2012年04月

木を植えるということ( 森邸 13)

森さんちに植えた樹木をご覧いただきながら、それぞれの木が持つ役割りを解説します。



ヤマボウシ
 DSC_1216



玄関先に植える木は、毎日出入りするたびに目にしますので、このような落葉樹がおすすめです。
春に芽吹き、花が咲き、夏は涼やかに揺れて木陰をつくり、秋は紅葉してからハラハラと葉を落とし(落ち葉掃きもまた楽しいものです)、冬は木肌に日の温もりを溜め込みながら、春を待ちわびる。
玄関を出入りするたびに、季節季節の姿を見せてくれ、慌ただしい日常に、季節の移り変わりを知らせてくれます。

四季折々に姿を変える落葉樹は、季節を告げる四季時計。

腕時計を持たずに暮らすのは不便ですよね。四季時計を持たずに、四季時計を見ることなく暮らすことも、心にとっては不便なことなのです。



 ブルーエンジェル
DSC_1218



庭スペースの入り口の木製フェンスの手前に植えました。
庭の入り口を強調する、門柱のような役回りです。木に目が行くことで、風景に弾みが付き、空間に区切りがつきます。
風景に弾みがつくって、感覚的な言い方でピンとこないかもしれませんので、別の言い方をすると、「そこに木があった方が絵になる」ということです。

「そこに木があると絵になる」と感じる場所が植栽ポイントです。



シマトネリコ
DSC_1219



その塀の裏側には、1年中さわやかなグリーンを保ちながら、わりと早めに大振りに成長するシマトネリコを植えました。
庭の隅に当たる位置に植えたこの常緑樹が、茂れば茂るほど、庭空間は濃く大きく広がります。

常緑樹が伸びた高さまでの空中を、あなたは庭として手に入れることができます。

大きな木がある庭って、空中高くまで庭空間になるので、それで森にいるような安らぎを感じるのです。天井の高い家、吹き抜けのリビングが心地いいのと同じことです。

写真からはわからない要素ですが、この木が茂ると、キッチンから見たときに、道路方向からの視線を遮る目隠しになると言う、もうひとつの役割りも持っています。



ジューンベリー
DSC_1223



シマトネリコと対角線上の反対側、縁側の前に、人気のジューンベリーを植えました。
常緑樹のシマトネリコと、この落葉樹のジューンベリーが対で、庭に雑木林に居るようなナチュラルな雰囲気を演出します。

落葉樹と落葉樹を組み合わせると、お互いを引き立て合いながら、庭に雑木林の心地よさを生み出します。

もうひとつ、部屋から見て、遠くに常緑樹、近くに落葉樹という配置も意識しました。
背景に大きめの常緑樹があって、手前に小振りな落葉樹がある、森の風景です。

縁側の脇に落葉樹、というのもポイントです。
縁側と落葉樹、縁側に腰掛けて、葉色の変化や木漏れ日を感じる組み合わせです。昔で言ったら縁側のモミジですね。
 
落葉樹が、部屋から、それも手の届く位置にあることの楽しさ心地よさ。こうすると、自然の息吹や移ろいを、リビングに居ながら感じられます。

木は庭の背景として植えるだけではなく、手前の、手が届く位置にも植えましょう。



エレガンテシマ
DSC_1221



これが大きくなると、裏のお宅の玄関先からの目隠しになります。

キッチリと塀を立てて、面として隠した方がいい場所と、樹木で軽く隠した方がいい場所があります。
目隠しの強さが、お隣さんや道ゆく人との間合いになります。

コニファー類の中でも、最も人気が高いこのエレガンテシマは、ゴールデンウィークころに芽吹く新芽が黄金に輝きます。



レモン
DSC_1222



菜園の奥に植えたレモンの木。これも成長すると、お隣さんとの目隠しになります。
同時に、敷地のコーナーに常緑樹があることで、敷地全体が、立体的に庭スペースとして認識されるのです。オセロの角を取るのと同じことです。

敷地の角に常緑樹を植えることで、オセロの角を取るのと同じ効果が生まれます。敷地の空中をわがものにできるのです。

この効果をねらって植える木を「角押さえの木」と言います。

果樹の中で最近最も人気が上がってきたレモン、このくらいの木だと実はまだ数個しか生りませんが、3年くらいすると、数十個、レモン食べ放題になります。 


それぞれの木に役割を持たせて植えてあります。
こうやって、理詰めで木を植えていくことが重要で、そうでないと数年で、庭木が原因で庭を楽しめなくなることもあります。
それと、役割を与えて期待を込めて植えれば、愛着もわくし、成長を見守るのも楽しくなります。
特に落葉樹、今回だとヤマボウシとジューンベリーです。この2本は、きっと家族の一員のような存在になることと思います。



連日たくさんの方と、思いっきり楽しく庭のことを話しています。庭のことにとどまらず、いろんな話で大盛り上がりしていて、笑いっぱなしで夕方になります。
このにこやかな空気感、連休で、皆さん、超リラックスしているんですよねえ。リラックスすると、大人も子どもも、女性も男性も、誰でもかれでもにこやかになる、いいもんですね。
世の中の人がすべて、1年中ゴールデンウィークの気持ちで過ごせたらいいんですけどねえ。



DSC09985

DSC09986
 


今日の森さんちは樹木のことでしたので、これまで撮りためた写真の中から、何枚か木の写真を引っぱり出して並べてみます。



アンズ
アンズ1



どれもこれも、これらはすべてお客様の庭に生えている木です。



ウメ
ウメ



こうして並べると、ひとくちに庭木と言っても、ずいぶんといろんな種類、いろんな楽しさ美しさがあるなあって思います。 



ロウバイ
ロウバイ2



普段庭をプランしながら、手入れが楽で、虫がつきにくくて、丈夫な木を選んでいます。
もちろんそれだけじゃなくて、美しく楽しい木であることも選択基準です。
さらに、今日解説したように、それぞれの木に役割りを与えますので、その場所での役割りを果たしてくれる木じゃなければいけません。 



カイドウ
カイドウ1



まあそれはそれとして、特に役割りを持たなくても、木は多い方がいいなあって思うんですね。ちょっと並べただけでも、これだけいろんな美しさがあるんですから。
でもそれを言うと、思いっきり反論されることがあるんですけどね、「木は手入れが大変だから」って。



