庭をつくる人

心配性の猿よ飛べ

なんかとっても素敵な連休でしたね。行楽地からの映像に、特に子どもたちのリラックスした表情に、よかったねって気持ちが和みました。



ココのお楽しみ。
あまりにいい顔をするもんだから、
そのためだけでも芝生の手入れをするパワーが出ます。

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さてさて次は台風です。当初は関東直撃かと見られていた12号は東に外れ、それでもキャスターはこぞって「秋雨前線と相まって危険な状況が予想されますので厳重な警戒を」と。まだ言うか、そこまで危機を煽りことがあなたたちの仕事なのかと思いつつも、用心しといて何こともなければそれでよし、仰せの通りにいたしましょう。



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心配事の9割は起こらないと申します。されど残る1割に10割の恐怖をいだく用心深さが、もともとひ弱で草原のいじめられっ子だったホモサピエンスの特性。ゆえにここまで個体数を増やしてこられたわけで、巷間言われる「心配ないからね、必ず最後に愛は勝つ」は励ましの言葉であって、実際には心配しないと絶滅の憂き目にあうのです。強靭な肉体に知恵と美貌を兼ね備えていた同胞ネアンデルタール人が滅んだ原因には諸説ありますが、強気で自信満々だったことによる慢心が遠因であるというというのが学者たちの見解ですから。



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青くなって尻込みなさい、逃げなさい、隠れなさい。それが二十数種類いたと言われる人類の最後の生き残り、ホモサピエンスの生きる道。ウッキッキー、自然と敵対したって敵いっこないし、家庭という小さな洞穴に身を潜めて、身を寄せ合って、嵐が去るのを待ちましょう。そして台風一過の青空が戻ってきたら一家揃って、庭でバーベキューでもやりながら互いの無事に乾杯ですよ。



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緩急自在に、ストレスをあ溜めては発散する。緊張と弛緩、節約と贅沢、悲しみと喜び、退屈と感動、カインとアベル、サイモンとガーファンクル、ボケとツッコミ、ソモサンとセッパ、しゃがんでジャンプ!しゃがんでジャンプ!溜めることも発散することも家内安全商売繁盛、円満家庭を維持するための愛情に基づく行為ですから、つまりはその繰り返しで家族の幸福が高まってゆくのです。だからしゃがむ時には次に高く飛び上がることをイメージしましょうね。しゃがんで、ジャンプ!しゃがんで、ジャンプ!


今日の設計 BGM は
すっかりご陽気なおっさんバンドになったヴァン・ヘイレンで。
悪童たちも歳を重ねて、トゲも毒気も抜けていい感じ。
キッスやエアロスミスのカヴァーを得意とするバンドだったんですよ。




  

養生テープ

秋の連休最終日、今年はあまり耳にしなかったけど、確かシルバーウィークでしたっけ。葡萄棚の下でジンギスカンを食べたくなる爽やかな天気でよかったですよね。例年なら園芸売り場が大混雑で駐車場は長蛇の列となるのが、昨日までは閑散として普段の平日と大差なしでした。グラフは横這いとなり、自粛規制も大幅に緩和されたし、皆さんここぞとばかりに家族でお出かけとか、思いっきり休日を楽しんでいるのでしょう。いいですよねえこの感じ、久しぶりに、世の中に平和で穏やかな笑顔が満ちているような気がして。と、早朝の庭で水やりしながら朝日を浴びて、「おお、今日はインデアンサマー・小春日和である」などとニマニマしながら、ストレッチとワンダーコアしてから出勤の支度をしながらテレビをつけたら、何てこった、明後日に台風直撃の恐れありとのこと。行けども行けども目の前に置かれるハードルにため息をついた刹那、養老孟司の言葉が浮かびました。

八方塞がりになったら、九方目をさがせ。
どん底まで落ちたら、掘れ。
ハードルが高かったら、くぐれ。




そろそろだなあと、遠回りして遊歩道の水辺へ。
やっぱり感動します、この姿。
野の花は風にはめっぽう強いんですが塩害にはヘナチョコで、
アマテラス、スサノオを押さえ込んでお手柔らかにお願いします。

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養老先生、上手いこと言いますね。言葉ひとつで暗闇に明かりが灯る思いがします。解剖学者は冷たくなった人体を腑分けしながら、目に見えない精神も解剖しているんでしょうね。北山修も医学部の解剖の実習から意識が変容してシンガーソングライターになり、帰ってきた酔っ払い、おの素晴らしい愛をもう一度などのヒットを飛ばした後に少々気を病んで精神分析医のお世話になりまして、それがきっかけで精神科の大先生としてご活躍。 生物学者はスピリチュアルに行きがちだし、細胞を研究すると哲学者になりがちだし、やっぱりね、つまりは、身体ってのは精神の乗り物であって、人とは精神なり、ということなのでしょう。



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九方目をさがすのも、どん底を掘るのも、ハードルをするりとくぐるのも、健康な心があってからこそできること。メンタルヘルス・ユア・セルフ。アルコールとかギャンブルとかの各種依存傾向、鬱っぽい感じ、なんかわかんないけど急にイライラするとか、身近な人が敵に思えるとか、人に会うのが怖いとか、眠れない、食欲がない、食欲が止まらないなど、そこから目を背けたときから病は始まります。軽めのうちに察知して、庭に出てリカバリーを。朝日から始まるセロトニン→メラトニンのリレーが、正常な脳機能維持にはとても有効ですから。あとね、家族を大切に。それが基本中の基本。



