2009年03月

通路を庭にする( 小田邸 9)

昨日までは「庭を外の部屋にする」ためのポイントを解説しました。今日は「通路を庭にする」です。
リビング外にテラスができて、そこから家の裏と脇を通って表の駐車場に至る通路スペースがあります。その通路を庭(ガーデニングエリア)にするために考えたいくつかのことを。

まず、歩く場所と植える場所をハッキリさせること。無理なく歩くために必要な最低限の広さを「歩く場所」として設定し、それ以外の土が残る部分を「植える場所」としたわけです。全面的にコンクリートや砂利を敷いてしまったら全て「通路」になってしまいますから。
それから、通路の素材としてレンガと自然石の乱張り、2種類を交互に使いました。乱張りの部分は広めにして。こうすると通り抜ける感じが消えて、ゆっくりと、草花に意識をやりながら歩く、そういうイメージになります。

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もうひとつのポイントは、テラスと同じく「立体構成」です。裏側はブルーアイスとレモンで、家の脇はエレガンテシマ、ブルーエンジェル、それとアーチを使って、場に厚みを持たせてあります。

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これで、通路がガーデニングエリアになりました。

こういう場所って、どの家にもありますよね。たいがいは砂利を敷いて通路のままか、雑草栽培の畑になっています。もうひとつイメージを膨らませて「ガーデニングスペース」にできれば、雑草取りの手間でハーブや草花を楽しむことができるのです。「雑草取りの手間がかかる厄介な場所」が「ガーデニングを楽しむ場所」に、生活空間の一部がマイナス域(困った場所)からプラス域(楽しい場所)に変わる。イマジネーションひとつですよ。


 
 

外に出やすくする( 小田邸 8)

庭を家族が過ごす場所、外の部屋にするためのテクニックとして、昨日は空間を構成するということを書きました。今日はもうひとつの大事なこと、「外に出やすくする」ということについてです。
最近の家は基礎がしっかりしていて、宅盤(宅地の高さ)と部屋の床面に50センチほどの高低差があるます。庭を考える時にこれが大きな問題で、50センチあると階段だと3段必要で、3段下りて庭へ行くにはちょっとした決意が必要なんですね。よし!と思わないと、人は3段を下りる気にならないんです。だから庭が遠い存在になっていまう。

理想的なのはウッドデッキです。先日もウッドデッキの作り替えを考えているお客様と話したんですけど、デッッキのいい所はリビングが外に広がる感じ。「それを一回経験すると、もうデッキなしの暮らしは考えられなくなる」と、その方もおっしゃっていました。部屋からほぼフラットで屋根のない場所に行ける心地よさ、快適さ。そして室内でくつろぐのと同じく外で過ごすことの楽しさ。
そのウッドデッキのいい感じをタイル張りテラスに応用すると、今回のような床面の設定になるんですね。テラスを庭から持ち上げた仕立てです。

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庭を持ち上げるっていいでしょ。

室内に照明器具があるのと同じく、テラスの左右にもライトを設置して、

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昨日の立体構成と合わせて、これで「外の部屋」が完成!というわけです。

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テラス全体を持ち上げるのは大掛かりな工事になるので・・・という方、リビングから階段で庭に下りるという場合には、部屋から出る最初の一歩を広くつくることをお薦めします。できれば60センチ以上。玄関から外に出るように足元を気にしないで、とりあえず屋根のない場所に立てることが大事です。庭がグッと近く感じられるようになりますよ。


 
 
お花見が始まりましたねえ!今度の週末がピークでしょうか。
ソメイヨシノってクローン植物だってご存知でしたか。自家受粉ができないんです。だから生産農家は挿し木で増やしています。あの壮絶な性質を生み出すために植物として犠牲にしている部分もあるということですね。そして寿命も他の桜にくらべて短く、60年から100年と言われています(人間とほぼ同じ)。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」で、切り口から腐りやすかったり、アメリカシロヒトリ(毛虫)もつきやすいし・・・、ちょっと特殊な木なんですよね、人間が生み出した木。だからもし人類が滅びたらソメイヨシノも滅びます。
花見の酒の肴に「ソメイヨシノのまめ知識」でした。

