

 他に、日当たりと周囲の様子も考慮すべきポイントです。

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 配置のテクニックのひとつに、角度を変える、形を変えるということがあります。庭は多くの場合建物の角度にならった長方形です。その角度にあえて逆らって、庭全体を建物と45度で構成したり、必要スペースを三角形や丸にしたり。自由な感覚での組み合わせを試みることで、飛躍的にパズルのバリエーションが増えます。ねばり強くトライして、3~5種類くらいの配置計画をつくってみて下さい。
 配置計画に伴って考えなくてはいけない次のポイントは“目隠しと見晴らし”です。それはまた次回ということで。    つづく

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キラキラ いろんな人のいろんな世界、みんな元気で、みんなまじめで、みんな一生懸命です。

庭の間取りを考える 1

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 庭のコンセプトやテーマ(新築住宅の庭/2月7日『どこから手をつけたらいいのか』をごらん下さい)が決まったら、つぎにやることは“ゾーニング”です。庭をどう使うのか、何をして過ごすのかをしっかりと意識して、それに必要な広さ、スペース取りをしましょう。
 “ウッドデッキ”と“テラス(バーベキュースペース)”と“畑”が欲しいとします。それぞれに適当な大きさや条件があります。

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ウッドデッキ・・・1間半×1間半(2.7m×2.7m)、配置的に可能ならこの広さを確保したい。これで4畳半です。実際に椅子テーブルを置いたり、ラグマットとローテーブルで板の間のようにして過ごしてみると、これより狭いと使いづらい感じがします。市販のユニットデッキ(0.9m×0.9m)を2列に設置している方も多いのですが、そうすると出幅が1.8m。2mを切ってしまうと急に通路か物干台のようになってしまって、むりやり椅子テーブルを置いてもゆったりすごす感じはなかなか実現できない、できるなら4畳半かそれ以上、それが目安です。

テラス・・・例えば円形のテラスの場合、直径で3m確保すればゆったりと椅子・テーブルを置いたり、中央にテーブル兼用のバーベキュー炉を設置することもできます。

畑・・・大きさはお好みですが、野菜は案外場所を取ります。1?F(1m×1m)にキャベツなら2個、ダイコンは4本、そんな見当です。収穫時の大きさをイメージして場所取りして下さい。

それぞれに必要な大きさが意識できたら、次は配置です。  つづく

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はてなびっくりはてなびっくりはてなびっくり イマジネーションを高めてくれる良質のサプリメントです。

優れた庭って・・・

 さあ、念願の庭付き一戸建て。がんばりましたねえ。膨大な努力と強い決意と家族の絆の結晶ですよね。引越しの段ボールはすべて片付きましたか? 「OK!」 では始めましょう、庭のあるすばらしい生活。
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 というわけで、自分の『庭』が手に入ったわけですが、たいがいいきなり持て余してしまうものです。家の間取りを考えるように、一から順に組み立てていけばいいのですが、庭はとりあえずの生活には関係ない感じの場所なので、引越しの疲れや引き渡し完了の安堵感とか達成感で、一時脱力状態の方が多いようです。ここで急き立てられるように庭をどうしたらいいのかと考えても、あまりいい結果は得られないと思いますので、庭は後回しと決め込んで、まずはのんびりと、じっくりとパワーを貯えてからというのもいいと思います。
 それで、さあ始めましょうとなったときに、何から考えたらいいのか、まずはコンセプトメイクから、これは別項『どこから手をつけたらいいのか』をお読み下さい。その次がフレームワーク(ゾーニング)、目的ごとの場所取りですね、それと導線計画、素材選び、空間演出、アイストップとフォーカルポイント、目隠しと見晴らしの問題、土壌改良、植栽計画、庭に出やすい工夫・・・となります。各項を追々解説していく予定ですが、今回はその前段として、庭って何だろう、いい庭って、優れた庭ってどんな庭のことをいうのだろうということを考えてみたいと思います。

