2012年03月

円海山〜北鎌倉/兆ーきざしーの会展

今日は春の嵐ですね。

気付いていますか、コブシの花が咲きました。昨日の温かい風と今日の雨で、横浜中のコブシとモクレンが咲きました。



円海山のコブシ
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コブシが咲くと、それを追っかけるようにソメイヨシノが咲きます。そして一週間後が満開になります。



ソメイヨシノ
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魚沼で、小学生の頃に大人から教えられたこの開花のタイミングは、コブシとサクラが相談し合っているように、それが昔からの打合せ通りなんだというように、横浜でも変わることなくピッタリと当てはまっています。

この暴風雨が過ぎれば、明日は一転、ポッカポカのおだやかな晴天になるようなので、春の休日、円海山に散策に行ってはいかがでしょうか。きっと全身で春の息吹を感じられるはずです。



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森全体が地中から水分を吸い上げている、その音まで聞こえそうなほど、植物が息づいています。



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この時期の山のパワーは、フレッシュな生命力のシャワーを浴びているようです。
 


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ほんと、いいですよー!港南台から円海山に入って、鎌倉霊園の脇を通って、天園の峠の茶屋でひと休みして、右にコースをとると、そこから40分で北鎌倉の建長寺の裏手に出ます。2時間30分、ゆっくりめで3時間、ずーっと自然の中を歩くコースです。

北鎌倉に着いたら、おすすめのイベントがあります。



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このブログでおなじみの和泉さんとそのお仲間たちが開催している「兆ーきざしーの会展」。

場所は北鎌倉駅からすぐの「北鎌倉古民家ミュージアム」です。
 
 住所:鎌倉市山ノ内392−1
TEL:0467-25-5641

 
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 ご夫婦で、お子さんつれて、円海山から北鎌倉まで「春のシャワー」を浴びながら歩く(小学生なら十分に歩けます)。そして古民がミュージアムに行って、ついでに春のお寺を散策して。最高の休日になると思います。

そうそう、北鎌倉のお寺さんには、今が見頃の珍しい梅が咲いています。



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ロウバイです。花が蝋細工のようなのでそう呼ばれています。



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たしかむかし、円覚寺で見たような記憶がありますので、探してみてください。
建長寺前の「鉢の木」で正統的な精進料理を味わうのもいいですよね。春には春の味を調理して出してくれますよ。
 
この円海山から鎌倉に至るコース、まだ行ったことのない方は、カメラとお弁当持って、ぜひ。「こんなに身近にこれほど濃い自然があるのか」と、おどろくこと間違いなしです。

北鎌倉からは電車で港南台まで帰ってくるのがおすすめです。さすがに往復はキツいと思いますので。

明日は、本格的に春がスタートする日です。横浜・湘南・鎌倉が、花いっぱいになる季節がやってきましたね。

オッ、風が止んで空が明るくなってきました。いいぞいいぞ!
一気に花いっぱいになるこの季節、気持ちがググッと上向きます。






 

坂村真民の足あと( 曽我井邸 13)

曽我井さんちを再開します。

草花と小物をご覧いただきながら、ちょっといつもと趣向を変えて、詩人、坂村真民のことを書きます。



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〈 ウィキペディアから抜粋 〉

坂村真民(さかむら しんみん、1909年1月6日 - 2006年12月11日)は日本の仏教詩人熊本県荒尾市出身。本名(たかし)。

一遍の生き方に共感し、癒しの詩人と言われる。熊本県立玉名中学校を経て、神宮皇學館卒業。愛媛県砥部町に「たんぽぽ堂」と称する居を構え、毎朝1時に起床、近くの重信川で未明の中祈りをささげるのが日課であった。は解りやすい物が多く、小学生から財界人にまで愛された。特に「念ずれば花ひらく」は多くの人に共感を呼び、その詩碑は全国、さらに外国にまで建てられている。森信三が早くからその才覚を見抜き後世まで残る逸材と評した。


6年前に97歳で天寿を全うしたこの詩人を、船井グループ総帥の船井幸雄さんは、「命あるものへの惜しみない愛と感謝、そして優しい激励が、現代の社会に疲れた人たちの、救いとともに希望となっている」と賞賛し、日本を代表する「徳の人」のひとりとしてあげているそうです。



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ぼくがこの人のことを知ったのは、北原照久さんから教わった「本気」という詩からでした。



「 本気 」

本気になると世界が変わってくる

自分が変わってくる

変わって来なかったら まだ本気になっていない証拠だ


本気な恋 本気な仕事

ああ 人間一度はこいつを掴まんことには 



真っすぐに核心を突いてくる、いきなりツボを押されたような、すてきな衝撃を受けました。
ぼくは心地よく打ちのめされ、「ああ、この詩を持ち歩けば、それだけでぼくの人生には、いつも進むべき道が照らされる」と、そう思ったことをおぼえています。自分の中の最も純なツボへのストレートパンチでした。3年前の話です。
ぼくはすぐに手帳に書き写し、翌年の手帳には表紙に書き、その翌年もまたそうしました。
一編の詩に全身を揺さぶられるってありますよね。
この「本気」は、それを教えてくれたのが北原照久さんだったということもあり、一発でノックアウト状態。「本気の人」に「本気」を教えていただいたわけですから、響き方が違います。
実際手帳にこれを書いていたことで、ぼく自身どれだけ「本気」になれたことか。
「本気」という言葉が「本気」を意識させて「本気」へと向かわせる。数行の言葉に人生が導かれることの有り難さ、心地よさ。
それを思うと、北原さんにいくら感謝してもし足りない、という気持ちです。



