庭をつくる人

明日天気になあれ

おはようございます。こんにちは。あるいはこんばんは。もしも今あなたに少々のお時間があれば、なんですけど、飲み物をご用意いただいてから、静かな環境で、できれば庭で、歌詞をなぞりながらこの曲を歌お聴きください。





雨が上がって陽だまりの中
時は転がりつづけ
僕はまたひとつ乗りおくれ国道に立っていた
光る風とかげろうにもつれ
川の流れに沿って
あなただけがこの道のりをわかってくれる


一番電車を見送って
目覚めの紅茶を飲んで
シャツのそでをまくり上げ
オンボロ車に乗って


あの丘の上 ゆれて染まる季節の変わりめ見つけ
昨日の唄をひとつ口づさみ国道に立っている
はるかな夢はあの森を抜け
緑の風に溶けて
明日の唄が南の街へ連れてってくれる


一番電車を見送って
目覚めの紅茶を飲んで
シャツのそでをまくり上げ
オンボロ車に乗って


雲のあい間に見えるよ
ほら君が駆けてくる
ロードマップを拡げたら僕の昨日が遠のいてく


光る風とかげろうにもつれ
川の流れに沿って
あなただけがこの道のりをわかってくれる


一番電車を見送って
目覚めの紅茶を飲んで
シャツのそでをまくり上げ
オンボロ車に乗って



逆光は花を輝かせ、逆境は男を輝かせる。

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意図せずに、思わず口を衝いて出る歌ってありますよね。その時々の状況に合わせて、脳内のDJが記憶のライブラリーから選曲してくれるメロディーと歌詞。



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これ、加川良の「明日天気になあれ」は過去三十年間、折々に口ずさんできたぼくの宝物のひとつです。とは言っても全曲ではなくワンフレーズだけ。
さて、それはこの歌詞のどの部分でしょうか。



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男は頑張る生き物です。家族のために、社会のために、自己実現のために、とにかく頑張ります。そして頑張るほどに壁にぶち当たり、痛い目に遭い、打ちのめされてへろへろになるのです。それでも多くの男は倒れないし逃げもしない。何が彼らを支えているのかというと、それはですね、傷だらけの闘争を見つめてくれている女性の存在なのです。子どもの頃は母親、成人したら彼女、結婚したら女房。



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生物界の慣習として母は息子を旅立たせ、彼女はもっと見つめるに値する男を見つけ去って行きます。そういうものであり、それが正しいのです。では結婚後はどうでしょう。



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暮らし始めて数年もすれば、彼がスーパーマンではなくやさしく繊細にして、同時にひ弱な精神の生物であることに気づくはず。でもですね、奥様、そこからがあなたの腕の見せ所なのであります。男が持つこの「自分を認めてくれる女性のためなら命がけ」という特性を知っておけば、ラブラブのままチャーミーグリーンに至ることもできますし、狡猾に活用するなら一生あなたに懸命なる奉仕を続けるサーヴァント、あるいは億万長者にして従順なるスレイブを得ることになります。「わたしはね、あなたがどれだけ頑張ったか知っている」、これだけで旦那様は忠誠を誓うことでしょう。さらに「わたしはあなたの才能を信じている」と言おうものならもう。



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この仕事をしていると、たくさんの成功した男に出会います。同時に、その成功は単にその男の能力によるものではないということを繰り返し知るのです(私見でありますが、良妻と悪妻、どちらが夫のポテンシャルを引き出すかというと、圧倒的に後者。あ、失礼、余計なことでした)。



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夕食時に「あのね、わたしね、すてきな庭が欲しいんだけど」と目に前の男に言ってみてください。どんな反応であれ、彼の脳内には新たな光が射し込むことでしょう。庭なんぞはほんの序の口ですから、タイミグを見計らいながら次々にお願い事を提示してください。それがいかに大きく高い課題であっても、女神から目標を授けられることで奮起しない男はいないのです。
やがてボロ雑巾のように疲弊した男がとうとう力つきるその瞬間に、「ありがとう、あなたのおかげで幸せな人生でした」という言葉だけはお忘れなきように。シェイクスピアの時代より、男はそのひと言に向かって生きているのですから。





