2010年03月

新カテゴリー「北原照久ミュージアム」

新しいカテゴリーを増やすことにしました。題して「北原照久ミュージアム」

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北原照久さんと出会ってから、そろそろ一年半が経ちます。その間、ラジオやテレビやお会いした時に、北原さんから飛び出した数々の「名言」が手帳に溜まりに溜まっています。それと、ありがたいことにこのブログにしょっちゅうコメントを下さって、それがブログの奥に埋没してゆくのをもったいなく思っていました。それらを引っ張り出しながら「北原照久ミュージアム」としてまとめておこうと思います。

庭の紹介の合間の作業なので、延々時間がかかるかもしれませんけど、まあコツコツと続けますので。
「歩むという字は止まることが少ないと書く」(これも北原さんのお言葉)でいきます。

第一回は、ぼくが北原さんと出会った時のことを引っ張り出します。

2008年11月13日〜15日の記事より

皆さんは本をどれくらい読むでしょうか。私は本よりテレビ、OFFの時間は常にテレビがついていないと落ち着かないという昭和テレビッ子の悲しい成れの果 てタイプ(時代背景も影響)なので、読む本の册数は少ないです。でも読み方に特徴があって、気に入った本を何度も何度も繰り返して読む。小説やエッセイ、 専門書、漫画、雑誌、1度読んでおもしろいと2度3度と。でも1冊を読み終えた直後にまた最初から読み返すのではなくて、別の本を数冊いってからまたそれ を取り出して読むというやり方です。5~10冊を時々入れ替わりながら繰り返し読むという。そのローテーションに入って久しい雑誌が『いまからはじめるセ カンドライフ/人生、楽しんでる暇しかありません』というので、その中にある、憧れている木村東吉さんと北原照久さんそれぞれの暮らしぶりを紹介した数 ページを繰り返し繰り返し。
その朝、出勤前のちょっとした時間に読んでいたのが、その北原さんのページでした。おもちゃコレクターで開運なんでも鑑定団の、あの北原さんです。北原さんとキャプテンサンタの下山好誼さんが佐島にある『海を庭にしてしまった家』北原邸で対談しているという仕立ての記事で、かっこいい生き方、かっこいい暮らし方をしているおじさん2人の写真や言葉が何とも心地よくて、朝読むにはうってつけ、完全ポジティブに自分をコントロールできるのです。
朝それを読んで、その日はホームズ新山下店にあるお店で設計作業。絶好調で午前中に一件完成したので、ホームズに行っている日の小さなお楽しみである「山手の散歩」に出かけました。
ホームズの裏手の階段を上がると港の見える丘公園。そこから外人墓地の前を通って双葉・フェリス、そして坂を下ると元町に出ます。元町を路地までくまなく歩いて、再度、今度はドンキ側から港の見える丘公園に入っていきます。公園を突っ切って階段を下りると出発地点のホームズ。この1時間の散歩が実に気持いい!その日も昼休みと次の設計への気分転換がてら散歩へGO!

やたら天気がよくて、軽く汗かきながら公園から外人墓地へ向う途中、住宅地の曲がり角の塀に小さな案内看板がありました、『ブリキのおもちゃ博物館→』。 「エ~ッ!こここにあったのかあ!!」今まで何度も通っているコースなのに全く気がつきませんでした。今朝読んだ雑誌に出ていたその場所をたまらなく見てみたくなってコースを変えて住宅地の中へ。
その小さな案内看板に気づかなければたどり着けない感じの住宅地の中にある小さな家、そこが『ブリキのおもちゃ博物館』でした。ドアにOPENとあったの で、「男がひとりで入るのは場違いかなあ」と思いつつもちょっと勇気を出して中へ。中にはすでにおじさんが数人いて、「そうか、おもちゃのコレクショ ンてのはおじさんの分野なんだ」と安心して、笑顔いっぱいで感じのいい店員さんに入場料の200円を払い、奥の展示室へと入っていきました。
イメージしていたのとは違って、わりと狭めの部屋いっぱいにコレクションのおもちゃがあって、その量というか、1個でもノスタルジックな気分を味わえるようなものがぎっしりと展示してあるそのぎっしり感で、一瞬にして真綿にくるまれて宙に浮いたような、何ともいえない幸せな気分になりました。同時に自分の中の純真無垢だったころの記憶というか、その頃の空気感がよみがえってきて、静かに、ゆったりとしているのに妙に気持が元気になるという、不思議な感覚を味わいまし た。