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 設計者としては、『デザイン性と機能性を兼ね備えていて、コンセプトに合致した庭』を構築することが命題となりますが、それだけでは優れた庭とは言えません。もうひとつ、欠かせない要素として『人』。人が居てこその庭だということです。言ってしまえば当たり前のことなのですが、案外この点が抜け落ちたままの庭が多い。提案する側に、しっかりと『人』を芯に据えた感覚がない場合は、設計者のデザイン遊びで終わってしまったり、完成時がベストでその後時間と共に魅力を失って色褪せていく、そんな庭になるものです。住む方、庭で過ごす方の思考に『人』が存在しない場合、同じです、庭は早晩『手間の掛かる厄介な場所』になってしまいます。

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 横浜に居を移してから現在まで、600軒以上の庭を手掛けさせていただきましたが、『優れた庭には優れた家族が存在する』というのが実感です。デザインが仕事の私がこんなこと言っていいのかわかりませんが、優れた庭をつくるということにおいて、優れた家族のパワーにくらべたら、デザインの力など微々たるもの、そんな気がするのです。優れた家族の強烈な幸せパワーに引っ張られるようにデザインが構成されていく、そんなふうにして出来上がった庭は、その後何年たっても色褪せません。それどころか想定外のサプライズが庭を進化させていることが多く、そんな庭でお茶をいただくことが、設計者としての至福の時なのです。
 『人』ということをもう少し解析すると、感じる、思う、動く、集うといったことです。そして究極は楽しむ、感動するということです。庭の価値はここにあるのです。それを演出するための手法がデザインです。つまり設計者は家族の幸せづくりを応援する立場で、あくまでも価値を生み出す源泉は住む方のイマジネーション、生活欲求、幸福探究力にあるのです。ですからデザイナー任せではなく、あるいはデザイナー抜きで庭をつくり上げていくという意欲を持って取りかかってみて下さい。優れた庭実現のために考えるべきこと、考え方やポイントは順次アップしていきますし、質問やご意見ご感想もどしどしおよせ下さい。方法はこの記事の下の方にあるコメントをクリック、あるいは当社Eメール graceland@graceland.jpにどうぞ。『優れた庭には優れた家族が存在する』、がんばりましょう。

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熱燗 我が家も“優れた家族”を目指して夫婦での晩酌を欠かしません。さあ今夜の晩酌ネタを探しにワンクリック。

新築外構の素材選び

 外構デザインは建物にどんな洋服を着せるかを考える作業です。ひとつの基本は建物と同一素材で構成するということですが、それだけではなく、建物のデザインコンセプトと歩調を合わせた設計が必要です。できれば建築設計の段階から、あれこれと試着する感覚で検討を重ねることをおすすめします。この分野、数年前から比べると格段にセンスアップされてきましたが、いまだに建物とまったく合わない、チグハグな外構はつくり続けられていて、それらを目にするたび、同業者として、もどかしさや残念な感じを持ってしまいます。
 今日は、せっかくの、一世一代の買い物である新築住宅に、変な服を着せないためのひとつのポイント、外構の素材選びをご伝授します。
 外構資材の主なものとしては、化粧ブロックやインターロッキングといったコンクリート製品、タイル、レンガ、鋳物、金属、プラスチック、樹脂製品、石材、木材、植物などがあります。そしてこれらは、時間と共に劣化してゆくものと、風合いを増してゆくものとに分けられます。例えばアルミフェンスや化粧ブロックは施工時がベストな質感で、5年10年と経つうちに、時間が経過した分劣化した感じになります。対して石やレンガや木材などは、日に焼け、苔むし、たとえすり減ったりゆがんだりしてきても、良い味がでてきた、風合いが増してきたという印象になるものです。構成物の目的や機能にもよりますが、家族と共に成長して味わいを深めたり、風合いを増してゆく素材選び、古美る(フルビル)素材での構成をおすすめします。
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 例えばレンガ。お客様にレンガをおすすめするときにいつも思い出す場所があります。吉祥寺の古いジャズ喫茶です。その店は地下にあり、路地から狭いレンガの階段を降りてゆくのですが、その階段のレンガがすり減って、角が丸まってツルツルになり、実に歩きづらいのです。でもそこを注意しながら歩くたびに、店の歴史、地下から上がってくるコーヒーの香りと一緒に70年安保の空気が感じられるのです。同じことを感じてここに通う常連さんは多いはずです。ひとつの素材の風合い、すり減ったレンガの歩きづらさが、熱かった時代の空気感、論争、フォーク集会でがなった後の陶酔感や、ヘルメットからつたった汗の感じ、催涙ガスの目の痛み、そしてその後の時代的挫折感までを一気にフラッシュバックさせる、すごいことだと思いませんか(なんちゃって、当時私は10歳だったんでそんな実体験はないのですが、その世代の人たちに強くあこがれ、将来は体制と戦い、俺達の時代的革命を起こすのだと本気で考えている少年でした。その癖は末っ子のコオに受け継がれています。彼は大人になったら大きな悪と戦うべく日々ヒーローに変身する訓練を欠かしません)。
 家は家族の歴史が刻まれてゆく場所であり、子どもたちにとっては人生の土台となる、かけがえのないすばらしい思い出が蓄積されてゆくべき場所です。劣化してゆく素材は極力避け、家族の成長と共に風合いを増してゆく『古美る』素材で構成してみて下さい。
 もう一点、素材選びで重要なのは建物との統一感です。玄関・玄関ポーチと道路までのアプローチを同じもので、家の外壁と門塀や土留めを同じ仕上げで構成するという手法は、条件が可能ならぜひ取り入れていただきたい基本テクニックです。それが無理な場合でも、できるだけ素材数を少なくすることをおすすめします。素材やデザインがシンプルなほど、美しく、印象がグレードアップするものです。まるで建材屋さんのサンプルガーデンのように、何種類ものレンガやブロックを使うのは、デザイン的にはとても難しく、あまり成功例を見たことがありません。
 古美る素材でシンプルに、建物との調和を考えて、洋服を試着する感覚で素材選びをおこなってみて下さい、きっとうまくいきますよ。

