庭をつくる人

アマテラス降臨

早朝の決まった時間に朝日を浴びることの効用は繰り返し書いてきました。体内時計のズレがリセットされて日中を快適に過ごせるセロトニン(幸福ホルモン)が産生され、それと連動して夜にはセロトニンが分泌して熟睡と心身の修復がなされます。



年々この香りの威力を感じるようになっています。
これはきっと、脳が熟してきたということなのでしょう。
どうやらぼくにも、実りの季節がやってきたもよう。

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その朝の習慣とは別に、日中もできるだけ日の光を視覚に感じた方がいいということが言われています。当たり前のことではあるんですけど人間も野生動物ですから、太陽と共に行動し暮らしてきた長い歴史を経て今に至っているわけで、それが建物に閉じこもって仕事をしていたり、カーテンを閉めきりで暮らすというのは人類史の中でつい最近やり始めた(人間的には)とても変わった行動ですから、油断してストレス溜めば体調が崩れるのも当然のことです。




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昨日の午後は雨が上がったかと思ったら急速に天候が好転し、数日ぶりに太陽が。なんだかうれしくて、しばし雲間に見え隠れするアマテラスの輝きを見つめて過ごしました。やはり気分がいいものですよね。
それに加えて辺り一帯に例のあの香りが。どこに咲いているのかと心当たりの場所に行くと、ああ、一斉に。キンモクセイも久しぶりの陽射しに歓喜しているようでした。




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文句なしの洗濯日和であると、さっき早起きなお天気キャスターも申しておりました。すぐさま次の台風が迫っているそうですから、今日は光を存分に感じて命の洗濯とまいりましょう。




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あんなに暑かった夏も過ぎ去れば夢幻のごときなり。ここからは日ごとに日照時間が減ってゆきます。カーテンを開け放っておきたくなるよう庭を美しく整えて、雑草取りでも植え替えでもなんでもいいので庭に出て、意識してお日様を見つめて、できれば毎朝早起きをして朝日を浴びて、心身共に好調な秋冬を過ごされますように。







 

NHKFMの休日特番

一昨日、三連休の最終日は記憶に残る日となりました。午前中いつも通りに仕事をこなし、少々疲労がたまっていたので昼寝をしようと、天気も良かったので港南台店に隣接るする公園のベンチで横になりました。昼寝のBGMは十代の頃からNHKと決めているので iPod のラジオアプリをNHKFMにチューニング。するとなんということでしょう、休日の特別番組ということで、9時間ぶっ続けで懐かしきディスコミュージックを流すというのが始まったところでした。

子どもの頃から成人するあたりまで、
ススキをことさら美しいと思ったことはなかった気がします。
それはただの見慣れた風景の一部であり、あって当たり前の植物で。 
ところがどうでしょう、この頃では美しいどころか、
たくさんの幸福な記憶と相まって、たまらなく愛おしく思えてきて。

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ぼくはステイン・アライブが大ヒットしたサタデー・ナイト・フィーバーの頃は新潟の山奥に暮らす高校生だったため、ディスコに行ったことがありません。マハラジャやキング&クイーンやジュリアナ東京は、ポパイとかブルータスとか、当時夢中で読み漁ったマガジンハウスから発行される雑誌の中にある世界でした。



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それとぼく的にはディスコサウンドを軽く捉えていたふしがあり、その頃は岡林や三上寛などのアングラフォークと、憂歌団と久保田麻琴と売れる前の上田正樹と(関西系ブルース)、洋楽ではビリー・ジョエル、西海岸のイーグルス、J・D・サウザー、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタット、他にはロッド・スチュアートやエリック・クラプトン、通奏的にエルヴィス、ディラン、ザ・ビートルズ、ミッシェル・ポルナレフ、カーペンターズ、S&Gなどを聴き漁っていて、好んでディスコサウンドのレコードを買った覚えがないのです。