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北原さんには、もうひとつ、坂村真民の言葉をいただきました。「念ずれば花ひらく」です。
女優の五大路子さんがこの言葉が大好きだと聞き、五大さんの著書にサインとともにこれを書いていただいて、母に贈ったことがありました。
母はそれを、とても喜んでくれました。
「念ずれば花ひらく」は、設計データを入れているUSBメモリーに貼付けてあって、設計時には必ず目にとまるようにしています。



「 念ずれば花ひらく 」

念ずれば 花ひらく

 苦しいとき

母がいつも口にしていた この言葉を

わたしもいつのころからか

となえるようになった

そうしてそのたび

わたしの花がふしぎと

ひとつひとつ

ひらいていった



直感的に、このふたつの詩をそばに置いておくことで、きっとぼくは、一生を有意義なものにしていけるという気がしました。



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「本気」を知ってから2年が過ぎたある日、書店でいつもの「本の大人買い」をしているときに、無数にある棚の一部が光りました。時々起こるこの現象、あなたも経験があるのではないでしょうか「本が呼んでいる現象」。
そこには坂村真民の詩集が数冊並んでいました。

読んでビックリ。坂村真民という人は、ぼくが庭を通じて感じていること、考えていることの先を歩いた人でした。それもぼくの残り時間でたどり着けるかどうかもわからないほど、遥か遠くまで。



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ぼくは庭を設計しながら、そこを未知の世界として、けっこう孤独に、手探りで未開のジャングルに分け入るような心境で歩いていたんですね。周囲に人影はなく、踏み入る先には人か通った痕跡もない。誰もいませんでしたから、そんなところをさまよっている人は。
だから真民先生の本に出会ったことが凄くうれしかった。それはぼくの行く先に、足跡を見つけたようなものでした。「なんだ、この道を歩いた人がいたんだ!」と。ぼくはホッとしました。

いくつか、ぼくにそう思わせてくれた詩を並べます。



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花は一瞬にして咲くのではない。

大地から芽が出て葉をつくり、

葉を茂らせ、成長して、

つぼみをつくり花を咲かせ、

実をつくっていく。


花は一瞬にして咲くのではない。

花は一筋に咲くのだ。



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「 木 」

花を咲かせる一本の木 それがわたし

自分を知りたいなら

一本の木を じっと見つめてください

木はあなたに どう生きたらいいかを

考えてくれるでしょう



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「 声 」

人間バタバタして過ごしていると

何の声もきこえなくなる

風の声

石の声

木の声

川の声

大地の声

地球の声

星星の声

みんな声を出して

呼びかけているのに

何の声も耳に届かず

ただカサカサと生きている

そういう

淋しさ

虚しさを

ふと感じませんか



いいんだなあ、こういう人。いたんだなあ、こういう人が。うれしい出会いでした。
弱っているときには強く響いて、元気なときには優しく響いて、そして常に、ぶれることなく行き先を指し示している、そういう人です。



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曽我井さんちの写真をご覧いただきながら、しばらく、坂村真民の世界を並べてみようと思います。 



 




「幸せへの扉」やその他が続いて、今日は久しぶりの「曽我井邸」でした。
ルーティンの庭の紹介以外に、書きたいことが噴出することがあります。それは予兆なしに突然やってきます。
庭紹介の写真撮影が追いつかずに、苦し紛れに他の話題を書こうとするときには(そういうこともあるのです)なかなか書けなくて、ますます苦しさが増すのに、この「書きたいモード」に入ると、もう庭の紹介もしたいし、「幸せへの扉」も書きたいし、その他の話題も書きたいし、それどころか新しいカテゴリーを増やしたくなったりして、自分で収拾がつかなくなります。

今その「書きたいモード」の真っ最中。「どんだけ書きたいことがあるんだよ」と、自分に突っ込みたくなるほど、頭の中にネタが湧いています。
例えば「学者が教える長生きのコツ」とか、「お客様から仕入れた名言・格言」とか。紹介したい本もたくさんあるし、庭のことでは「8つのポイント」のポイントが20くらいまで増えていて、それをどう整理してリライトしようかとか、あちこちの、春の花咲き乱れる庭も撮影してご覧いただきたいし、他にも撮影に行きたい庭だらけだし・・・。

でもまあ、これは調子がいい証拠なのです。気持ちが活性化していて体調もいいときに、この「書きたいモード」になります。だから設計もペースダウンすることなく、気合い十分で進んでいます。

いち日が3倍の72時間あったらいいんですけどねえ。そうすれば、どれもこれも、思う存分楽しめますからね。・・・まあそれは無理なので、残された方法はただひとつ、「3倍速で動く」しかありませんね。
「そんなの無理に決まっているよ」って思うでしょ。でも大丈夫、できると思えばできるのです。というか、もともとのスピードが遅いので、簡単に加速できるのです。
何をやるのにもノンビリな方なものですから、もしかしたら、3倍速にして、ようやく世間並みのスピードかもしれません。

とにかく、さっ、アクセル踏み込みます。





うごめく・すごい

「春が蠢き出しました」を書きながら、「うごめく」に引っかかりました。

くって漢字、春の下に虫が2匹って書くんですよね。その字を見ているだけで、地面で虫が蠢いているようで、足の裏がむず痒くなってきます。
ウゴメクということを春と虫で書き表した人は、ナチュラリストですね。そして蠢くという漢字が使われ続けてきたということは、人はずっと、蠢き出す昆虫や、地面から吹き出すフキノトウやツクシから春を感じ、春の蠢きにときめいていたんだなあということがわかります。
漢字って面白いですね。