空間が庭なんです( 小田邸 7)

ロイヤルホームセンターでリフォームの部署を取り仕切っている安藤さんという方がいらっしゃいます。仕事でお世話になっているんですけど、その方に「リフォームとは」と禅問答のように問うたことがありました。即座に返ってきたその答えがすばらしかった。「壁と壁の間、天井と床の間の空間を提供することだよ」。すばらしいでしょ!部屋のリフォーム工事をやって、請求書の項目は壁紙やフローリングの面積で算出されます。でもつくり出しているのは、何もない、空気だけがある空間。
実はぼくが考える庭も同じなんですね。庭の「空間」を提供するのが庭屋の仕事なんだと思っているのです。植物や通路や壁や、そういう構成物を使って、その狭間の空中を提供すること。さらに言えば、その空中、空間で過ごす時間の提案、シーンのシナリオを提供すること、それがガーデンデザインであると、そう考えています。

空間を提案するわけですから、その空間を生み出さなければ始まらないわけでして、だから、ぼくが繰り返し言っている「空間構成」が必要だということ、うなづいていただけるのではないかと思います。構成して出現した何もない空中の空間で繰り広げられるであろうシーンをイメージしながらの設計作業なんです。

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パラソルも空間の構成物です。パラソルを広げているに腰掛けると、「ウ~ン、落ち着く」。

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樹木も重要で、かつ便利な構成物。このポイントには一年中緑が欲しいので常緑樹(シマトネリコ)を植えました。
この木がない場合をイメージしてみてください。風景が向こうに抜けちゃって、居場所が厚みをなくしてしまいますよね。これなんですよこれ。

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木と反対側のテラスのまた向こうにあるアルミフェンスにアイアンのトレリスを取付けました。

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まだつる性の植物が育っていないので、ハンギングをぶら下げて存在感を強調してあります。

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このトレリスがあることで、テラスの向こうにも庭空間があるという構成になりました。
これもテラスを居心地よくするための演出です。

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構築物や植物を使って、その狭間の空間をどう成立させるか、そんなふうに考えるとガーデンリフォームのイマジネーションはどんどん膨らみますよ。植物やトレリスや枕木やレンガが庭なんじゃなくて、あなたが過ごす、空中が庭なんです。


 
 
昨日も『Garden Friend』で、たくさんのお客様とお話ができました。皆さん「庭のある暮らし」への意欲が高くて、こちらも話に熱が入ります。
毎日熱く語りつつ設計も一生懸命やってますので、プランをお待ちのお客樣方、今しばらくのご辛抱を。

昨日の運河にいる羽根が折れたカモメの話に、お客様からメールが届きました。野鳥を治療してくれる獣医さんを教えてくださったんですけど、何せ人が近づくと必死で逃げ回るので、捕獲がむずかしいようです(飛べなくても足は速くて、泳ぎも大丈夫なので行動範囲は広い)。運河沿いの鉄工所の方が餌をあげているようですし、本人も羽根を引きづりながらも元気そうな様子なので、自然治癒の可能性に期待するしかなさそうです。金網フェンスから「かわいそうだね」と見つめていた小さい子に「野生の鳥は強いからちゃんと治ると思うよ」と言うと、ホッとしたようににっこり笑っていました。がんばれ~!