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ところがこの9時間に流れた楽曲で知らないものはゼロ。まああ次から次から体が動き出し気分が躍動する曲ばかり。いち日中ノリノリで、そんな時には立て続けにいい出会いがありまして、この頃でダントツご機嫌な日となりました。
ディスコ・ミュージック、意識して聴いていたわけでもなかった音楽によってこれほど調子が上がっている自分に驚きつつ、音楽の力というのはすごいものだなあと実感した次第です。



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メロディー、ビート、歌詞、音色。アロマセラピーなどの園芸療法が、元気だった頃の記憶を呼び覚ますことによって弱った現在にパワーを呼び覚ますの同じく、若き日に何気なく耳に入っていた音が今日の発電をしてくれるという、不思議と有難さ。記憶とは面白いものですね。



番組の三曲目、ヴァン・マッコイのハッスル。
いつどこで聞こえてきても、無条件に体が動き出す。

 

今日あなたが耳にしている音楽が、
庭に響いている雨音や風の音や虫の音が、
いつかあなたを元気付ける記憶となりますように。 





 

空が晴れれば気が晴れる

秋の長雨。雨は嫌いではないが、現場がストップしてしまうことが気持ちに引っかかって、それが数日続くとさすがに引っ掛かりの先に重たい荷物を引きずっているような気分になったりもします。



冬はウメ、春は桜、夏はノウゼンカズラ、
植物は人を見上げさせます。
秋はこれ、パンパスグラス。

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しとしととよく降った日の夕方、数年前に施工したお宅の軽めのメンテナンスを終えて帰ってきたスタッフが「お客様がとってもよろこんでいました。庭が良くなったおかげであれから毎日楽しいって。いわふちさんによろしくお伝えくださいとおっしゃってましたよ」と。その女性スタッフは新人で、初めてのその反応がよほどうれしかったようで、やや興奮気味に伝えてくれました。



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天気と気分はしばしば連動しますよね。晴れれば晴れやかな気分になり、曇れば曇り、雨降りにはやはり気持ちもしっとりする。



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その時は逆のことが起こりました。うれしい報告を受け取って気分上々になった帰宅の空は、さっきまでの雨が嘘のような夕焼けに染まっていたのです。それは偶然でしょうが、自分の気持ちの変化が天候を変えたのだと思うことにして、軽く神がかった気分で家に着くなり庭に出て、お客様の笑顔を思い浮かべながらとりあえずビールを。



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庭が暮らしを彩り、時が積み重なるほど味わいを増し幸福が色濃くなってゆく、そんな庭をイメージしながらひとつ、またひとつと設計を仕上げる日々。何年経ってもこうして庭を楽しむ暮らしのことを伝えてくれる人たちによってパワーが湧いてきて、ただただ感謝です。



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昨日は通りがかりに後藤さんが声をかけてくれました。

相変わらずおいそがしそうね。

はい、おかげさまで。

カオリさんはお元気?

ええもちろん。元気過ぎて煽られっぱなしですよ。

いっつも明るくていいわよね、屈託がないというか、お会いするたびにこちらまで元気になるのよねえ。

そうですね、ほんと、あのパワーには感謝感謝ですよ。

じゃ、お仕事頑張って。カオリさんによろしく。



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これまた最高にうれしいお言葉でした。照る日曇る日土砂降りの日も、家に帰れば女房殿が太陽サンサンですから、実際、ありがたいことです。時々陽射しが強すぎて、日焼けがヒリヒリ痛みますが。
またもや数日雨模様の予報。しっとり気分を楽しむことといたしましょう。



 

紙を折る

オックスフォード大学物理哲学科からの出題です。
厚さ0.1 mm のコピー用紙を何回折りたたむと月に到達できるでしょうか。



イザナギとイザナミはたくさんの神を生み出しました。
その中でも三貴子と呼ばれるのが
アマテラス、スサノオ、ツクヨミの三姉弟。
アマテラスは自然を、スサノオは精神を象徴しています。
ではツクヨミ(月夜見尊、月読命)は。
その後の物語にほとんど登場してこないこの神は、
きっと夢や希望の神なのではないかと。