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走る走る走る いろんな分野の専門知識が満載です。

土づくりの日々

 東京を仕事の拠点にしているころ、地域によって土質が違うことに気付きました。江東区は砂地、台東区は瓦礫、世田谷区はフカフカの黒土でした。そして現在いる横浜南部・鎌倉・湘南はといいますと、磯子区、金沢区、港南区、栄区、そして鎌倉・江ノ島まで、少し掘ると粘土の岩盤が出てきます。それを切りくずしたり盛り土したりして宅地造成しているため、新築住宅の庭はたいがい水はけが悪く、雑草も生えないような強酸性の粘土質です。農業は土づくりが基本と言いますが、このあたり(横浜南部)でガーデニングを楽しむにはまず土壌改良をやらないといけません。
 湘南文化の影響なのか、全国的に見ても家族で庭を楽しむ意識が高いこのあたり、一年中盛大に花が咲いて、梅や柑橘類の果実も見事です。最初は土壌に恵まれているのかと思っていたのですが、そうではなく、みなさま日常的に土づくりに励んでいらっしゃることを知り、そんな生活ぶりがまたいいもんだなあと感じて、ますますここが好きになりました。料理で出る生ゴミと庭で引き抜いた雑草、かき集めた落ち葉をコンポストやビニール袋で堆肥にして庭に入れる、手間もかかりますが、これぞスローライフです。いい感じの生活です。土壌が悪いという悪条件を、土づくりしながら暮らすという豊かさに変える、これが横浜スタイルなのです。
 何年もそうして土づくりをした庭は一歩踏み入ったときにわかります。地面がフカフカしていて、何とも言えないいい土のにおいがして、新潟の実家の裏庭(庭というよりほとんど畑なのですが)の感じがよみがえってくるのです。縁側があって、坪庭があって、その向こうは畑。そんなに広くはないのですが、毎日の味噌汁の具と漬け物の材料はそこでまかなえます。今も母が生ゴミを土に返していて、そこで収穫した野菜を送ってれるのですが、味が濃くて土の滋養の強さが伝わってきます。また、わたしの小さいころの記憶の、かなりの部分がその裏庭を舞台にしたもので、ヘビ、カエル、トンボ、チョウチョ、モグラ、トカゲ・・・、野生の王国でした。トマトやキュウリをもいで食べたり、七輪で魚を焼いたのも庭でしたし、となりの岩戸屋さん(屋号)の畑の水まきと草取りを手伝ったときの草いきれのにおいは、今も鮮烈に記憶されています。この記憶が現在、庭設計のベースになっていて、とてもありがたく思っているのですが、仕事だけではなく、生活全般において(年令が行くほどに)そんな環境で育ったことに感謝しています。ですから、まだお子さんが小さいお宅やお孫さんがいらっしゃる場合、その子どもにとって庭が大切な成長の舞台となってほしい、設計の際に強くそういう思いがわき上がってくるのです。
 新築でまだ手付かずの庭スペースを見ながら、さあ!と思っている方、花やハーブを楽しむにしろ、果樹や野菜を収穫するにしろ、まずは土づくりです。ゆっくり、じっくり、日々土づくりをしながらの生活を楽しむ、そんな暮らし方もいいんじゃないでしょうか。そういったイメージで庭をとらえることで、庭だけではなく新居での生活そのものがひとつ濃く、豊かになると思います。