博物館にはおもちゃの他に、北原さんが書いた本や取材を受けた雑誌も多数販売していて、それをパラパラと見ていると、さきほどの笑顔の店員さんが「今日はたまたま北原が来ているのでお買い上げいただいたらサインできると思います」と。「買います!」。その店員さんに「私はコレクションの趣味はないんですが(実際は昆虫 のフィギアを300個以上持っていますけど)北原さんにとても興味を持っています」と話すと「それならこれとこれとこれがいいと思います」と3冊を薦めてくれました。「ではそれを」と3冊買って、奥の庭へとうながされて歩いていくと、庭の白い椅子に腰掛けた北原照久さんが「いやあ3冊も、ありがとうございます」と店員さん以上のいい笑顔でサインをしてくださいました。

雑誌やテレビで見ていたイメージ通りの人でした。初対面なのに10年来の知り合いのようにいきなりフレンドリーで、そしてサインをしながらしゃべるしゃべ る。まるで私に会いたくてしょうがなかったみたいに(そんなはずはないんですが)、小学生がお母さんに「今日ね、学校でね・・・、聞いてよ聞いてよ、それで ね・・・」と夢中で話すあの感じで、キラキラした少年の瞳とすてきな笑顔で、興味深い話を次々披露していただきました。
感激でした。私もガーデンデザインの仕事をしていること、ファミリーガーデンをつくり続けたいと思っていること、今朝北原さんと大下さんの対談を読んで、気分よく仕事がはかどって、そして、たまたま気分転換の散歩の途中で立ち寄ったことを話しました。すると、「運命だねえ。運命ですよこれ」と何度も。私自身がほんとにそれを感じていました。
20分くらい、北原さんに来客で話がストップするまで、夢のようなひとり講演会を楽しませていただきました。もし来客がなかったら何時間でも話し続けていたのではないかと思うほどの勢いでした。楽しさいっぱいで、その時の秋の日差しそのままに、あったかくてさわやかな方でした。

博物館を出て、魔法が解けない感じで散歩を続行。実はこのあとどこをどう歩いて帰ったかをおぼえていません。今聞いた話を何度も何度も、気に入った本を読み返すのと同じに頭の中で反芻していました。


年間160回の公演をして、テレビの『開運!なんでも鑑定団』とラジオのレギュラー番組3本をこなし、本はもう60冊出しているそうです。そのさわやかなテンションのままで驚異的な仕事量をこなしている、まったく驚きです。で、北原さんが初対面の私に夢中で話してくださったこととは、

出会いですよ出会い。出会いがステージを上げてくれて、ステージが上がるとまた新たな出会いが待っているんですよ。

人生を変える言葉があります。言葉は大事ですよ。

会いたい人のことを千回呼びなさい。そうすればきっと会えますよ。千回呼んでも会えなかったら、それは神様が数え間違いをしているんだから千一回目に会えるかもしれない。そう思って呼び続けること。願い続ければ必ず実現します。

愚痴を言った人で成功した人はいません。万象感謝、万象肯定。ぼくは超ポジティブです。そして感謝すること。感謝って大事なんですよ。

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約20分間、堰を切ったように、いろんな人とのエピソードを交えながら話してくださったこれらの言葉、いただいた名刺と一緒にお守りにします。


たまたまその朝読んでいた雑誌から始まった偶然の連鎖、運命の出会いを、その晩帰って妻に話しました。「よかったねえ」と言ってくれた妻に、「北原さんて オレと似てるんだよなあ」と言うと普段なら「ばっかじゃないの」とか「はいはい」と受け流すのに、ニコッと笑って「そうかもしれないね」。妻の真意は測りかねますが、私としては万象肯定、「妻も私に隠れている才能を感じているのかもしれないなあ」と超ポジティブに受け取ることにして、深入りすると残酷な結末も予想されるためその話題はそこでおしまいにしました。
もちろん私なんぞは北原さんの足下にも及ばないダメな日々を送っていますが、北原さんの言葉がストレートに心に響いたのです。ということは、北原さんを目指して歩いていけば今よりはそこに近づいていける、一歩でもそこに近づきたい、「北原さんてオレと似てるんだよなあ」とはそういう思いを込めての言葉、決意表明だったのです。


