レノンの庭(四季の森店)

春の嵐

今日は小屋の内部を。

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花チラシの雨というような情緒のある降り方ではないですねえ。雷鳴轟く春の嵐。傘を楯みたいにしながら駐車場に向かって、クルマに乗り込むまでに全身びしょぬれです。
『レノンの庭』に到着するとスタッフの高橋がいつもどおりの笑顔で「おはよ~ございま~」と開店準備をしていました。雨が降ろうが槍が降ろうが全く関係なく、(少々抜けた感じで)笑っている彼女は貴重な存在。天気が悪いと、特に雨の日は深く深ーく沈んでいくタイプの私としては見習いたいところです。

さっ、沈んでる暇はない、今日も張り切って設計設計!



 

辛い日もあるのです

誰だって
苦しんだり 怖いめにあうために
生まれてきたわけじゃない
きみは
どこへでも行けるのに
どうしてそんなところに
とどまっているんだい?



今の時期ご来店いただく方が多くて、一日に何人ものお客さまとお話をします。たいがいは夢がふくらむ庭の話や家族のこと。仕事としてこんなに楽しい時間を過ごさせてもらってありがたいという気持ちになるのです。ほんとに楽しい。
でも、年に何度か、とても辛い気持ちになることがあります(昨日がそうでした)。お客さまがものすごくイライラしているのです。何かあったのか、あるいは長い人生の中でも今が最悪の時期なのか、その理由はわかりませんけど、最初から最後まで笑顔のかけらもないまま刺々しい言葉でまくしたてられてしまいました。今日をどう過ごすかは人それぞれですけど、私にはそのイライラを解消する術がないし、おそらく原因は、他人の私が立ち入れるところにはない気がしますし・・・。少々冷たく言い切ってしまえば「あなたの人生がなにかしらうまく行かないのは、誰のせいでもなく、あなたの能力の問題なのです」冷たいでしょ、この言い方。でもこれは本音。悲しみや悩みは多分、全ての人にほぼ均等に用意されていて、それをどう受け止めて、どのように解決していくのかが生きる能力、幸せになる能力なのだと。これは仕事柄、限りなくたくさんのご家族と知り合って感じる実感です。幸せになる能力とは、知識、知性、タフさ、健康な心、明るさ、思慮深さ、知恵、ユーモア・・・いろいろな要素があり、それらのバランスもまた重要なこと。それを身につけている人と、生き方とか幸福な人生とか、そんなこと考えもしないまま深い悩みの海で溺れそうになっている人がいて・・・。・・・嫌なやつだと思われそうですけど、今日は冷たく言い切るスタンスで進めます。悩みの海で溺れている人を見るのは辛いのですが、もっと辛いのはその溺れている親にしっかりとしがみついている子どもの姿なのです。子どもを安全な陸地に遊ばせて、それからひとりで溺れていただきたい。・・・イライラしながら私に噛み付いてくるお母さんの後ろで、お嬢ちゃんが深く悲しい目をして無表情で立っていました。私はストレス解消のためのサンドバックではないので、いわれのない攻撃を受けるのはおもしろくないんですけど、そんなことよりその子どもがかわいそうでなりませんでした。
まあ、こういうこともあります。ありがたいことにその次にお話ししたお客さまがとっても素敵な方で、やんちゃな男の子を二人つれて、庭への夢をぱんぱんに膨らませて帰られました。ありがとうございます、救われました。おかげで夕べも美味しいビールが飲めました。感謝です。
冒頭のジョンの言葉。時々こういうことを問いかけてくれる人が隣にいたら、悩みと悲しみの海で土左衛門にならずにすむ気がします。さっ、こんなところにとどまっていないで、次の設計、笑顔が溢れる幸福の庭に出かけます。

そうそう『レノンの庭』でした。昨日は中原街道からの様子でしたので、今日は内側からをご覧下さい。

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ま、いろいろ大変なこともあるでしょうけど、子どもを道連れに沈んで行くことだけは避けたいものです。大人なんですから。


 

