さあ、今日から新シリーズです。
敷地の中でどう建物が配置されるかは千差万別です。建築屋さんも極力リビングの外に庭スペースを、という配慮をしますが、様々な事情で、リビングから離れた位置に庭スペースというか「どう使っていいのかわからない」場所ができてしまうこともあります。急傾斜地や緩やかな丘が多い横浜の住宅地ではよくあることで、大概は斜面です。
今回の内山さんちは、裏手がそういう場所です。
敷地の中でどう建物が配置されるかは千差万別です。建築屋さんも極力リビングの外に庭スペースを、という配慮をしますが、様々な事情で、リビングから離れた位置に庭スペースというか「どう使っていいのかわからない」場所ができてしまうこともあります。急傾斜地や緩やかな丘が多い横浜の住宅地ではよくあることで、大概は斜面です。
今回の内山さんちは、裏手がそういう場所です。
芝生と草花で楽しんでいらっしゃいますが、もっと楽しむには・・・という気になりますよね、宅地をこの傾斜地込みで買われたわけですから。
楽しみ方はいろいろ考えられます。果樹園、バラ園、畑、思い切ってウッドデッキ、造成して平らにすれば離れのようなBBQテラスもつくれます。
でもそれ以前に、この裏手へのアクセスが良くなくて。「どう扱っていいかわからない」この場所をどう改善するかよりも、その場所に行きやすくすることが先決だと判断しました。裏手へのアクセスが先。リビングの外はこうなっていました。
楽しみ方はいろいろ考えられます。果樹園、バラ園、畑、思い切ってウッドデッキ、造成して平らにすれば離れのようなBBQテラスもつくれます。
でもそれ以前に、この裏手へのアクセスが良くなくて。「どう扱っていいかわからない」この場所をどう改善するかよりも、その場所に行きやすくすることが先決だと判断しました。裏手へのアクセスが先。リビングの外はこうなっていました。
そこから家の脇を通ってアーチをくぐると、裏手の斜面への階段です。
遠いですよね。遠いというのは距離ではなくて、生活空間(リビング)と裏手が隔絶されているという意味での遠さです。ぼくにはそう感じられました。
裏の斜面をもっと楽しくするためには、まずはリビングを外に広げること。それは同時に、暮らしが外に広がるということです。暮らしが屋外に広がれば自ずと裏への意識も高まるし、行きやすくもなります。
というようなことを考えながらご提案したのが次の2プランです。
裏の斜面をもっと楽しくするためには、まずはリビングを外に広げること。それは同時に、暮らしが外に広がるということです。暮らしが屋外に広がれば自ずと裏への意識も高まるし、行きやすくもなります。
というようなことを考えながらご提案したのが次の2プランです。
Plan A
Plan B
リビングの外は、Aは縁側とテラスで、Bはウッドデッキです。
この2プランを元に検討していただいてできあがったリビング外のプランを明日ご覧いただきます。
リビングから離れているために、どう扱っていいかわからなくて休遊地になっているスペースがある場合、その場所自体をどうイメージするかということ以前に、そこに至る通路の整備や、部屋から外に出やすくすること。さらに、もっと手近な場所(リビングの外など)を楽しめる場所にすることで、たいがいその「困った場所」も楽しい展開になるものです。
けっこう多いんですよこの方法で解決すること。最近お客様と、立て続けに3回このお話をしました。
何かの問題を解決したい場合に、そこに至る手前に立ち返って眺めると、問題の原点、本質が見えてくる。「陸から海を見るのと海から陸を見るのとでは、まったく違った世界が見える」ということです。その問題に巻き込まれた状態で思い悩むよりも、ちょっと引いて考えれば、案外簡単に解決するのです。
わかってるんですけどねえ、ただ・・・そこに感情が入るとねえ、引いて考えることができない。感情抜きで、理屈通りにできれば人の悩みはゼロになるんですけどね。
人生はアップで見ると悲劇だが、ロングショットだとコメディーだ。
という言葉もあります。
まあ、ひとつのテクニックとして、軽やかなバックステップも身につけたいですね。所ジョージさんや高田純次さんのようなパッと引いて客観視できる技。
この2プランを元に検討していただいてできあがったリビング外のプランを明日ご覧いただきます。
リビングから離れているために、どう扱っていいかわからなくて休遊地になっているスペースがある場合、その場所自体をどうイメージするかということ以前に、そこに至る通路の整備や、部屋から外に出やすくすること。さらに、もっと手近な場所(リビングの外など)を楽しめる場所にすることで、たいがいその「困った場所」も楽しい展開になるものです。
けっこう多いんですよこの方法で解決すること。最近お客様と、立て続けに3回このお話をしました。
何かの問題を解決したい場合に、そこに至る手前に立ち返って眺めると、問題の原点、本質が見えてくる。「陸から海を見るのと海から陸を見るのとでは、まったく違った世界が見える」ということです。その問題に巻き込まれた状態で思い悩むよりも、ちょっと引いて考えれば、案外簡単に解決するのです。
わかってるんですけどねえ、ただ・・・そこに感情が入るとねえ、引いて考えることができない。感情抜きで、理屈通りにできれば人の悩みはゼロになるんですけどね。
人生はアップで見ると悲劇だが、ロングショットだとコメディーだ。
という言葉もあります。
まあ、ひとつのテクニックとして、軽やかなバックステップも身につけたいですね。所ジョージさんや高田純次さんのようなパッと引いて客観視できる技。