シャラノキ
シャラノキ



たしかに、わかります。庭木の手入れも1年中お受けしているので。大きくなった木の剪定や落ち葉掃きの苦労はよーくわかっているんです。
でも、それでもです。それでも木は多い方がいいなあと思っているのです。 
例えば、庭が雑木林だったらいいなあって思うんですね、軽井沢の別荘みたいに。 



ソメイヨシノ
ソメイヨシノ



木が与えてくれることって、ぼくにはとても大きいと感じるので、そのお礼に、手入れくらいはよろこんでやります。「木さん、いつもありがとうございます。お手入れさせていただきます」って、そんな気持ちになります。
木の手入れが大変と感じている人は、その木からなんにも受け取っていないんでしょうね。敵対していることすらあります。



フラミンゴカエデ
フラミンゴ葉っぱ



そんなときには、ぼくはサラッとこう言います。「その木、切っちゃいますか? 」。



プルメリア
プルメリア2



いやほんとに、それでいいと思うんですよ、気に入らない木、ストレスになっている木は切ってしまえばいいって。 
でもそう言うと、また反論されるんですよ、「木にも命があるんだからそんなわけにはいかない」とか「亡くなったおじいさんが大事にしていた木だから切りたくない」とかね。
よくそんなやりとりをしています。 



ヤマモミジ
822585cd



ぼくはキッパリと言いたいんですね、「木の命よりも、亡くなられたおじいさまよりも、あなたの命の方が大事です」って。
・・・言いませんけど。うんそんなこと言えませんよ、それはもうその人の生き方の問題ですからね。そこまでおせっかいではありません。
言いませんけど、でも、・・・書いときましょうかねえ。



ヤエザクラ
ヤエザクラ


気に入らない木、ストレスになっている木は、さっさと切ってしまった方がいい。



エゴノキ
エゴノキ1


ぼくは、木がもたらしてくれる大きな贈りものを、日々受け取りながら暮らしていきたいのです。
もちろんあなたにも、木に美しさを感じ、木の言葉を聞き、木を愛おしいと思いながら暮らしていただきたいのです。



コブシ
コブシ


「木は手入れが大変だから」って思う人は、木と気が合わない人。
「手入れくらいよろこんで!」という人は、木に感謝している人。
木に感謝できる人って、たぶん、この世のすべてに感謝できる人。



カツラノキ
カツラノキ



木の命、亡くなられた人のことを理由にして、自分の命を美しく燃焼させようとしないのは悲しいですよね。気に入っていない、気が合わない木とは決別したらいいんですよ。
気が合わない連れ合いとは、修行だと思って添い遂げる努力をした方がいいと思いますが、気が会わない木とはさっさと別れて、あなた自身が輝ける、あなたに雄弁に話しかけてくれる木に植え替えてしまいましょう。
それでいいと思いますよ。あなたは気に入らない木のために生きているんですから。



ソテツ
ソテツ



気が合わない旦那を取っ替えるのは大変ですが、木の植え替えならすぐにできます。
お気に入りの木と暮らせば、いつのまにか旦那様とも気が会うようになります。




ブルーベリー
ブルーベリー



ほんとですよこれ。
なぜそうなるのかは、やってみればわかります。



ミモザ
ミモザ2


 
繰り返しますね、違う言葉で。

夢を諦めるための理由を並べるより、実現不可能に思える夢にときめく方がいい。
それができる人には奇跡が起こります。
実現不可能だったはずの夢が、気付いたときには実現しています。


庭に関して言えば、夢を諦める理由のベストスリーがあります。1、お金がないから。2、蚊がいるから。3、庭に出ないから。
どれもこれもぼくからすると、???理解しがたいことばかりです。3つとも、理想の庭をワクワクとイメージしない理由にはなりません。

こんな言葉もあります。経営コンサルタントの久保ひろしさんという方の言葉です。

夢はあなたから逃げない。あなたが夢から逃げているだけだ 。

って、そういうことです。
庭のことは置いとくとしても、夢を諦める理由ばかり言い続けることは、もうやめにしちゃいましょうよ。
それよりも、何の理論立ても根拠もなく、夢を見続ける人の方が、実際にはたくさんの夢を実現しているという事実を、そのまま受け入れちゃいましょう。素直に真似しちゃいましょう。それも今から。
でないと、人生がもったいないです。

理想の庭を実現することくらい、苦もなくやってしまいましょう。それは、すばらしい人生の、ほんの序の口なんですから。
いやほんとに。





 

夜の庭( 森邸 12)

森さんちの照明器具です。
いつもの船舶ライトを玄関の枕木に1灯、庭の目隠しフェンスの柱に2灯設置しました。



DSC_1226

DSC_1230
 


この3灯の明りで、夜はこうなります。



DSC_1299

DSC_1303



庭をイメージするときに、なかなか夜のことまでは考える人は少ないのが現状です。
夜の庭って、いいんですけどねえ。

相談会でも、けっこう夜の庭についてのお話しをします。
今日はい夜の庭の写真を並べながら、そのことを書きます。



DSC09985

DSC09986



ぼく自身が毎晩庭で過ごしているので、夜の庭抜きの暮らしは、ちょっと考えられなくなっています。
きっかけは昨年の計画停電です。部屋でロウソクを灯して妻と山小屋気分を味わっていたら、外の方が明るいことに気付いて、ふたりで庭に出ました。
驚き!満月の明かりで、芝生にふたりの影が、まるで昼間の陽射しのようにクッキリと落ちていたのです。
子どものころを思い出しました。数十年ぶりに月の明るさに気付いた瞬間。ぼくはそれを、月に導かれて庭に出た、「月からの啓示の瞬間」と名付けて、それ以来ぼくはいち日も欠かさずに、夕食後に庭に出て、本を読んだりパソコンを叩いたりしているのです。



一柳邸
一柳邸



と、これが表向きの理由。月からの啓示って、ちょっとすてきでしょ。
今日は真実をお話ししましょう。いやいや表向きの理由も真実なんですけどね。でも、何事にも複層的な理由が存在するものなのです。



古澤邸
古澤邸



ぼくが毎晩庭に出る理由、それは「妻からの脱出」なのです。
それは別に、ぼくが恐妻家だからじゃないんですよ。家庭内別居とか仮面夫婦とか、そういうことでもありません。いたって仲のいい、さすがにラブラブとまでは言いませんけど、ちゃんとした良き夫婦です。
ではなぜ、ぼくが毎晩庭へと脱出しなければならないのかというと、・・・妻が・・・関西人のB型だから。