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ホームセンターでは台風襲来を当て込んで、あの大行列の夢よもう一度ということでしょうか、レジ近くにコーナーを設けて養生テープが山積みされています。どうですかね、売れますでしょうか。昨年買い込んだやつが、他に使い道もないのでどのお宅にも大量に余っていると思うのですが。でもこういうのが秋の風物詩になって、やがて家族の安全を祈るというニュアンスを含んだ季語になるんじゃないですかね、養生テープ。 



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養老先生も養生テープを買うのかなあと養養つながりでイメージしてみれば、多分、ですけど、買わないと思うんですよね。あのお方は永遠の少年にしてナチュラリスト& タオイストなので、台風が来たら嬉々として森へ行き、昆虫たちがどうやって凌いでいるのかを観察するんじゃないかなあと。自然の掟として「逃げれば追われる」というのがあるんですよ。防御に回ったら攻め続けられる。だから養生テープのバッテンを目印に飛来物が攻めてくるような、まあ、幻想ですけど。同時に「攻めれば攻め返される」というのもあって、「守も攻めるも黒鉄の 浮べる城ぞ頼みなる 浮べるその城日の本の 皇国の四方を守るべし」では撃沈必至なのですよ。だからほどほどに、そこそこ用心しながら興味津々で台風を感じてみるというのが、健全なあり方かもしれません。子供の頃にワクワクして雲の動きを見上げていた、あの感覚を思い出して。 


こうの設計 BGM はこれで。
翻弄されるも突き進めば、
台風のポリリズム心地良し。





 


 

秋場所始まる

季節のページが1枚めくれて、さて、今日もまだ半袖でいいかな、などと一瞬迷う朝の庭。過ぎてみればあの灼熱の日々は遠い日の花火なり。花火、花火、庭の隅っこに捨て置いていたニチニチソウとランタナが、花火のように咲いた夏でした。




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業務多忙につき、紺屋の白袴、情けなやわが家の庭は夏枯れの傷痕残るままに荒れ放題。ちょっと待ってろ、設計が一段落ついたら見事に秋冬オートクチュールに仕立て上げるから。




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季節に押しまくられて、体をかわしてうっちゃったつもりがアマテラスの粘り腰は千代の富士並み、背中を突かれてあっさりと土俵下まで転がされることもしばしば。いけませんなあと反省しきり。




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なれど、反省を土俵際で意欲に転換するのは得意技にして、千秋楽まではまだまだ日がある。今日の取り組みは気合充分、正面突破の電車道で。




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あのお、今度埼玉から横浜に引っ越すんですけど、横浜で庭のことなら御社だと、会社の同僚から。それでお電話したんですけど。


その同僚の方はもしかして社会部の記者さんですね。よろしくって、連絡をもらっています。


そうだったんですね。彼女は10年前にそちらで庭をやってもらったそうで、本当によかたって、興奮気味に教えてくれたんですよ。


それはそれは。で、新築ですか?


はい、11月に引き渡しです。


では図面か現地の写真をお持ちになってご来店ください。あ、埼玉だと遠いですね。こちらに来られることあります?


ええ、ほぼ毎週打ち合わせや進捗の確認に行っています。その時に主人と一緒にお店に伺えばよろしいですね。主人も庭をとても楽しみにしていて。


そうしてください。


ホームページを拝見して驚いたんですけど、横浜では普通に庭でバーベキューをしているんですね。衝撃でした。お花もいっぱいで、皆さん笑顔で暮らしている様子に憧れが膨らんでいます。


ええ、こちらでは市の条例で、週末に家族でバーベキューをしないと罰せられるんですよ。それと庭が荒れていたり、カーテンを締め切って暮らしているとガーデン自警団によって通報されて、厳しい指導が入るんです。なかなか恐ろしい地域ですから御覚悟を。いやはや、マルクス主義上に発生した上層支配者階級による集団幻想という無意識的策略に、文学や芸術やガーデニングに代表される個人幻想が凌駕されてしまったことを示す、忌まわしき現象です。


ハハハ、ブログのままの人なんですね。庭よりもいわふちさんにお会いするのが楽しみです。



秋風に、こうしてまたひとつ笑顔の庭が誕生する予感。恋の予感に似て。恋は遠い日の花火ではない。庭も、家族円満も、遠い日の花火ではないのです。などとブログ的戯言呟きながら、とりあえず今日の取り組みに気合を入れて、振分親方を真似て顔を張る。



本日の設計 BGM はこれ。
気合いに9月の潮風をマリアージュ。

 



秋の庭シーズン到来

いかがでしたか、夏。多くの人にとって、にっちもさっちもどうにもぱっとしない、胸元が揺れたらしずくが砂に舞いあきらめの夏だったわけです。ところが植物にはそうじゃなかったようで、あのうんざりするほど降り続いた梅雨と、暑さに喘いでマスクをかなぐり捨てたかった灼熱の日々に、「これだよこれ、夏はこうじゃなきゃ」とばかりに熱線で葉を焦がしながら根っこにパワーをため込み、夕立の丁度いいお湿りと朝夕の気温の下降を合図にして、一気に実りの季節が始まりました。



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秋の庭シーズン到来、例年ならば『恒例お庭の相談会』を段取る頃ながら、ステイホームによって人々の庭への意識がケミストリーで、ここ数ヶ月、まるで大型台風に翻弄されるが如くに多忙の大混乱のため、この状況下では相談会を行う余裕なし。とりあえずちょっと先送りということにいたそうかと。



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しか〜し、相談はいつでも大歓迎ですから、ご来店いただいてなんなりと。芝生の手入れ、庭木の剪定術、バラのコツ、野菜・草花のあれこれ、目隠しのこと、壊れたデッキの補修方法、レンガの積み方、雑草取りを楽にするアイデア、ワンちゃんの庭、キッズ・ガーデン、キッチン・ガーデン、ヒーリング・ガーデン、照明、アーチ、パーゴラ、屋根、バーベキュー、燻製、ハーブ料理、etc・・・



