2009年10月

関越道上り車線( 杉村邸 4)

昨日に引き続いて、ビフォー・アフターです。

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奥様は「今までは奥半分が庭になっていたかったんですよねえ」と。

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でも前庭を楽しみまくって過ごしていたのですから、それで問題なし。

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3年楽しんで、ガーデニングに加えて「人が集って外で過ごす」ということに興味が広がって、ワクワクしながらそれをイメージした途端にこうして奥の庭が出現。

ワクワクしながらイメージすることは、魔法の杖なのです。


 
故郷の新潟から横浜へ、関越道上り車線。群馬県の赤城山を左手に見るあたりでは、まださっきまでの田舎にいる自分のままです。言葉も新潟弁で、体内時計も新潟時間のノ~ンビリした動きのまま。それが、クルマが埼玉県に入って風景がいつも見慣れた「日常」になったときに、かすかに胸が苦しくなるような、センチメンタルな気持ちが湧いて来ます。

田舎は時間が止まっているんですよね。子供の頃に置いてあった茶箪笥の上の人形が、数十年経った今でも同じ場所にあったり、鎮守の森の大木は夏休みのあの日のままで、その木の下で遊び回る甥っ子姪っ子たちは、そのまま幼い日の自分の姿です。その時間が止まった世界の中でたったひとつだけ、両親や近所の人たちが確実に年老いていくという変化、とっても不思議な感覚です。
その不思議な世界から都会に戻ると、そこはめまぐるしいほど変化し時間に追われる別世界。ギャップがものすごいんですよね。

そのギャップ、タイムマシンで昭和から現在へワープするのが関越自動車道の上り車線、寄居パーキングエリアあたりで「あぁ・・・」と、いろんな思いがこみ上げてきて・・・。
この話、明日に続きます。


そうそう、明日は恒例のテミヤンライブです!

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そろそろ秋風が冷たくなって来ましたので、いつも熱くて絶好調、北原照久さんのトークと薪ストーブのようなあったかさを持ったテミヤンの歌声を聴いて、暖をとりましょう。
コンサート終了後のおまけ、人形の家ナイトミュージアムツアーも、毎回グッときます。

近くて遠い故郷( 杉村邸 3)

3年前に前庭をつくって、そこでガーデニングを楽しみまくって、さらに意識が広がって今回増設した奥の庭。いつものようにビフォー・アフターをご覧ください。

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手前の玄関ポーチまでが3年前に施工した部分です。
その先が、芝生の張り直しも含めて今回の施工エリアです。

奥に進んでいきましょう。

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さらに奥へ。

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ビフォー・アフター、明日に続きます。


 
先週末、故郷の新潟に遊びにいって来ました。故郷などと言うと遠い感じがしますけど、横浜から魚沼市までクルマで3時間半。その気になれば毎週でも行ける距離なんですが「近くて遠い」のが故郷、冠婚葬祭を含めて年に4~5回のペースになっています。

故郷に向うときの関越道下り車線ではいつもウキウキしていています。関越トンネルを抜ける瞬間、愛車ボクシーはタイムマシンになって、一気に数十年の時をさかのぼるのです。
そしていなかで大歓待を受けて、うまいそば食べて、温泉につかって、自然を満喫して、また横浜に帰るときの上り車線、群馬から埼玉に入るあたりで感じる「あぁ・・・」という思い。
今までに何十回も感じたその思いについて、あっ、もうこんな時間だ。出かけますので今日はここまで。続きはまた明日、ということで。
さあっ、今日もはりきっていきましょう!

喜び上手は幸せ上手( 杉村邸 2)

3年前の新築時に前庭だけをつくって、そこから先の奥の庭をあらためて設計したプランです。
3年前に自分が描いたプランを、頭の中で1回チャラにしてから考えたこのプラン、仕上がってから並べてみたら「変わっていない自分」と「進化した自分」が見えて来て、同時に自分自身のこの3年間が蘇って来て、ちょっといい時間でした。「いろんなことがあるけど、よくがんばってるよなあ」って。

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図面を時計回りに180度回転させて、3分割のアップです。

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昨日書いた「やっぱりなあ・・・」とニンマリした理由です。