面白い漢字と言えば、書道家の武田双雲さんが最高に面白い漢字のことを話していました。それはい、という字のことです。
二すいに妻で凄い。二すいは冷たいという意味があるので、冷たい妻と書いて凄い。
昔、男たちが戦や狩りに出かけて、命がけでスゴイ相手と戦って、そして家に帰り着いたら、そこに冷たい妻がいた。・・・戦の相手よりも、猛獣よりも、機嫌が悪い妻の方がスゴイ! と感じたのに違いない、というのです。だから凄いという字になったと。

う〜ん、確かに。




春が蠢き出しました

朝の庭、日増しに春が濃くなることを感じます。
何といっても、凄い勢いで吹き出し始めたバラの新芽。この生命力には、バラの意志みたいなものを感じます。



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バラが美しいのは、一生懸命に咲いているから。

冬の間には正直ピンとこなかったこの言葉が、今の時期はそのままストレートに響いて、「一生懸命に仕事しなきゃなあ」と、スッと背筋が伸びる思いがしました。



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風邪ウィルスよりも、元気や笑顔の感染力は強い。

バラからの元気ウィルスは、無限にある花の中でもとびきり強烈な感染力です。花自体の色や形や香りというより、この強い感染力が、人をバラに夢中にさせるのかもしれません。

元気と笑顔は、植物からも感染するのです。



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旺盛に芽吹く新芽を眺めながら、誰でも無意識にイメージしているのが1〜2ヶ月後に美しく咲く花の姿です。

見る人に、美しい未来をイメージさせる。これが草花のもつ隠された威力。

毎日庭に出る人は、毎日花咲く未来をイメージするわけですから、どう考えてもその美しい未来はやってきます。



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念ずれば花ひらく。



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念ずる、というと、ちょっと情念っぽい、重たい感じになりますけど、「毎日ウキウキと、花咲く日を思い描くこと」、そう解釈するといいですね。
念ずれば花ひらく。念じなければ、種を撒くことも、苗を植えることもないままですから、花が咲くはずもありません。たとえ植えたとしても、水をやったり肥料をやったりして念じ続けなければ、美しい花は咲きません。

庭に出ては花咲く日をイメージする人には、花いっぱいの未来がやってきます。

バラだけではなく、庭で、春が蠢き出したことを感じます。



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春と言えば、もうすぐ桜が咲きますね。
今年、突然脚光を浴びている桜があります。河津桜です。



カワズザクラ
カワズザクラ
 


おなじみのソメイヨシノよりも濃いピンク色で、早咲きです。



ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
 


なぜ今注目されているのかというと、それは、オープン間近のスカイツリーの下に街路樹として植わっているから。スカイツリーがテレビで取り上げられるたびに、ソメイヨシノよりも早く、今が満開のその桜が話題になっています。

数日前に浅草まで行く用事があったので、ついでに行って撮影してきました。これが今話題の河津桜越しに見上げるスカイツリーです。



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ほぼ完成した姿を、間近で見るのは初めてでした。634メートル、いやあでかい!クラクラします。



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この近所の人たちは、きっとこのスカイツリー効果で長生きになるに違いありません。毎日この塔を見上げることが、絶対に身体にいいのです。

人は空を見上げると、胸が開いて呼吸が深くなり、瞳が開いて視界が広くなる。細胞の中のいい遺伝子のスイッチが入ります。

スカイツリーの周辺には、その超近代的な姿とは対照的な、人情味あふれる業平の下町風景があります。
昭和を思わせるこの街の人たちが、かつて東京タワーがそうだったように、これからこの塔を希望のシンボルとして暮らしていくんだろうなあと。いやいやこの周辺の人だけじゃなく、うちの子どもたち、そして日本中がそんな気持ちになれるといいなあ。



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平成の東京タワー、東京スカイツリー。30年くらい経つと、周辺の河津桜は息をのむほどすばらしい桜並木になることでしょう。
30年・・・、今と変わらず元気で笑い皺だらけの顔になった妻と、幸せな家庭を築いた子ども夫婦と、孫と、もしかしたらひ孫も一緒に、その下を歩きたい。



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ぼくも空を見上げながら、そんな花咲く未来を思い描いてみました。
空を見上げる。念ずれば花ひらく。







昨夜の「ホンマでっか!?TV」、睡眠導入ホルモンであるメラトニンの分泌で弛緩し始めた頭でボーッと観ていたら、生物学者の澤口俊之先生からおどろくべき話が飛び出して、ぼくは眠気が吹き飛び、すぐにメモを取りました。
番組のテーマは「沖縄の長寿の秘密」。

野菜を作っている人は7年長生きします。それは作物を収穫する日のことをいつもイメージしているから。未来をイメージしながら生きている人は寿命が延びるんです。

でしょ、でしょ!やっぱりそうなんですよ。

花の数と幸せの量は比例する。人は種を撒くとき、苗を植えるときに、それが花咲く数ヶ月後の幸せなシーンをイメージするから。幸せな未来をイメージする人は、自然と幸せ方向へと歩を進めるのです。

同じことですよね。
幸せな未来を思い描きながら暮らすと、幸せになるばかりか7年寿命が延びる。となれば、迷うことはありませんよね。幸せに長生きしたい人は、花を植え、野菜を育てながら暮らしましょう。







 

テミヤンライブ vol.68

明日、68回目のテミヤンライブです。



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北原照久プロデュースのテミヤンのCD「日本を元気にした歌・昭和アンソロジー」が発売になりました。