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ところで、あの暑さは体感としてまだ残っているでしょうけど、その前の長梅雨、来る日も来る日も降り続いていたあの日々の音や湿気や、コロナ騒ぎ一色の報道と相まった憂鬱さはもう忘れているのではないかと思います。それでいいんです。忘却とは忘れ去ることなり 忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ(君の名は)、わすれじのレイド・バック(サザンオールスターズ)、記憶喪失学(菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール)、毎夜毎夜のメラトニンによる整理整頓で、キツかった記憶が破棄されてゆくからこそ、朝の庭に今日を思い描く真っ新なカンヴァスが用意されるのですから。



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さあさあ皆の衆、皆の衆、嬉しかったら腹から笑え、悲しかったら泣けばよい。無理はよそうぜ体に悪い、洒落たつもりの泣き笑い。どうせこの世はそんなとこ、そうじゃないかえ皆の衆。



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コロナアイドル岡田晴恵さんもひと休みみたいだし、都の営業時間自粛要請も終わったし、長かった長かった中腰の辛さは忘れ、全国民への給食マスク配布とか、助成金やら協力金が店の救済に遠く及ばなかったことの苛立ちとか、テレワークのストレスで家庭がギクシャクしたり、そんなあれこれは安倍と共に去りぬということにして、頭を切り替えて前を向きましょう。あ、マスクはしたままで。
でも家ではマスクを外して庭に出て、秋の収穫祭に沸く植物たちの仲間入りから始めましょう。参加費はたっぷりの水やりと肥料を。草花も食欲の秋なので。


なぜ秋の入り口で猛烈に食欲が湧くのか、
それは体が夏バテの回復と、次に来る冬のために
脂肪を蓄えようとしているから。
自然に、自然に、脳の命ずるままに食べまくりましょう。



この曲を聴くと無性に焼き肉が食いたくなる。
理由はわかりません。
音か言葉に食欲中枢を刺激する何かがあるのか、
あるいは石地海岸で泳いだ帰りに、
長岡への峠道でカーラジオから流れていたのかもしれません。
 あなたにもあるんじゃないですか、食欲ソング。
え、なに、コロナ太りでダイエット中ですか。
いいじゃないですか、存分に食べて、蓄えて、
次に必ずやってくる危機に備えておきましょうよ。
危機は繰り返されるが必定なりにして、
備蓄は防災の基本ですから。



 
 

雑草取りを楽にするには


◆ 雑草取りを楽にするには

1、アイビーやセダムなど、グラウンドカバーに適した植物をはびこらせる。

2、通路と植える場所を明確にする。区分けができていないと雑草だらけになりやすい。

3、過ごす場所や駐輪場、物干し場など実用的なエリアを設定してタイルやレンガを張り、土の面積を減らす。

4、雑草が勝ってしまった芝生は下地からやり直す。

5、家の脇の通路は防草シートと砂利で雑草をおさえる。あるいはコンクリートを打つ。

ざっとこんなところです。
秋のガーデニングシーズンが始まり園芸売り場に笑顔が溢れてきました。ひとつひとつをあなたの庭に当てはめて、庭を楽しむ下準備を。そう、これらはあくまでマイナス要素をプラマイゼロに近づけてゆく下準備。その次にプラスの庭、あなたの『理想の庭』を思い描いてください。庭が暮らしを楽しく豊かにしてくれるプラス域の場所になった時、雑草取りは苦労ではなく大きな楽しみになるのです。

理想の庭?う〜ん、なんとなくわかるような・・・でもピンとこない、という方はご来店を(図面か写真をお持ちください)。庭へのピントを調整し、その曖昧なシルエットをクッキリさせる、次なる1〜5をお教えいたしますので。

ピントが合うって大事ですよ。

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オートフォーカスなのにボケボケ写真になってしまう場合、
フォーカスモードがオート(カメラ任せ)になっていることがあります。

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ピンポイントフォーカスに切り替えて、
ご自分の狙いを明確にしてください。

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もうひとつのよくある原因は手ブレ。

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落ち着いて、呼吸を整えてから止めて、思いを込めつつ静かにシャッターを切りましょう。


今日の設計 BGM は、ようやくやってきた季節にピントを合わせて、ベタですが。



 


 

Où allez-vous aujourd'hui?

フランスで感染者が激増し、パリでは再びロックダウンが検討されてるとのこと。住民の50%が地方への移住を検討し、不動産屋では庭やバルコニー付きの物件に人気が集中しているそうな。これはフランス人が基本的に借家で、戸建てよりも集合住宅に住むことがスタンダードであるという、日本とは違う事情によるものではありますが、日々美の探究に余念のないご婦人たちが、こぞって屋外で過ごせる住環境を求めているというのは興味深いと申しましょうか、絵的になかなか素敵だなあなどと妄想しています。思い起こせばフランスW杯の中継以来、あの国の人は美しい、何をしていて、何もしていなくても美しい、地球上に分化し個性化していったホモ・サピエンスの中で飛び切り美しい民族だなあと、脳内の美的基準にロックがかかっているのです。






毎朝私たちを起こしてくれたのはお日様
海はとても美しく 手をつないで走って行った

それから海岸を散歩して あなたは貝殻を探して
私は覚えている 貝殻の中の潮騒を

お日様 あなたが大好きです
いつもあなたは誠実だから
なんで恋はそうはいかないのかしら

いつも私を起こしてくれるのはお日様
冬も夏も太陽が見守ってくれている
恋がやってきては去っていき
辛い気持ちになった時でも


ほぼ終息した国もあれば、いち日数万人増え続けている国もあります。日本の数値をどう捉えるかは別として、柔軟に、美しく、希望に基づくへ変化をしていきたいものです。




心地よく汗を飛ばして散歩道。

Caféキバナコスモスにマドモアゼル。

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お客様と庭の話をしていると、テレワークのストレスで家庭不和という話がごく普通に出てくるようになりました。中腰で耐えることには限界がありますので、ちょっと腰を伸ばして、柔軟に、それぞれの家庭に合った美しいカタチを模索する必要がありますよね。