荒武邸
荒武邸



関西人ってのは、越後人のぼくからすると、異常と思えるほど良くしゃべります。妻は朝起きてから寝るまで、ほとんど切れ目なくしゃべりつづけています。
しかもB型ですから、まったく一方的に、何の脈絡もなく、何を伝えるためにしゃべっているのか意味不明なまま、延々としゃべっているように思えることもあるのです。
明るくていいんですけどね。うん、無口な妻よりも100倍いいんでけど、それを受け取る側のぼくの容積が小さいことが問題なのかもしれません。



高橋邸
高椅邸1



吉本的に、切れ目無く話し続ける妻が、ぼくとしてはちょっとキツく感じることがあります。
疲れがたまっているときなどには、できるだけ優しい言い方で、「ごめん、ちょっとだけ黙っててくれる」と言ったりします。
すると妻は「そんなこと言ったって、私がしゃべるのは呼吸なんだから、しゃべらなくなったときは死んでるってことなんだからね。あなたは頷いていればいいのよ」と。



高野邸
高野邸5



そのねえ、ただうなづいていることが、A型のぼくにはできなくて。言葉は言葉なので意味を持っていますからね。妻の呼吸にいちいち同意したり反論したりしてしまって、それで疲れてしまうのです。
まあ、これも修行です。いつも明るく元気に、音声付きの呼吸をしている妻の存在がありがたいんですからね。



門馬邸
 門馬邸



そんな我が家なので、ぼくは、夕食終わってから、スッと庭に出ます。



石井邸
石井邸



静寂。
夜風、夜空、遠くに光る江ノ島灯台の灯り、ライトに浮かび上がる草花。
ぼくはパソコンを開いて、カタカタカタとやり始め、5分もすると、ひとりの世界にのめり込んでいきます。



片桐邸
片桐邸



いったん台所に戻って、ワインを注いでまた庭に出ます。今度は本を持って。
睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が始まってウトウトするまで、庭で本に没頭します。



藤井邸
藤井邸



このことが習慣化して、ぼくはこれまでの人生で最も多くの本を読みました。それと、夜の庭に一人いて考えたこと、感じたこと、思いついたことが積み重なって、それが庭の設計に反映されていきました。



日置邸
日置邸



きっかけは「月からの啓示」、「妻からの脱出」、どちらにしても、もうそれは関係ありません。
夜庭に出ることで得られる、気持ちよさ、安らぎ、瞑想にも似たひとりの時間、いいですよこれ。パソコンや本に没頭できる集中力も生まれるし、人生が濃く深くなる時間として習慣化しています。



畑邸
畑邸4



お客様からうかがった、夜の庭のエピソードをふたつ。

毎晩終電まで働いているご主人が、ヘトヘトになって家にたどり着くと、玄関から入らずに庭に回るんだそうです。そこでのリラックスタイムが、満ち足りた気持ちになれるんだそうです。そしてそれから家に入る。
わかるなあその気持ち。



飯高邸
飯高邸



お母様の介護と、お子さんたちの世話と、ご自分の仕事とで、目が回るような毎日を過ごしている奥様は、ガーデンリフォームでできあがった「夜の庭」に出るのが楽しみになったそうです。
真夜中に目が覚めると、庭に出て「ラジオ深夜便」を流しながら本を読むそうです。その時間だけが自分の時間だと。
これも、わかりますねえ。



天野邸
天野邸



忙しい人ほど本よ読むと言います。庭も似ていて、忙しい人ほど庭を楽しむのです。

夜の庭は、忙しくて亡くしてしまいそうな心を、取り戻す場所。



本間邸
本間邸3



一人庭に出て過ごす夜、宇宙と交信していることに気付いたりもするんですよ。「月からの啓示」って、ほんとなんです。



小湊邸
小湊邸



夜の庭と言えばバーベキュー、これもすばらしいですよ。
バーベキューじゃなくても「今日は晩ご飯、外ですよー」という声に歓声が上がる、いいと思いませんかそういうの。
夜の庭、ひとりも良し、家族や仲間と一緒も良し。
あなたの庭も、夜バージョンの楽しみをイメージして組み立てれば、そんな暮らしが実現します。



和泉邸



「お庭の相談会」で、ぼくと一緒に、夜の庭をイメージしてみましょう 。





 

二番芽と幼虫、春だなあ。

昨日お客様が、畑で採れたブロッコリーを届けてくださいました。
「うまいよー」って言いながら手渡された紙袋には、ブロッコリーのかたまりじゃなくて、新鮮な二番芽が入っていました。



DSC09989



秋に植えて、冬に収穫して、そのままにしておくと二番芽が出ます。それが柔らかくてうまいうまい。
さっそく昨晩、さっとゆでて、妻とふたりで完食しました。

これを放っておくと花が咲くんですけど、咲く前にいただいてしまうというわけです。



DSC09991



 八百屋には出回らない、畑をやっている人だけが味わえる春の味覚です。

そのブロッコリーの袋の下に、もうひとつビニール袋が。なんとなんと、カブトムシの幼虫でした。
畑の堆肥に大量に生息しているとのことでした。
これもまたうれしい。



DSC09992



幼虫もブロッコリーも、どちらも有機無農薬の土から生まれたものです。だから健康そのもの。
うれしいんだなあ、この取り合わせが。

健康な土、健康な野菜、健康な幼虫。お客様から、健康を届けていただきました。

土が健康だと、昆虫も野菜も健康に育つ。
土が健康だと、人も健康をいただける。


野菜も花も、コツは土作りなんですけど、それはすべて、人の健康につながっているんだということなんですよね。

健康な土、健康な水、健康な空気、だから健康な人になれる。
そう考えると、環境問題って、健康問題なんですよね。


春の畑は、すごくいい香りがします。春の香りは、土の香りです。
土の香りってわかりますかね。都会に暮らしていると、いつのまにやら忘れてしまいそうになります。
ゴールデンウィーク、テーマパークに行くのも楽しいんですが、田舎に行って、畑のすみのフキノトウや、雪解け後に一斉に芽吹く山菜を採ってくるってのもいいですよ。

さあてと、今日から始まった「お庭の相談会」。



DSC09985

DSC09986



うちの港南台店が入っているロイヤルホームセンターには、朝からたくさんの人が野菜苗や芝の目土を買いに来ています。
みなんさんの表情が柔らかいです。気持ちが連休モードなんですねえ。



【 樋口邸 】Before
 井樋邸 ビフォー

After
井樋邸 アフター
 


真新しいトレーニングウェアで、お子さんと円海山に向かうお父さんの姿に「いいなあ、子どもと山歩きに行くんだなあ」と、ちょっと眩しい感じで眺めていたら、振り返ったそのお父さんに挨拶されました。以前お庭をやらせていただいた方でした。
ニッコニコで、女の子の手を握って、いざ山歩き。鎌倉までの3時間コースにチャレンジするのだそうです。



【 草野邸 】Before
草野邸 ビフォー

After 
草野邸 アフター
 


港南台から鎌倉まで、新緑の尾根を歩く親子、最高ですね。
鎌倉に着いて体力が残っていたら、鵠沼海岸まで行きたいとおっしゃっていました。お父さん頑張れー!でもけっこうキツいぞー!