今日は港南台店にいます。
 




 

めぐるめぐる季節の中で

状況に応じて庭の書斎での読み物は変わる。いつまでも続く異様な灼熱を乗り切ろうと、ヘタりそうな自分の根っこを鼓舞する意図で「海賊と呼ばれた男」の二度目を開いた。



モーレツだった暑さを乗り切った花たち。
一息ついたら、晩夏の情緒を楽しもうぜと声をかける。
そろそろ蝶たちも出てくるし。

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一度目は映画「永遠のゼロ」を機に起こった百田尚樹ブームの頃、触れ込み通りに男の中の男、国岡鐡造(出光佐三)に惚れ込みながら一気読みし、大河ドラマの総集編を見終わったような雄大な読後感だったことを記憶している。



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上下巻の上を読み終え、期待通りに性根が元気を回復したが、少し、あれっ、という感慨がある。主人公の鐡造が、前回とは別人に思えているのだ。混迷の時代を駆け抜けた鬼神の商人だったのが、清廉にして自然体な、何というか、とても植物的な人物像として浮かんでいる。



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本が変わるはずもなく、これは明らかに読み手の変化だ。鐡造の比ではないが、それなりにいろいろあったここ数年で、ぼくの中に植物的感覚、植物成分が蓄積されたのかもしれない。この分だとあと数年で、ぼくは植物人間(ナチュラリスト・タオイスト)になるかもしれない。



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さて、今夜から下巻に移ることとする(上巻は玉音放送から始まり、一旦時間をさかのぼってから終戦で終わる)。庭の風が変わって、読み始めの灼熱とは季節がめぐったようだ。奇しくも良いタイミングでのチョイスだった。できるだけゆっくりと、映像を浮かべながら読み進めようと意識しながら、果たして読了時に、国岡鐡造はどのような人物になって物語を締めくくるのか、自分の世界はどのように変化しているのか。



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仕事仕事の毎日にあって、忙中閑あり、壺中天あり夜の庭。読書の秋が来る前に、蚊取り線香を灯しながらの庭時間も乙なもの。お試しあれ。





今日は港南台店にいます。



 

絶滅危惧種の夏バテ

地球上の哺乳類は4000種ほど。それに対して昆虫は5000000種類います。地球は植物と昆虫の星なのです。




夏バテという言葉が死語になりつつあるような。
人類は知恵と努力によって、
温暖化を凌駕する快適さを獲得しました。
いよいよ庭の出番。
数年後にはエアコンと逆の意味で、
エアオンと同等の価値を持って、
庭のある暮らしが脚光をあびることでしょう。
10年経ったら「庭遊びで夏バテる」
という贅沢が流行るかも。


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他には魚類、爬虫類、鳥類、目に見えないバクテリアとか、ヒトの存在など気にもかけずに繁栄している生物はみな、植物と深く関わりながら生息しています。




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哺乳類の中の霊長目は220種、その中の大型霊長類は、オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ、ヒトの5種類で、すべてが絶滅危惧種。




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4種類が滅んでから最後の1種類が後を追うというシナリオか、1種類が先に消えて4種類に生存の可能性を残すのか、神様はどちらを選択するのでしょうか。




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せいぜい庭で植物に親しみ、愚かさをひた隠しにしながら平和な種族であることを神様にアピールしておきましょう。






今日は港南台店にいます。





 

注意力三万円

設計時、手元には老眼鏡とハズキルーペがあり、作業内容によって、裸眼、老眼鏡、ハズキルーペを慌ただしく使い分けています。

午前中金沢文庫店で作業をし、午後は港南台店に移動という日があり、港南台店に到着して(車で20分)メガネケースを開けたら、ない。「いかん、文庫に忘れてきた」と、一瞬ハズキルーペを使えばいいかと思ったものの、普段老眼鏡でやっている作業に代用するととても目が疲れて30分でピント調節の筋肉が動かなくなるのです。で、やむなく文庫店へトンボ返り。