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とりあえず家族でバーベキューしながら考えませんか、この困難な状況下での明るく楽しく希望に満ち溢れた暮らし方を。




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え、バーベキューしている時点で明るく楽しい暮らしでしょって。ですよね。だったら毎日バーベキューしましょうよ。




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理想の暮らしの実現は案外簡単、理想の庭の実現と同じで。まず現状を把握する。次に夢の暮らしを思い描く。たったそれだけ。人は顔を向けた方向に進むという性質があるので、気がついたらすでに目的地に到着しているものです。つまり現時点は、あなたがどこかの時点で目的地に設定した場所から1ミリもずれていないというわけ。庭を苦労の場所とナビに入力したからそうなっているし、もしもモネのように楽園と設定したらそうなっている、そういうものなんですよ。



Bonjour、今日はどちらへ?


ええ、ちょっと未来へ。


Très bien、お楽しみあれ。


 

ノルウェイの森




 

9月3日 NHKニュースより


子どもの幸福度をはかるユニセフ=国連児童基金の調査で、日本は先進国や新興国など38か国中、20位でした。体の健康の分野では1位となる一方、精神的な幸福度は37位となっています。

ユニセフは日本を含む先進国や新興国など38か国を対象に各国のさまざまなデータをもとに子どもの幸福度をはかる調査を7年ぶりに実施し、3日、その結果を発表しました。


それによりますと、1位がオランダ、2位はデンマーク、3位はノルウェー、そしてスイス、フィンランドと上位をヨーロッパの国が占め、日本は20位となっています。


調査では体の健康と精神的な幸福度、学問などの能力の3分野でそれぞれ順位をつけていて、日本は子どもの肥満の割合や死亡率などから算出した「身体的健康」の分野では1位でした。


一方で学問などの能力をはかる「スキル」では、学問的な習熟度は高いものの社会的な適応力で上位の国におとり、27位でした。


そして「精神的幸福度」では、15歳時点での生活の満足度の調査結果や若者の自殺率などから算出した結果として37位となりました。


今回の調査は新型コロナウイルスの感染拡大前に実施されたということで、報告書を執筆したユニセフ・イノチェンティ研究所のアナ・グロマダさんは「新型コロナウイルスの子どもたちへの影響は大きく、子どものメンタルヘルスは健康問題の一部として積極的に対策に取り組むべきだ」として、感染拡大を受けて一層の対策が求められると指摘しました。


子どもの幸福度の調査は7年前の2013年に31か国を対象に今回とは異なるデータももとにして実施されていますが、この時は日本は全体で6位でした。




秋を待つ 瀬上の森に桑苺

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ということだそうです。上位3カ国、オランダにはアルルの跳ね橋と風車とチューリップ、デンマークはアンデルセンの故郷で、ノルウェーには森がある。瞬時にそれらが浮かび、自然豊かな長閑さが幸福の源泉なり、と結論付けて、では日本にそれが不足しているのかと問うならば、自然は豊かで、いろいろあるけどまあ長閑に暮らしているわけです。ということは、原因はさほど単純なことじゃなさそうでして、でも単純にしないとただのデータとして消えてゆくだけですから、あえて単純に解析するならば、自然豊かな土地に暮らしながら、その自然から豊かな気持ちを生み出せない大人の能力不足なんじゃないですかねえ。虫が嫌いで、日に当たりたくなくて、土はばっちいから触りたくないと思っているお母様方、早急に庭を楽しむ暮らしへとシフトチェンジを。




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ちなみに『ノルウェイの森』なんですけど、村上春樹が小説のタイトルにしたことで誤解が生じ、おまけにしその小説と曲の歌詞には誰も興味を持たなかったものですからすっかりノルウェイの森に棲む妖精の物語を歌った曲みたいに思われていますが、歌詞には森などひと言も出てこない。ファン及び英語に堪能な方なら言わずもが、Norwegian wood はノルウェイの森ではなく、ノルウェイ産の材木、つまり北欧家具のこと。歌詞は、ある日男が女に出会って、女の家でワインをのみ一夜を共にしようとしたけど、女は寝てしまう。次の日の朝になると女はもういなかった。それで男はその北欧家具が置いてある家に火をつける、というジョンお得意の倒錯まじりの物語。ついでにトリビアをひとつ、村上春樹の方のタイトルはもともと『雨の中の庭』だったそうで、奥様の助言に従って『ノルウェイの森』に変更されたそうな。作中にビートルズの曲が多く出てくるし、何となく、何でもいいから曲名をタイトルにしたらウケるに違いないと思ったのでしょう。




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このように誤解は誤解のまま、曖昧なままに幻想が広がり時代が形づくられてゆく。子供の幸福度を上げるにはこれだ!などという断言はだいたい外れるか効力ゼロ、かえって弊害を生んでしまうであろうことは政治家の言動、ことに蓮舫議員のいきなりリーサル・ウェポン、わがままゴリ押し離婚でお分かりの通りです。ただひとつ断言できるのは、大人が幸福であることが子供の幸福の絶対条件なのですよ。ビートルズにエモくモエえる中高年となった大人たちよ、子供たちへの責任として、せめて庭くらいは美しく楽しく活用を。そこを妖精が棲む幸福な森にすることが、あなたに残された最後にして最大のお役目かもしれませんぞ。おじいさんおじいさん、その凝り固まった不機嫌顔はオワコンの証明。おばあさんおばあさん、もういい加減に文句言い一辺倒を卒業しないと。晩節ですよ晩節。おじいさんは庭へ芝刈りに、おばあさんは庭へ洗濯物を干しに、長閑な風景に溶け込むような存在となりましょう。