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敗戦からの奇跡の復興、そのバックに流れていた名曲の数々を、テミヤンが歌い上げています。
聴いていると、どの曲からも、歌が持つ力と、時代が持っていた力があふれてきます。それは日本人の底力 。
ぼくはこれを聴きながら、思いはやはり東北へと向かいます。
瓦礫をどうするのか、新たな町づくりをどう考えるのか、原発をどうしていくのか。そういう課題に、このCDの曲が流れていた時代の、日本人が持っていた猛烈に熱い熱量を持って立ち向かっていただきたいと。いやいや、ぼくら自身が、熱い思いでそれを解決していかなければと、そんな気持になりました。熱、時代の熱、日本人の熱い気持ち。そう、「日本人」ということを強く感じる、すばらしい作品だと思います。

この悲しい思いは、きっと一生消えることはありません。だから、その上に、楽しい記憶をたくさん重ねていくことにしました。いつかきっと、悲しみを全部塗りつぶします。

被災地から聞こえてきた声です。小学生のお子さんを持つお母さんの言葉です。
「日本を元気にした歌」、人を元気にするって、そういうことなんですよね。がんばれがんばれって肩を叩くことも大事だけど、歌って踊って、楽しい時間を重ねてゆく、そのことも大事。
だから、音楽っていいですね。芸能って必要だなあ。
このCDを、昭和の日本人、焼け野原から頑張った、ぼくらの親たちを励まし元気にしたこの名曲たちを、東北に届けてほしいです。昭和の歌だからこその力があるはずですからね。
なにかいい方法ないですかね、「前を向くカレンダー」みたいに、こっちで一枚買うと東北に一枚届くとか、テミヤンが行って、ローカル局に出まくって歌いまくるとか。

あなたもぜひ聴いてみてください。テミヤンライブで購入できると思いますので(もちろんAmazonでも)。
日本人のあなたは、間違いなくグッときて、熱い気持ちがわき上がってきますよ。



では、「北原照久ミュージアム」。



今日は名古屋に講演会に行ってきました。
最近講演していて気付いたことです。
しゃべり始めて時間が経つにつれて、自分が元気になっていくのを感じます。大勢の人の前に立つことで、自分の中にパワーが生まれる、人からパワーをもらっているような感覚です。
「光合成」みたいなことだと思います、人と光合成。だから、講演会やライブに来てくれる大勢の人たちに感謝してます。



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子育てのコツ。
まず自分が幸せを感じること。親が幸せなら、子どもは幸せに育ちますよ。
子どものことでイライラしそうになったら、深呼吸して、笑顔になって、それから叱る。そしてほめる。「可愛いくば、五つ教えて三つ褒め、二つ叱ってよき人となせ。」二宮尊徳の言葉です。
あと、しゃがんで、子どもの目線になって話をすることも大事です。



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ディズニーランドで見つけたいい言葉です。

あなたの大きな夢を萎えさせるうような人間には近づくな。たいしたことのない人間ほど、他人の夢にケチをつけたがるものだ。
真に偉大な人間は、自分にも成功することができると思わせてくれる。

これは「トムソーヤーの冒険」を書いたマーク・トウェインの言葉。マーク・トウェインとウォルト・ディズニーは、きっとそういう関係だったんだね。



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テミヤンと仙台に行ってきました。
花火や祭りは自粛しないでやった方がいいね、みんな元気が出るから。元気を出すことが先決ですよ。
ぼくらもシーサイドバウンドや夜空の星をやったんだけど、みんな踊ってくれるんですよ。うれしかったなあ。
「鑑定団しか知らなかったけど、北原さんて、こんあに面白い人だったんですね」って言われました。もっと無口だと思われてたみたい。「実はハチドリと同じで、しゃべり続けていないと生きていられないんですよ」って言っときました。
すごくみんな喜んでくれて、ほんと、行ってよかったですよ。



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好きなことをしていると成長する、成長したくなるものです。自分がやっていることを好きになることで、成長していけます。
モチベーションは、上げるものではなくて上がるものです。それを好きになれば上がります。



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物も人も、大切に扱ってくれる人のところに集まります。



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ガーデンデザイナーのいわふちくんのブログで見つけたいい言葉です。

「花の数と幸せの量は比例する。」

花の苗を植えたり種を撒くときに、半年後に咲いたときのことをイメージするのがいいんだって。すてきな未来をイメージする人は、必ずそうなるからね。だから、花の数と幸せの量は比例する。その通りだね!
さっきその話をしたら、構成作家が「男が花育てるのはねえ・・・」って。だったら花を贈ればいいんですよ。
花を嫌いな人はいないから、たくさんの人に花をプレゼントして、もらった人が喜んでくれれば、それが戻ってくるから、必ず幸せになれます。



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ついてる人と付き合うとツキがやってくる。これは松下幸之助さんがおっしゃっていたことです。
ついてる人と付き合って、その人の真似をすること。そして祈る、感謝する。そうすると波動が上がって、いい出会いがある。いい出会いが幸運を引き寄せる。ついてる人と付き合うと運がよくなる。

ついている人は、謙虚、笑顔、プラス発想。
ついていない人は、怒っている、笑っていない、愚痴る、ぼやく、人のせいにする。



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キャプテンサンタの下山さんとトークショーをやってきました。
下山さんもぼくも、アメリカに憧れ、ディズニーに憧れ、VANに憧れ・・・。