3年前、奥様が港南台のビッグサム(当時)にあるうちの店に、初めて来られたときのことをよく憶えています。
カラッと晴れた日曜日に、その天気のようにカラッとした笑顔の奥様が入って来られて「新築なんですけど、けっこう庭が広くてどうしようかと」という感じでした。さっそくその場で敷地の様子をお聞きしながら、ラフスケッチを描きつつあれこれとお話しさせていただいたんですが、そのときの奥様の反応がとっても印象的だったんですね。
ぼくの話にちょっと身を乗り出す感じで「わーすごい!」「すってきー!」と、もう無邪気な少女のように目を輝かせて。とにかく興味津々で、ご来店のときからすでに笑顔だったんですけど、その笑みがさらにどんどん大きくなっていって。
そんな反応をされるとぼくとしては当然悪い気はしないわけで、どんどん調子が出て、まだ見ぬその敷地の庭が頭の中につぎつぎとカタチになりました。その時点で、イメージの世界で、もうすっかりできあがってしまった庭を後日仕上げたのが、昨日ご覧いただいたプランです。

なんと言うか、ほめ上手というのとちょっと違うんですね。「よろこび上手」かな。そう、ものすごくよろこび上手なんですねその奥様。
好奇心いっぱいで、庭のことだけじゃなく、世の中のすべてのことに好奇心から入っていって、まずぜーんぶ吸収してしまいます。探検遊びとか宝探しごっこをしている感じ。

プランができあがって、またもや「すっごーい!すってきー!」と反応してくださって大盛り上がり。しかし、施工のご依頼は全体ではなくて前庭部分だけでした。
ぼくは一瞬コケて、でもすぐに「そうか、前庭を花だらけにすることに興味が集中したんだな」と思ったんですね。

奥様のような「よろこび上手」な方の特長で、何ごとにも興味津々なのと同時に「早く自分で試してみたい」という、子供が買ってもらった長靴をすぐに履いてみたくて雨の日が待ちきれずに家の中で履いてしまうような感じがあります。それと、これが重要なポイントなんですけど、あまり多くを望まない。
盛りだくさんのプランの中で、玄関先のガーデニングに焦点が合って、そのワクワクに向ってまっしぐら。すぐにそれに取りかかって「しあわせ~」な暮らしが実現する。それだけで十分に、最高に幸せですから、庭の奥が手つかずの荒れ地になっていても、3年間きっとそんなことは意識にも入っていなかったことでしょう。
これが幸せ上手な人の姿なんですよね。もっともっとと欲張ることなく、目の前の幸せを育ててそれを味わい尽くす。

玄関先の前庭を楽しみまくって「さあて、3年楽しんだし、そろそろ奥の方にも楽しみを広げてみようか」と再度連絡してくださって、そして現地に行ってみるとそこには咲き乱れる花に埋もれるように庭仕事をしている、若きターシャテューダーのような奥様の姿が。だから「やっぱりなあ・・・」とニンマリしたわけです。

よろこび上手は幸せ上手

何ごとにも興味津々で、目の前の幸せを存分に感じて暮らす。賢いというか、得な性格というか。見習いたいですねえ。


 
気持ちの良い秋晴れです。今日もはりきって、興味津々で、目の前の幸せを存分に味わいながら過ごしましょう。

若きターシャテューダー( 杉村邸 1)

では始めましょう、新シリーズです。

今回のカテゴリーは「新築住宅の庭」ですが、それは3年前のこと。新築時にフルプランでご提案して、その時点では入り口から玄関までを施工。今回そこから先の奥の庭をやらせていただきました。

これが3年前に描いたプランです。

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そしてその時の施工範囲はこれです。

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門扉から玄関ポーチまでを「アプローチ」じゃなくて「前庭」というイメージにしました。

奥様はこの3年間、前庭とその周辺を使ってガーデニング三昧の暮らしをされていたようです。
最依頼をいただいて久しぶりにおじゃましたとき、奥様は花に埋もれるようにして庭の手入れをされていて、それはそれは美しい、映画のワンシーンを観るようでした。「若いターシャテューダーみたいだ」とその様子に感動を覚え「やっぱりなあ、思った通りの素敵な方だったんだなあ」と内心ニンマリしたのです。

明日は今回のプランをご覧いただきながら、その「やっぱりなあ・・・」の理由を。


 

リマスターCDボックス

以前このブログでご紹介した藤井さんから「庭の竣工式と女房の快気祝い(奥様は乗馬で腕を骨折していたのです)を兼ねてカレーパーティーやろうよ」と誘っていただきました。
よろこんで!ということで、ぼくと妻とスタッフの女子2名とでうかがいました。

奥様の手料理は味も盛りつけも見事で、美味しいワインもいただいて、もう感激。庭がレストランみたいな仕上がりだったこともあって「高級なお店に来たみたいだねえ」なんてはしゃぎながら、贅沢な気分のひと時を過ごさせていただきました。