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1回折ると0.1×2で0.2mm、もう1回折ると0.2×2で0.4mm、さらに折ると0.4×2で0.8mm、はてさて月に届くためにはこの計算を延々続ける必要がありそうですよね。
ところが数学とは面白いもので、10回で約1m、20回で東京〜富山間の長さとなり、26回で地球一周し、42回で月までの距離38万kmに近い35万kmに、さらにもう1回折れば70万kmになって月をはるかに通り越してしまいます。



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では現実的に紙を43回折れるのかというと、それは誰にもできないわけです。
論理的にはそうかもしれないけど現実的ではない、これをあなたはどう捉えるでしょう。夢は所詮儚いものだとあきらめるか、夢実現の論理に従って月を目指すか。



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ぼくは頼まれもしないのに、その庭が持つ可能性を最大限盛り込んだプランを提示することがあります。その理由は、いろんな制約を度外視して、できない理由を封印して腰が引けない状態で思い描かない限り、間違って夢の世界に到達することはないからです。だから一度思いっきり(紙を43回折るのと違って十分に実現可能な範囲で)描いたのをご覧いただき、イマジネーションを広げてもらってから、さて、そこに含まれているいくつもの魅力のうちどれを優先するのかと現実的に考えていただく、この方法が最もいい結果を生むことを実感しています(よく使われる例え、道に迷いさまよって、気づいたらエベレストの頂上に立っていた、などということは起こらない。目指した者だけがそこへ行けるのだ)。



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実はこれが、たくさんの人たちが「いわふちマジック」と称してくれることのタネ明かし。でももうひとつ大事なタネがありまして、この際そいつもお教えすることにいたしましょう。
それはですね、「1回折る」ということ。とにかく折り始めなかったら月はただの夜空に浮かぶ模様であり、夢にも希望にもなり得ないですから。



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では庭において最初の1回とはなんでしょう。カーテンを開け放って暮らせるようにすること、庭との段差を解消すること、庭にイスとテーブルを置くこと、雑草を抜いた場所に花を植えること、夜の庭の魅力に気づくことなどケースバイケースですが、どれもとても簡単なことばかりです。それができたらもう1回折る。さらにもう1回、もう1回。その作業は楽しく、感動や発見が伴うので夢中になることでしょう。そして紙を折るのと違って、気がついた時にはすでに月に到達しているのです。
つくを見上げて、まずは一回折ることからすべては始まります。






 


 

気に入らぬ 風もあろうに 柳かな

これは「海賊と呼ばれた男」に出てくる江戸末期の僧侶にして風流人、その画才が評判を博してさながら流行画家のように人気者だったという天蓋和尚の句です。国岡鐡造(出光佐三)は営業所の社員から「士気を高めるために店主の肖像写真を」と頼まれたときに、俺の顔なんぞよりこれがよかろうと、この句が書き込まれている天蓋の掛け軸を複写して、全支店の壁に掲げさせたというエピソードに登場します。



風を読んでは飛ぶ極楽とんぼ。
酷暑を気にする様子もなく、
人生一度の夏を謳歌していました。

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その場面でページをめくる手が止まり、いいなあ、心が軽くなるなあと、しばし目を閉じて別の世界に浸りました。
しかし長い物語中で鐡造がこの心境になったのは90歳を越えた終章のことで、その人生は句とは正反対に、風に立つライオンのごとく、次々やってくる逆風を微動だにせずに耐えて耐えて耐え抜いたものだったのです。

なる堪忍は誰もする ならぬ堪忍 するが堪忍

堪忍の袋を常に首に掛け 破れたら縫え 破れたら縫え



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打たれ弱くて超ヘナチョコなぼくが言うのもなんですけど、ピンチの時こそ腹に力を入れて、無理やり口角を上げて、足を踏ん張って、風に立つライオンでありたいものです。