ウォルト・ディズニーの言葉です。

「追い続ける勇気さえあれば、すべては実現できる。」

「ディズニーランドは永遠に完成しない。想像力がある限り成長し続けるのです。」

VANの石津謙介さんの言葉。

「幸せになりたかったら、幸せだと思うこと。いい人生を送りたいと思うなら、いい人生だと思うこと。」

ディズニーも石津さんも想像力の人。想像力って大事、すばらしいことですね。



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マイルール。物が出しっぱなしになっていたら、必ず元に戻す。ゴミが落ちていたら、必ず拾う。



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「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」って言うでしょ。あれね、よく調べたら「1%のひらめきがあれば、99%の努力も苦にならない」が本当みたい。
天才は努力を楽しめる人ってことですね。





 毎日ひとつ、いい言葉を発信している北原さんのフェイスブックが、大好評だそうです。
「いい言葉」は波動を上げてくれます。たったひと言の、その言葉との出会い頭に、気持ちが軽くなったり、笑ったり、やる気がわいたりします。
毎日そういう言葉に導かれながら暮らすと、 いい遺伝子のスイッチが次々オンになります。

遺伝子の話、面白いですよ。今猛烈にその手の本を読みあさっていて、近々ブログで「遺伝子世界から人生を見つめ直す」みたいなまとめ方ができるのでは、と思っています。

では、明日の夜6時30分、横浜人形の家でお会いしましょう。





 

落葉樹2種( 曽我井邸 12)

今日は落葉樹をご覧いただきます。
ジューンベリーとフラミンゴカエデ、どちらもまだ小振りで、おまけに葉のない時期なので、写真的にはかなり寂しい状態です。



ジューンベリー
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木の根元に注目してください。数本の幹が、一旦地中浅くの中心点から四方に出て、それから上に向かって伸びたことがわかりますね。これがこの木の隠された価値なのです。これを台付きの木といいます。
台付きとは、数年かけて育った1本の太い幹を、ヒコバエ(木の根元から生える複数の細い枝)を残して切り飛ばして、ヒコバエを一人前に育てた株立ちの木のことで、つまりこの姿になるまでの長い工程を経て出来上がった樹形ということです。



アオダモの台付き
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十数年前から、いわゆる雑木がもてはやされるようになって、今では雑木らしさを感じさせる株立ちの木が、庭木生産の主流になっています。
ただし需要が急激に伸びたためでしょうか、台付きの株立ちは希で、多くは細い苗木を数本寄せて育てたものです。
夏の水不足で、株立ち5本のうち1本だけが枯れるというようなことがよく起こりますが、それはたいがい台付きではなく寄せて仕立てたもの。1本の台木から伸びていれば、そういうことは起こりづらいのです。
山奥の、人里離れた森に行くと、けっこう株立ちの木が多いことに気付きます。それらは苗の時期に何らかの理由で主幹が傷んで、結果、株立ちになったと考えられます。雪の重みで折れたとか、動物に食われたとか、そういうアクシデント、事情を経て、それでもたくましく伸びたのが森に生えている株立ちの木なのです。

里山では、かつて炭焼きの原材料や薪として切られた切り株が、数十年を経て、見事な株立ちの樹形に成長しているのを見ることができます。これは人の営みによって生まれたということで、森の株立ちとはまた違う感慨があります。
いずれにしても、株立ちの木には逆境を経たたくましさ、美しさがあって、その魅力を庭に取り込むこということが、「雑木の庭」に感じる味わいのエッセンスなのかもしれません。ただ幹数が多いということじゃなくて、その形の理由から感じる何か、形が伝えるメッセージ。


話をジューンベリーに戻しましょう。
今はまだ細くて頼りなさげな枝振りも、10年もするとこうなります。



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我が家のジューンベリーは新芽が膨らみました。もうすぐ花が咲いて、花の数だけ実が付いて、その実を摘んで果実酒にする。春のお楽しみです。



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実の収穫が終わると、次は柔らかい緑の葉を楽しめます。



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いやあ、こうして写真を眺めているだけで、夏の庭にいるような高揚感があります。暑い夏にさわやかさをくれる葉っぱ、ほんとにいいもんですよ。

そして秋、紅葉した葉を眺めながら、過ぎた夏を思う。



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晩秋に葉が落ちてから春の芽吹きまでは、細い枝だけになります。冬の間は(寒肥を与えて根を伸ばしながら)ひたすら春を待つのみ。
他のシーズンがあまりにすばらしいので、枝だけになった木を眺めていてもそれが蘇ってきて、春への期待感が膨らみます。
我が家に植わっていることもあって、ぼくにとってはただの木じゃなくて、庭にいる相棒のような存在の木です。



もう1本は、通称フラミンゴ、斑入りの西洋カエデです。



フラミンゴカエデ
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ご覧の通りで、まだ苗木です。この木は成長が早いので、まあスタートとしてはこれでもいいかなと。
樹形はスッキリとした一本立ちです。

小枝からさらに枝が出て、けっこうなボリューム感になり、3年でこんな感じに育ちます。



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成長が盛んなので、徒長する枝(単独に優勢になって伸びたがる枝)が出てきます。それをこまめに見つけて途中で切る。そこから数本の枝分かれをして、ご覧のようなふっくらとした樹形になります。
徒長枝を放ったらかすとどうなるかというと、こうなります。



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まあこれはこれで、勢いがあって好きですけど。 


ジューンベリーと同じく、優しく柔らかい葉っぱで、開いた直後の葉がピンクになるのが特徴であり、この木の魅力です。



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10年を見据えると、立派な大木になる木なので、周囲に余裕のある位置に植えることをお勧めします。
いいもんですよ、薄緑にピンクがにじんだ大木。ピンクは幸福の色、見る人の気持ちを温かく柔らかく調整してくれる、そんな木が庭にあるなんて、ね、いいですよね。