ぼくは今日も新山下ホームズの『Garden Friend』にいます。旭区四季の森『レノンの庭』には宮原が、港南台の『グレースランド』には妻カオリか新人の津田英恵ちゃんがいますので、近くにお越しの方はぜひお立ち寄りください。店が留守の場合は留守看板に書いてある電話に掛けてみてください。近くにいればすぐに行けますから。庭のこと、家族のこと、あれこれとお話しましょう。

日々鍛錬、一生勉強( 小田邸 6)

今日は木工フェンスです。現場制作の板張りフェンスを「木工フェンス」と呼んでいます。この呼び方って20年くらい前にぼくが適当に命名して、東京・埼玉・千葉・神奈川で繰り返し施工しているうちに、今ではポピュラーな呼び名として定着してきたんですよ。

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設計段階ではもっと背を高くする予定でしたが、お隣りとの関係性と、「もっと軽やかに」ということで、ご覧のような仕上げになりました。
枠だけは高くしてあって、それでテラスの立体感を構成しています。

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こんなふうに、施工しながら具合を見ていただいて、高さや隙間の間隔などを変えていけることが、木工フェンスのひとつの利点です。製品を使うとそうはいきませんから。

枠の中の空いている部分には紐を張ってモッコウバラを伸ばしていったり、

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鉢植えのシマトネリコや釣り鉢で木枠の空間を埋めていきます。

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いいでしょう、この木の感じ。割れたり反ったりしますけど、アルミ製品よりはるかにいい、と私は思うんですけど、いかがでしょうか。

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では昨日の続きです。

「イメージするということには、人を感動させる力が秘められている」から始まって、「感動すること」を人生理念としたこと、「ポールの音楽のような庭をつくりたい」と思ったこと、「今は出会いから生まれる感動が楽しい」と続いて来た今回の話は、最近感じたあることをお伝えしたくて始めたことでした。ちょっと回りくどかったですけど、でもまあいきなり結論を書いてもピンと来ないと思ったもので、つい。
で、そのお伝えしたいあることとは、「人生には人を感動させる能力というのが必要なんだ」ということなんです。プレゼンテーション能力と言ってもいい。それが高くないと、仕事でも家庭でも、何においても成功するというか、うまくやっていくことが困難なのではないかということ。

北原照久さんとのご縁から、最近多くの素敵な方々とお会いする機会を得ました。時代をリードしている経営者の方々や、作家さんや、有名芸能人。とてもぼくなどが会える人たちではないのに、いろいろとお話をさせていただくことができて、恐縮しつつ感動的な経験でした。そしてその、それぞれの分野において超一流の方々の共通点を発見したんですね。それは「豊かなイマジネーションと巧みな表現力」ということ。ごく普通の会話でもそこに出てくる風景や空気感なんかが見事にが伝わってくるし、あっという間に話に引き込まれてしまう楽しさ、軽妙さがあり、そして感動。ちょっとしたスピーチでも聞く者を感動させる術をお持ちで、笑わせたり泣かせたり感動させたりが自由自在なんですね。皆さん、島田紳介張りの話術、表現力をお持ちでした。
それぞれの分野における専門知識や技術以上に、というかそれ以前に、この「イマジネーションと表現力」が大事なんじゃないかなあ、そう思ったんですね。人と人のかかわり合いで社会の全てが成り立っているわけですからね。庭に関しては「感動を生み出すこと」を目標、テーマとしてやっていますけど、それ以外の部分、自分の家族を含めた生活全てにおいても、高いコミュニケーション能力、感動を生み出すイマジネーションと表現力を身につけたいなあ、あの超一流の人たちに習って。勉強して、訓練して、どんどん高めていきたいです、そういうこと。いやあほんとにいい勉強をさせていただきました。日々鍛錬、一生勉強ですね。
それにしても素敵だったなあ、みなさん夢に出てくるほど強烈にかっこ良かったです。またいつか会えるかなあ・・・、夢に出て来てほしいなあ・・・。


 
 
今日は新山下ホームズの『Garden Friend』にいます。店の裏手、運河の桜が開く寸前で、今日咲くかなという感じ。その運河に数日前から羽根が折れて飛べなくなったカモメがいるんですね。かわいそうだけどどうしてやることもできなくて・・・。誰か何とかできないですかねえ。