8月は蝶が少なくトンボが多い。 

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心当たりの場所にはなく、店内くまなく探し回ったものの見つからず。そうだ、コンビニに寄った時に手に持って入ったような・・・急ぎ行って、店員さんに尋ねましたが「ありませんよ」と言いながらも、店内を一緒に一周して探してくれましたがやはりなし。




今年はことに。
蝶は蚊と同じで暑さが苦手なのです。

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ああ、暑さのせいか歳のせいか、どうも注意力散漫なんだよなあ。あれ気に入ってたんだけどなあ。惜しいなあ、3万円したんだよなあ。注意力三万円、ナンツッテ。とぶつくさ嘆いていたら、店員さんが「あのお、もしかしたらもしかしてなんですけどね、それ」とぼくの視線よりも少し上を指差したのでした。

えっ。ど根性ガエルのひろしみたいに探し物は頭に乗っかっていたのでありました。恥ずかしすぎてぎこちなく笑うしかなく、「おさわがせしました」をペコっとお辞儀をし、カラダカルピスと生茶を買い求めましたとさ。めでたしめでたし。 




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9月になれば彼女は。



この頃こういうことが多くて、・・・暑さのせいだと思いたいのですが。





今日は港南台店にいます。



 

傲慢な Go Man(ゴー・メン)はごめんが言えない

男性に顕著な老化現象として、認知バイアスの肥大化があります。この場合の認知バイアスとは自分の過大評価で、自らを神格化しちゃってますから周囲の忠告や助言が耳に届かなくて、世の中とズレて窮地に立たされても反省や謝罪という選択肢を持たず、徹底抗戦一本槍となってしまう困ったお爺さんたち。




周囲の気配を察知しつつ、
しがみつかずに軽くとまるのがコツ。
安楽に固執したら鳥にやられてしまう。 


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最近では森友学園総帥と日本ボクシング連盟終身会長が典型的でした。きっと若い頃から気を張って、懸命に自らを鼓舞しながら生きてきたことの後遺症なのでしょう。旺盛に噴出させてきたテストステロンの燃えカスが、前頭葉のどこかにこびり付いて悪さをしているのかもしれません。特徴としてはご本人には悪気がなく、奥様やごく身近な数人にはとても愛されていて、だからどこか憎めない。振り返れば昭和時代には、功成り名遂げる男のモデルのようなタイプなのであります(ぼくが生まれ育った越後では、ミニ角栄と呼ばれるその手の親父がたくさんいました。その方々によって経済が回り、道徳や伝統が守られていたのです。ぼくは大っ嫌いでしたけど)。ご両人共に最愛の奥様によって上手になだめられて人生の軌道修正ができたようなのでよかったわけですが、中高年男子諸君、他人事ではありませんぞ。くれぐれも自己評価を上げすぎて晩節を汚すことなきように。




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女性にはこういう困った症状が出ないので、ぼくらはせいぜい古女房の小言に素直になって、ごめん、はいそのようにいたします、気をつけます、ありがとう、と口に出しながら暮らし、踏ん反り返ったまま硬直化することなきように変化し続けましょう。
そう、変化ですよ変化、変化が大事。

変わらなあかんよ。変われんかったら滅びまっせ。
チャールズ・ダーウィン




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人生無常なり。鶴光がヤンタン木曜日でよく言ってましたねえ「あゝ無常、ジャン・バルジャン、ヴィクトル・ユーゴー作」。平家物語、徒然草、方丈記にあるように、無常とは常なる事物無きことなり。常が無き世界においては変化を旨とせざれば活路なし。まわるまわるよ地球はまわる、めぐるめぐる季節の中で、花のように花のように、ただそこに咲くだけで美しくあれ。
いやあそれにしてもですねえ、老いてなお美しき男であり続けることは難しいものですなあ。津川雅彦さん、翁長知事、お見事でした。脱帽し、背筋を伸ばして黙祷。