     〈 白石さんちの菜園/今は野菜のジャングルになっています 〉
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クラッカー スローライフで頭脳までスローにならないように、ブログで日々適度な刺激を与えましょう。

どこから手をつけたらいいのか

<内藤さんのケース>
 念願の庭付き一戸建てを手に入れ、ローンの心配をしつつも新居での生活に胸をおどらせるご夫妻。あわただしい引っ越しも終わり、やっと荷物も片付いたころ、まだ手付かずの更地の庭を眺めながらしばし呆然・・・。何から手を付けたらいいんだろう。
 「早く何とかしなくちゃ」と思いながら、どうしたらいいか考えがまとまらずに時間が過ぎて、気がつくと何と庭は雑草のジャングルに。
 1回は雑草取りをしてみたけれどやたら大変でそれっきり。殺伐とした庭はそのまま放置され、やがて庭を見ることが苦痛になってきて、リビングのカーテンは閉まりっぱなしに。
仕事で帰宅の遅いご主人はほとんど庭に興味をなくし、その一方で奥様はストレスを倍加させ、せっかくの新しい生活のイメージは室内だけに限られてしまったのです。

 こういうケースは多々あります。しかも、いったんそうなってしまうと、これがけっこう長くて、3年間そういう状態で生活していたという方もいらっしゃいました。
 私のように庭の設計を生業にしている場合は別として、一般の方にとって庭のプランニングはけっこう取っ掛かりにくいもののようです。さまざまな庭への憧れや庭を舞台にした幼い頃のすてきな思い出もたくさんお持ちで、しかも更地なわけですから、何でもやれそうなのですが、いざ考えると何から始めていいのかわからない。そういう方はまずコンセプトメイクから始めてください。
 コンセプトメイク=概念の構築です。自分で言っておきながら、難しいですよね、何のことやらわかりませんよね。もう少しやさしく言うと、この庭スペースをどう活用していきたいのかをハッキリさせるということです。設計者としてはこのコンセプトメイクがとても重要なプロセスで、しかも単純ではなく、論理的で複雑なパズルとひらめきが必要な知恵の輪を同時にやっているような感じの作業なのです。時に長く辛く、時にはワクワクするような快感を感じながらの作業なのですが、この作業の知恵の輪の部分で『レノン降臨』(別項)があるわけです。複雑なコンセプトメイクは私にお任せいただくくとして、皆様にはもっと簡単な手法をご伝授いたします。