 

 

逃走のエチカ

『闘争のエチカ』は1994年、フランス文学者で小説家、日本の文芸・映画評論家である蓮實重彦の著書。後にジャズ・ミュージシャンにして文筆家の菊地成孔が、膨大な量の著作と音源をUSBに詰め込んで発売した前代未聞と言えるアルバムのタイトルに使用している。
エチカ、エチカ、意味不明だが魅惑的に響くその単語をググってみたら、それは「倫理学」の意で、17世期オランダの哲学者バルーフ・デ・スピノザの著書の名前、正式には『エチカ - 幾何学的秩序に従って論証された』だ。あまりに難解そうなその中身を庭の書斎でふた晩かかって検索し、混沌からようやく、超要約してみたところこのようになった。

神様ってのは自然のことなんだから、それに従ったほうが生物的幸福が得られやすいよ。ただしあなたに、幸福になりたいと身悶えしているあなたに、生物的幸福と人間的幸福を合致させる能力があればってことだけどね。

つまり老子と同じことを言っている。老荘思想・道教・タオイズムはここに帰結する。さらに言えば神羅万象八百万を神とする古事記の世界にも合致していて、ブッダとキリストがそうであるように、だいたい偉大なる者は本質的に同じことをもうされる。しかしこれまた同じこととして、「なんでこんなにまわりくどく難解な表現なのかなあ」ということが一点、もう一点は「やはりそうか、あらゆる苦悩は不自然さから発生しているのだ」と。点点連なり線と成し、点から一転、思考は庭を描く線へとワープする。それは曖昧に見え、曖昧がゆえに自由であり、自由だから無限であり、しかしそこに隠れている秩序を失うと突然ワヤになる曲線のこと。曲線、蛇が進む時に似て柔らかでしなやかにして力強く曲がりくねった道。『長くて曲がりくねった道』というかの名曲の録音時、ポールはめずらしく、壮大な交響曲的に仕上げることを目論んでいた演出家に食ってかかったという。「そんなにドラマチックな音にはしないでほしい。この曲はありふれた、ごく自然な営みを歌っているんだから」と。もはや半分は商業的な営業集団になっていた当時のビートルズにおいて、世界的なアイドルではあるがまだ神には程遠かったタレントの言い分がどこまで受け入れられ反映されたかは定かでないが、仕上がりはご存知の通り適度なドラマ性を奏でているので、ギター1本でやりたいというポールの意向は通らなかったものの、雨降っていい具合に地面が固まったということなのであろう。



風が秋めいた日、庭に1年ぶりのお客様。
ミーの餌食にならぬよう、チャウチュールでおびき寄せ、
しばし部屋に閉じ込めた。
どうぞ逃げずにごゆるりと。

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そんな線を引きたい。自然で、自由で、しかしあくまでエチカを逸脱しない線で描きたいと、揺るぎなく思っている。それが引けるコンディション維持のために最良の掃除や食事や睡眠や洗濯を選択しているとも言える。長く曲がりくねった道を行く人たちにこそ必要とされる蛇のパワーを持った線を描くために。という現象というか現状というか、決心みたいなものを刻みたく思い、蓮實重彦氏、菊池成孔氏による『闘争のエチカ』からインスパイアということで、『逃走のエチカ』と改め本日のタイトルとした。



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闘争か、逃走か。自然界において逃走下手は命取りだ。だが裏腹に、蜜に夢中のままカラスによって瞬殺されるカブトムシ、お役が済んだらメスにむしゃむしゃと貪り食われるカマキリのオスはどう解釈すべきなのか。進化論に照らすまでもなく、そこにはとてつもない快楽があるに違いないわけで、生態系保持に寄与すべく神が与えし至福と引き換えに命を献上せよという、「神即自然」を取り仕切る造物主の思し召し。でもね、でもね、でもねったらでもね、ヤダねったらヤダね、猿は昆虫ではないわけで、生物的幸福にピタッと寄り添うことなどできようか。できはしないのですよ、無体なるカマキリ夫人の皆々様。ああ人はむかしむかしカブトムシだったのかもしれないね、こんなにも、こんなにも、森が恋しい。



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ソモサン!再び問う。闘争か逃走か。セッパ、人は闘争から逃走できない運命を背負わされている悲しい熱帯魚、じゃなかった悲しき雨音に悲しき口笛を吹き、肩より低く頭を垂れながら直立二足歩行をする裸の珍種猿なり。生態系の王を気取っているが、その実は、少年は叫んだ「王様は裸だ。あはは、王様が裸で歩いているぞ」と。逃げられないとなればキュウソネコカミ、猫神様にトランスフォームして時代に爪痕残すべく仕事仕事とワーカホリックもこれまた止む無し、止む無しとは虚しいかもしれないが、それが男の生きる道(植木等)、これが私の生きる道(PUFFY)と開き直るは猿知恵なり。運命とあらば闘おうではないか。何と?不自然さと。その戦略として逃げ上手になること。逃げるは恥などと、それこそが集団幻想の罠なのだ。それじゃダメなのだ。逃走するんですよ、闘争として。じゃなかったら殺されるんだから。誰に?不自然な思考で不健康に責め立ててくるモラハラパワハラ大明神、こともあろうに自分を神格化している気を病んだ者たちから。え、どこにそんな人がいるのかって?日々あなたを煩わせている人の顔をよーく見て、観て、診て。次に鏡の中にいる人の顔を。