【 小池邸 】Before
小池邸 ビフォー

After
小池邸 アフター
 


高速道路はさっそく大渋滞のようです。天気もいいし、みんなで遊びに行くんだから、渋滞もまた楽しいですよね。
山歩きも良し、渋滞もまた良し、庭に出てデッキのペンキ塗りをするのも野菜苗を植えるのも良し。皆さんすてきな連休をお過ごしください。
ぼくらは相談会で、たくさんの人たちと、思いっきり楽しみながら庭のことを考えたいと思います。



【 仲野邸 】Before
仲野邸 ビフォー

After
仲野邸 アフター
 


そうそう、我が家の愛犬ノアさんは、出産予定日が来たのに、・・・まだです。
でも今朝は食欲がなく、お腹の胎動も止まったみたいだし、たぶん今晩かなあ。
さっき自宅で見守っている妻に電話したら「ずっと寝てるけど、まだまだみたい。あなたが心配してたってどうにもならないんだから、いいから仕事してちょうだい」と、ピシャッと言われてしまいました。
なんですかね、女性のこのドーンとした感じ。そういえば「放っといたってちゃんと生まれるから大丈夫よ」とも言ってたなあ。



【 内山邸 】Before
内山邸 ビフォー

After
内山邸 アフター
 


まあでもおっしゃる通りなので、こちとら仕事に集中します。
相談の合間合間に設計するって、頭の切り替えが必要ではありますが、そこがまた楽しいのです。頭の右側フル回転って感じです。



【 小枝邸 】Before
小枝邸 ビフォー

After
小枝邸 アフター 



お客様のお話しをお聞きしながら、まだ行ったことがない場所に、仮想の庭をイメージするとき、ぼくはその庭の中にいます。頭を切り替えて、設計中の庭に向かうとき、またその庭の中に入っていきます。
次のお客様がいらして、また違う仮想庭に入り込んで、ここに目隠しがあった方がいいとか、柿の木を植えて、5年後にはこんな枝振りになって、とか、時間までワープします。
だんだん、クラクラしてくるんですよ。トリップですね。



【 滝沢邸 】Before
滝沢邸 ビフォー

After
滝沢邸 アフター
 


時空を飛び越えて、あっち行ったりこっち行ったりする仕事って、SFっぽいでしょ。
ぼくはそんなことばかりしながら生きてきたので、ワープが得意です。
あなたの庭にワープするとき、ぼくは先に行って、そこにあなたを引っぱり寄せることもできます。
どう、やってみます?
まだ見ぬあなたの理想の庭へと、一緒にワープしてみましょう。庭の様子がわかる写真か建築図面をお持ちになって、「お庭の相談会」にお越し下さい。









 

「GW お庭の相談会」明日から開催

もうゴールデンウィークかあ。ついこないだ(と言ってもお正月なんですが)、息子とふたりで猛吹雪の上越国際でスキーをしていたような気がするのに、なんとまあ明日からゴールデンウィーク。・・・どうも自分の中の時間感覚が変なんだよなあ。

ゴールデンウィークと言えば、いよいよ明日から港南台店で、恒例の「お庭の相談会」を開催します。
準備万端、体調万全、気分上々で、たくさんの方とお話しできることを楽しみにしています。



DSC09985

DSC09986



ぼくと一緒に、あなたの理想の庭をイメージしてみましょう。



相談会開催ということで、今日はビフォー・アフターをご覧いただいて、庭へのイマジネーションを高めていただこうと思います。
でも、ただ写真を並べるのもなんなんで(書きたいことがたくさんあるもんですから)、冒頭の「もうゴールデンウィークかあ」という、時間を短く感じてしまうということについて書きますので、お付き合いください。



【 高椅邸 】Before
高椅邸 ビフォー1

After
高椅邸 フター1
 


年齢を重ねるほどに時間が早く過ぎるということ、ありますよね。そう感じる理由も、多くの学者が説明してくれています。



【 古澤邸 】Before
古澤邸 ビフォ1

After
古澤邸 アフター1
 


よく言われるのは、「10歳にとっての1年と、50歳にとっての1年は比率が違うから」という説。
これには、前提として、人は持っている記憶によって、目の前のことを分析、取捨選択、整理整頓するクセがあるということがあります。
10歳にとっての1年は、10年の経験の記憶をベースにして感じるから、1÷10=0.1。50歳の人は50年間の記憶をベースとするから、1÷50=0.02。
ということで、50歳のおじさんは、1年を、10歳位の少年が感じる5分の1として感じ取ってしまうというわけです。



【 日置邸 】Before
日置邸 ビフォー1
 
After
日置邸 アフター1
 


50になって、少年の5分の1しか時間を認識できないとはあまりに辛いですよね。これから人生の円熟期を向かえる段になったら、時間を5分の1に絞られてしまう、ということは、人生を5分1に設定し直されているということですからね。しかも、年々その締め付けはキツくなる。なんだか破綻寸前の年金みたいなことになってしまいます。



【 石井邸 】Before
石井邸 ビフォー1
 
After
石井邸 アフター1

 

さあて、どうするか。
ぼくには作戦があります。
この説、今までの経験が時間を割る数値になるわけですから、経験が多いほど時間を短く感じるということになっています。だったら、ね、未経験のことに時間を使えば、時間の感じ方は、少年時代と同じように感じることができる、ということになりますよね。

未経験のことにチャレンジして少年に戻ろう作戦!