感動を生む出会い( 小田邸 5)

小田さんちのテラスをご覧いただいて、

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今日も解説は後日ということで、きのうの続きを。

ぼくにとってジョンは神様で、ポールは先生、ずっとそういう感じだったんですね。今50代の方には多いんじゃないですかね、そういう感覚でビートルズを聴いていた人。そのポール先生からの啓示「ぼくの音楽みたいな庭をつくりなさい」から、仕事の目標は「ポールの音楽のように『感動』を生む庭づくり」になりました。
イマジネーションを使って感動を生み出す仕事。感動ですよ感動。そんなふうに思っていると、不思議と感動する場面が巡ってくるもので、お客様からも「庭を頼んで良かった」、「生活が変わったよ」、そして「庭にいると感動を味わえる」という声が届くようになりました。日を追うごとにたくさんの「ありがとう」が集まってきて、その都度ぼくも妻もスタッフも大喜びしています。

最近は庭のこと以外でも感動を味わっています。それは人との出会いです。昨年11月の北原照久さんとの出会いから始まって(かまってもらって感謝感謝です)、考え方やものごとの捉え方、出会うことで知る新たな世界が広がっていくことを実感していて、だから人と会うことが楽しみで、「朝起きるとワクワクしている」という毎日になりました。
元来人好きといいますか、声がかかるとどこでもひょいひょい出かけていくたちなんですけど、そこに拍車がかかって、こちらから声をかけて(失礼承知で)押し掛けることもしばしば。ほんとに不思議なんですよ、そうやって出会いを楽しみにして暮らすと、次々素晴らしい人が目の前に現れて来ます。
明日に続きます。


 
 

ポール・マッカートニー( 小田邸 4)

夕べは酔っぱらい(妻カオリ)の乱入で、失礼しました。それにしてもサムライジャパン、すごかったですねえ!妻は会社のテレビで観戦し、ぼくは横浜某所の街頭テレビで、仕事途中の見知らぬおじさんたちと熱狂しながら観ていました。すごい試合でしたね。「おまえさんたち、みんな強い侍になった!」原さんもいい顔してたなあ。そんなわけで帰宅後我が家でも、繰り返し放送されるスポーツニュースを観ながらの祝勝会となり、家族で大盛り上がりしたのでした。

一夜明けて、微かな二日酔いですが、気分は最高です。では、いつものようにいきましょう。

道路側に飛び地のように独立している庭スペースです。

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解説は後日にして、昨日の続きです。

「3つの人生理念」の3番目に「感動すること」と書いて、その数ヶ月後に感動の場面が訪れました。その感動は、これまでのぼくの人生でベスト3に入る感動!それは2002年11月、ポール・マッカートニーの東京公演です。友人がチケットをとってくれて、妻と連れ立って東京ドームに行き、ワクワクしながら開演を待ちました。
会場が暗くなって、そして地響きのような大歓声とともにポールが登場して、その歓声の中、一曲目ハロー・グッドバイ、2曲目ジェット、本物のポール・マッカートニーが歌っている、あのビートルズのポールが・・・、何だか目の前で起きていることが理解できないというか、今自分がそこにいるということが信じられない感じで呆然としていました。あのポールが、あのポールが、「生まれ変われるとしたらバッハの左手になりたい」とか言っちゃって、ぼくの思い出の後ろで流れ続けた名曲を生み出して歌っていたあのポール・マッカートニーが、今ここにいる!
そして3曲目が始まりました。オール・マイ・ラヴィング。音符クロージュラーイズ・・・、もうだめでした、ドバーッと涙が出て来て・・・。そこが東京ドームだということも、隣りに妻と友人がいることも、そういうことがぜーんぶ消えてなくなって、「ポールがぼくのために歌ってくれている」と、一気にそんな感覚になったんです。