季節に呼応しながら表情を変え続ける落葉樹は、一年を通して考えると、人に、常緑樹よりもはるかに生きてることをアピールしてきます。

冬は枝だけになる分、春から秋まで、落葉樹は存分に楽しませてくれます。 


曽我井さんちに植えた木、コニファー2種類、常緑樹3種類、落葉樹2種類をご覧いただきました。
それぞれにずいぶんと持ち味が違いますよね。

まず、木の特徴を知ることが大事です。木は人間以上に個性にあふれています。

庭木それぞれの性質や特色を知って、四季折々の表情や数年後の姿をイメージしながら樹種を選んで植える。そうすると、木は家族の一員になります。

庭木は、持て余すと厄介者ですが、愛着がわけば大事な家族になります。

木を持て余す原因は、植える前にその木を理解していないことにあります。


どうでしょう、あなたの庭に、新たに木を植えたくなったのではないでしょうか。

もの言わぬ木ですが、毎日愛でていると、おどろくほど雄弁に語りかけてくるものです。

庭にお気に入りの木を植えて、その木と会話しながら過ごす、いいもんですよ。







先ほど病院に行った妻から連絡が入りました。ノアさん(愛犬)ご懐妊!
エコーで3頭は確認できたそうです。もしかしたら4頭かも?
うれしいやら心配やらで、妻共々、意味もなく、とりあえず慌てふためいています。
「いやあ、どうする、エヘヘへ・・・。こまたねえ〜、アハハハ・・・」と、何とも変な会話です。
願っていたことなのに、いざそうなると、デへへへ・・・。
えーっと、体温計と、体重計と、食事もカロリー高めにして、お産をする部屋も必要だし、ダハハハ・・・。
ノアさんの子どもですよ、ガハハハ・・・。



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今夜は中華街でお祝いです。








 

科学は、やがて哲学になる。

村上和雄

筑波大学名誉教授。1936年生まれ。63年、京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻、博士課程修了。同年、米オレゴン医科大学研究員。76年、バンダビルト大学医学部助教授。78年、筑波大学応用生物化学系教授となり、遺伝子の研究に取り組む。83年、高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子の解読に成功、世界的な業績として注目を集める。96年、日本学士院賞受賞。2011年、「宝珠中受章」を受章。

というすごい先生の本に、今はまってます。
遺伝子に関する著書多数。でもこの大先生の本は、書店の学術書のコーナーにはなく、スピリチュアルのコーナーに並んでいます。そこが面白いのです。

後日じっくりと、先生の論の面白さをご紹介します。
今日はひとつだけ。

人間は、感動に涙しながら、悪事を考えたり、人を恨むことはできない。 

どうです、遺伝子科学を探究していくと、このような哲学的な見地に至る。科学はやがて哲学になる、ということ、興味深いでしょ。

朝から走りっぱなしって感じで、スケジュールがいっぱいいっぱいなので、取り急ぎ書きました。今日はここまで。






常緑樹3種( 曽我井邸 11)

2種類のコニファーに続いて、今日は常緑樹をご覧いただきます。

シマトネリコ、オリーブ、レモンの3種類を植えました。



シマトネリコ
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ツヤツヤとしたさわやかな緑色の葉っぱが美しい木です。特に逆光に輝く葉はウットリ見とれてしまいます。



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この木、数年すると、こんな樹形になります。



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休日にビールをグビッと飲んで、シマトネリコの木漏れ日で昼寝。考えただけで全身が弛緩するようなリラクゼーションです。
そういう休息、いいなあ。その贅沢なひと時のためにこの木を植えるっていうのもアリですよね。
 
昼寝のために、木漏れ日を楽しめる木を植える。・・・ゴージャス!

1本の木から、こんなイマジネーションが広がるって、ぼくの脳みそは幸せな構造になっているなあ。

「木を植えると大きくなるし、手入れが大変だから植えたくありません」という人、けっこう多いんですけど、ちょっと考え方を変えれば、木の成長は楽しさが増すばかり。手入れの方法も勉強して自分でやると、家族のような愛着が生まれるものです。



次はオリーブ。年々人気が増しています。



オリーブ
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この木も葉っぱが魅力的です。裏が白っぽい、いわゆる銀葉。



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リビングの腰窓から見える位置に植えました。
オリーブと言えば地中海のイメージ、日本では小豆島とか瀬戸内海のイメージですね。
この木が盛大に茂ると、リビングに居ながらにして優雅なリゾート気分を味わえます。

1本の木で、家に居ながらリゾート気分。・・・ゴージャス!



そして、柑橘類で一番人気のレモンです。



レモン
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昨日うかがった滝沢さんちのレモンは、なかなか実が付かないそうです。でも大丈夫、そういうものなのです。例えばこの写真のレモンだと、あと5年かな。木が成熟すると、とたんに花満開になって、食べきれないほどの実が付きます。



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「5年越しの恋が成就する」って感じで、そのときのレモンの味は最高のはず。桃栗三年柿八年・・・、楽しみにしながらジッと待つ。実が付くまでの時間が長いほど、その味は格別なのです。

実るまで、何年も待った果実の味は格別。・・・ゴージャス! 