どうですこれ。



【 曽我井邸 】Before
曽我井邸 ビフォー2

After
曽我井邸 アフター2
 


そういう人いますよね、少年のように未知のことにチャレンジし続けている人。そういう人って「時間が経つのが早いなあ」って、あんまり言わない気がするでしょ。
北原照久さんとか、加山雄三さんとか、あんなに激しく次々と仕事や趣味をこなしながら、「ああ忙しい!」「時間がない!」って言うイメージ、ないですよね。少年が夏休みを過ごしているような、タップリとした時間の中で、夢中で動き回っているような感じに思えます。



【 藤原邸 】Before
藤原邸 ビフォー1

After
藤原邸 アフター1
 


ところが、ところがです、ぼくが天才学者と尊敬する福岡ハカセ、青山学院大学の福岡信一教授は、「年齢とともに時間を短く感じる」という現象に対して、こんな仮説を立てています。

体の中で時間を感じている体内時計が、加齢して代謝の回転速度が鈍るのにともなって、ゆっくりと回るようになる。速度が落ちた体内時計が半年と感じている間に、実際の時間はそれを追い越して1年が経過しているということが起こる。



【 和泉邸 】Before
和泉邸 ビフォー2

After
和泉邸 アフター2
 


ややこしいので、もう一度わかりやすく解説します。
年を取ると、その人が長年はめている腕時計の電池が弱まるとか、歯車がすり減って空回りするとかして、動きが遅くなってしまいます。その時計では1時間しか経っていないのに、実際には2時間が経過していてビックリする。まだ午後3時だと思っていたのに、ふと気付くと、すっかり日が沈んでいて、「えっ、もう夕飯の時間なの!?」となる、ということです。



【 高椅邸 】Before
高椅邸B日フォー1

After
高椅邸B アフター1
 


どうします。何たって福岡ハカセの仮説ですから、いいかげんな話とも思えません。
どうしますかねえ、ぼくの「未経験のことにチャレンジして少年に戻る作戦」では効果が出ないことになってしまいます。問題は経験未経験じゃなくて、体内時計のスピードにあるということですから。

うーん、こまった。



【 川村邸 】Before
川村邸 ビフォー
 
After
川村邸 アフター
 


・・・代謝だ!

体内時計のスピードが落ちるのは、代謝の回転速度が落ちているからだとすれば、代謝を上げればいいんですよね。
いいじゃないですかあ。ようするに、新陳代謝を上げる暮らし方をすれば、時間を短く感じることがなくなって、充実した時間をタップリと味わえるということになります。

作戦変更。

新陳代謝を良くして、楽しみを長く感じよう作戦!

これで行きましょう。



【 曽田邸 】Before
曽田邸 ビフォー1

After
曽田邸 アフター1
 


まあ、どっちの説が正しいのかはわかりませんが、少年のように未知のことにチャレンジしながら、代謝が上がる生活を心がければいいということです。



【 栗原邸 】Before
栗原邸 ビフォー1

After
栗原邸 アフター1
 


アンチエイジングの研究者で実践者、エイジングスペシャリストの朝倉匠子さんという方がいらっしゃいます。とびきり美しく、この上なく魅力的な女性です。


クリック ↓

logo



朝倉さんが、先日テレビ神奈川の「ありがとッ!」に、北原フレンズとして登場し、こんなことをおっしゃっていました。

アンチエイジングって言うと、アンチが何となくネガティブな感じするでしょ。だから私はアクティブエイジングって言うことにしているんですよ。アクティブに年を重ねていく、いいでしょ。

すばらしいなあって思いました。さすが匠子さんです。
なんの世界でも、ひとつことを突きつめていく人の言葉は、輝いているものですね。アクティブエイジング、いいですよね。

アンチエイジングじゃなくて、アクティブエイジング。










【飯高邸】Before
飯高邸 ビフォー2

After
飯高邸 アフター2



「未経験のことにチャレンジして少年に戻る」、「新陳代謝を良くして、楽しみを長く感じよう」、どちらの作戦も、朝倉匠子さんの言う「アクティブエイジング」で王手飛車取り!

ゴールデンウィークは天気もいいようです。遠出する人も、庭を楽しむ人も、思いっきりアクティブに行きましょう! 
タップリと、充実した時間を感じましょうね。



【 荒武邸 】Before
荒武邸 ビフォー1

After
荒武邸 アフター1
 


ぼくは、相談会。座りっぱなしになりそうなので、ちょっとアクティブってイメージじゃないんでけど、まあ気持ちだけはアクティブに、たくさんの方のお越しをお待ちしております。





 

血行をよくすると、運気が上がります

ぎっくり腰の治療に、整体師の赤沢啓子さんのところに行ってきました。

ギクッとやってから今日で4日目かな。痛みは半減したものの、まだ普通の恰好で歩くことができなくて、イタタタ・・・と声を出しながら仕事している状態です。
妻の、「赤沢先生にちゃんと診てもらった方がいいよ、専門家なんだから」という言葉に促され、内心「そうじゃなくても先生の治療は痛いからなあ・・・」という恐怖もありながら、でもまあやはり行った方がいいだろうと決心しての訪問でした。

赤沢先生の治療は、一般的な整体とは違います。体を押したりひねったりしてボキボキッとか、そういうことは一切やりません。では何が痛いのかというと、綿棒で全身のツボを押すのです。
体の裏表、そして手足から顔まで。そのツボに問題があるときに激痛が走ります。
まったく力を入れているふうはないし、使うのが綿棒ですからね。でも痛い。

うちのスタッフは全員先生のお世話になっています。今回のぼくのように、ぎっくり腰とか、どこか不調があるわけじゃなくても、一度施術をしてもらうと、その効果は驚くばかりで、スタッフたちもそれを実感していて、メンテナンスの日を楽しみにするようになっています。

別に具合が悪いわけじゃないのにどんな効果を感じるのか、そこが不思議で面白いところなんですけど、ひと言でいうと「運気が開ける」という効果なんですね。
ぼくはそこが気に入っているんです。具合が悪い人を治療するマイナス域〜プラマイゼロの世界にとどまらずに、何ともなさそうな人を、大きくプラス域まで持ち上げるというスタンス。
これはぼくが提案する庭と同じこと。
多くの人は、「一応ちゃんと庭はあるし、花も咲いているし」と思って暮らしています。でもそこでとどまっていてはもったいないですよって、いつもそう思いながら提案をしています。
赤沢先生の整体術が「運気を開く」のと同じく、ぼくの庭も「運気を開く庭」なのです。