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 うちのお店に『コンセプトメイク』というチェック表を用意しております。どういうものかといいますと、庭でのいろんなシーンが列挙してあり、お客様がご自分の要望、イメージと合致する項目をチェックしていく、そういうものです。つまり、シーンから入るコンセプトメイクというわけです。これをやっていただくと、私が設計しやすいことはもちろんですが、お客様の中に庭のイメージがシーンとして組み立てられていくので、具体的に必要なものや素材選びがとてもスムースに決定されていくのです。
 例えばご主人が『平日、帰宅後に庭でビールを飲む』をチェックしたとします。必要なのはゆったり座れるイス・テーブルと、それを置ける広さのデッキかテラス、ガーデンライト、くつろげるための目隠し、奥様手作りのおつまみメニュー表(有料のお宅もありますよ)・・・となるわけです。『家庭菜園』をチェックしたら、日当たりと水はけのいい場所を確保して、水場(立水栓と洗い場)を近くに設け、作業がしやすく、土を踏まずに日々収穫ができるように通路を作る。あとはコンポスト、ゴーヤやキュウリなどのつる野菜をからめるアーチかパーゴラ、作業道具をしまう木製物置・・・となります。
 このように、まず実現させたいシーンをイメージして、そのシーンに必要なものを揃えていくというやりかたです。こうしてシーンをはっきりさせることで庭の『テーマ』が決まってきます。
 次に『スタイル』です。例えばモダン和風、スパニッシュ、日本の田舎の庭、アジアン・・・。他に、リビングのインテリアに合わせてとか、建物のデザインに合わせてといったこともあります。こうして絞り込まれた『テーマ』と『スタイル』、これが庭のコンセプトとなるわけです。
 どうでしょう、ご理解いただけたでしょうか。せっかくの庭スペースです。じっくりとイメージして、家族の大切な場所、すてきなシーンの舞台をつくっていって下さい。この仕事をはじめて20年、少々乱暴に、誤解を恐れず、あえて言い切っちゃいますが「家族と庭のいい感じは比例するのです」。


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ウインク 健康家族の常備薬です。

庭はあわてなくても

 新築は大変な作業です。設計から資金計画、照明器具の選定やインテリアの色決めなどの住宅メーカーとの打合せ、家具やカーテン、転居手続き、そして引越しと、たいがいの方はクタクタに疲れてしまうものです。特に奥様に負担が重なることが多く、新居に入らずに病院へ入院というケースを何回か見てきました。大きなお金を支払ったり、あるいは契約したりということ、それと住まいを変えるという住環境の変化、実はこれが『肉親との死別』や『離婚』とほぼ同等のストレス指数だということをご存じでしょうか。夢の新居、新築がきっかけで夫婦仲にひびが入って、家庭崩壊、離婚、新居が売りに出されるということも、これまた全然めずらしくないことなのです。不動産業の方ならたいがい出くわすことです。いきなり脅かしてしまいましたが、これも現実、ぜひ賢く、家族みんなで楽しみながら計画をお進め下さい。
 で、庭なんですけど、新築時の庭の相談に来られた方がちょっと疲れていらっしゃるようなときは、「急がなくてもいいんじゃないですか」と話します。引越しの時点で庭も完成していることをイメージしていらっしゃる場合は、「庭はじっくりと育てていく場所、徐々に作り上げていってもいいんじゃないでしょうか」とアドバイスします。実際そうだと思うのです。家を建てて、予想外の出費がかさみ、底をつきそうな予算で庭全体も何とか格好をつけたい、そういったプランニングでは、なかなか庭を『家族の良い場所』にすることはできません。それどころか、中途半端な施工で、後年庭にかけたお金のすべてが無駄になってしまうことも多々あります。それと、住んでみてからわかることもたくさんあります。目かくしが必要な場所がはっきりしたり、日照の具合がわかったり、ご近所の様子や地域性も把握できたりします。そういうことがわかった後でじっくりプランニングしたほうが、確実にいい庭になります。そんなふうに考えて、あわてないで、じっくりと、イメージが固まるまで庭は施工しない。そう方針を切り替えることで、気持ちがうんと楽になります。
 まずは引越しの段ボールが全部片付いて、しばらく生活してみて、新居に慣れたころに手付かずの庭を眺めてみて下さい。忙しさの中では思ってもみなかったようなアイデアや、尽きることのないイマジネーションが湧いてくるかもしれません。
 繰り返しになりますが、新築時のストレスはとても大きいのです。十分に自己管理しながら、楽しみながら進めて下さい。新築のあれこれで疲れを感じている方、庭は後回しで全然OKです。体調万全、絶好調になるまで、庭は最初からないものと思って新生活をスタートしてみて下さい。それでもかまわないのです。いまだかつて、庭がなくて不幸になったという人を私は知りません。