実際、庭の木で完熟させたレモンの味は、スーパーに売っているものとは別物です。ぼくはその味を、日本中の子どもに味わってもらいたいなあって思うのです。
小さい頃に「本物の味・素の味」を知ることの大事さって、年を重ねるほどに感じることです。
もちろん庭のレモンだけじゃなく、そう、今の時期なら畑の端に芽を出すフキノトウとか、人が生産のために手をかけていない、地面から吹き出した植物の味わい。
果樹、家庭菜園、椎茸栽培、もっとさりげなくノビルやミョウガなど、庭からいただく味わいがある暮らしを、ぜひ子どもたちにプレゼントしてください。


曽我井さんちに植えた3種類の常緑樹。それぞれに独自の楽しさがあり、それぞれの木から、幸せなシーン広がります。





今日もいい天気。
あんまり天気がいいと、時々「こりゃあ仕事してる場合じゃないな」という、いけない誘惑が湧いてきます、「材木座に行ってウインドしたいなあ」とか「カメラ持って円海山行って鎌倉まで歩きたいなあ」とか。
そんなときにはお客様の顔を思い浮かべる。プランの完成を楽しみにしてくれている人を思うと、即座に頭が仕事モードに入ります。いとも簡単に、設計中の仮想庭へと入っていけるのです。
自分のこの、超単純な頭の構造がありがたく、同時に、この仕事、大好きなんだよなあと思います。
さっ、今日も夢中で、設計設計!






 

2012年、春分の日

朝からポッカポカのいい天気。午前中は雑誌の取材で、以前(2010年4〜5月)ブログでご紹介した滝沢さんちに行ってきました。

相変わらずの楽しさいっぱいの暮らしぶりに、今日の陽射しのようにポカポカした気分になり、ご一家のあふれる幸せを分けていただいたような、そんなひと時でした。



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「なかなか手入れができなくて」と奥様。いやいや見事なもんです。普段から庭のある暮らしを楽しみまくっている様子が伝わってきてうれしくなりました。

ご主人は「やっと暖かくなってきたので、バーベキューするのが楽しみです。冬の間はぼくが庭にいても、みんな寒がってあんまり付き合ってくれないですからね」と。
やはりそうです、男性の方がロマンチスト。ぼくも冬でも庭にいるタイプで、家族はそれに付き合ってくれません。 



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庭がイキイキしています。そして笑顔。

イキイキ暮らす人の庭はイキイキしています。

ほんと、どうすればこんなに笑顔いっぱいで暮らせるのかとうらやましくなるほど、ご夫婦もお子さんたちも、もう息をしてるのが楽しくてしかたないという感じです。
ぼくらもつられて、ずっと笑いっぱなしの取材でした。 



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庭に笑顔があふれる・・・、設計しながらいつもイメージすることです。



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笑顔があふれる庭で、今さらながらに、つくづく、「庭があるっていいなあ」と感じました。こういう庭、

家族が集う庭、友だち招いて過ごす庭、心地いい陽射しと花に囲まれて、みんな笑っている庭が、いい。 



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記者さんの取材に、この庭が誕生するまでの経緯や設計のポイント、出来上がって、暮らしてみての感想などを話してくださいました。
滝沢さんご夫婦の話はどうしても「庭を大絶賛!」になってしまうんですが、同席していた妻が 「いやほんとにいい庭ですよね」って自画自賛!
大絶賛&自画自賛で、はたしてどんな記事になるのやら。



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でも、ほんと、(ぼくも自画自賛に参加しますが)いい庭です。

考えたらそれもそのはずで、設計するときに「もしもここがぼくの家なら」と、そこからスタートしたことを思い出しました。 



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庭が出来上がって、2年が経過して、設計時のぼくのイメージ以上にイキイキと楽しい場所になっている。うれしい限りです。

時間が経つほどに魅力を増す庭、それが理想です。 



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取材が終了し、パシャッと記念撮影。



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ぼくも加わって、もう一枚。



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2012年、春分の日。春のスタートにふさわしい日になりました。
なんだか、今日のこのいい感じで、春の庭シーズンを突っ走れそうです。


滝沢さん、美味しい手づくりケーキ、ごちそうさまでした。取材にご協力いただき、大感謝です。




 

コニファー2種( 曽我井邸 10)

曽我井さんちに植えた樹木です。

今日は2種類のコニファー、ブルー系のブルーエンジェルと、グリーン系のスワンズゴールデンをご覧いただきます。



ブルーエンジェル
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ツンと空に向かう樹形と、青白い葉色が美しい木です。病害虫の心配なし、手入れもほとんど必要なし、庭に1本あると、ヨーロピアンな雰囲気が演出されます。

コロラドビャクシンの仲間で、他には似たものでブルーヘブンやウイチタブルーがあります。
このブルーエンジェルがいちばんスリムで、枝の乱れもほとんどなく、おすすめです。
ブルーエンジェルは成長するほどに枝振りが荒くなり、ゴッホの「糸杉」みたいな暴れ方をしますし、ウイチタブルーはややズングリした樹形になります。苗木の段階では3種の見分けがつきにくいので、購入時には注意が必要です。




スワンズゴールデン
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 糸杉の園芸品種で、さっき書いたゴッホの糸杉とは違って、枝が暴れることはありません。ただその性質が微妙に残っているようで、ややモコモコとしながら全体には細長く成長します。
そのモコモコがおもしろいのです。柔らかいコブをたくさん貼り付けた電柱のような樹形になります。

色は、冬の間はご覧の通りでくすんでいます(やや寒さに弱いと言われていますが、横浜くらいなら問題なし)。春が見もので、新芽が動き出すと、一気に黄金色に輝き出します。

名前に「ゴールド」がついているもの、ヨーロッパゴールド、ゴールドライダー、ゴールドクレスト、ゴールドコーン、ウインターゴールドなどは、すべてこの新芽の輝きが楽しめる品種です。ブルー系との組み合わせで、その表情の違いを楽しむといいでしょう。