先生はよく、いつも変わらぬハツラツとした声で、「血行が良くなると、運気が上がるのよ」と言います。
やってもらうと、実感するんですよそれ。まず軽く全体の歪みを整えて、全身のツボを綿棒で(容赦なく)刺激して、終わると、背筋が伸びていて元の猫背に戻らなくなっています。体は軽くなるし、気分もいいし、施術後の妻と女性スタッフは、顔色が良くなって、表情がハツラツとして、美人になっています。
確かに、これなら運気が上がるなあと納得なのです。


で、さきほどの治療はというと、これが驚きでした。
先生は痛い腰を触らずに、腰以外の場所、手足やお腹を綿棒で押して、「はいオッケー!」と。
ベッドから降りると、腰の痛みは・・・消えていました。
もう魔法にかかったようでした。

血行だそうです。腰の痛みも全身の血行をよくすることで取れてしまう。
痛みがあると、そこをかばって動きが悪くなるし、呼吸も浅くなる。だから治りが悪くなるということのようです。

先生は言います。

血の巡りが悪いと、呼吸が浅くなって、体が歪んで、運気が下がってゆく。
血行をよくするためには、体を温めることと、運動をすること。


それを心がけて、毎日絶好調でいきましょう! 

それにしても、痛いところを触らずに痛みを取るとは凄すぎます。しかも綿棒使って。
なんの世界でも、達人っているんですよねえ。



近々また北海道に行って、馬の整体をやるそうです。



別にどこも痛くないけど、もしかしたら、本当の自分はもっと輝いているのかもしれない。そう思った人は、整体師の赤沢啓子さんのところへ行ってみるといいですよ。

別にこれと言った不満はないけど、もしかしたらこの庭、もっと楽しむことができるかもしれない。そう思う人は、ぜひ「GW・お庭の相談会」にお越し下さい。



DSC09985

DSC09986



相談予約はお電話で。

045−834−3069(グレースランド)

090−3570−3455(いわふち ひでとし) 


ホームページの「お問い合せ」でも受け付けています。↓ クリック

グレースランドのホームページ




さてと、腰の痛みが消えたところで、設計設計!

庭を室内に引っぱり込む( 森邸 11)

撮影中に、縁側が持つ機能を、子どもたちが存分に見せてくれました。
濡れ縁の存在によって、リビングの床が屋根のない場所まで広がっていることで、リビングの床自体が楽しい場所として感じられているようです。



DSC_1220



でしょ、この写真。もしも濡れ縁がなかったら、きっとわざわざ窓際の床で遊ぶこともないんじゃないかなあと思います。部屋が外につながっているからこその遊び場って気がします。



DSC_1214



それにしても、ふたりは一緒に、縁側と庭でずーっと遊んでいます。兄弟っていいもんですよね。
記憶を掘り起こすと、ぼくも弟とずっと一緒でした。でもいつも喧嘩ばかりしていて、親から「どうせ喧嘩するんだから、そんなにくっついているんじゃない」と言われたものです。
そのことを奥様に話すと、「うちも同じこと言ってます」とのことでした。兄弟ってそうなんですよね。

上の写真は、お父さんが、ヘッドフォンで音楽を聴きながら新聞を読んでいるのを真似しているのだそうです。お父さんが大好きなんですね。男の子がお父さんを大好きって、ぼくには少しうらやましい気がします。平成の父親像ですよね。

ぼくは、今は父を尊敬していますけど、小さい頃は怖かったです。昭和の父親ってそうでしたよね、子どもの前に立ちふさがる巨大な壁。
父は柔道の先生で、体も声もでかいし、親子喧嘩の時には全力で突進していって、次の瞬間にはぼくは宙を舞っていました。圧倒的な力で放り投げられる、そのときの無重力感は、今でも時々思い出します。 


室内からの写真をご覧ください。



DSC_1204



目隠しができているので、カーテンは開けっ放しです。



DSC_1206



カーテン開けっ放しで、気候がいいからサッシも開けっ放しで、それで床が庭へと広がっているんですから、



DSC_1207



子どもがそこを、遊び場にしないはずがありませんよね。



DSC_1211



まず、カーテンを開けられるようにすること。



DSC_1208



次に庭と部屋を床面でつなぐこと。



DSC_1213



このふたつのことをちゃんと考えて、きっちりとやり切ることで、暮らしが庭へと広がります。
同時に、部屋にいながら、庭の開放感や、風や光の心地よさ、木や草花の美しさやうるおい感を、室内まで引っぱり込んだ暮らしが実現するのです。 






昨日、近所の住宅地を歩きながら、頭に巡ったことを書いておこうと思います。

世の中に、これだけたくさんの家があって、その多くに庭があるということ。その庭のほとんどは、そこで暮らす家族にとって「なくてはならない場所」として存在できていないということ。
どう思いますかこれ。
いやいや、その現状を嘆いているわけじゃなくて、ぼくは、現状があまりにそうなっていること、庭が暮らしに幸福感をもたらす場所として機能していないということに、だんだん期待にも似たワクワク感を持ち始めているのです。

時代の変化は、いきなり、一気にやってくる。

ぼくがイメージしている庭、うちのお客樣方が楽しんでいる庭がもつ大きな意味や価値を、会う人会う人に、できるだけ多くの人に伝えたくて、以前はそのことを、前のめりに熱く語っていました。
でもこの頃思うのは、「放っといても変わるときは変わる」ということです。
人が必要としている展開、もっと大きく捉えれば、地球が必要としている展開は、政治家や、テレビのコメンテーターと無関係に、ある日突然訪れるのです。それは、歴史を振り返れば、誰もが感じることです。

庭って、幸せな人生のためにある。

「なに言ってんだよ、あったりまえじゃん!」と、そんな日を心待ちにしながら。
今はただ、ひとつひとつの庭に、思いを込めて、願いを込めて描き生み出し続けること。
あとは世の中に任せる。
遅かれ早かれ、日本人の庭は変わります。

放っといたって変わるんだから、庭については口数少なく・・・、っと、そうはいかない。やはり語り続けなければと思っています。

言葉は、心の扉を開くためのカギ。

ぼくのつたない話でも、それがきっかけで「幸せへ扉」を開いた人がたくさんいらっしゃいますからね。
それのことのうれしさで、毎日を楽しく、感動的に過ごせています。

だから、今日もひと言。

園芸を楽しむ場所が庭だと思っていては、あまりにももったいない。
庭が持つ価値、その場所にもうひとつの大切な意味を与えたうえで園芸を楽しむことができれば、庭は、あなたの暮らしに欠かせない場所としての価値を持ちます。