既視感と弛緩のエクリチュール

ピークを越えたと思いきや、早合点はいけませんぜとばかりにまたもや猛暑日の連続にして、そこにデジャヴュのように台風が迫り来るもよう。こんな夏は初めてですよね。まあ古来よりすべての夏は初めての夏なわけですが、それにしても変すぎ。シナリオライターはどこのどいつだ!責任者出て来~い!!と、懐かしきかな人生幸朗師匠の声が聞こえてくるのであります。前回、横浜は空振りだったので、今度こそ停滞している悪魔の熱気を太平洋の冷水シャワーの渦巻きでシャッフルして欲しいという思いと、どうか被害が出ない程度に、やさしく撫でるみたいに通り過ぎて欲しいなあというダブルバインド&アンビバレンス。
施工中の現場を巡っていたら、我がチームが誇る屈強な親方が、ぼそっと「命がけだよ」と。本当にそうですよね。
農林水産業、工事業、店頭販売員、訪問営業員、「聖書のお導きを」の訪問勧誘員、園芸コーナーのパートさん、園芸コーナーの正社員さん、園芸コーナーに住み着いている野良猫、仮面ライダー及びショッカー軍団の方々、夢の国で笑いの仮面を装着されたミッキーマウスなどの外仕事に従事しているみなさま、どうかご無事で。こんな時は頑張らずに心身を弛緩させ、いい加減に休み休みやりましょう。




まだ涼しい夜明け直後がリスたちの食事時。


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あんな毛皮を着込んでいたらさぞや暑かろうに、
昼間はどこで過ごしているのだろうか、
などとはいらぬ心配。


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きっと天然クーラーの秘所で避暑しつつ、
昼寝を決め込んでいるに違いないのであります。


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動物たちはヒトと違って、
むやみに無理をしませんからね。


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彼らに見習って、あと数日、のん気モードでしのぎましょう。





今日は金沢文庫店にいます。 






 

夏バテ対策

こんなことは滅多にないのですが、猛暑による蓄積疲労がとうとうメルトダウンを起こしたのか、あ、つまり夏バテかな、などと思いながらも計ったら熱はないし、血圧も普段と変わらずやや高め程度だったのでいつもの時間に出発進行いたした次第です。途中、寄り道して里山の森の入り口まで行ったものの、どうにも身体が重くて歩く気がしなかったため、熟年オヤジによる、熟年オヤジの、熟年オヤジのための散歩は中止とし、コンビニで一番高価なユンケルを買って店へと向かったのでありました。



猛暑日もなんのその、
ポーチュラカは楽しげに咲いています。

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いつものように聖者ジョン・レノンのミサ曲「想像してごらん」を流しながら掃除をし、コーヒーをドリップして理想的な今日の展開を想像したものの、やっぱりだるい。山積みの仕事の中から仕掛かりのファイルを開いて設計に取り掛かっても、いつものようには情熱の導火線に着火せず、半日、ひたすらぼーっとしてしまうという体たらくが続いていました。



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その、流れを失った溜まりに青みどろが淀んだような状況に、突然、全身笑顔の人が飛び込んで来たのであります。二ヶ月前に庭が完成したお宅の奥様で、キュートとはこのことかという、それはそれは可愛らしいお方です。

いたいた、ブログに今日は港南台って書いてあったから陣中見舞いに来ました。

おやまあ、ありがとうございます。

暑くて大変でしょう。奥様はお元気ですか。

はい、元気過ぎて・・・ちょっと弱ってくれるとちょうどいいんですけど、なかなかしぶとくて。

あはは、ほんとにいつも元気ですもんね。

ええ、ほんとに。
どうですか庭の方は。楽しいでしょう。


それはもう。毎晩庭で過ごしていますよ。お友達呼んでお茶したり、食事するのも普通のことになって、なんだか信じられないくらい楽しくて。

ああよかったよかった。

カーテンを開けて暮らすってことの意味がわかりました。なんで気がつかなかったんだろうって、主人も。あれから毎週BBQなんですけどね、私たち、来る人来る人にいわふちさんの受け売りトークで営業しています。