庭を花いっぱいにしながら、今日いち日を、今日いち日をと踏ん張って窮地を乗り越えたお客様の姿をこれまで何度も目撃してきました。その中のおひとりがよく口にしていた言葉です。

命を取られるわけじゃなし。



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生きてるだけで丸儲け。あなたがもしもキツい状況になったら庭に出て時を過ごしてみてください。地球を何周もしてきた風に乗って、きっと思いがけない声が聞こえてきますよ。





 

循環

分子生物学者の福岡伸一がよく使う動的平衡という概念、生命とは、自然とは、絶え間なく入れ替わりながら平衡を保っているのだということを、庭にいると実感します。
草木の循環、大気の循環、気候の循環、枯れては咲き、嵐もあれば小春日和もあり、凍てついたり猛暑だったり、すべては移ろいながらも生命存続に過不足ないバランスのとえれた現状を、はるか何万年も続けている。それをぼくらはごく当たり前のことと捉えているので、とかくそこにある流動性を感じ取れなくなっているのではないかと思ったりもします。

酷暑の中、散歩コースには
へたることなく咲き続けたバラたちがいました。

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この動的平衡は思考(心)にも起こっていることで、例えば健康を失う、職を失う、長年抱いていた夢や希望を何らかの出来事で失うなどした時には、必ずその喪失に見合うだけの補填が行われます。それは優しさだったり、感動だったり、感謝だったり、主に心に出現するとても人間らしい感情。年寄りになるとやたらに涙もろくなる、というのはきっとそれで、たくさんの抜け落ちた心の穴を幸福感で埋めるために涙が必要なのです。そしてそれができる人、レジリエンス(復元力)の強い人は年齢を重ねるほどに笑顔も濃くなってゆく。


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打ち合わせで港北の住宅地を走っているときに、遠目にも輝いているバラがいっぱいの庭を見つけました。停車して、後部座席からカメラを取り出し歩いてゆくと、懐かしきかなモンペをはいた農家ルックのおばあちゃんがせっせと手入れをしています。「すっごく綺麗ですねえ。見事だなあ」と声をかけました。ぼくの声に腰を伸ばして「やってもやっても追いつかないよ」と笑い皺だ彼の顔で。


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花の写真を撮らせてもらってもいいでしょうか。


ああお兄ちゃん、どうぞどうぞ。よかったらあっちに木戸があるから中入って撮ったらいいよ。


ありがとうございます。でもここからで十分です、ははっ、道路にまでこんなに溢れちゃってるから。


でっかいカメラ持って、あんた写真屋さんかね。


いやいやただの趣味ですよ。花を見ると撮りたくなっちゃうんですよね。田舎育ちで、母が家の中から外から花だらけにしている人だったから。あ、だったからって、まだ元気で花だらけにしてますけどね、近所の人が呆れるくらい。


そうかい、それはいいお母さんだ。だからあんたもそうやって花が好きなんだねえ。遠慮しないでたくさん撮ってちょうだいな。この子たちの綺麗な時期はすぐに終わってしまうから。


しばし夢中でシャッターを切っていたら、おばあちゃんが冷たい缶コーヒーと、庭の花を数種類切って束ねてでっかい紙袋に入れたのを、フェンス越しに手渡してくれました。


ありがとうございますう。いいんですか、こんなにたくさん


どうぞどうぞ、よくみなさん声をかけてくれるからうれしいんですよ。まだ蕾のを入れといたから部屋に飾ってくださいな。


ぼくは深く深く頭を下げ(なんとなんと、突然涙が溢れてきて、それを悟られないためでした。母のことと同時に祖母の記憶が思い出されて)、「すっごくいいのが撮れたから、後で写真を届けますね」と伝えて打ち合わせへと向かいました。