中原街道から『レノンの庭』

そして最後の部屋に入ると、入り口正面にこう書かれていた。



ぼくが これまで どうやってきたかは
おしえられる けど
きみが これから どうするかは
自分で考えなきゃ




その最後の部屋の出口には



ずっと昔 わたしは
「けっしてやまない風がある」と言ったけど
気がつかなかったわ その風があなただったとは
Yoko




二人の魂は今日も現世と来世を、まるで隣の部屋に行き来するほど気軽な、ごくごく普通なこととして言葉を交わしている。





・・・あ、どうも、30秒ほど意識が異次元へワープしていました。では『レノンの庭』をご紹介していきましょう。今日は表通りからの様子です。

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場所は、中原街道のズーラシア入り口から横浜方面へ約1キロ、ららぽーととズーラシアの中間地点にあるFOLEOというショッピングセンターの外売り場にあります。四季の森公園の入り口でもあります。

神奈川の主要幹線道路として常に混雑している中原街道。そこを通る何万台というクルマから見える風景の一部が『レノンの庭』に変わったことで、かすかな波長、ゆるやかなメッセージを発信できるのではと思っていて、まあヨーコのインスタレーションやパフォーマンスにはとうてい及びませんけど、いやいや、けっしてそんな大それたことじゃなくて、やらないよりはやった方がいいのでは・・・、じゃあやってみるか、てな感じです。
『レノンの庭』という店名については、思いがあふれて、照れもあふれて、無口になってしまいますが。

明日は内側からの様子を。


 

『レノンの庭』

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今日から四季の森『レノンの庭』を華々しくご紹介するつもりでしたが、忙しさがピークに達していまして、睡眠時間を削っても追い付かず、たまりにたまった設計の山が崩れそうになっているので、今日はこれで失礼いたします。過去の記事、カテゴリアーカイブを引っ張り出してお楽しみ下さい。ジャ!
(お待たせしている皆様、もうしばらくのご辛抱を)


 

時代的価値の変化

今日から3月。天気も急にポカポカしてきました。
昨年5月の末に撮影した後藤さんちのオープンガーデンをご覧いただきながら、昨日の続きです。

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ひたすらまじめに働いたり学歴や資格があってもそれだけでは豊かに暮らせない。すでに会社に対して滅私奉公するタイプの人はいませんし、明らかに時代は変わりました。仕事は楽々とこなしつつ家庭を感性豊かにつくり上げられる、そういう人がエリート、という時代になったのです。

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『デザインとは』から『時代的価値観の変化』というデカイ話になりました。でもこれ、正解でしょ。昭和時代を、家族など顧みることなく馬車馬のように働いて、厳しい競争に勝ち残ってきたお父さんたちはそろそろ定年。
心の時代(感性と想像力の時代と言ってもいい)を生き抜くキーワードはデザインでありイマジネーションであり、そして家族です。休日にホームセンターや園芸店で見かける笑顔いっぱいのご家族こそ心の時代のエリート、そう思います。

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ここまではデザインの受け止め方を時代と照らして話してきました。今度はデザインする側、それもガーデンデザイン、つまり私のデザイン手法の概要を。
まずコンセプトメイク。何のためにデザインするのか、それによってどういう意味を持った空間を出現させるのか。それが視界に入ったとき、そこで過ごしたときにどういう感じを与えようとするのか・・・、理屈っぽいでしょ。これですこれ、理屈から入るのです。それと同時進行でシーンをイメージする。そのお宅のご家族が庭を楽しんでいるシーンを思い浮かべて、そのイメージしたシーンに登場する物や植物で構成していきます。シーンメイキングです。このコンセプトとシーンを核にしつつ導線計画、ゾーニング、目隠し、立体構成といったプロセスで庭のデザインが出来上がるのです。

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このやり方、特に『理屈(コンセプトメイク)から入る』という部分が欠けると、パッと見きれいな庭でも早晩荒れ果ててしまうことが多くて、それはそうですよね、その庭でどう楽しんでいくかが曖昧なままつくることになるわけですから。時間とお金と場所の無駄遣いです。ですから庭の相談に来られたお客様に「最初はお金のことは考えないでイメージを思いっきりふくらませましょう」と話します。イメージや目的が曖昧なまま予算優先でまとめた庭は、結果的にお金を捨てるようなことにもなりかねないからです。逆に、いくらお金を賭けても、それですばらしい庭になるかといえば絶対にそうではない。やっぱりまずはイメージ。「イメージできたら出来たも同然」、イメージできないことはコストに関係なく実現するはずないのですよ。いい庭は、あなたの、家族への思いや幸せなシーンを思い描くイマジネーションの強さから生まれるのです。

というわけで、私のデザイン手法は『理屈っぽい』。
長々と脇道にそれまくりながらやってきましたがここで一区切りにして、明日から新シリーズです。

『レノンの庭』はまだまだかっこにならないまま(現在サンプルガーデンで囲炉裡を製作中)設計作業優先で日にちが過ぎていきます。まあ、あわてず、でも急いでやっていこうと思っています。
すっかり春っぽくなった週末。港南台のみなさま、フラッと遊びに来てみませんか。すぐ近くにズーラシアと四季の森(広大な自然公園です)がありますから、一日楽しめますよ。『レノンの庭』は保土ヶ谷バイパス下川井を降りて右折、ズーラシアを通り越して、四季の森入り口という信号の次の信号の右角にあります。大きなヤシの木が目印です。


 

オープンが決まりました!