藤井さんちの庭です
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お邪魔してすぐに、リビングで「ビートルズ リマスターCDボックス」を発見。ぼくたち夫婦も欲しかったんですが「リマスターってどんなもんなのかねえ・・・」何て言いながら買わずにいたんですね、高価だし。それが目の前に。
ご主人は発売日に山野楽器で並んで購入したそうです。ご主人は団塊世代、やっぱり違いますねえビートルズとの関わり方が。ぼくらは躊躇して、ご主人はウキウキしながら発売日に買いに走った。
その時の高ぶる気持ちを想像して、何だかうらやましい気がしました。買って帰って、すぐに奥様と聴いたんでしょうねえ、あれこれうんちくと想い出を語りながら。いいなあそういうの。

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さっそく聴かせていただきました。
リマスターは予想以上にいい音で、何年も拭いていなかった窓ガラスをスッキリピカピカに掃除したみたいな、クリアーでリアルな音質でした。
聴き始めてすぐに思ったのは「こりゃあ売れるわ」ということ。ビートルズが目の前に現れたような鮮明な音を聴いていると、それによって蘇る当時の記憶のシーンも鮮明になるような気がしたんですね。ビートルズを聴き込んでいるひとほど感じると思いますよ、その音の違いと、自分の記憶までエリマスターされる感覚。

おいしい食事を超満腹までいただいてから、さらに別腹で、これまたおいしいデザートをごちそうになって、新鮮なビートルズをBGMに、藤井さんご夫婦の新婚時代のことなど興味深く楽しい話を聞かせていただいて、飲んで、食べて、しゃべって、大笑いして、とっても満ち足りたパーティーでした。

夜はこうなります
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「こんどは餃子パーティーをやりましょう!」などと、ずうずうしいお願いをして帰って来ましたけど、ほんとにまたお招きいただきたいです。お会いするたびにこちらの気持ちまで豊かになるような、そんないい感じのご夫婦なんですよ。

すてきなご夫婦、おいしい食事、いかした音楽、そしていい庭(とおっしゃっていただけました)。幸せってのはこんなふうに組み立てるんですよねえ。

翌朝、妻もリマスターされたようで、いつもより早く起き出してニコニコしながら朝食をつくっていました。「しあわせだなあ~」
藤井さん、ありがとうございました。最高でした。ぜひまたお願いします。


 

まずイメージすることです!( 西山邸 12)

西山さんちの最終日です。

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幸せを実現するための要素とそのバランスが素晴らしくて「賢いなあ」と感心させられた西山さんご夫婦に刺激されて、今回はぼく自身、幸せについてあれこれじっくりと考えることができました。

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世界中の人たちが追い求めているのがこの「幸せ」ということでありながら、それを具体的にイメージして、それに向って暮らしている人のなんと少ないことか。そう思いませんか。
ぼくの仕事は庭を通じて幸せのお手伝いをすることですから、四六時中「幸せなカタチ」「幸せな空間」「幸せな家族」「幸せな庭」を考えて、それを提案し続けていますが、白状すると、実はぼくが提案する庭にはどうしようもない限界もあります。それはですね、お客様が庭に幸せを求めていない場合です。
そういう時、庭屋としてはちょっとだけ残念な気持ちにもなりますが、でもそれでいいんですよ、たかが庭なんですから。庭以外に家族が幸せなシーンを展開するステージは無限にあります。
それが庭でも庭じゃなくてもいいんですけど「あなたと、あなたの家族の幸せ」はできるだけリアルに、できればカラーでイメージしてください。色彩だけじゃなくて、風や香りや家族の笑顔や、台本を書くように会話までイメージできれば、それが実現する日はそう遠くないはず。イメージできたらできたも同然なのです。庭のことでいうと、ほとんどの場合イメージすることなく愚痴を言って終わりになっているんですから。
決して愚痴を言って終わりにしないことです。愚痴の裏側にこそあなたが望んでいる庭、家庭が用意されています。だから、思わず愚痴が浮かんだらチャンス!オセロゲームみたいにその愚痴をひっくり返しましょう。
「イマジネーション」「夢を思い描くこと」です。それを紙に描き、言葉にし、そしてそれを家族に伝えるんです。ここが大事なんですよ、ひらめいたことが消えないうちに記録して、そして誰かに伝える。ぼくが出会って来た「幸せな庭を実現している人たち」の、ほとんど例外のない共通点です。
イメージしましょう、幸せを。

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見慣れたあなたの家の庭が、雑草取りばかりであまり楽しめていないその庭が、もし幸せのステージとして生まれ変わる可能性やインスピレーションを感じたら、ぼくに連絡してください。一緒に、「あなたと、あなたの大切なご家族の幸せな庭」をイメージしましょう。
これは宣伝ではなくて、ぼくの願いです。