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ではどこに逃げればいいのか。自然の中へ。つまり、詰まるところ、庭へ。そしてその巣にて、素の自分を探すのだ。ポールはなぜあの時、信頼するプロデューサーのジョージ・マーティンに激しく抵抗したのか。「もっと自然に、もっと普通のこととして」。後年リンダを失い、さらに何度も最愛の人との別れを繰り返し、その度に名曲を生み出しつつ長くて曲がりくねった道を進み続けているポール・マッカートニーの才能は、素の自分と向き合うことに長けていたこと。ポールのエチカはスピノザが提唱した通り幾何学的秩序(神即自然)に合致し、いつも神の声(内なる自分)に従って来た。その神のことを、すなわち素の自分を、自分が神なのではなく自然な自分の前にいつも降臨し導いてくれる偉大な何かを、マザーメリー(聖母マリア)と称していたのであろう。さあ眠りなさい、疲れ切った体を投げ出して、おっと間違えた、これは聖母の子守唄。苦難の時にいると気づいた瞬間マリア様が降りて来て、素晴らしい言葉をくれたんだ「レット・イット・ビー、レット・イット・ビー、身を委ねなさい」ってね。つまり、詰まるところ、つまびらかにするは、聖母とは自然のことと見つけたり、ということだ。ユーノー?オーライ?闘争か、逃走か。逃走のエチカを庭にて探求するがよし。自然であれ。素の自分であれ。あれあれ、大変だ、オーマイガ!神が聖歌を歌い始めたぞ。では皆の衆、ドンミッシン。






 

総括

総括とは来し方の成否、反省、成果の結論を導き出すことで、川の流れのように移りゆく日常にカンマを打って次の糧や指針とする重要な行為な訳です。ですがいかんせん、我ら団塊を仰ぎ見て育った世代にとってその言葉は連合赤軍の結末を思い起こしてしまいまして、何とも嫌な気分になる忌み言葉なのであります。総括イコール時代の傷口に湧いて出る膿みたいな感じがして。などというおっさん記憶は脇に置いといてと、暑い暑いと喘ぎながらあっという間にすぎた8月も今日でお終いですし、ここはひとつ頭を冷やして、総じて括っておこうと思う次第。



コビット騒ぎに小人のようなわたくしから皆様へ。
店頭に置いてありますので、お暇な〜ら〜来てよね。
1週間に8日来い。
EIGHT DAYS A WEEK。
どうぞご一読を。

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コロナグラフが下降線に転じ、プライムミニスターが再び病欠し(お疲れ様でした)、そこまではいいんですが、次の世界に明るさを感じないんですよね。それどころかまた違うトンネルに入っていくような気がして歩みが鈍ってしまうような。こういう局面で何が大事か、それはですね、何と申しましょうか、あのですね、ええっとですね、とっても凡庸にして滑稽な政治言葉ではありますけど『民意』なのです。民意、民の意思・意向。どうですか民の皆様、今あなたの意向はどのようなものでしょう。



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今朝庭に出た瞬間に、江ノ島方向から来る風に乗ってその言葉は降りてきました。おお、なんと懐かしい!布団をかぶって聴いていた文化放送文化放送JOQRから雑音まじりで届けられていたクリシェ、お決まりのフレーズです。

暗いと不平を言うよりも、進んで灯りを点けましょう。

オオマイ、大枚が多舞する沈みゆく大国に座すゴッド!すいません、私、実家は臨済宗で、趣味としては浄土真宗に強い興味を抱き、憧れの人は弘法大師空海にして、郷土の親友は日蓮大聖人を敬い池田大作は不滅であると言り張りつつ折伏活動に人生を費やしている愚か者であり、信仰があるとすれば天照大神という私めがこのようなことを申すご無礼をお許しいただきまして、これは本当にスンバラしい言葉だなあと感じ入った次第。こうなりゃ改宗して、これまでの愚行と愚考を回収して、新たな道を歩もうかと思うほどの感動の嵐、情熱の嵐、秀樹も秀敏もカンゲキー!となりました。



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で、で、総括です。このカオスがいよいよ混沌を極めてきた五里霧中の今、自信を持って3つのことをお伝えいたします。

1、今日を大切に。
イエスが水の上を歩いたことが奇跡なのではない。あなたが今日、こうして地上を歩いているこいとが奇跡なのだ。

2、下を向いて歩こう。
幸福はいつも足元にある。それに気づかない人ほど幸福を遠くに求めて路頭に迷うのです。クラクラするほどの幸福はあなたのすぐ近くに、最も近いところに身を潜めてあなたが見つけてくれる瞬間をワクワクしながら待っているのです。

3、庭ですよ、庭。
またかとお思いでしょうが、ここ数ヶ月、飽くことなくひたすらに庭を思い描いてきた自負に立って、花咲かす美しき庭人たちとの感動の積み重ねを胸に申します。庭に意識が行っていた人は笑顔を失わなかった。つまり庭が幸福の鍵であることを骨身に染みて実感しました。



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庭という場所がある人のにはストレスになり、ある人には生きがいとなるし、生きがいを生み出す原動力をチャージする人生に不可欠なる場所になる。不思議不思議、不思議なメルモちゃんですよね。赤いキャンディー青いキャンディー知ってるかい?まだ庭を持たない人は庭暮らしに憧れ、持っている人の多くはそこに興味を失って扱いかねている。



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混沌としたら立ち止まって考えてみましょうよ、なぜその庭はあなたにストレスしかもたらさなかったのか、その原因なり何かの失敗なりを見つけ出さない限り、意気消沈のその庭はレゾンレートルを失ったままで、それはイコール、うかつにもアマテラスに反目したばかりに、とある週末にSNSにて後悔を公開して、危うく傾いている己が立場を保持しながら、しょぼくれた The End を迎えることとなる千の風。