ビッグサム港南台店が無くなって2ヶ月。現在、立体駐車場の解体工事が進んでいます。で、未確認ではありますが、かなり精度の高い情報として次のロイヤルホームセンターのオープンが3月28日に決まったようです。また港南台のお客さま方にお会いできることが楽しみで、ぐぐっと元気が湧いてきます。

では昨日の続き。今日からは昨年の後藤さんちのオープンガーデン。花一杯の庭をご覧いただきながらすすめたいと思います。三寒四温が始まったので、春ももうすぐ、花の季節がやってきます。

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さっ、前段は終わりで、『デザインとは』に入りましょう。
ふだん暮らしの中でデザインを意識することってありますよね。意識するどころかよくよく考えると一日中デザインから受ける刺激を浴びながら暮らしているのです。特に都会の人は。あらゆるものが「オレがオレが」とデザインを駆使してイメージをぶつけてくるのが都会生活なのです。村上春樹の『1973年のピンボール』だったかに「デパートはイマジネーションの洪水だ。すべての品物がその物質ではなく、そこから派生するイマジネーションを売ろうとしている。イメージ抜きで物質として必要なものは今や風呂の栓くらいのものだ」というような一説が出てきますが、まさしくその通り。私たちは食品でも洋服でも、実のところデザインを買って生活しているのです。とすると、どういうデザインを選択するのかが、イコール、どういう暮しをするか、ということになってくるわけでして、選択眼、つまりデザインを感じる力が重要なのです。その力が生活の質を決定付ける。

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話は思いっきりさかのぼって、戦後。物が不足していた時代は物を生産することが時代的価値でした。その後物が行き渡って豊かさがやって来ると、今度は消費の時代。消費することが時代的価値。糸井重里の『おいしい生活』のころですね。それからバブルと共にブランド指向があって・・・、そして21世紀は『心の時代』。心豊かに暮らすことが時代的価値となりました。

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で、デザインが氾濫する環境で心豊かに暮らすためにはデザインを感じる力が必要、となるわけです。デザインを感じる力、感性ですね。それだけではだめで、そのデザインから広がるイマジネーションが必要。
さあ、むずかしい時代になってきましたねえ。明日に続きます。

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5th ROOM(フィフスルーム)

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庭をつくり、庭で過ごしてみると、今は寒くて手が痛くなります。夏は暑いです。蚊に刺されるし、チャドクガにやられて痒くなるし。朝は朝露で靴が濡れて、山や森の近くにある庭だと夜は夜露で着ているものが重たく感じます。虫もミミズもカエルも、時にはヘビやモグラもいます。庭にはエアコンもテレビもインターネットもない。自分の周りは富士山の頂上やアマゾンのジャングルにいるのと同じ、天然の空気と空です。それが庭なのです。季節のうつろいや一日の中でも朝、昼、夕方、夜、全く違う刺激を感じさせてくれます。雨の日、晴れの日、曇りの日、これもまた違います。
葉のざわめきや土や草や花の香り、気温や湿度の変化など、五感で自然を感じ、オーバーに言うと自然と対峙することができる場所、それが庭です。
そんな場所を家族が過ごす5番目の部屋と捉える考え方が『5th ROOM(フィフスルーム)』。オーストラリア発のコンセプトで、家の内側と外側が重なりあう場所を心豊かな暮しのシンボル、家族が充実した時間を過ごす場所として構築するというものです。なぜ5番目なのかというと、1リビング、2ダイニング、3キッチン、4ベッドルーム、それに続いて『庭の部屋』だから。
家の内と外が重なりあう場所ですから、例えばウッドデッキ、和風では縁側、リビングから床つながりで出られるテラスやコンサバトリなんかも5番目の部屋と言えます。私はもう少し広げて、庭全体がそうあるべきだと考えているわけですが、まあそのへんはその庭の条件と住む人の考え方によってということでいいとして、『5th ROOM(フィフスルーム)』、すばらしいコンセプトです。
あなたとあなたの大切な家族が暮らす家には5番目の部屋があるでしょうか。庭が5番目の部屋、家族の場所になれば、幸せの階段また一歩上がれると思うのです。一度イメージしてみてください。