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西山さん、楽しい仕事をさせていただいてありがとうございました。いつかバーベキューに参加させてください。食材持参で駆けつけますので。
赤ちゃんと、おにいちゃんと、カブトの幼虫がスクスク育つのを楽しみにしています。今後とも、庭の手入れとか昆虫の育て方とか、何でも気軽に声をかけて下さいね。


 
今日から2泊3日で中3の息子と「秋を感じる、ぶらりふたり旅」に出かけます。行き先は新潟方面で、細かい計画はなにも立てないで、とにかく「秋を感じる」というテーマの旅です。そろそろ難しい年頃になってきた息子とのふたり旅、はたしてどんな展開になるやら。
息子とふたりきりかあ・・・。娘とだったらまったくふだん通りでいけるんですけど、父親と息子ってのは、(自分も父親とはそうでしたけど)何とも言えない磁場の交錯みたいなのがありますよね。
それは、息子を見ていると、むかしの自分を思い出してしまうからなんでしょうねえきっと。息子の姿に、タイムマシンで過去に行ったときに出会う自分を見るんですね。だからどうしてもあれこれアドバイスしたくなったり、自分の中にある楽しかった思い出を、同じように体験させたくなったり。それを彼はどう受け止めているのかが気になって、妙に表情をさぐったり。かと思うと、放ったらかして、彼が何を考えてどう動くのか、ちょっと離れたところから見ていたかったり。
「息子と父親のふたり旅」ドラマチックなことだけは間違いないので、出発前から、何だかワクワクと楽しみで、そしてちょっと緊張しています。数日前から頭の中には加山雄三さんの「おやじとして君に」という曲が流れています(いい曲ですよ)。

まあ、きっと一生のうちで何度もないふたりっきりの旅なので、思う存分楽しんできます。

目標じゃなくて、夢!( 西山邸 11)

夜のアプローチをご覧いただきながら(きれいでしょう!)昨日の続きです。

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「目的地」と「現在地」をハッキリと認識して、あとは定規で線を描くイメージで「目的地」に向って歩いて行く。
言い替えると、目標を設定して、そこに到達するためのプライオリティーの高さに従って行動する。ということです。

これって自己啓発や成功哲学の本に必ず出てきますよね。それを徹頭徹尾、極限までやって大成功しているのが和民の渡邉美樹さんです。「夢に日付を!」実現したいこと、そのためにやるべきことを日々手帳に書いて、実行した項目を次々赤鉛筆で消していく。美樹さんの手帳はマッカッカです。「わたしは1分たりとも、むだな時間を過ごしたくありません」と言い切って、あの笑顔で突っ走っています。
ぼくの本棚に並んでいる美樹さんの著書のタイトルを並べると「夢に日付を!夢実現の手帳術」「新たなる『挑戦』夢をカタチにする時」「強く、生きる。」「渡邊美樹の超常思考・勝つまで戦う」など、ものすごく勇ましくて激しい。

ぼくも数年、その考え方に従って勇ましく、激しく暮らしました。そのおかげで何とか好きなことをしながら人並みに暮らせるところまでたどり着けました。
ところがです、徐々にですけど「ちょっと違うかなあ・・・」という感覚が膨らんでいったんですね。
「目標を設定して、そこに向うために、優先順位の高いことに集中して時間を使う」ということ。すぐにその効果は現れるし、達成感は味わえるしで「これこそが正しい生き方なんだ!」と、やればやるほど気合いが入るんですが、だんだん「目標達成のためには◯◯でなければならない」とか「◯◯するべきである」ということが積み重なっていって、自分は夢中だからいいんですけど、家族や仕事をサポートしてくれているスタッフと、何となく距離が生まれてしまいました。突っ走リ過ぎるぼくに「もう付き合いきれない。どうぞご勝手に」みたいな。
そうなるとねえ、何のためにがんばっているのかわけがわからなくなって・・・。

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書道家、武田双雲さんの言葉 大切な人を悲しませるくらいなら、夢なんて追わない方がいい