その当時横浜に店を出したばかりで、先行きの不安や睡眠時間を削りながらの忙しさに、妻も私もヘロヘロに疲れきっていました。ふたりとももちろん無休で連日戦闘モードの精神状態で、子供は放ったらかしだし、人手は足りないし。そうなると、お恥ずかしいことですけど夫婦喧嘩もするしで、ほんとに今思い出してもゾッとするような毎日を送っていたのです。「このままやってたら、何もかも、もう無理かもしれない。少しは気分を変えよう」という気持ちもあって、スケジュールをやりくりして友人の誘いに乗って出かけたコンサート。「ビートルズに会える」という気分の高揚もありましたけど、それよりもほんのちょっとでいいから違う空気を吸いたかった、という感じでした。
3曲目のオール・マイ・ラヴィングでポロポロポロポロと、ジョギングした後にふき出す汗みたいに、顔は笑ってるんだけど止まらない涙。ぼくの頭の中にはそれまでの人生が駆け巡っていました。真っすぐに生きようとすればするほど、結果的には親不孝を繰り返していた日々。一生懸命なのにうまくいかなくて、気がつくといつも人と違う道を歩いていた自分。後悔はしていないんですね。そのつど正しいと信じて道を選んで、とことん真剣にやって来ましたから。後悔していないんだけど、でも、きつかったー。自分のきつさ以上に、周囲に心配かけたり、悲しい思いをさせてしまったことも数限りなかったんです。そっちの方が何倍もきつかった。あるでしょ、そういう時期って誰にでも。ただぼくの場合は(自慢できるくらい)生きるのが下手だったもので、本を一冊書けるくらいのハチャメチャでうまくいかない時間があったんです。それをポールが「ナイスファイトだったよ!よくやったぜ!」と、そう言いながら肩を叩いてくれているようで、そんな風に聞こえたんですねオール・マイ・ラヴィングが、ポールの歌声が。だからもう涙が止まらなくて。

コンサートが進むにつれて、そんな感情も消えて、夢中で歌い拍手していました。そして最後の曲、アビーロードB面後半のメドレーが終わった時、つま先から頭のてっぺんまで、全身で感動していました。すごかったです。

コンサートが終わって横浜への帰り道、妻もぼくもまだ興奮の中で、無口でした。湾岸線を走って磯子の辺りまで来た時に、さっきまで歌っていたポールからの追伸のように頭に浮かんだ言葉がありました。それは「ぼくの音楽のような庭をつくりなさい」。ほんとですよこれ、ポールからの啓示。感動に浸ると人はスピリチアルな世界に入っていくんです。
家に帰り着いた時にはもう、次の設計がしたくてたまらなくなっていました。ポールの音楽みたいに人を感動させる庭をつくりたい!
明日に続きます。


 
 

WBC優勝おめでとー!!!

久しぶりです。カオリです。
いやー、今日のWBC決勝戦はすごかったですね~国旗
私は職人肌の稲葉がとても好きです! 「きっちり仕事してるなー」というかんじで・・・。きっと自分にはなかなかできないことだからでしょうね。

そして、やはりイチローは素晴らしいですね祝
延長戦の打席で、私は「WBCはイチローが引っ張ってきたんだからもうあとはイチローにまかせるだけ。どういう結果でもこの人にまかせよう」などとおこがましいことを考えつつ祈ってました。

元気をもらいました力こぶ 昨夜のテミヤンライブに続いて感動的な日々の連続です。

ああ、今日はいつにも増しておいしい夕食(お酒)になりそうですジョッキ このブログを見ていただいているみなさん、本当に人生は素晴らしいですね太陽
みなさんの感想を送ってください。ぜひ語り合いたいです!!!

