最近の楽しみが夕食後に庭に出て、蚊取り線香焚いて、小さく音楽流して、夜景と夜風を感じながら仕事することです。仕事といっても設計ではなくて、ノートパソコンでやれる雑事の整理とか、インターネットてチェックしておきたいことを検索したり、本を読んだりしています。
昼間の緊張した脳細胞が溶けていく感じで、だいたい10時を過ぎる頃にはウトウト眠くなってきます。
心地いいって、このことですよ。夜の庭は、昼間とは全く別世界です。
栗原さんちの締めくくりは「夜の庭」です。
夕暮れから順を追って、4日間、辺りが暗くなるほどに輝きを増す庭をご覧いただきます。
ライトの電源に取り付けてある明るさセンサーが作動して、パッとスイッチが入りました。
ちょっとしたことなんです。普通だと思っていることに変化を与えると、思いもよらなかった世界に身を置くことができるようになるのです。
魚のはらわたやキャベツの芯、大根の皮をコンポストを使って堆肥にする。その自家製堆肥で育てた花や野菜の見事なことったらもう、市販の肥料とはハッキリと違う、とても力強い花であり、野菜になります。そうやって楽しんでいる庭は、一歩入っただけでわかります。土がフッカフカで、植物はイキイキとし、何ともいえないいい土の香りがします。そして奥様は、必ず日に焼けた素敵な笑顔。土が元気だと人も元気になるのです。
普通に捨てていた生ゴミを堆肥にすると、あなたは元気を手に入れられる。いいでしょこれ。
もうひとつ、普通のこと。新築の場合、駐車場は土間コンクリートで仕上げるのがごく普通のことです。でも、ちょっと考え方を変えれば砂利でもいいんですよ。砂利の駐車場だったら後々ツルハシで掘り起こして木を植えることもできますし、施工コストが半分で済みます。
という話をすると、たいがい「砂利ですかあ・・・」と。でも考えてみてください、軽井沢の別荘地の駐車場はほとんど砂利です。何の不便もありませんし、安っぽい感じもありません。それどころか、木を避けながら木陰にクルマを停めるなんて、ねえ、ゴージャスでしょ。
普通と思っていることの中に、実はハードルが隠されている。たまにはそんな斜めの思考も楽しいものです。
まあ、それはさておき、「夜の庭」を楽しむってこと、庭をお持ちのすべての人にイメージしていただきたんだよなあ。
暑い寒いと文句を言うな 暑い夏には寒い冬に感謝しろ
がばいばあちゃんの言葉です。でも、・・・暑い。
極力クーラー使わずにがんばってます。
夕方以降は、庭の方が涼しいですよ。蚊取り線香大活躍です。