 

龍安寺の石庭

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さっ、では話を戻して『デザインとは』。
デザイン全般の話は広すぎて切りがなくなるので、ガーデンデザインについてあれこれやっていこうと思います。ガーデンデザイン、造園設計でもいいです。
まずは前段として、『人のイマジネーション、インスピレーションは進化していない』という話。
いろいろな庭を見ているとそう感じてしまいます。退化している気さえするのです。例えば日本で最も有名な庭、龍安寺の石庭。たしか今から800年くらい前だったと思います、あの庭がつくられたのは。作者は山水河原者と呼ばれていた流れの庭師(名前は忘れてしまいました)です。どこから見ても一石見えないとから「吾唯足知(われただ足ることを知る)」と捉えた人や、いやこの石の配置が宇宙観をあらわしているのだなど、様々な解釈がされていて、800年経った今でもその庭から受けるインスピレーションに感激している。ということは800年間あの石庭を超える表現をする庭、観る人をインスパイアする力を持った庭がつくられなかったとも言えるのです。当時の山水河原者の想像力と表現力に未だにひれ伏すしかない私たち、悲しむべきことのような気がします。
800年さかのぼらなくても、ここ数十年でも人の感覚的な部分は退化していると・・・、そう思いませんか?親の世代より私たちの方が、私たちより子どもたちの方が、あらゆる場面での感じる力や想像する力が落ちてきているように思うのです。それは何故か、私は生活が便利に、快適になったからではないかと。世の中が便利になるほど感じる力は必要なくなって、それが過ぎてあれこれと鈍感になったことが、もしかしたら連日起きる嫌な事件(昭和には考えられなかった事件も多いです)の遠因なのではないでしょうか。うがちすぎですかね。
実は、庭のある暮らしが、その鈍感になってしまった部分をリハビリするというか、人間本来のパワーを取り戻すのに最適なのです。明日はそこから。


 

表現欲と美しい暮らし

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で、独立。グレースランドをスタートし・・・、あれ、そもそも何の話でしたっけ。これが悪い癖で、話がどんどん脇道にそれてもとに戻れなくなってしまう。
そうそう、確か『デザインとは』でした。では軌道修正して、デザイン。おっとその前にもうひとつ。しつこくやってきた『表現欲』のしめくくりを。(・・・こんな感じで元に戻れず話は混迷を深めていくのです)
表現欲は食欲と違って、それがある人とない人に別れるようです。うちの妻はほとんどそういう欲求がない。表現力はしっかりとあるけど表現行為をしていないと自分を保てないということではない。私から見るとうらやましい性質です。で、私のように表現欲が湧いてきてしまうタイプの場合(あなたはどうですか?)、表現にかかわることを仕事にするか、趣味でその欲求を満たすか。
私は幸か不幸か表現が仕事で、帰宅して仕事以外の時間は、欲求は日中に満たされているので表現抜きのまったりした(だらしない)時間を過ごすという生活。なぜそれが『幸か不幸か』なのかというと、表現欲を趣味に発揮している人たちの暮らし振りを見るにつけ「すてきだなあ」と感じているからです。紺屋の白袴、仕事で表現を使い果たしていますからなかなか自宅では暮らしを美しくする、すてきに暮らすためのアイデアや意欲が出てこなくて、それに対して表現欲を趣味に生かしているタイプの方のお宅は美しい。
実はうちのお客様にはそういう人が多く、ト-ルペインティング、陶芸、写真、水彩画、木彫など、皆様玄人はだしの腕前です。で、そういう方たちの共通点は暮らしに余裕を感じるといいますか、すべてにおいて美しい生活を送っていらっしゃるということ。「いいねえ、豊かだねえ」といつも妻と羨みながら、しかし我が家は・・・。私が仕事に使っているこの欲求パワーを家庭で発揮したら、きっとその方たちのような生活を組み立てられるのではないかと思っているのです。ま、念の入った言い訳ですけど。
あなたがもしご自身に表現欲を感じたら、ぜひそれをかき立てて、思いっきりふくらませて、充実した時間を生み出す趣味と、美しく豊かな暮らしの実現に生かしてくださいね。表現欲バンザイ!です。