まったくその通り。さあてこまりました。肩をいからせて「で、なければならない」と「べきである」を実践していることで生じたハレーション。

肩の力を抜くために、ぼくは一週間ほど旅に出ました。ひとりで京都の町を歩き回りました。「悩んだときは歩く」べつにどこを歩いてもよかったんですが、どうせ歩き回るなら観てみたい庭が山ほどある京都を歩こうと。
歩いて歩いて、バックパッキングで、まるで江戸時代の旅人のように、信じられないような距離を歩き回りました。最初はその課題を考えながら、でも歩いているうちにそれは消えて、いつしかなにも考えないでただ歩くだけになりました。
自分の頭から悩みが消え、歩いている自分がいるだけみたいな状態になった時に不思議なことが起こったんですね。やたらに周囲の人がぼくに話しかけてくるようになったんです。「お兄ちゃん、どっから来たん」とか「ええお寺さんでしょう。ここは一休さんが・・・」とか。観光客にも撮影を頼まれたり道を尋ねられたりして、急にまわりの人たち全員が家族みたいな雰囲気になりました。
ハッとしたんでけど、そのとき、ぼくは自分が笑顔だということに気がついたんですね。見ず知らずの土地で、一人旅のぼくが笑顔になっている。場所は京都の田辺の田んぼ道。茶屋で冷やし飴を飲みながら感じた晴れ晴れした気持は、今でも忘れることができません。

京都からの帰りの新幹線で、もうぼくの悩みは解決していました。
ぼくが間違っていたのは目標を設定したことでした。「目標」ではなくて「夢」にすればよかったんです。目標だと達成の期日を決めてしまうけど、夢ならただ夢見るだけなので、実現予定日を決める必要がない。そうであれば「で、なけれなばらない」とか「べきである」なんていう自分も周囲も縛り付けるような考え方をしなくて済みます。

それともうひとつ気がつきました。目標達成にしろ夢の実現にしろ、妻や他の人との関係性の中でそれを成功させない限り、幸せにはなれない、ということです。単独登頂を目指すのは、ちょっと違うんですよねきっと。

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東京に帰って(当時は東京でした)、あらためて渡邊美樹さんの本を読むと、ちゃーんとそういうことにも触れてありました。でも若気の至りで、ぼくにはそれが読み取れなませんでした。そして過激な、前のめりな言葉だけを拾って突き進んでいたというわけです。
ただ、夢に日付を付けることは止めにしました。何となくその方が自分らしく笑顔でいられる気がしたからです。
大尊敬している美樹さんの「夢に日付を!」に反して「夢に日付をつけない!」と決めてから、毎日が100倍楽しくなりました。何が楽しいって、思いがけない時に、思いもよらないところから夢が実現していくという体験が起こり始めたのです。これは楽しいですよ!いつ何が起こるかわからない、どんなカタチで夢が現実になるのか、ワクワクしながら毎日を過ごせるんですから。

そういえば、新潟の実家の台所に張り紙がしてあって、そこに書いてありました。
あきらめないでがんばっていると、助け舟は、思いもよらないところからやってくる
母親はそういう言葉が大好きで、家中いたるところに気に入った言葉を書いて貼り付けているのです。大丈夫、きっとうまくいくとか、ありがとう、生きる力をありがとうとか。

「夢に日付をつけない!」で、ワクワクしながら、ニコニコしながら暮らす。ぼくはこれでやってます。


 
さあ、今日も突っ走りますよ!

紙とペンを用意してください( 西山邸 10)

夕方の様子をご覧いただきながら、昨日の続きです。

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「幸せ上手は忙しい」ということに対して「忙しいから幸せになれない」という状態もある、ということ。
ぼく自身「忙しいから幸せになれない」と嘆いていた数年間がありました。当時、妻もよく「仕事があるのはありがたいことだけど、毎日クタクタで、これじゃあウルオイもナーンもあらへん」とぼやいていたものです。
東京から新天地を求めて横浜に来たばかりで、「あてなし・つてなし・お金なし」の状態で、あるのは「とにかく仕事しなきゃ」という切羽詰まった気持。ただ同時に、妻もぼくも、「自分たちは大丈夫、何とかなるさ」という妙な自信がありました。そのおかげでしょうか、夢中で仕事しているうちに、ほんとに何とかなりました。もし途中で、ふたりのどちらかがその自信をなくしていたら、きっと今ごろぼくたち家族は壊れていたことでしょう。
つくづく、根拠のない自信って大事だなあと思いますよ。

今振り返ると、その無我夢中の日々は楽しく思い起こすことができますが、ただその数年間は自分たちが「しあわせだな~」なんて一度も感じたことがなかったし(寂しいことですけど、ほんとにそうでした)、常に「忙しいから幸せになれないんだ」という気持ちがあった気がします。実際、よくそんなふうに愚痴っていたものです。

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なが~いトンネルのようなそういう日々から抜け出せたのは、青木仁志さんというお客様(社員教育セミナーの会社を経営されています)が書いた「思考の中に未来がある」という本でした。
いつも気に入った本に出会うと立て続けに3回読むという習慣があるんですけど、その本は3回読んでもまだ読みたくて、さらに何度も読み返しました。
その中身を要約するとこうです。