いやあ長い文章だなあ・・・。ぼくってくどいですよね。でもまあ、こういう出会いでした。そして出会ってから今日まで、ずっとかまい続けてくださっている北原さんに心から感謝しています。おかげで、何段かの階段を上がれた気がします。(まだまだ先は気が遠くなるほど続いていますが)

新カテゴリー「北原照久ミュージアム」、飛び飛びでコツコツ続けますので、お付き合いくださいませ。

クロガネモチ・モッコク( 小枝邸 8)

小枝さんちにもともと植わっていた木です。

モッコク。ひと昔前の「庭木の王様」です。そのまた前、ふた昔前はマツが王様でした。
庭木にはけっこう流行り廃りがあって、5年経つと人気ランキングはガラリと変わるのです。でも、そういうのに関係なく、モッコクは気品があって、賢者のように庭に落着きと風格を醸し出してくれる素敵な木です。

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次はクロガネモチです。前々回のシリーズでもご紹介しましたが、クロガネモチは語呂合わせで「苦労金持ち」、苦労して頑張ればお金持ちになれるという、縁起のいい木です。

 

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クロガネモチというと忘れられないのが、2006年の暮れに施工させていただいた田辺さんちのクロガネモチです。これ!

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いい感じでしょう!この木が庭の中心にあって、奥様はこの木と木にまつわるエピソード、その木が目撃して来た家族の幸せな歴史、思い出が大事で、息子さんとこに引っ越して同居するという話も「この木を持っていけないから・・・」と拒んで、毎日このクロガネモチを眺めながら暮らしているとのことでした。
幸せなことだなあって思います。奥様も、そして木も。

今日のひとこと

ラジオで仕入れた谷村新司さんの言葉です。

「怒って」背負って
「泣いて」捨てて
「笑って」もらう


怒ると嫌なことや辛いことを背負っちゃうよ。
泣くと悲しみを捨てられる。
そして、笑うと楽しいことが次々やって来て、幸せをもらえます。
谷村でした。

だそうです。正解ですよね。今日もちょっと背負ちゃったなあ・・・、いけませんねえ。反省して、明日は背負わずに、軽やかに過ごします。

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こういう顔して。

本日は超多忙につき、これにて。

伝説のラジオ番組

「音楽熱中倶楽部」というNHKのラジオ番組が今日で最終回でした。北原照久さんと弘兼憲史さんが交代で担当する音楽番組で、日曜の夕暮れ時の、ぼくの密かな楽しみだったんですけど・・・。いやあ残念だなあ。
素晴らしい番組でしたよ。「音楽っていいなあ。人生っていいもんだなあ」と、毎回しみじみそういう気持になれて、グッと来る選曲とその曲にまつわるエピソードで、何度も泣かされました。(ほんとに泣かされるので、放送はいつもひとりでクルマの中で聴いていました)

放送は、新潟の実家で母も聴いていて(我が母は北原照久さんのファンなのです)、はるか遠くで暮らす母親と、同じ時間に同じ音楽を聴き、北原さんの熱いトークに共感したり感動したりできたことも、とても楽しくいい想い出になりました。あんまりないことですよね、親と同じことに夢中になる瞬間なんて。
前々回は、北原さんがぼくのリクエストと手紙を採用してくださって、それを聞いていた母からすぐに電話が入って「よかったねえ!おまえ、なかなかいい文章書くねえ!北原さんによーくお礼を言っとくんだよ」と、とてもよろこんでくれました。