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後日厳選してプリントアウトした10枚をパウチッコして、お留守だったのでポストに入れてきました。
あれから5年が経ち、おばあちゃんは元気で庭仕事をしているだろうかと、あの分厚い笑顔を思い出しています。あまり行かない地域なのでもうお会いすることはないかもしれないけど、ぼくの中では、ぼくが元気な限りおばあちゃんは元気なままです。宝物の出会いでした。


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夏を咲き続けて越えるバラは
赤系が多いという発見。
やはり情熱、なんでしょうね。


来し方の素敵な庭人たちによって、ぼくは今日も循環しています。それと幼い日の、花に囲まれて育った記憶によって。






 

霊園の森を歩いてみた

打ち合わせから打ち合わせの移動途中で時間が空いたので、日野霊園の森を歩きました。



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雲が動いているようで光が激しく変化しています。



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もう蝉の声はなく、時々正体不明の虫の音が聞こえてきます。



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首タオルで汗を拭いながら高台にたどり着くと、開けた空は晩夏のような、初秋のような。



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深い緑に覆われた広大な暮石群に、横着にも頂上からまとめて合掌いたしました。



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どうかもうしばらくこちらでの時間をお与えください。まだまだやり残しの仕事が山になっていますので。
思う存分働ける境遇に感謝です。いや本当に感謝です。ついでに、我が家に素晴らしい庭があることにも。
今夜のこの心地いい風が、やたらに厳しかったこの夏に被災された方々、ひとりひとりにも届きますように。
どれだけ辛くても、庭に吹く風は、ほんの少しでも、必ず癒し効果を発揮します。

土日はいつも庭を通して様々な人生ドラマに直面するのです。おおむね幸福に満ちたものなわけですが、その人たちも含めて人生には必ず死ぬほどきつい時期があるわけで、そんな時に、その時のためにも、庭の充実は大事だなあと思っています。
昔々「美しい方はより美しく、そう出ない方は・・・」というCMがありましたよね。幸せな人はより幸せに、そうでない方は・・・それなりに庭を楽しんでおきましょう。できるなら、バラを10種類ほど植えて、庭で朝ごはんを食べてからいち日を始められるくらいに整備しといてください。そうすれば相当の危機がやって来ても平気の平左で乗り切れるのです。平気はちょっと言い過ぎかもしれませんが、少なくとも(絶対に)踏ん張る力にはなりますから。
季節外れではありますが、これを。

何にも咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて花咲く時が来る。 

異様な豪雨、異様な台風の動き、異様な暑さ、気象に関する「観測史上初」「かつてない」「命に関わる」という異様な言葉がクリシェになってしまったこととは別に、今回の台風直後の地震、これをどのようなメッセージと捉えればいいのかと考え続ける数日です。Yuming が言う通り、目に映るすべてのことがメッセージですから。

たまに霊園を歩くと神妙な気持ちになりますね。





 

祭り

先日、長くアメリカで暮らしていたお客様と庭のことはそっちのけで日米の文化の違いなどを話し込みました。その方が帰国直後に笑劇的な衝撃だったのが日本の天気予報だったそうです。アメリカには日本のように存在感を発揮する「お天気キャスター」は存在せず、予報は株価の変動と同じ感く淡々と報じられるとのこと。こちらみたいにヨダさんが気象のあれこれをクイズ形式でやったり、アマタツーとか、木村拓哉の上を向いて歩こう!みたいなのはないそうで、ことに台風が接近すると全局が競い合うように展開する実況中継が、まるで台風祭りだねと話していました。



仕事仕事で数年行っていない姫路の祭り、
今年は行きたいなあ。
それを目指して今日も仕事を頑張ります。
ニンジン作戦です。 

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龍馬が桂浜から海を見つめるのと、勝海舟が海から日本国を見渡すのとでは180度世界が違うわけで、ぼくがごく普通の日常と思っていた天気予報がバラエティー番組に感じられ、台風報道を祭のようだととらえる視点に興味が湧きました。それで庭の話は脇に置いといて、置きっ放しで帰宅してしまったというお粗末(よくあることですが)。横浜には海外赴任経験者が多く、欧米、中東、東南アジア、アフリカなど、世界中の暮らしのお作法や生活感覚を知れることが、打ち合わせの楽しみのひとつなのです。