 
おっといけねえ、夫いけねえ、失礼、こいつはしょぼくていないぜ。まだまだ、いやさ永遠にポールのまま。なんとなんとこのライブを女房と共にアリーナ席で目撃致しました。それだけでもしょぼくれずに世にはばかる糧ですよ。サンクス聖ポール・マッカートニー。あ、まだ生きてくれてるから聖は無しか。では、sir ポール・マッカートニー、あなたのパワーを昨日入院した極東の若大将にも賜りますように、あなかしこ、あなかしこ&アーメン。アーメンソーメン冷やそうめん、そうめんやっぱり揖保の糸。






総じてみても、括ってみても、ググってみてもスッキリした回答が導き出せなかった場合には、どうぞご来店くださいますように。横浜の湘南寄りにしぶとく咲き続けている時代の仇花、庭業界のバカ大将が目から鱗を剥がしてしんぜましょう。



 

共同幻想論とお爺さん

気づけばテレビ報道はコロナ疲れと申しましょうか、グラフの解析とか、もう視聴者が飽き飽きしてきてきたんでしょうね、すっかり熱中症が危機の主役になりました。きっとこんなふうに、煽って煽って焚きつけて、ピークが過ぎたら次の話題に移行して、終息宣言を出す頃には誰も興味を持っていないから宣言もなし、というような展開なのでしょう。地下鉄サリンも、津波も、原発も、いつもそうだったし。まあそれでいいんですけど。



庭は実感の世界。
猛暑にへたらぬ花に肩を揺すられる日々。

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つまりは一連の騒動は吉本隆明言うところの共同幻想なり。あの難解なる全共闘のバイブルを読み解いた『100分 de 名著/吉本隆明著 共同幻想論』はとても面白くわかりやすかった。何がわかったか、それはですね、当時の時流の最先端に超難解という手法でニッチを開いた吉本(ばななさんのお父上)は、本論の趣旨よりも、ピント外れな論争青年たちを一刀両断に、反論の余地のない、難し過ぎて反論できない大ナタを振り下ろしたのだということ。論争青年たちは彼の迫力に父性を見たんでしょうね。それで崇め奉った。崇めたけれども共同幻想が持つ危うさということは何もな学ぶことができていなかった、ような気がして仕方ないのです。ジャック・ケルアックの『路上』、J・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』と同じく、本旨が読み解かれることなく、引き出しに後生大事にしまい込んだままになっている分厚い聖書みたいに。



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過ぎてみれば、一億総右往左往でどれだけ多くの人が職を失い、鬱々とし、ありふれた幸福なる日常を失ってしまったことか。じゃあどうしたらよかったのかと問われれば、お上の方針やら、女将さんの方針やらはあれで正解。問題は我らパンピーのスタンスです。両足を共同幻想に置いた人はとても辛かったと思います。でも、稀に、片足をしっかりと庭に置いていた人たちは、生活習慣は変われども、日常の幸福感に何の変化もないままに半年を過ごしてきた。その事実をぼくはお伝えしとかなきゃって思いつつ、でもねえなかなか上手いこと言えなくて、そこに NHK から降りてきたのが共同幻想論でした。



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吉本は幻覚まがいの共同幻想に翻弄されない手段、処方箋として、対極に個人幻想という言葉を置いてその願いを託しました。吉本先生、分かりますけど、いずれにしても幻想なのですね。先生、なぜ個人実感としなかったのか、そこいらが先生一流の、パンピーもパリピも煙に巻く毒霧殺法なり。なぜもっと簡単に「実感を持って自分の命を生きなさい」と言わなかったのか。ダメですか?ダメ、天下の大思想家に私如きがこんな戯言をとバッサリやらせれそうですけど、でも先生、私は譲りませんよ、個人幻想ではなく個人実感としておくべきだったと。それが何より証拠には、昨日の熱中症の死者数はコロナの三倍以上であるにもかかわらず、幻想の住人たちは、独居老人を訪問してエアコンのチェックをしましょうとか、隣近所で声がけをしましょうとか誰も言わないのです。危機の当事者である元全共闘世代は年老いて、気難しいお爺さんに成り果てているものの、さりとてどんなに可愛げのないへの字口の爺さんだって、頑張って頑張って生きてきたんだから、室内で干からびてしまってはああ無情、ヴィクトル・ユーゴー作じゃあアーリませんか。



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こないだとても嫌な報道がありました。浦安で、通りに面した軒先を使って盛大に育てているカサブランカを盗まれたと、防犯カメラの映像付きで、鬼の形相でカメラに訴えるお爺さんの姿。映っているその盗人は、持参のハサミで丁寧に一輪だけ切って持って行った。お爺さん曰く、去年も切っていきやがって、だからカメラをつけたんだよと杖を振り上げんばかりに怒っておられる。人が大切に育てている花を平気で持ってゆくとは日本も終わりだね、と。お爺さん、全共闘お爺さん、あなたを見ていると本当に日本が終わってしまう気がしますよ。せいぜい冷房スイッチの確認をしてから再度難解なる名著を書棚から取り出してお読みください。あなたの余生が周囲から祝福されるものであるために、ゲバ棒振り回して息巻いて「花盗人は風流のうち」という民族の風情を学んでこなかったことを、1ミリでもいいから悔いていただきたいと願うばかりです。さもなければ若き日の流儀のまま、反体制の造反有理、家族も含めて周囲はすべて敵だらけのままで終わってしまいますよ。あなたはそれで満足かもしれないけど、周りはたまったもんじゃないですから。葬儀の時に、ほっとしたなんて言われたくないでしょ。