おやまあ、ありがたやありがたや。
今度ぼくも誘ってくださいね、食材持参で行きますから。


ええ、もちろんです。



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キュートな人はハーゲンダッツを取り出して「溶けないうちに食べちゃってください。それじゃまた」と、ぼくのミラーニューロンに笑顔を伝達して炎天下へと駆けて行きました。



夜には花を閉じて熟睡、
これが元気の秘訣なのでしょう。

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あーら不思議、起き抜けからのだるさが1ミリも残っていない。
夏バテ対策は、ユンケルよりも笑顔一発。





 

偽薬と疑惑のエクリチュール

巷ではよくプラシーボ・エフェクト(プラセボ効果)ということが言われます。プラシーボとは「よろこびを得る」でエフェクトは「実効性」なので「うれしい効きめ」、一般的には「偽薬効果/信じ込んで飲めば仁丹でもフリスクでも万病の特効薬になる」という意味で使われています。



夏の花はオレンジ色が多いですよね。
カラーセラピーでは
食欲増進、陽気、開放感、情熱、親しみ、家庭的、
元気、好奇心、自信、奔放さなど、
とてもポジティブな効果をもたらすビタミンカラーとされています。

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多くの医師が「薬三割気持ち七割」と言っているように、また古来より「病は気から」と言われる通りでありまして、気の持ちようはとても大事なわけです。



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時々とても困り顔をして来店される方がいて、表情通りに庭の困りごとを伝えてくださるのですが、言葉の端々に、旦那様を何かしら糾弾する時に似た疑いのニュアンスがありまして、その方と婚姻関係にないぼくの方が困ってしまって、犬のおまわりさんに助けを求めたくなることがあります。
そういう場合、表情が和らぐまでできるだけ庭の話をしないようになりました(何を言っても真意を受け取っていただけないことが多く、大概はすべてを否定形で返されてしまって会話が成り立たないまま時間が過ぎてしまい、ついにはぼくが疑惑の人にされてしまうので)。世間話をしながら笑顔が出るのを待つのです。そんなこんなんでお顔にその人本来の輝きが見えたところでおもむろに、「ところで、あなたの理想の庭って」 と本題に。
もしも悲観的・否定的・他発的にして受動的に捉えるなら、庭ほど厄介で無駄な場所はないのです。それをひっくり返そうとするぼくの言葉も懐疑的に取られたら手も足も出ないし、無理に出しても振り払われるか踏んづけられるか。ああままよ、その庭に幸福の光を注ぐことは、ぼくにはできかねるので御座候。逆に楽観的で肯定的な人には、もう庭なしの暮らしなんて考えられないというほど幸福な場所を提供できるんですけどねえ。



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欺かれぬ者は彷徨い続ける。
世に数多あるダイエット法、健康法、子育て論、幸福論、成功哲学、占いの類、どれもこれも効果を得る人とそうでない人に別れます。その分岐点は「信じる力」。恋愛がそうであるように、結婚生活がそうであるように、疑念は破局の選択肢なのであります。ことに療養中においては、お医者様の言葉を信じることが前提になければ良薬もフリスクになってしまいます。
ちなみに行きつけの医師は(マニアックというか、偏屈というか、愛想がないというか、でもそこが気に入って十数年お世話になっています)「耳鳴りねえ・・・薬を出すとしたら精神安定剤の類だけど、効きませんよ。なにせぼくがそうだったから。まあ原因は加齢なので、若返りの薬でもあればいいんですけどねえ。ないんですよ。耳鳴りの治療法はですね、慣れです。気のせいだと思ってください。そのうち耳鳴りどころか、あらゆる痛み、あらゆる苦悩から解放される日がやってきますから」と、ふざけている様子もなくのたまったのでありました。



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ぼくのこと、信じられますか?まだまだ未熟なポンコツなので、疑惑を持たれたら突っ込みどころ満載なわけですけど、それでも「鰯の頭も信心から」と思っていただけるなら、いまは不満だらけのそのスペースを、テクマクマヤコン、すてきな庭へと変身させることをお約束いたしますが。