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台風祭り、確かに言われてみればそうでして、そもそも祭りとはそういうものでありまして、秋祭りで豊年満作を祝うのは不作の辛さを知っている人々が、神様(お天道様・自然)に向かって「ありがとうごぜえますだ。わしらはこんなに収穫を喜んどります。どうか来年もひどい日照りや台風で作が落ちませんように」と祈念して歌い踊るわけです。海辺の祭りは慎ましやかな暮らしを支える豊漁を、山岳の祭りは山崩れや豪雪で人の命を奪わないでくれという願いを込めて。さかのぼれば天の岩戸の前で、難しいお年頃による引きこもりとなったアマテラスを引っ張り出そうと、他の神々が総出で舞い踊る大宴会を行なったことから始まっているわけで、自然に翻弄されっぱなしで暮らす島国の民は、現在は天気予報でもやっているのかもしれません。



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今回の台風は25年ぶりの大きな勢力のまま列島の横っ腹を直撃。観測史上初、かつて経験のない、命に関わる、などが連発されるここ数年、この傾向は今後ますます強まってゆくことでしょう。
みなさん、どうかご無事で。そしておおいに祭りを楽しもうではありませんか。



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ぼくらに付き合わされて、
犬たちはいつもお疲れモードになりますが。



考えたらいつの時代も「自然の猛威」はあったわけです。それどころか全球凍結とか隕石激突でほとんどの生物が死滅したとか。確率的に、少なくともぼくらが生息している間はそんなことにはならないので、さして長くない余生を思いっきり踊り明かしましょう。




 足りない頭なら知恵を盗みながら、
お前のためにすべて。
いつもありがとね。 




 

兼業主夫

独身時代「時間が足らないなあ。仕事がしたい、もっともっと仕事がしたい」と思っていました。残業し過ぎとか一切言われない時代だったので、始発で出社し終電で帰るまで製図台にへばりつくという日々。結婚してからはそんな好き勝手を続けられなくなるわけで、「独身時代はなんて楽だったんだろう、仕事だけやってればよかったんだから」と思いました。そして子供ができたら今度は「やれやれ、子供にはこんなに時間を取られるんだ」と。



猛暑を乗り切るために、今年は夏野菜を大量に食べました。
スーパーには一年中並んでいる顔ぶれも、
旬の時期のものは味が濃く滋養の高さを感じます。
それと、安いし。

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もちろん子育ての諸々には大きな生きがいを感じていました。しかし会社を辞めて独立し、聖ジョン・レノンの託宣に導かれて高校生の頃からの夢だった主夫業に切り替えたもんですから、仕事に費やす時間は半減。もともとこの仕事が大好きでしたし、家事ばかりしていては生活が成り立たなくなるため設計作業は夜中に、現場管理と営業は保育園に預けている間に駆け足でこなすという数年間、思い起こすと睡眠時間がゾッとするほど少なかったものの充実し切った日々で、われながらよくやったもんだと思っています。



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あれから幾星霜、今はどうなっているかと申しますと、仕事と家事が同等にあるといいますか、どちらも楽しくて、その両方が暮らしの両翼のように感じられていています。料理は独身時代から趣味的に好きだったから家事という感覚はなく、ただ食後の片付けはめんどくさかったのが、いつの頃からかそれも楽しみのひとつになっています。それと洗濯、これが楽しい楽しい。できるなら一日中やっていたい気分になっていて、かつて時間に追われながら嫌々やっていたことだったのが信じられない、という思いです。洗剤と柔軟剤をあれこれ試し、洗濯機のコース選びもいろいろ試し、ついには洗いとすすぎと脱水を時間設定した何通りかのオリジナルコースを使い分け、オレって偉いなあと悦に入っています。ふんわり仕上がったシャツとタオルがこの時期はことに心地よくて必要以上に着替えをするという贅沢ぶり。残暑の日でも汗をかくのがうれしくて、気分はとってもゴージャスです。