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温泉 イマジネーションのかけ流し温泉です。

雑草取りからの解放

 『雑草取りからの解放』は、庭を楽しんでいるすべての人の共通課題でしょう。お店で最も多く受ける相談がこれです。ケースバイケースで対応していますが、問題解決の基本方針といいますか、設計上のひとつのパターンがありますので、ご紹介します。
 雑草取りに音を上げている場合、たいがいは構成上庭が雑然としています。まずはゾーニング(区分け)。導線計画、人が歩いたり過ごしたりする場所をはっきりさせて、レンガやまくら木などの固いものでその場所を先に確保します。残ったエリアが植栽スペースです。細かくはいろいろありますが、今回のテーマではシンプルに、植える場所を明確にするということが大切です。テラスや通路をつくれば雑草取りが必要なくなるし、植える場所をはっきりさせて、手入れが必要な場所を絞り込むことだけで、イメージ的にも物理的にも雑草取りが楽になるのです。
 次にそのはっきりさせた植栽スペースの土が見えなくなるまで、好きな草花で植えつぶす。土が見えているかぎり雑草取りはつきまといます。雑草ではない、自分が植えた草花でいっぱいになれば、雑草が生える余地がありません。植栽スペースにまんべんなく植物が育つと、庭の維持がおどろくほど楽に、楽しくなるのです。
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 そうはいってもそんなに一度には植えられないし、大きく育つまでに時間がかかる。そんなときに便利なのがウッドチップです。なま木を砕いたものです。インテリアバークでもいいのですが、コストがかかりますので、ウッドチップをおすすめします。植栽スペースを何でも植えられるように土壌改良し、その上にフカフカするくらい(3cm以上)チップを敷き詰めれば、ほとんどの雑草は生えてきません。それを燃えるゴミで出しながら(けっこう油が強くて腐食しないので、堆肥にはなりづらいようです)、徐々に草花を植えたり育てていけばいいのです。
 仕事で庭の手入れをしていても、実は雑草取りが一番きつい作業なのです。腰は痛いし、手間はかかるし、丹念にやるときれいにはなりますが、剪定や植え込み作業のときのような感激が薄い。それと「すぐにまた生えてくる」という気持ちがつまらなさを誘うのです。この作業を延々と、日常的にやっていたら、当然庭がストレスの場所になってしまいます。ゾーニングで植える場所をはっきりさせること、土が見えない状態にすること、この2点を実践して雑草取りから解放されましょう。
 ちなみにウッドチップ、どこでも売っているわけではないようですので、購入希望の方は下記に連絡してみて下さい。たぶん全国どこでも配達OKだと思います。

ビッグサム港南台店 TEL 045-833-5156


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大波泳ぐ大波明日も元気に泳ぎきりましょう!

庭にストレスを感じたら

 せっかくの庭スペースが、生活上のストレスになっているケースによく遭遇します。それも、何年にもわたって「庭を何とかしなければ」と思い悩み、ついには庭を見ることが嫌で、カーテンを開けなくなってしまったという奥様も、過去大勢いらっしゃいました。そこまで深刻じゃなくても、ガーデンリフォームの相談に来られる方のほぼ半数は、今よりさらに庭を楽しみたいというよりは、手に負えなくなった庭をどうしたらいいかというような、庭にストレスを感じているケースでした。
 私なりに庭をストレスと感じる要因を整理してみると、以下の6項目です。

1、 雑草取りが大変。
2、 いらなくなった植木鉢や雑然と生い茂った草花の収拾がつかず、乱雑になっている。
3、 庭に出ても、表通りやお隣りから丸見えで、くつろげない。
4、 樹木がのび放題で、庭が薄暗くなっている。
5、 リビングからの段差が大きくて庭に出づらい。
6、 庭に出る理由(楽しみ)がない。

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 現在の庭にストレスを感じている方は、まずストレッサーを排除すること、以上の6点の改善からはじめてみて下さい。順を追ってご説明します。

1、 雑草取りの苦労から解放されたいというのは、皆様共通のことです。設計するときにいつも考える要素でもあります。ポイントを一言でいうと『ゾーニングと植えつぶし』なのですが、解説が長くなるので、明日にまわさせてもらいます。乞うご期待。