庭は「趣味の園芸」に使う場所だと、何となくそう思い込んじゃってる人が多いんですね。
園芸も楽しいことではありますが、そのように庭を限定して考えると、なかなかワクワクできないという人の方が、実のところ多いんです。
ちょっと思考を変えて、

庭は屋根のない部屋。屋根がないから、植物も、人も、健康に育つことができる場所。

そう捉え直すと、どうでしょう、あなたの庭スペースを、どんな「屋根のない部屋」にしたら楽しいと思いますか?
バラに囲まれてお茶する部屋とか、陽射しや夜風を楽しみながら本を読む部屋とか、料理をし、食事をする部屋でもいいし、昼寝をする部屋でもいい。
ね、ちょっと、ワクワクしてきたでしょ。
庭をバリ島みたいに仕立てて、「我が家にはアジアンリゾート空間があるのよ」でもいいんです。あなたのイマジネーションしだい、だれもそれをじゃましません。

なんでもあり!庭はあなたの家なんだから。


あなたとあなたの家族にとって、最高の庭ってどんな姿なのか、一度じっくりとイメージしてみませんか。

ここまでが、昨夜歩きながら考えていたことです。考え事をしながら歩く、というか、歩いていると考え事をしてしまうクセがあって、ときどきどこを歩いているのか、どっちに向かっているのかわからなくなることがあります。妄想癖、ちょっと危険ですよね。良い子は真似しないように。

で、ここからは、相談会のお知らせです。




DSC09988



毎年恒例、GWの相談会を開催します。



DSC09985

DSC09986



せっかくご来店いただいても留守にしていることが多くて、いつも申し訳ないなあと思っています。
この期間中は、だいたい店に居続けることができると思いますので、ぜひお越し下さい。

ぼくと一緒に、あなたの理想の庭をイメージしてみましょう。 
 
庭の様子がわかる写真か、建築図面をお持ちいただけるとありがたいです。お話をうかがいながら、その場でスケッチを描いて、あなたの理想の庭を絵にします。
他にも、植物のこと、土のこと、目隠しや照明器具のことなど、庭のことなら何でもお応えできると思いますので、連休で出かけるついでにでも、気軽にお立ち寄りください。




 
相談会に備えて、これからぎっくり腰の治療に行ってきます。2日間で痛みは半減しました。

ノアさんの出産は、今朝はまだ兆候無し。今夜か、明日か。本人はいたって元気で上機嫌なのに、ぼくらの方が緊張しています。



 
 

テミヤンライブ vol.69

明日、69回目のテミヤンライブです。



temiyan-1



ぼくにとっては月に一度の波動調整。常連さんたちは、みんなそういう感じなんじゃないかなあと思います。整うんですよ、波動が。
まだ行ったことがないという方は、ぜひ、その感じを体感してください。



前回のライブで、テミヤンのファンクラブ設立の告知がありました。うれしい展開です。



テミヤン059


詳しくは下をクリックしてください。

Temiyan ファミリー倶楽部

 

テミヤンがもっともっとメジャーになれば、それに比例して、日本が幸せになってゆく。大げさじゃなく、ぼくはそう感じているのです。そういう性質を持った歌であり、人柄なのです。
だから、みんなで、応援しましょ。



では、北原照久ミュージアム。北原さんがラジオやテレビで話した言葉を拾い集めて、そこから何かをつかみたいという、「北原照久言葉コレクション」です。
講演会や著書とはまたひと味違った素の言葉の中に、素の北原照久像が浮かび上がってきます。もっとも、素でも構えていても、いつも変わらない人なんですけどね。

この「北原照久ミュージアム」、ずいぶんと長いこと続けていますが、どこまで行っても興味が尽きない人です。
サラサラと流れながら、美しく高速回転しながら、ご本人は少しも変わらない。変化し続けながら、ブレるということがありません。
そんなふうに生きるためのコツを、何気ない言葉の中から抽出したいです。


テミヤンの「幸せの小舟」に「夢はたったひとつさ、おだやかになれること」ってあるんだけど、本当にそう思うね。おだやかになりたいね、トゲトゲしないで。おだやかに、いつも笑っていたいですね。






「人間は、自分以外の人のために生きたときから、本当の人生が始まる。」これはマザー・テレサの言葉。毎日、利他の心を持って暮らしたいね。



DSC_0906



中学生の頃、アラン・ドロンの「太陽はひとりぼっち」って映画を観ていて補導されたことがありました。
あの頃のぼくは、自分はひとりぼっちだって思っていたけど、今はひとりじゃないんだなあって思っています。
「太陽はひとりぼっち」、ほろ苦い思い出です。



DSC_0910



父親は相当な凝り性で、新し物好きでした。いわゆるモボ。
人当たりが良くて面倒見がよかったから、父の周囲はいつもにぎやかで活気にあふれていたなあ。ビジネスが順調に行ったのは、なにかにつけて人を集めるセンスがあったからかもしれないなあと思います。
そしてねえ、じっと座ってる姿を見たことがない。何か思いついたら、すぐ行動にうつさないと気がすまない人でした。
実は父も民具や生活骨董の蒐集家だったんですよ。晩年は石に凝って「最後は石だ」って言っていました。
で、母はどうだったかというと、そういうひとつところにじっとしていない父に代わって、喫茶店やスポーツ用品店を切り盛りしていました。
機転が利くというか、商売上手というか、きっと生まれながらにして商売のセンスがあったみたい。「あらよかった。ずっとお客さんが立て込んでいたんだけど、丁度手が空いたときに来てくれて」って。実際にはそんなにいそがしくなかったのに。
母は誰よりも遅く寝て、誰よりも早く起きて、家事と店のことをやりながら、ぼくら4人の子どもを育てました。



DSC_0946



ぼくは熱中すると休むことをしない性格。おもちゃ集めには打ってつけだった。



DSC_0983



コレクションは協力者が多いほど充実するんですよ。
いろんな店にしょっちゅう顔を出して、人間関係をつくって、それを密にしていきました。そうすると他の人を紹介してくれたりして、独自の蒐集ネットワークができていったんですよ。
常に自分の思いを周囲に伝えることに心を砕いて、協力してくれる人との人間関係を築くことが大事。