 

デザイナー修行開始

庭の楽しさを演出するプランターや小物。レノンの庭でもこれからそういう小物を充実させていきたいと考えています(まだまだ時間がかかりそうですけど)。
今日から数日、小物の達人中野さんちの写真をご覧いただきます。
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田舎にいるときに自分の中から消せない表現欲に悩んだことを思い出して、「そうか、東京なら思いっきり自分らしく生きられるかもしれない。表現欲なら嫌でも沸き上がってくる。それが必要だというなら願ったり叶ったりだ」。というわけで、そのときから私のデザイナー修行が始まったのでした。
いやあ吹っ切れると突っ走る私の性格。それから3年間、会社の顧問だった建築設計の先生とランドスケープデザインと造園の専門科の先生に添削してもらいながら住宅外構や庭の設計をしまくりました。当時はCADなどというものはなかったので、製図板に向かって朝から晩まで、馬に食わすほど。他の社員によくいわれました「いわちゃんは図面ばかだね」。確かにそう見えたことでしょう、みなさんが出社してくると私はもう製図台の前に座って唸っている。一日中唸って(描くより唸っている方が長いのが常でした)みなさんが帰って終電ギリギリまでその状態。今思うとよくあれだけ熱中できたものだと、はい。誰でも一度はそういう時期ってありますよね、私、燃えていたんです。楽しくてしょうがなかった。
当時は今のようにガーデンデザインの学校もないし、そういう分野自体が世の中に認識されていませんでした。でも需要はある。教えていただいていた先生方からの知識以外にも吸収したくなって、で、どうしたかといいますと、休日に神保町の古本屋街を歩きまくって、庭に関する洋書を買い漁りました。それを持ち帰って文章を訳す。でもその作業はすぐに挫折。一生懸命に英和辞典を引いていたら何とその本はドイツ語で・・・、諦めてそこに載っている図面をトレースし、庭の写真をスケッチで模写しました。もともと絵が好きなので夢中になりました。描き写すと、まるでそれが自分の作品のような気分になれて、それが10枚20枚とたまるうちに何か自分が天才になったような錯覚に陥ってくる、それが楽しかった。私が設計したものを添削してくださった先生方もおもしろがってくれたようで、設計意図や細部について説明を求められたり、何度も何度もダメ出ししてくれて・・・、でも今考えると、そのだめ出しに「今度こそ」と次の手を考えるという繰り返しから得たことが大きかった。今でも設計しながら、ダメ出しされないように、「この線の意味は?」と質問されたらスラスラ答えられるように理屈っぽい設計をする癖がついています。ですからどのプランでも1時間くらいはそれをネタに話ができる、そういうスタイルになっているのです。
そんなこんなの中身の濃い3年間。給料をもらいながら、今こうしてガーデンデザインで何とか飯が喰えるだけの知識と技術が手に入った、感謝感謝のデザイナー修行時代だったのです。こうして振り返ると「若いってことはすばらしいことだなあ」と。すっかりメタボなグータラ生活になってしまっている今、もうニ度とあんなパワーは出てこないと思います。


 

強烈なお言葉

連日お問い合わせの多いウッドデッキ。昨年施工したデッキのいくつかをご覧いただきます。場所によって条件もご要望もいろいろなので、こうして並べてみるとバリエーションがあっておもしろい。これからウッドデッキを、という方はどうぞこれらをご自宅の庭に当てはめて、思いっきりイマジネーションを広げてください。

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ギャバーンクラブで『感性のダイナマイト』大野美奈子さんに言われた強烈なお言葉、それはこうです。
「あなたは真面目で人がよくて、立派な田舎者だけど、東京じゃやっていけないわよ。ここにいる人たち見てごらんなさい、お客さん(テレビ局の人や有名なCM制作者やタレントさんもいました)もパロッツのメンバーもあなたとはちがう。あなたは根性で労働しているけどこの人たちは感性と表現で仕事しているの。東京では感性を売らなければ生きていけないのよ。はやく田舎に帰った方がいいよ」。一瞬にして酔いがさめました。
彼女にしたらその言葉通り、私に田舎に帰って暮らすことをすすめるつもりの言葉だったのでしょう。しかし私は瞬時にして全く違う受け取り方をしていました。それはまた明日。


 
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