2、 乱雑になってしまった庭の整理、これはいらないものを『捨てる』ことに尽きます。それができれば苦労しないと言われそうですが、でもこればかりは・・・。がんばって捨ててみて下さい。具体的な方法として、移動可能な鉢や小物、掘り取ることができる草花を、一度すべて庭から出してみる。それを戻しながら、いらないものを処分してみて下さい。大事なのは必ず庭の外まで持ち出すことです。庭の中で移動を繰り返していても、なかなかうまくいかないものです。いったん庭をガランとさせると、戻すときに自然とレイアウトを考えるし、必要、不必要の判断もつきやすくなります。

3、 ウッドデッキやテラスがあっても、周りの視線が気になっては楽しめません。必要な所に適切な目隠しを設置することで、庭は何倍も楽しい場所になります。目隠しの素材としては、生け垣や常緑樹、ラティスパネル、木工フェンスなど、さまざまあります。あまり閉鎖的になってもいけませんし、風通しがいいことも庭には大切な要素なので、必要以上の遮へいは避けたいところですが、庭を屋根のない部屋ととらえて、立体的な構成をイメージしてみて下さい。

4、 いつの間にか木々が育って、庭が薄暗くなっているケースがあります。陽も風も入らない庭では、何をするにしても気がめいってしまいます。一度植木屋さんに大刈り込みをしてもらうか、思いきって、何本か木を抜いてしまったらどうでしょうか。そうすることで庭が明るくなり、スペースもできるので、家庭菜園やバーベキューを楽しめる庭に進化するかもしれません。ちなみに、年に2回植木屋さんに入ってもらうと、消毒や施肥をし、樹型を保ちつつ、いい感じの庭を維持できます。

5、 庭に出づらいと、どうしても庭が生活空間外の位置づけになってしまうものです。ソファーを移動しないとリビングから庭に出られなかったり、ヨッコラショと言うほど段差が大きかったりではいけません。庭にすんなりと出られることが庭を生活空間にする第一歩、まさに第一歩目が重要なのです。庭への階段を作る場合、一歩目を広くすることをお勧めします。足元を気にせずに、自分が屋根のない所に行ける、これがいいんです。そして、階段1段の高さは20cm以内、15cm~18cmが理想です。こういう階段があれば、庭はグンと近くなります。また、庭に出やすいという意味ではウッドデッキは最高です。リビングが屋外へ広がった感じで、3でふれた目隠しも一緒に考えあわせて仕立てれば、魅力的なひと部屋ができあがります。

6、 庭に出る理由(楽しみ)がない。これは庭づくりの根本的な問題で、コンセプトメイク(概念の構築)から始めることをお勧めします。というと、何か難しそうに感じるかもしれませんが、例えば『シーンから入る』、これはけっこううまくいきます。この庭を舞台に、これから先、家族のどんなシーンが展開したら楽しいだろうということをイメージするのです。花やハーブを育てる、一日の締めくくりにキャンドルライトでワインを楽しむ、友人を招いてガーデンパーティー、休日は農作業に汗を流す、木漏れ日で昼寝をする・・・。イメージできたら、それは実現したも同然です。あとはそのシーンに必要な条件をそろえていけばいいだけです。例えば庭に露天風呂があったら最高だろうなとイメージできれば、それに必要な条件、給湯・給排水、目隠し、風呂桶(もちろん、石組みで滝からお湯が流れ落ちる本格的な露天風呂だって作れます)これらをそろえればOKなのです。勝負はイマジネーションです。せっかくの庭スペースをみんなで思いっきり楽しめる場所としてイメージできるかどうか、一度じっくり、ご家族でガーデンマインドゲームにチャレンジしてみて下さい。

 庭での楽しみ方、庭とのつきあい方、庭との戦い方、これは学校では教えてくれません。それは幸せな家庭の築き方に似ているのです。ただ漫然と過ごしていたら、なかなかうまくいきません。気がつかないうちに深刻な状況に陥ることもあります。
 庭から感じるストレスから解放されるためには、少々きついかもしれませんが、まずは積極的に庭と向き合うことです。最初は挑戦的に、次に夢と期待を込めて、『ドリームズ・カム・トゥルー』『イメージできれば出来たも同然』。めざすは『悦楽の庭暮し』です。体調を整えて、気力をみなぎらせて、天気のいい日を見はからって、いざ出陣!


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力こぶ スピリチュアル・マッスル、精神の筋力アップにぜひどうぞ。
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