3つの人生理念( 小田邸 3)

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いいでしょう!このテラス。出幅2メートルちょっとの場所に「外の部屋」ができあがりました。
明日は庭と反対側にある、道路側の飛び地のような庭スペースのビフォー・アフターです。

一昨日の続きです。
「目指しているのは『感動』です」のきっかけになったこと。それはある人との出会いでした。ご存知の方も多いと思うんですけど、社員教育の会社とし大きな評価を受けているアチーブメント株式会社の青木仁志社長です。奥様と私の田舎の同級生が知り合いで、そのご縁で庭のリフォームをやらせていただきました。その後は毎年クリスマスのディスプレイを依頼していただいて、いつもスタッフ総出で庭と室内を「おまかせ」で盛大にクリスマス空間にしています。もう10年以上のお付き合いをさせていただいています。
その青木さんの著書で「思考の中に未来がある/ビジネス社」という本がありまして、そのタイトルを見ただけで何か強烈に惹かれるものがあって、さっそく読んで「やっぱり」と思い、そのまま3回読みました。ぼくはいつもそうなんですけど、面白いと思った本は3回読むんです。不思議ですよお、3回読むとその本が座右の書みたいに貴重な存在になるんです。「ああこの本に出会えてよかったなあ」って。いいと思ったらとことんその良さを吸収したいでしょ、だから3回読む。で、その本の中に「あなたは何のために生きているのかという人生の理念を3つ書きなさい」というのがあって、考えに考えて3つ書きました。どうです、あなたなら何を書きますか。自分が何のために生きているのかを具体的な言葉にするんです。1、◯◯◯◯◯◯◯ 2、◯◯◯◯◯◯◯ 3、◯◯◯◯◯◯◯
。ぼくは面白いと思うと一直線にそれに向う「単純」なところあがあるので、ほんとに真剣に考えました。単純でよかったなあと思っています。その行為が、後の生き方に大きく影響した、そう思っていて、それくらい3つの理念を言葉として書き留めるということは意義がありました。その時ぼくが書いた3つの理念は毎年新しい手帳に書き写していて、1と2はここでは省略して、3は、「感動すること」。感動の量が自分の人生の価値をはかるものだと考えたんですね。
その本を読んで、3つの理念を書いて、そして数ヶ月後に強烈な感動を味わう場面がやって来ました。それはまた明日。


 
 
今日は昼から旭区四季の森『レノンの庭』にいます。遊びに来てくださいね。
さっ、今日もはりきっていきましょう!

6時30分横浜人形の家に集合!

今日は予定の記事を変更して緊急告知です。皆様に紹介しようと思いつつ先延ばしにしてしまっていた『テミヤンコンサート』が、本日夜6時30分から開催されます。湘南のシンガーソングライターで、海藻・野草研究家でもあるテミヤンと、50歳からギターを始めて、加山雄三や寺内たけしとの競演も果したというアラカンの☆ギタリスト、あの北原照久さんのコンサートです。

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場所はマリンタワーのとなり、横浜人形の家4階あかいくつ劇場で、6時半開場、7時開演です。
熱くやさしい気持ちになれるテミヤンの歌と北原さんの情熱のギターで、あなたも上質な波動を感じてみませんか。

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コンサート終了後に北原さんが解説するナイトミュージアムツアーのお楽しみ付きです。
料金は、当日2,500円、電話予約2,300円(045-621-8655/TOYS PLANNING)。

さあ皆さん、今日の夜は6時30分に横浜人形の家に集合!


 
 

目指しているのは「感動」です( 小田邸 2)

それでは小田さんちのビフォー・アフターです。
家の脇から裏庭へ入っていって、リビング前のテラスまで歩いてみましょう。

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毎度のことながら、魔法のように時空をワープするビフォー・アフターって楽しいです。明日はテラスのをご覧いただきます。