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厳しい夏にヘタらない理由は
秋風が吹く日の到来を信じているから。
盲信は猛進に通ず。



え、信じらんない。そうでしょうそうでしょう、とても賢明なる見解だと思います。なんたって、女房にもよく言われますから。
ふふ、せやけどな、女房よ、「疑心は暗鬼を呼ぶ」言うてやな、疑いによってぼくの魔法を封じておくのは一世一代の大損や思うで。「世間がなんと言おうと、世界がどうなろうと、私はあなたを信じてる」と言うてみなはれや。そしたら「お父ちゃん、かっこいい!」でおなじみの、籠池諄子さんくらいの幸せ者にはなれるから。





今日は金沢文庫店にいます。



 

挨拶ゲーム

ことさらに調子を上げたい日の朝、ぼくはあるゲームに興じる。家を出て駐車場までの数分間に遭遇する第一町人に「おはようございます」と挨拶をするのだ。こちらから、寝起きであろう相手がはっと目を覚ますような音量と、その覚醒が爽やかないち日のスタートになるような音質で。それができたらぼくの勝ち、勝者の気分で意気揚々と仕事を始める運びとなる。




散歩の挨拶ゲームは連戦連敗。
花や昆虫や、
常に向こうから声をかけられてしまいます。

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先方からの反応はいろいろで、おじさんに属する人たちは無言で頭を下げすれ違う。同年輩かそれ以上の女性はニッコリして「おはようございます」とこだまが返ってくる。小学生きちっと発声をし、お辞儀をしたまま歩速は落ちることがない。




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さて、問題は高校生だ。なかなか元気は返事が返ってこず、ことに女子の場合、早朝からテンション高く、何か道徳的なメッセージを広める人みたいに声をかけてくるおじさんを訝しげに上目遣いをして、すぐに視線を足元に落としてそそくさと去って行く。まるで自分が不審者になったようで、だからやってくる対戦相手がJKの場合、気後れして声を出せないことがある。負けだ。JK(ジャック・ケルアックでもジョン・ケネディでもジャニー喜多川でもない)は手強く、これまでの勝敗は五分といったところだろうか。



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近所に住む外国人のおじさんがいる。日本語をほとんど話さず美しい日本人の奥様とも英語で会話しているようなので、話せないのかもしれない。ところがその人、ものすごくあいさつが上手で、犬の散歩をしながらすれ違う人たちを、一瞬で、軒並み笑顔にしてしまう。ちなみにその犬はマリーという名のポメラニアン。気立てが良く、うちのノアのことがお気に入り。ご主人同様ノアを笑顔にするのがとても上手で、マリーを見つけるとノアの方から近づいてゆくようになった。ココはビビり吠えが抜けないので好かれておらず、まったくもって損な性格だ。



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以前新宿に住んでいた頃は、すれ違う人と挨拶を交わすことなどなかった。それは不審にして危険極まりない行動だったから。
小学生の登下校時は辻々に腕章をつけた大人が立ち、子どもたちはその人らへも無言で、うつむいたままやや早足で歩いてゆく。今思うと横浜に転居してよかったなあと、あのまま都会で暮らしていたら、何か想像できないほどひどいことになっていた気がしている(田舎育ちだからかもしれないが)。




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この時期、挨拶は誰とでも上手に交わすことができる。「あっついですねえ」と言えばいいのだ。必ず上機嫌なこだまが返ってくる。「いやあ、暑いですねえ」「あらあら、暑くて赤ちゃん大変だ」「いつまで続くんですかねえこの暑さ」「こんなに暑いのに爽やかな出で立ち、素敵ですね」そしてみんな一瞬涼しげな表情になる。




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では今日も、挨拶ゲームから始めます。日本語が不得意にもかかわらず出会う人々を笑顔にしてしまう、あの魔法使いのおじさんをイメージしながら。