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あれを放送したテレビ局はどういう意図だったのでしょう。犯人憎しの正義の報道だったのか、はたまた不幸な年寄りをスケープゴートに仕立て上げ、心の病にカンカンカンと警鐘を鳴らす確信犯だったなのか、いずれにしてもテレビでやるようなことじゃない気がするんですがねえ。おっと、これが衆愚の罠ですからくれぐれも、くれぐれもご注意あれ。



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日々実感を伴って自分の今日を生きること。庭の花を愛で、心の味覚の確認をお願いします。片足は共同幻想に、それがコモンセンス。もう片方を個人の実感から外さない人々によってのみヘリテージやカルチャーやアートが継承されてゆくのです。その役割に参加できるか否か、それがお爺さんと呼ばれる歳まで生き延びた者の価値じゃないですかねえ。勝ち組を目指して必死こいて戦ってきた団塊の方々、勝ち組よりも価値組になって終えることもイメージしてくださいね。とりあえず庭に出て、草でも抜いて、その苦渋に凝り固まった表情筋のストレッチから。お爺さん、マスクをしてると眉間が目立つんですよ。何が気に入らないのか、ほんと、しかめっ面のなんと多いことか。


え、今日はずいぶん暑苦しい話だって?そりゃあそうですよ、35度を実感しながら書いてんですから。
ちょっとこれ、バッハの賛美歌『目覚めよ、囚われに呼ばれる物見らの声』を聴いて、沸騰した頭をクールダウンしてから午後は設計に熱中症。




 

 

GRACELAND

エルヴィス・プレスリーがキング・オブ・ロックンロールからキング・オブ・エンターティナーとなった頃、ラスベガスのステージなどで S&G の「明日にかける橋」を定番として歌っていることを「巨万の富と名声を得たキングは、貪欲にもさらなるマネーのために、ロックとは真逆にあるフォークソングのヒット曲にまで手を出してしまった」と批判されたことがありました。





そんな評論家に対して、ポール・サイモンが「世の中が何と言おうと、ぼくが心からのエルヴィスを尊敬していることに何の揺らぎもない」というメッセージ付きで「Graceland」という曲を発表します。
Gracelandとは、ミシシッピー州ティペロの川沿いの掘っ建て小屋に暮らす貧しい家庭に生まれた、純朴で親思いの心優しい少年が、神様から「音楽文化のページをめくる大天使」に指名されて、その大役を果たした後にテネシー州メンフィスに建てた白亜の豪邸(アメリカではホワイトハウスの次に有名は建物と称された)の通称。現在はエルヴィスの記念館として世界中から信者が訪れる聖地となっています。





ミシシッピーデルタ(三角州)は
ナショナルギターのように輝いて
ぼくは川に沿って道を下ってゆく
南北戦争の跡を目の当たりにしながら

ぼくはグレースランドへ行くんだ
テネシー州メンフィスのグレースランドへ
貧しい少年も放浪者たちも
皆グレースランドへ向かっている

ぼくの相棒は若干9才
初婚の時に授かった子だ
きっと受け入れてもらえるさ
グレースランドに

ある日彼女が戻ってきて
「もうお別れね」とぼくに告げた
まるでぼくが別れに気づいていなかったかのように
あなたは自分の居場所をなくしたのよというように
彼女の髪のとかし方も知らない男であるかのように

彼女は続ける
「愛を失うことは、心に風が吹くようなもの。
あなたが吹き飛ばされる様を眺めながら、
その風を清々とした気分で感じているわ」

ぼくはグレースランドへ行くんだ
テネシー州メンフィスにあるグレースランドへ
貧しい少年も放浪者たちも
皆グレースランドへ向かっている

こうしてぼくの財産は幽霊と燭台だけになった
でもぼくらをきっと受け入れてくれるよ
グレースランドは

ニューヨークには
自分を「人間トランポリン」と呼ぶ少女がいる

ぼくは転んだり 慌てふためいたり 混乱するたびに気づく
なるほど あの少女の予言通りじゃないか

誰もが皆グレースランドに押し寄せていると
少女は告げていたのだなと

愛を失うと確かに心に風が吹き
ぼくがそれに打ち砕かれる様を皆が眺めながら
風音を聞いている

グレースランドへ
ぼくはグレースランドへ向かっている

なぜグレースランドに惹きつけられるのか
その理由を説明することはできないけど

これから全ての愛と結末を見守り続けることになるのか
あるいはそんな義務は負っていないのか 定かではないが

とりあえず
グレースランドへと向かう理由は持っている

グレースランドへ行こう
グレースランドへ
グレースランドへ


今日はエルヴィスの命日。享年42歳、もしも生きていたら加山雄三より2つ上だから84歳です。見てみたかったなあ、晩年の姿を。というのも、巨万の富と名声を手に入れ、ありとあらゆるものを手に入れ、ついでに友人と友情までも金で買って、それでもグレースランドで孤独を噛みしめながら人生を終えたエルヴィスがもしも長生きしていたら、どれほど大きな幸せに包まれる結末が用意されていたことかと、そうとしか思えないからです。ですよね、神様。帳尻が合わないまま終わってしまったのは、ちょっとした手違いだったんでしょ。誰よりもあなたを信じ、一生を通じて懸命に祈り続けたんだから、今は天国でそれを手に入れているのでしょうけど。





暑かった今日の締めくくりに、今宵は庭に吹き込んでくる海風を浴びながら、大天使エルヴィスの歌声を楽しむことにいたします。あ、いろんな思いは置いといて、ブルーハワイから何曲かを。




ブルーハワイでなら夢が叶うよ。ぼくの思いも、君とこの魔法の夜を過ごせれば、きっと。 



 
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