番組終了の告知後、NHKに全国からそれを惜しむ声が届いたそうです。そりゃあそうだろうなあと思いました。なかなかありませんよ、あんなに聴く人の気持を熱くさせたりしみじみさせたりする番組は。ほんとに、番組終了は残念なできごとでした。
その残念さは、番組への感謝でもあります。番組のホームページにメールを入れようと思います。

番組の制作者、関係者の皆さん、北原照久さん、弘兼憲史さん、素晴らしい時間をありがとうございました。「音楽熱中倶楽部」は伝説の名番組として語り継がれると思いますけど、ファンとしては、伝説のままではなく「復活の日」を熱望しています。

この番組もしかり、北原照久さんの仕事ぶりに触れるたび「いい仕事してるなあ!」と感心し、感化されます。ぼくもぼくの仕事で、たくさんの人たちによろこんでもらえるようになりたいなあと、そういう意欲が満ちてきます。

家と庭で家庭円満

小枝さんちの写真整理が間に合わないので、今日は違う話題でいきます。

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新婚さん、子育て真っ最中、子離れ親離れの時期、病気と闘っている人、そろそろ定年退職、お孫さんがかわいくてしかたない・・・。毎日いろんな人たちとの 出会いがあって、いつも庭の話はそっちのけで家族の物語に聞き入ってしまいます。それぞれの人が、家族が、それぞれの状況下で前向きに暮らしている感じが 伝わって来て、「がんばってくださいね」と願うこともしばしばです。

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庭の話ってのは、いつのまにか家族の話になるんですよね。

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ひとつ、ハッキリしていることは、庭のことをあれこれとイメージしたり楽しんでいる人は幸せだということです。どんな状況であっても「いい庭」があれば大 丈夫。いい庭は自然への入り口であり、人が集う場所であり、心身の疲れを癒してまっさらな自分に戻れる自己再生装置であり、いやほんとですよこれ。

「いい庭」があれば大丈夫!

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昨日ご来店くださった、1ヶ月の赤ちゃんを抱えていたおかあさんへ。

夜泣きとかしばらくは大変だと思いますけど、過ぎてしまえば楽しい記憶だけです。
お客様から教えていただいたことですけど、へその緒が切れても、満3歳まで赤ちゃんとお母さんはつながっている のだそうです。一心同体。だからリラックスして、そして毎日ワクワクしながら赤ちゃんとの暮らしを楽しんでくださいね。そうすれば赤ちゃんもリラクッスして、ワクワクしながら成長してくれるはずですから。

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ご主人へ。

新居をイマジネーションいっぱいで組み立ててください。楽しみですね。
VANの石津謙介さんの言葉です。
家は大事だよ!家は人を育てるからね!
そして、家と庭で「家庭」です。いい家、いい庭、いい家族で、家庭円満を実現しましょう!

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てなわけで、さっ、はりきって仕事します。
今日はどんな出会いがあるか、楽しみ楽しみ!

もう一度。「いい庭」があれば大丈夫!家と庭で「家庭」です


「夜の庭」が実現すれば・・・( 小枝邸7)

今日はライティングです。

今回はマリンライトを3灯取付けました。
ウッドデッキのコーナーパーゴラに1灯ぶら下げて、

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テラスのパネルの柱に2灯。

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この、たった3灯のライトで、夜はこうなります!

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いい感じでしょう!

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世の中の現状では、「夜の庭」なんて考えたこともない、というお宅が大半なんですね。

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打ち合わせなどで夜の住宅地を歩くたびに、そのことが残念で残念で。たった3灯の明りで、このように、夜も庭を眺めたり過ごしたりできるようになるのになあ。
一年中(冬でも)、夜の庭は最高に気持ちの良い場所です。特に夏の夜は、心地よい夜風が暑かったいち日の疲れをきれいさっぱりと除消し去ってくれますし、バーベキューしていても、辺りが暗くなってきてからが本番ですよね。食べて飲んで、澄んだ夜の空気に包まれると、気持がピュアになるのかなあ、話が尽きなくなるのです。ベーベキューテラスをつくったお客様から、よく「こないだも盛り上がっちゃって、日付が変わるまで庭でおしゃべりしてたのよ」というような楽しい報告が入ります。
昼の庭とはまた違う楽しさを味わえる夜の庭、庭を持っているすべての人にイメージし、体感してもらいたいことです。「夜の庭」が実現すれば、休日のバーベキューだけじゃなくて、平日の夜も庭のある生活を楽しめるようになります。