まず到達したい目的地を持つこと。次に現在地を確認すること。あとは現在地から目的地に向って歩くこと。

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とっても単純なことです。小学生でも理解できるほど簡単なこの考え方を、青木さんはいろんな方向から、読者に熱く語りまくっている、そういう本でした。
はっきりした目標を設定して、そこに向って生きる。目標達成に役立つこと以外には時間を使わない。けっこう過激に頑張ることを迫ってくる内容でしたが、ぼくにとって最も役立ったのは「あなたの目的地は?」という問いでした。

「目的地」を「幸せ」と言い替えるとわかりやすいんですけど「あなたの幸せは?」というふうに。
たぶんほとんどの人が、そういうことを冷静に、じっくり考えたことってないんですよね。ぼくも、漠然とは考えていても「それを具体的な言葉にして3つ並べなさい」とか言われると、スラスラとは出て来ませんでした。
その本は、順を追って読者の「自分の価値観」「実現したい幸せ」「人生の目的地」などをハッキリさせていくという構成になっていたので、繰り返し読むうちに、徐々に自分自身が見えて来たのです。自分が人生において何を大事に思って、どうなっていくことで幸せを感じるのか(目的地)。そのことと、現実の自分とは何がどう違っているのか(現在地)。
それが明確になれば、あとは簡単です。目的地に向って歩くこと。

「思考の中に未来がある」という本に出会ったおかげで、自分が見えて来て、自分が行きたい地点、実現したいこと、つまり夢がハッキリしたんですね。
それからです、それまでと忙しさは変わらないのに、「しあわせだな~」と感じることが増えていきました。忙しければ忙しいほど「夢に向って歩いているんだ」という思考回路ができただけで、忙しいことをグチることがなくなったし、忙しく動き回るほどいい出会いがあって、感動や感謝の場面が増えていって、それがうれしくてさらに忙しく働ける。これなんですよこれ。

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ちょっと回りくどくなってすいませんでした。「幸せ上手は忙しい」と「忙しいから幸せになれない」の違いは、現在地と目的地がハッキリしているかどうかということなんです。その人が自分の価値観や幸福感を明確に自覚しているかどうか、そしてその人が、いつか必ず実現したい夢をもっているかどうか、ということ。

皆さんも、ちょっと紙とペンを持って来て、紙の下側にあなたの現在地(今の暮らしのあれこれ)を、上の方に目的地(実現したい生活、なりたい自分)を書いてみませんか。そしたらその2点に定規を当てて、下から上に直線で結ぶんです。そんなおまじないみたいなことだけで「忙しい幸せ上手」になれますよ。

この話、次の展開がありますので明日も続きます。


 
昨日は「人に会う日」でした。予定していた以外にも(順番待ちをしていたかのように)次々と話し相手がやってきてくれて、朝から深夜までしゃべりっぱなしのいち日でした。楽しかったなあ。
よしっ、今日も元気いっぱいで、張り切っていきましょう!

幸せ上手は忙しい( 西山邸 9)

引き続き西山さんちの草花をご覧いただきながら、昨日の「しあわせだな~」の続きです。

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「穏やかで、堅実で、柔軟で、笑顔が絶えない。幸せになるために必要な要素とそのバランスが見事なんですね」と書きました。
もうひとつの大事なこと、家族で幸せに暮らすために必要だと感じていることがあります。

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昨日の話だけだと「足ることを知りなさい」みたいな、お坊さんの説法のような感じでしょ。足ることを知るのも重要ですが、それだけではねえ、なかなか。幸せを手にしても、手のひらに受けた雪みたいに、あっという間にその実感は融けて消えてしまうものです。

ぼくが感じるもうひとつの大事なこと、それは前進すること
「この人は幸せだなあ」とか「何て賢いんだろう」と感じる人たちの共通点は「慌ただしくよく動く」ということなんですね。仕事でも、家事でも、趣味でも、とにかくよく動き回ります。どの方も基本的に忙しい、忙しいのがあたりまえな人たちです。

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イメージとしては幸福感は恋愛感情と同じで、放っといたら消えるもんだと思うんですね。恋愛修業時代に思ったこと「恋人が、たとえブルック・シールズであっても、何もしないでいたら一週間で気持は冷める」何でそんなこと考えたのか、当時の状況は忘れてしまいましたけど、若き日の自分がそう思ったことは覚えています。そして今でもそう思っているのです。
何もしないでいたら、燃え上がるような恋の炎もすぐに鎮火してしまう。でしょ?手紙を書いたり、電話をしたり、その人に着てもらおうとセーターを編んだり、ただただ会いたくて電柱の陰で待ち伏せしたり。そういう行動を積み重ねるほどに恋愛感情は高まっていくもんですよね。「行動は繰り返すほどその理由を強める」それが悪い方向に作用するとストーカーになったりするくらい、行動することは恋愛の燃料になるのです。