で、昨日の続きです。唐突に始まった「イマジネーションは感動の入り口」というはなしの続き。
私の仕事、ガーデンデザインはデザインですから、仕事のツールとしてイマジネーションを使っています。鉛筆や定規やパソコンと同じに、日々の仕事で白紙の上に庭を描くというイマジネーションです。それを使って、「イマジネーションは感動の入り口」ですから、もちろん感動を生む庭を目指しているわけです。「感動を生み出すのが仕事」、どう聞こえますかねえ・・・、もしかしたら「庭を考えて『感動』って、ほんとかよ」って思われるかもしれませんけど、これはほんとにそうなんですよ。目指す所は「感動」です。
庭は家族の場所であり、リビングルームと同じく暮らしのホームグラウンドでもあり、その庭があることでその人、そのご家族に感動的な人生が訪れるような、そういう庭を提供し続けたいという思いは仕事を重ねるほどに大きくなってきて、ありがたいことに仕事も年々増え続けて、一生懸命にやってるんですがそれでもプランをご覧いただくまで2ヶ月待ちの状態が続いています。それぞれのお客様に早くプランをご覧いただきたいし、ぼくがつくる庭で楽しんでくださる家族をもっともっと増やしたい。だから「作業をスピードアップしなければ」という気持ちもありつつ、「感動」を目指すとなると「もっとじっくり、もっと深く、もっと細かく、これでもかこれでもかと考える」となってしまうわけでして、この相反する気持ちを両手に抱えつつとにかく突っ走っている、そんな毎日なのです。
目指しているのは「感動」、そのためのツールとしてのイマジネーション。明日はなぜ「感動」を目指すのか、その切っ掛けになったエピソードを。


 
 

出幅2メートルの庭( 小田邸 1)

今日から新シリーズです。さあ、やりますよお!
新築で庭の出幅は約2メートル、ご覧のように細長い形状の庭スペースです。さあ、あなたならここにどんな庭をイメージするでしょうか。

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むずかしいでしょ。むずかしいんですよ。実はこの2メートルという出幅がくせものなんですね。いろいろと考え合わせながら設計しないと「心地よい場所」を成立させることが難しい幅なんですけど、そのことは追々解説するとして、

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ご提案の内容としては、リビング外に過ごす場所をつくって、他はガーデニングスペースという二部構成です。

Plan A
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これをもとに検討していただき、背後の壁をもっと軽やかにしたいということで、次のPlan Bになりました。

Plan B
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もう一度ビフォーをご覧ください。

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さあ、あなたならここにどんな庭をイメージするでしょうか。どうですか、何でもありですよ。あなたの感性、あなたのイマジネーションから生まれる庭は・・・。

話は急に飛びますが、音楽、例えばキース・ジャレットのピアノを聴いていて何に感動するのかというと、「この旋律、このアドリブ、このタッチは、この人の感性から生み出された音なんだ」ということなんですね。この人がいなかったら聴くことがなかった音色、一瞬のきらめき、奇跡の音。しかもその音を受信した自分がその音のトリコになっている、インスパイアされて、「あっちの世界」を漂っている。感動なんですよねそれって。音楽以外でも、絵画や写真や、建築物もそうですね。ある人のイマジネーションが具現化された表現に触れて、そのパワーというか波動に、自分の感覚が音叉のように共鳴したとき、そこに感動が生じる。ジ~ンと来て、ジワッと来て、アドレナリンが吹き出して、感動って実に感動的ですよね。
何が言いたいかというと、イメージすることには人を感動させる力が秘められているということなんです。イマジネーションが感動の入口と言ってもいい。発進する側と受信する側と、両方にイマジネーションがあって、だから感動する。それは仕事だったり、仕事以外の時間、日常でも同じことです。何をあたりまえなこと言ってるんだとお思いかもしれませんが、改まってこんなふうに考えたことって、きっとないと思いますよ。でしょ。イマジネーションが感動の入口。
いきなり大きく構えたこのはなし、徐々に整理されて、最後はコンパクトに収まる予定ですので。明日に続きます。

明日から3日間、ビフォー・アフターをご覧いただきます。



 

昨日の余韻で気合いが爆発寸前まで膨らんでいます。さっ、今日一日を全力疾走しますよ!
あっそうか、皆さんは3連休ですね。春の休日を思いっきり楽しんでくださいね!
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