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日本中の家で、普通に、「今日の夕飯は外だよ」「わーい、やったー!」という感じになったら、日本のGNH(国民総幸福量)はグッとアップすると思うんですけどねえ。


GNH(Gross National Happiness)は、1976年の国際会議で、当時21歳の若きブータン国王ワンチョクが
「国にとって大切なのはGNP(Gloss National Product、国民総生産)ではなく、GNH(Gloss National Happiness、国民総幸福量)なのだ。ペットボトルの水がよく売れる国はGNPは上がるが、自然破壊がなく、川の水が飲める国はGNHが高い。塾で疲れた子供たちより、自然の中で遊べる子ども達の方が幸福度が高い。GNHはブータンの最終的な目標である」
と語って提唱したブータン国運営の指針です。

立派な国王じゃありませんか。ぼくはこの青年国王に拍手喝采したいですね。ワンチョクさん、あんたはえらい!(まあ国王なんで、最高にえらいんですけどね)

このGNHを数値化するための方法とのひとつとしてあるHPI(幸福度指数)のランキングのベスト3は、
1位 コスタリカ
2位 ドミニカ
3位 ジャマイカ
です。わが国はというと、なんと75位。これじゃあ、もしオリンピックだったらさっさと予選落ちですよね。GNP(国内総生産)はアメリカ合衆国に次いで世界第2位、銅メダルなのに・・・。

日本国はともかく、自分ちのGNHは世界レベルまで上げたいですよね。ランキングを見てもわかりますけど、お金の問題じゃないんですしね。まずは庭に3つの電球をぶら下げることから始めてみてはいかがでしょうか。「夜の庭」、家族の幸福度指数アップのために、ほんとにいいと思いますよ。


ウッドデッッキの改修( 小枝邸 6)

リビング前につくったテラスに続いて、今日はウッドデッキです。

もともとあったウッドデッキを「居心地のいい場所」にするためにやったことは、

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部屋からいつ出ても座ったり寝っ転がって昼寝ができるベンチをつくって、

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三角形のコーナーパーゴラと照明器具を設置して、

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そのパーゴラの柱に木製パネル(タカショーのe-ウッドパネル1型)を取付けて、

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デッキの外に木を植えた。、
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この4つです。

ただウッドデッキがあっても、そこを居場所として構成しなければそのデッキの価値は出ないものです。世の中にあふれている「使えないウッドデッキ」を見るたびに「もったいないなあ。あとひと押しなのに・・・」と思ってしまいます。
だから、ウッドデッキはウッドデッキ屋さんに頼んではいけません。たいがいのウッドデッキ屋さんはウッドデッッキそのもののことだけで頭がいっぱいですから。残念なことですけど、それが現実です。
目隠しや、立体構成や、夜も過ごせるようにライトを取付けるなど、「そこで人が過ごしてこそデッキに価値が生まれる」という考えのウッドデッキ屋さんがいたら、繁盛すると思うんですけどねえ。

まあね、そんなこと言っててもしかたないので、ぼくはそういうこと考えながらウッドデッキを提案し続けていきます。
で、そうやって改修したウッドデッキが完成して、ご覧のように、テラスとデッキ、ふたつの「過ごす場所」ができあがりました。

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いろんなタイプの庭、いろんな庭の使い方がある中で「ウッドデッキ」は迷うことなく「外の部屋」としてイメージしてみてください。ただの大きな木製ステージで終わらせてはもったいなのです。
ポイントは3つです。
  1. イス(ベンチ)・テーブルを設置する
  2. パーゴラ、パネル、樹木などで目隠しと立体構成をする
  3. 照明器具で夜も過ごせるようにする
この3つのポイントで、あまり使わないままだったウッドデッキが、いつそこに出ても、座れて、本を読んだり、お茶や食事を楽しめる「外の部屋」になりました。
洗濯物たたむんでも「外でやろうかなあ」というくらいリビングの一部になって、はじめてウッドデッキはその価値が出るのです。


天気が三寒四温モードに入ってきましたね。もうすぐ春です。
さっ、今日もいち日一生懸命がんばりますよー!設計設計また設計!
庭のことを考えるために(ロマンチストで凝り性な魚座のA型ですから)相当量の気合いと思考エネルギーを使いますが、その気合いも思考も尽きることなく湧き出て来ます。それは、設計の向こうに、設計した数だけのお客様の笑顔が待っているからなんですよね。ありがたいことです。
感謝の気持をエナジーに変換して、設計設計また設計!