コニファーは、樹形としては立ち木になるものと、地を這うものとがあります。色合いは今日ご覧いただいた2種のように、ブルー系とグリーン系とがあります。
同じ系統でも、品種によって色合い、シルエットに違いがあるので、ひとつの庭に、あるいはワンコーナーに数種類を植えると、いろんな国の人がそれぞれの民族衣装で立っているような楽しさを味わえます。
立ち木と這うタイプの組み合わせもいいものです。
ほとんど手入れがいらなく、自然樹形が美しく、スリムでじゃまにならず日陰もできにくいコニファー類を、あなたの見慣れた庭に加ることをイメージしてみてください。楽しさ、美しさ倍増間違いなしです。
芝生の庭なんかには、相性抜群ですよ。






うちの店は港南台と旭区の四季の森公園の前にあります。港南台店はロイヤルホームセンターの外売り場にあり、うちの店の前が花苗の売り場になっています。
昨日から野菜苗が並んで、早朝から夕方まで家族連れで賑わっていて、その様子に一日中顔がほころんでいます。いいもんですよね、家族で「ブロッコリー植えたい!」とか言いながら苗を物色する風景。
日増しに暖かくなってゆくこの時期、皆さんの気持ちも日増しに活気づいていくのを感じます。

春になると活気づく、人と植物に同じ遺伝子情報が書き込まれていることの証しです。

人間と植物が、生物学的にはそう遠くない存在であることがわかります。

ミラーニューロンの働きってあるんですね、ひと目見たとたんに、鏡に映すように相手の内面が自分の中に映し出される能力。それによって、暗い気持ちの人に会うと、とたんにこちらの気持ちも沈んでゆくし、笑顔の人に会うと、瞬時にこちらも笑顔になっています。

人と近い生物である植物にも、ミラーニューロンは作用します。

元気な人のそばにいると自分も元気になるのと同じで、春に植物の芽が動き出す様子が、人に活力を与えるのです。


庭に出て、そろそろ力つきる冬の草花を引っこ抜いて、土を耕して、春の植替えをしましょう。
4、5、6月、庭は、ただ眺めているだけでも、ものすごいパワーを与えてくれます。








 

海の幸・山の幸

雨の日の超集中で抜け殻みたいになったのが、一夜が空け、またフレッシュな意欲が満ちています。
なんですかねえ、寝ている間にちゃんと何万個かの細胞が入れ替わっている感じ。こういうのを絶好調って言うんでしょうね。いいぞいいぞって感じです。

一昨日、妻の故郷姫路の先の、室津漁港から送られてきた瀬戸内海の牡蠣を食べた効果かもしれません。
旨いもの食べると、身体の芯から活性化するのを感じます。
家にいながら、地方地方の新鮮な食材が食べられる宅急便に感謝しました。贈ってくれた妻の友人にももちろん大感謝です。

その方には、もう少しして新潟の雪が融けたら、お返しに、春の息吹を凝縮したような新鮮な山菜を贈ろうと思います。



木の芽(アケビの新芽)
山菜1

コゴミとウド
山菜2



春近し。でも今年は豪雪だったので、山菜穫りは時期が遅れそうです。
いつも足が痛いと言っては年寄りくさい歩き方をしている父は、山菜穫りだけは痛みがなくなるようで、時期になると、毎日朝から晩まで山に入って食べきれないほどの量を穫ってきてくれます。
春、大きな段ボールで届く山菜、気持ちがパーッと晴れやかになる瞬間です。楽しみ楽しみ。

海の滋味がタップリと詰まった牡蠣、山の春の息吹をそのままいただく山菜、身体が目覚めるます。

海の恵み、山の恵みで得られる活力って、サプリメントとは別物の威力がありますよね。

田舎があるって有り難い! 旬を届けてくれる人に感謝!

おかげさまで元気いっぱいです。ほんと、おかげさまで。

さっ、今日も張り切って、頑張りましょ!







海の幸、山の幸って言います。自然の恵みに幸せを感じる、自然を味わうと幸せになるって、人は昔からそう感じていたはずなのに、・・・放射能。
海の幸、山の幸を忘れていたのかもしれません。ただタービンを回すことのために原子力使うなんてね、まるで、漫画の世界です。科学の進歩、・・・賢いのか愚かなのかわけのわからない行為でした。

いくら除染しても、結局はすべて土にしみ込み海へと流れてゆくことになるわけです。そして、半減期が数万年って、ね、いけませんよね。
これからは、学者、役人、政治家は、資格制度にしたらいい。牡蠣と山菜に幸せを感じるかどうか、それと、海の幸、山の幸を届けてくれる親戚や友人がいるかどうかを判定する。あと、俳句の季語とか動植物に関する知識もテストする。合格者だけにその道で頑張ってもらう。どうですかね、そういうの。

自然の恵みに幸を感じない人が生み出す科学技術や政策では、まったく役に立たない、そんな時代に入った気がします。

もっと大事なのは、学者でも、役人でも、政治家でもないぼくらが、地に足付けて、自然の恵みに幸を感じながら暮らすことです。ぼくらの暮らしが社会を方向付けるわけですから。
パンピーのぼくらは、海の幸、山の幸を味わい、そしてキッチリと、悔い改めましょ。

ここで、エコやロハスからさらに進化して、自然を味わい、自然に幸を見出す自然愛好家、「ナチュラリストの時代」に入りましょう。



自然が人間を許してくれることを、願うばかりです。




 
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