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柔軟剤香るタオルを首にかけた時、ふと、この感じ、いいなと思ったんですね。いえいえタオルじゃなくてこんな暮らし方が。男はつい仕事仕事になりがちなわけですけど、仕事が中心で、暮らしのあれこれをそれに付随する面倒なことと捉えていたらバランス崩しやすような気がして。仕事と家事、自分と家族、社会人と家庭人という左右の翼を同時に使って羽ばたかないと、なかなか高みへは行けないのではないかと。もうモーレツだった昭和時代じゃないわけですしね。



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この頃はルンバの動きを目で追いながら、こやつをどうしてくれようかと思案中。こんな楽しい作業をロボットに奪われているのはもったいないと(普通の掃除機は壊れてしまって、ルンバ頼みになってます)、密かにダイソンのV8 Animalpro VS10 の購入を企んでいます。カーペットにへばり付いた犬と猫の毛を見事に集める優れものなのです。



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そろそろ半袖の季節は終わりですね。
 食材も秋の味覚に移行します。
栗、さつまいも、さんま、かぼちゃ、ぶどう、秋鮭、そして新米。 


 


すごい男がいたもんだ

NHKによれば、猛暑の影響で今年のコメの生育は芳しくないとのこと。
庭の花たちもどうももうひとつパッとしません。
そんな中、ハスは例年通りの勢いです。
遥か太古より続く種のDNAには、
苦難を糧とする知恵が備わっているのでしょう。

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24時間テレビの影響でしょうか、昨日は立て続けに三組の「愛によって救われたいご主人」からの相談がありました。

女房がお隣の木の枝が張り出しているのが気に入らないから何とかしてって、もうかれこれ半年言い続けていて、お隣にはそれとなく相談したんだけど切ってくれないし、こういう時ってどうしたらいいんでしょうね。勝手に切ってもいいのでしょうか。

家の脇に防草シートを敷いて砂利を撒いたんだけど草が出てきて、女房が「あなたが安物のシートを買ってきたからなのよ。わたしは雑草を見るのが死ぬほど嫌なの知ってるでしょ、早く何とかしてちょうだい」って。どうしたらいいんでしょうかねえ。

栄区の伊藤さんちのお庭ってこちらでやられたんですよね。知り合いなんですけどね、こないだBBQに誘っていただいて女房と行ったんですよ。あれ以来女房の機嫌が悪くて・・・うちの庭は何でこんなにつまらないわけってことだと思うんですけど、あんなすごいお庭つくるのって結構な金額なんでしょうね。

それぞれに的確と思える回答をして、お三方とも納得しつつもやや肩を落としながら「やってみます」と言って帰られました。
でもぼくが心の底から言いたかったことは次の通りです。

腹をくくれ!そして「黙って俺について来い」と大松監督のように、「本当に好きならついて来い」と加山雄三のように言ってみろ。女房に振り回されるようでは幸福な家庭など築けんぞ、頑張れ頑張れ!

言いませんでしたけど、自分に向かって、世界の中心で叫んでいました。

すっかり夏の風物詩となった24時間テレビ、帰宅したらちょうどエンディングの20分ほどのところで、ああ、なんということでしょう、うかつにも涙が溢れて。いやあサライって素晴らしい曲ですよね。それとですね、若大将のこれまで以上に晴れ晴れとした笑顔が胸に来て。いやはや、すごい男がいたもんだ。









今日は港南台店にいます。



 

勝ち組よりも価値組の時代がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

昭和時代、価値観は生産性→貯蓄高→消費と変化し、年号が変わる頃からは、感性や独自性を持つ個人レベルの幸福がもてはやされ、さて、次代の時代的価値は何どだと思われますか。
それはですね、家庭です。社会や会社や人類愛よりも、というかその前提として、個人が家庭人として人生の充実を得ること、身内単位の幸福感が重要なのであると気づき始めたのです。
ようやく、
要約、踊躍、ぼくが思い描いてきた庭の時代がやってきます。