設計者はシナリオライター( 小枝邸 5)

小枝さんちのテラスを解説します。

やったことは大きく2つ。まずテラス全体を庭の地面よりも高くしたこと。これで部屋からスッと出られます。

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もうひとつは、木製パネルで囲ったことです。
タカシューのe-ウッドパネル11型という製品で、強く目隠しする必要はないけど「場を構成したい」ときにとても便利なものです。穴の大きさが15センチ、植物をからめるのにも適しています。

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ね、これがあると居心地よくなるでしょ!

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テラスの外からはこういう感じです。
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このテラスで茶話会をしていたとします。そこに集ったメンバーの顔やお茶菓子は確認できないけど「何だか楽しそう」という雰囲気はパネル越しに外に溢れ出す、それくらいの仕切りになっています。

庭を構成する時に、こういうパネル、樹木、トレリスなどで、立体的に場を仕切ることをよくやります。
その仕切りの高さや素材や色や透け具合で、2つのゾーン(内側と外側)の関係性が調整できるんですよ。ぼくとしてはこういうことも設計をしていて楽しい部分で、場を仕切って、それぞれの関係性をイメージしながらパーテーションを考えてゆく。その時点で各ゾーンに登場人物を設定しますので、そうなると、庭の設計はドラマのシナリオライターのような領域に入ってゆくのです。
「人がいてこそ庭」ですから、人と人とのつながりと距離感、間合いをどうイメージするのかによって、その庭の居心地や楽しさは変わってきます。
パーテションの設定は、家族間、家族と友人、家族とご近所、家族と社会との間合いの設定なのです。


ぼくは妻との間合いを剣の達人のように図っています(昔ちょっとやってて、剣道初段です)。ジリジリと詰めていっては、パッと遠のく。時に新婚さんのようにベッタリになっていても、相手の懐にキラッと光る刃が見えた途端に、笑顔のままで(タラーッと冷や汗を流しつつ)静かに後ずさるとか・・・。

夫婦道は剣道と同じですね。上級者の試合は勝敗以前に「美しい!」のです。
さっ、今日も今日とて剣術修行に励みましょう!鍛錬鍛錬!

おっ、今日はひな祭りですね。わが家のふたりの姫にケーキを買って帰りますかね。

ジンチョウゲが香る日

津波が来て、バンクーバーオリンピックが終わって、気がつけば3月。春休みが近づいた息子が「おとうさん、新潟はまだ雪残ってるかな?(スキーに行きたいのです)」と聞くので魚沼の実家に電話したところ「今年は春休みでも十分滑れるよ。大雪でえらい年だったよ」とのこと。そうですよねえ、今年の冬は暖冬の予想が外れて、雪国では連日除雪作業に追われていたんですよね。

そんなふるさとの様子を思いながら、今年もやって来ました「ジンチョウゲが香る日」。毎年楽しみな、春の幕開けです。4年前の春にこのブログに描いた文章を引っ張り出します。


「ジンチョウゲが香る日」

最近は設計と打合わせに追われる日々ですが、5年前までの東京時代は施工をほとんど自分でやっていました。もともと新潟での土木の現場経験が長かったの で作業は全然苦にならない、というかかなり楽しく、毎日夢中で木を植えブロックを積んでいました。自分で設計した現場を自らこつこつとつくり上げていく、 お代をいただくのが申し訳ないほど充実した時間です。
とは言うものの楽な作業ではなく、冬は水が冷たくて手が痛くなるし、夏は一日で2~3キロも体重が減 るほど汗をかきます。そんなきつい現場作業も気候がいい春と秋の一時期は快適そのものです。
特に春は木々の芽吹きや花咲き乱れる様子が生命力にあふれてい る感じがして、そんな中での作業はとっても気持がいいのです。そして、毎年そんな至福の季節の到来を知られてくれるのがジンチョウゲの香りです。“ジン チョウゲが香る日”、冬から春へと何度も三寒四温をくり返し、ある日突然、町中のジンチョウゲが一斉に香り出す“その日”がおとずれます。