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幸せってのは恋愛も含めた生活全般の中で感じることですから、幸福感を高めるためには生活全般の行動を加速させること、忙しく暮らすことが必要だと、そういう理屈なんですけど。
たぶん当たってますよこれ。慌ただしいくらい次々と行動して、その推進、前進が止まらない感じ。これがぼくが見てきた幸せな人たち、幸せになることに長けている人たちの共通点です。幸せ上手は忙しいのです。

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「私もけっこう忙しい毎日なんだけど、そういうことから幸福感を感じるってのは、ないなあ。逆にもっと暇があったら幸せになれる気がするんだけど」というあなた。わかりますよそれ、ぼくもなが~いことそういう日々がありましたから。

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明日は、ぼく自身がそのなが~いトンネルを抜けるのに役立った、ある考え方をお教えします。


 
ぼくたち夫婦と、うちの仕事を、愛情をもって見守ってくれていた方の訃報が立て続けに届きました。おふた方ともまだまだ若くて・・・。悲しいなあ。そして、やっぱり感謝です。

せっかく生きているんだから、さっ、今日も元気いっぱいに、思いっきり、思う存分仕事します!

しあわせだなあ~( 西山邸 8)

いきなりですが「あなたは今、幸せですか?」

「そりゃあもう、幸せで幸せで、誰に感謝していいかわからなくて困っちゃうくらい幸せですよ」

「まあね、そこそこ幸せな方なんじゃあないかなあ」

「幸せねえ・・・たまにはそう思うけど・・・」

人の数だけ人生があって、山があって、谷があって、こないだみたいに猛烈な台風に見舞われることもあって。でも、家に帰って家族の笑顔に包まれた時に「しあわせだなあ~」って思えたら、何がおこってもきっと大丈夫ですよね。

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「ああまた始まった、いつもの幸せばなし。もうわかったから、仕事してよ」という妻の声が聞こえて来そうですけど、いいんです。庭の設計をするたびに、繰り返し繰り返し「幸せ」について考えるのがぼくの仕事なんですから。

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今回の西山さんご夫婦に「今、幸せですか?」と質問したとしたら、きっとニッコリ笑いながら「ものすごく幸せですよ」と返ってくるでしょう。ふとそんなことを考えたので、今日はその問いから始めてみました。
冷静に周囲の人たちを見渡すと、その問いに「はい」と笑顔で答えられる人って案外少ない気がするんですよねえ。
えっ、ぼくですかあ?おかげさまで、49年間生きて来て、きっと今が最高に幸せです。この幸福感を「これがしあわせってもんなんですよー!」と、皆様にお見せしたいようですよ。絶好調の最好調。すべて周囲の人たちのおかげなんですよね。「おかげさまで」って、もうそれだけです。

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このシリーズの最初にちょっと書いたんですが、今回ご紹介している西山さんご一家には、何とも言えない幸せな空気が流れています。穏やかで、堅実で、柔軟で、笑顔が絶えない。幸せになるために必要な要素とそのバランスが見事なんですね。ひとことで言うと「賢い」ということかな。

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そういうのってなかなか難しいことではあるんですけど、実際にそんな暮らしを実現している人に出会ってこうして仕事をさせていただくと、自分の前に一本の道がリアルに見えてくる気がして、ありがたいなあと感じます。今が最高に幸せだけど、まだ先にさらなる幸せへの道が続いている感じになれるのです。「いいぞいいぞ、こっちに向って歩いて行けばいいんだな」って。

「あなたは今、幸せですか?」という問いに、若大将みたいにちょっと照れながら「しあわせだなあ~」と言えるような暮らしを実現するために、歩みを止めないで前進しましょうね。どっちに歩けばいいのかわからなくなったら、幸せを実現している人たちの足跡をたどっていけばいいんですよ。

もう一度問います「あなたは今、幸せですか?」
もし「そうでもないかなあ」という方にはさらに質問します。「あなたが幸せになるために、今できることは何ですか?」その答えがわかったら、単純に、そのことに熱中してみましょう。夢中でやってると必ず次の扉が開いて、幸せへとつながる道が見えてきますよ。

いやあ、なんだか自己啓発セミナーみたいになってきましたけど、でも試しに問いに答えてみてください。真剣に答えをさがしたら、きっとあなたの暮らしにものすごいことが起こりますよ。
この話、明日も続きます。