 

風が変わって実りの季節到来。

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こないだ女房から言われるまで全く気づいていなかったんですけど、自分が歳をとるということは、お客様の層が自分よりも若くなってゆくとうことでありまして、この頃では平成生まれの、ぼくらの子供の世代にまで移行しつつあって、時々はその、ぼくからすると時に宇宙人のように思える反応に戸惑いながら、でも庭が持つ時代的価値を生み出すというぼくの姿勢に変わりはないので、ジャパネットで購入した「宇宙語自動翻訳機」を駆使してどうにかこうにか対応できています。この若い夫婦は何に人生の価値を見出してゆくのか、そこにあるべき庭の姿はいかようなものであるかと探り探りしながら。



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ひとつ確かなことは、彼らは「勝ち組・負け組」という概念を持っていません。熱血も、根性物語も、ぼくらが思う類の高邁な理想も持ち合わせておらず、昭和オヤジ的にはへなちょこに思えたりもするのでありますがさにあらず、正義がどうの、社会がどうの、政治が、戦争が、環境が、地球がどうのということを踏まえて思考して、志向して、試行して、しゃにむに至高を目指すあまり家庭には浮き足立ってきたぼくらと違い、軸足確かにサクサクと半径5メートルに理想の王国を築き上げ、そこを誰とも比較できない幸福感で満たしているのです。笑顔率もとても高くていやはやお見事!進化とはこういうことなんですよね。



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それともうひとつ宇宙人へのリスペクトがあります。それは踊れるということ。夏フェスやクラブで音楽に乗って全身を動かすことに何の抵抗も示さず、オシャレにタトゥーをプリントした肉体が自由自在に音に反応する。ぼくら世代がステップを気にしながらごぎこちなくロボットダンスになり、ついには無様な盆踊りとなってしまうのとは別次元の感覚を備えているのです。



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ぼくはこれまで昭和育ちの戦士たちが心身を癒し、銃後の妻が笑顔で暮らせる庭、つまり人生を応援する庭を多く提供してきました。これからは真に家族の庭、進化人が求めている、人生の中心に家庭があるという概念での設計が増えてゆくことでしょう。



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それはいいとして、さて、懸命に闘って団子状態から勝ち上がり、ついに庭付きの家で昭和的理想の家庭を築いた「ダンスはうまく踊れない世代」の皆さま、その庭に、昭和の風習通りに雑草取りと洗濯物を干すための場所になっているその庭に「心の時代」へ向けたリニューアルをイメージしてみませんか。せめてカーテンを開けて暮らせるように、できるならそこに集って来し方を語り、まだまだ長い行く末の夢を語りつつ、笑顔の時を過ごせるような庭を。



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半径5メートルの王国・・・、老いては子に従えと申します通り、若いご夫婦に見る価値の築き方を見習いそれを実践できるかが、われら老人に課せられた課題なのであります。
なに、まだ老人ではないと。なにおおっしゃるウサギさん、あなたが小学生の時に、今のあなたの年齢の人がどう見えていたのかをよーく思い出してみてください。この頃ではアンチエイジングが行きすぎでありまして、世の中、老人減少化現象による花咲か爺さん不足も見受けられますので。



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プロジェクトXを見事にやり遂げた地上の星たちよ、すでに過去の遺物となって子供も孫も耳を貸さない崇高なる勝ち組たる人生哲学を、EXPO’70 松下館のタイムカプセルよろしくタンスにゴンを入れたビニールで密封し庭のヨド物置に収納してから、書を捨てよ、庭へ出よう。余力を振り絞って、半径5メートルの楽園を築くのだ。
おじいさん、おばあさん、健闘を祈ります。
 








今日は港南台店にいます。






 
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