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ジンチョウゲの香りで思い出す、新潟でお世話になった親方の言葉。
「今年も咲いたなあ、一年中こんなだといいんだドモそうはいかねえからなあ。ダドモま あアッチェー日やサブイ日があるスケこれも咲くガンだいなあ
ジンチョウゲが香るイップク時のはなしです。いつもそうとう厳しく、おっかない親方が、しみじみとこんなホンワカしたことを言ったのがおかしかったせいか、シーンとしてハッキリと記憶されています。鬼のような親方までもホンワカさせるジンチョウゲ、四季を知る日本人だからこそ感じる魅力なのかもしれません。

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ジンチョウゲが香って、追っかけるようにコブシが咲き、モモが咲き、ユキヤナギが咲き、モクレン、そしてサクラ。港南台は春爛漫をむかえます。


これを書いてから、4年かあ・・・。ずっと、ひたすら、設計してたなあ・・・。
まあそれは置いといて、今年も「ジンチョウゲが香る日」がやってきました。港南台では津波の日がそうで、雨上がりの街のいたるところにあのウキウキする香りが漂っていました。

ふだんは地味で全く主張をしないジンチョウゲが、開花直後だけは人の気持をグッと引き寄せます。人の気を惹くのが目的じゃなくて、虫を集めるために咲いてるわけですけどね。
ジンチョウゲのように香りが強くて白い花は夕暮れから夜にかけて虫を呼ぶんですよ。薄暗くても目立つ白い色と、はるか遠くまで届く強い香りで、日中は鳥に狙われるので動かずに、鳥目の鳥が苦手な闇に乗じて、蜜を探しに来る昆虫を当てにして咲いているのです。
いつももの静かなのに、年に一度、やるときはやる!みたいなジンチョウゲ、庭の隅っこにひと株植えておきたい植物です。


今日はこれで。春の嵐のように設計依頼が入って来てるので(ありがたいことです)仕事に没頭します。小枝さんちの解説は明日からということで。

一瞬で、パッと。( 小枝邸 4)

ビフォー・アフターです。

Before 1

ビフォー1

After 1

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一瞬で、パッと完成するビフォー・アフターは楽しい!

Before 2

ビフォー2

After 2

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芝生の庭がパッと、

Before 3

ビフォー3

After 3

アフター3


居心地のいい「集う庭」に変わります。

Before 4

ビフォー4

After 4

アフター4


既存のウッでデッキも、

Before 5

ビフォー5

After 5

アフター5

パッと、イキイキとした場所になったでしょ!う〜ん、エクセレント!(と、いつもの自画自賛)

明日から各部を解説していきます。


昨日の津波はたいした被害が出なくてよかったですね。最初の警報では3メートルの津波が来るということで、ちょっとビビりました。太平洋のパワーを蓄えた波が3メートルの高さで・・・、「こっりゃあただ事ではないぞ!」と妻に言うと「まあまあ落ち着いて、じたばたしたってしょうがないでしょ」と、テレビの津波情報を横目で見ながら、まったくふだん通りに仕事していました。
ぼくは「佐島の北原さんちは大丈夫か。海沿いのお客様の家はどうなるんだろうか。みんなちゃんと避難できてるんだろうか。あと3時間しか時間がない。エーット、今できることは・・・」とソワソワしながらあちこち電話をかけまくっていました。
そんなぼくに、バッカじゃなかろかみたいな顔で「いいから落ち着いて、大丈夫だから。いそがしいんだから、ちゃんと仕事してちょうだい」と妻。

強き者 汝の名は女

子供生んでる人ってのは腹が据わってますよねえ。

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