 
連休最終日、あっ体育の日か。気持ちの良い運動会日和です。さあっ、今日は徒競走のようなイメージでいち日を駆け抜けますよー!走る

西山邸のライティング( 西山邸 7)

今回はぼくの提案通りのライティングを採用していただきました。ライトだけではなくて、設計全般ほとんど「おまかせ」だったので、そうなるとかえって気合いが入って「失敗できない」という気持になるものです。
ライティングの難しいところは、物体じゃなくて光ですから、実際にできあがって、夜になって点けてみるまで効果がわからないということ。夜の庭を本格的に提案し始めたのは8年くらい前からです。けっこう場数を踏んだおかげで、今では設計段階のイメージが、実際にほぼその通りの照明効果を出せるようになっています。
最初の頃はあったんですよ、できあがってみたら明る過ぎたり暗過ぎたり。電球のワット数を変えて調整しましたけど。

では、今回使った照明器具を並べてみましょう。

サブの駐車スペースにタカショーの埋込型LEDフラットライトL(白)を3灯。

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階段の踊り場とシエスタベンチに、同じくタカショーのフラットライトS(青)。

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立水栓とテラスの壁のうえに、いつもの日本船舶のマリンライトを計3灯。

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この8個の照明器具で、夜はこうなります。

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いい感じでしょう!(出た、自画自賛!)


 
先日の台風が通り過ぎて、それによってスイッチが入ったかのように横浜中のキンモクセイが香り出しました。打ち合わせであちこちの自由宅地を駆け回っているので、ほぼ一日中その香りの中にいます。秋だなあ・・・、キンモクセイが咲くと次は高い山が白くなって、紅葉がふもとまで下りて来ます。

キンモクセイが咲くたびに思い出す、ある奥様とのエピソード。
もう15年ほど前のことです。季節は秋、ちょうど今のようにキンモクセイが香っていました。
そのときに庭をやらせていただいていたお宅の奥様が「わたしキンモクセイの香りが大嫌いなの。だってトイレ臭いでしょ」とおっしゃいました。そう言われればそうです、確かにトイレの芳香剤の香りですよね。
でもねえ、一般的には「秋が来たなあ~」とその香りから季節の移ろいを感じて、しばし情緒に浸るものですよね。ぼくは奥様のその言葉を聞いて、一瞬、ほんの一瞬そんな気がしましたがすぐに別の感慨がわいて来ました。

目の前にいるその奥様はものすごくチャーミングで、暮らしぶりも美しくてご家族や友人や、周囲の人たちを幸せいっぱいな光で包み込むような、秋の日差しのような方なんです。そういうすばらしい人から出た「わたしキンモクセイの香りが大嫌いなの。だってトイレ臭いでしょ」という言葉を「あぁ、この人は自然と対等な存在なんだなあ」と、すぐにそういう解釈になりました。対等だから、とっても素直に自然に対する好き嫌いを口にできる。

その奥様に限らず、女性というのは自然と対等です。だから「私は土がきらいなの」とか「「葉っぱが落ちる木は植えたくない」とか、そういう言葉が平気で出て来ます。それに対して男性は自然に従うというスタンスですから「秋だなあ~、ありがたいな~」と情緒的になるばかりで、森羅万象に異を唱える、自然の営みにクレームを付ける人にはほとんど出会ったことがありません。

つきつめると、男は勇猛なロマンチストであり、女は美しきリアリストである

自然と対等ということは、女性の中には「自然」が存在しているということです。だから「自然に従うスタンス」で生きている我々男は美しい女性に対してロマンチックにかしずくのです。ところが女性は、美しきリアリストですから、自分にかしずく男よりも勇猛に獲物を捕ってくる男にご褒美をあげる。リアリストはロマンよりも胃袋なんですよね。

若い女性に「どういうタイプの男性が好みですか?」と聞くと、必ず「やさしい人がいいです」とか「話していて楽しい人」とか、もう少しハイレベルな女の子は「夢を持っている人」なんて言いますけどね、本能的に女性が求める理想の男性の条件は「永遠に私の満腹を保証してくれる人」なんですよね。やさしくて、楽しくて、夢を持っていて、そして食べ物を運んでくれる人。
男でいるってのは、キッツイですよねえ。男はつらいよ!です。

では逆に、男性が求める理想の女性像は・・・、それはよしときましょう。女性は自然と対等な、自然を内に持った存在ですから。自然に対して従順で自然の力にはひれ伏すしかない存在である我々が「理想の自然は・・・」などということを口にしたら、きっと天罰が下されるに違いありませんから。受け入れるのみ、ただ受け入れるのみです。

う~ん、キンモクセイが香って、秋だなあ~。
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