今日は港南台店にいます。
台風前日、おのおのがた、抜かりなきように。




今日は港南台店にいます。


 


夏の因数分解

ちょいと出ました三角野郎、四角四面の図面の上に、まあるく収まる集いの庭を、思い描くはわが天職なり。君は天然色なり。孫の美空は天使の天然パーマなり。本日は晴天なり。本日もBは天然なり。それはWの悲劇なり。E=MC二乗なり。X+Y、X+Y=Love なり。そしてAll You Need Is Love なり。しかるに今日も蒸し暑さに負けぬ熱き血潮で、愛ある世界を生きる人たちが、さらなる愛情育むための庭空間を思い描きます。




早朝から蝉時雨の散歩道。

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夏の因数を分解すると、高温多湿+強い光+庭で飲むビール×情熱=太陽の季節。真っ赤に燃えた太陽だから、真夏の海は恋の季節なの、というわけで太陽+海=恋の季節。




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海に行く予定もないのにコパトーン買ってきて、夏の香りを楽しみながらの設計作業。さらには高温過ぎて蚊もいないのに蚊取り線香焚いて、いつものカラダカルピスをカルピスウォーターにして、燃えろいい男、燃えろ夏男!と気合いを入れる。




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気合いだ!気合いだ!気合いだ!

エアコンの効きすぎは嫌いだ!嫌いだ!嫌いだ!
汗ばんだらすかさず着替えだ!着替えだ!着替えだ! 

首タオルとビオレ冷シート手放せず、しかし仕事に取り掛かれば作業興奮作用によってすぐさま夢の庭世界へと入って行けるのです。

気愛だ!気愛だ!気愛だ!




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暑さ寒さも彼岸まで、悲願成就のその日まで、顔晴るマンの恵比須顔を貫き通す所存なり。短気は損気、弱きも損気、気後れしたら途端にバテちゃいますからね。




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君は何を今、見つめているにしろ、燃やそうよ、二度とない日々を。太陽がくれた季節を存分に楽しみましょう。


今日も山積みの仕事に向かって、
しかもどれもこれも完成の日が楽しみな庭に向かって、
黄金のハートを探す旅路に出発します。
右手に着替えとタオル、左手には凍らせたペットボトルを携えて。
右のポッケにゃ夢がある、左のポッケにゃあせも対策のオイラックス。



昭和の数ある名盤の中で、
ニール・ヤングの「孤独の旅路 Heart of Gold」は必聴です。
ことに、風がなく昨夜からの灼熱が続いているこんな朝には。

いやあそれにしても・・・
みなさま、今日もどうかご無事で。
頑張りましょう!





今日は金沢文庫店にいます。
 


 
 

壺中天あり・庭に涼あり

打ち合わせで逗子の住宅地へ行きました。周囲を森に囲まれた庭に入ると、アスファルトがぐにゃっとするほどの灼熱だった港南台店周辺が遠い幻に思える別世界感。温度はたぶん5度くらい低くて森からの涼風が心地いい。そうか、暑さの元凶はアスファルトなんだと改めて気づいた次第です。



森に涼あり

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もしもお近くに森あらば、一番暑い時間帯に行ってみてください。気持ちいいですよお、電力で冷やすのとは異質の天然エアーコンディショナー。



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近所に森なんてないよ、という方は、夕食終えたら飲み物と本を持って庭に出て、夜風をお楽しみください。生き返るとはこのことだと実感されることでしょう。



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壺中天あり。庭は頑張った心身を癒しナチュラルに整えてくれる別天地。夏はことに、その存在のありがたさを感じておりまして、ほんとに朝からすでに夜の庭が楽しみで、その悦楽の風に向かって日中を過ごしているのです。



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庭なんてないし、というあなた、ぼくにおまかせあれ。どのような住宅事情であっても、そこに素晴らしい庭を出現させることができますので。これ、本当ですよ。



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建築図面か写真をお持ちくだされば、その場で論理的に解説しつつ、あなたの目からウロコをポロポロと落として進ぜましょう。





今日は港南台店にいます。




 
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