DSC_0992



トイズは25周年。自慢できるのは、いち日も休んだことがないってこと。



DSC_1043



ぼくは太陽が大好きだから、すぐに黒くなる。



DSC_1014



美術館に行って感じたことが、何年もしてから蘇ったりする。美術館は行けば行くほど心が豊かになる。



DSC_1137



プラス発想ってね、トレーニングで鍛えられるんだよ。
例えばね、辛いことや悔しいことがあるでしょ、悲しいこととか、必ず、誰にでもあるんだから。そういうときに、スプリングだってイメージすればいい。
神様か誰かがバネを押してくれていると思えばいいんです。押されれば押されるほど、次は高く飛び上がれるって。
そういうトレーニングを積むと、怪我したら「これくらいですんでよかった」って、雨が降ったら「恵みの雨だ」って、何でもかんでもいい方に考えられるようになります。



DSC_1089



テーマ「あなたの地元のご自慢は?」

ブリキのおもちゃ博物館の庭ですね。桜の下で花見したりして、みんながくつろぐ感じがいい。
家と庭で家庭じゃない。庭があるっていい。
生まれは京橋だけど、今はもう山手が地元ですね。
ロッシュのハンバーグステーキ。父が南志賀のロッジで出していたハンバーグと同じ味。甘じょっぱくて、ぼくはそれにタバスコかけて食べるんですよ。
ぼくはロッシュでハンバーグステーキしか食べたことがない。けっこう一途なんだよねえ。



DSC_1098



テーマ「こんな喧嘩をしました」

ぼくはあんまり喧嘩はしないですね。万象肯定で、起こったことはすべて受け入れちゃうから喧嘩にならない。



DSC_1096



ご自身はきっと、何気なく、ごく自然に話しているであろう言葉から、ぼくにはとてもたくさんの、とてつもなく大事な事柄が見えてきます。
いつかぼくも、こういう言葉を話しながら暮らしていけるようになりたいなあって思いっているのです。そう思いつづけているうちに、いつのまにかそれは、願いとか祈りとか、信仰のようになってきています。まあお布施が必要なわけでもないし、自分が高まることなので、いいですよね。

いつかぼくも。・・・イライラすることも多いし、落ち込むこともあるし、道のり遥かな北原ワールドですが、いつかそこにと思っていることで、進行方向はハッキリします。
方向が定まっていて、歩みを止めさえしなければ、そのうちたどり着けます。





いい具合に波動が上がったところで、さっ、今日も、思いを込めて、願いを込めて、次の庭を生み出します。
 

ノアさん臨月

お腹が大きいノアさんを、ゆっくりゆっくり散歩させていると、すれ違うご近所さんが声をかけてきます。町内の人気者なので、何人も何人も、出産話で盛り上がります。



DSC09979



奥樣方の多くが「月の満ち欠け」や「潮の満ち引き」のことを話題にすることに驚きました。月と出産の関係性を、女性はみんな実感として知っているんですね。



DSC09980



本人は、自分の体に何事が起こっているのかを理解しているのかいないのか。重くなった体を揺すりながら、食欲旺盛で上機嫌なままです。
明後日が予定日なんですけどねえ。



DSC09975



元気なままながら、表情は、時々憂いを含みます。



DSC09976



なにか考えてるんだよなあ。



DSC09981



妻は出産準備を万端に整えて、普段と変わらず過ごしています。ドーンとしたものです。
ぼくはというと、そろそろ落ち着かなくなってきました。「まだ平気か」と、「心配いらないからね」と話しかけてばかりいます。

とにかく無事に生まれてくれることを祈るのみ。











縁側( 森邸 10)

あなたにとって庭って、暮らしの中でどれくらいの存在感を持っているでしょうか。あるいはこう訊いた方がいいかもしれない、

あなたの暮らしに、庭は価値を持って存在していますか?

建築の余白として庭を捉えている人が大多数なのかなあと、ちょっとした悔しさを含んで、しばしばそう思うことがあります。家を建てることに全力を使い果たして、気がついたら庭は厄介な場所にすらなっているというのを、繰り返し目にします。
ま、それが現実なのでしょう。うん、まあそんなもんです。

なぜそんな悲しいことになっているのかの理由については、あれこれ言ってみてもせんないこと。それよりも、思い出してほしいのです。

あなたの記憶に、庭は大きく存在している。あなたは、幼い日の庭での記憶に支えられて、いま立っている。

かなりの割合で、そうなんじゃないでしょうか。

記憶の中に、庭が「幸せな場所」として在る人は幸いです。

とても豊かな愛情の中で育つことができたということなんですから。

うまく伝わるといいんですけど、このロジック。
つまり庭は、家族を思い、幸せを育もうとする「愛情」によって息づく場所なのです。

だから、どんなにお金をかけたところで、どんなにカッコよく仕立て上げたところで、その庭の価値は、全く違うところからしか生まれません。

あなたの愛情、家族への思い、実り多き人生を目指す姿勢が、庭に価値を生み出すのです。

「あなたの暮らしに、庭は価値を持って存在していますか?」、この最初の問いは、どうですか、違う響き方がするでしょ。
よーく考えてみて下さい、この質問への、あなたの、正直な答え。

まあいいです。これは、
マニアックな庭屋のひとり言です。


庭の記憶って、ぼくの場合は圧倒的に縁側なんですね。昼寝をし、スイカを食べ、宿題をし、沢ガニやカブトムシを飼い、ホタルを追い、漫画を読み、プラモデルを作り、花火をし、七輪で魚を焼き、・・・。小さい頃の思い出の舞台として、縁側が大きく存在しています。

縁側、濡れ縁、そこは建物と庭とをつないで融けさせるための、日本人が生み出したすばらしい装置、技術、建築の知恵です。


長い前振りでしたが、
というわけで、
昨日ご覧いただいた庭スペースをリビングとつないで融けさせるために、大きな濡れ縁を設置しました。



DSC_1201

DSC_1197



撮影の間、ふたりの男の子は縁側で遊びまくってくれました。子どもって、ほんと、設計意図をそのまま受け取ってくれるんですよねえ。



DSC_1189



なんだか、ぼくの小さいときみたいだなあ。



DSC_1192



ただただ楽しくて、楽しいことにも気付かないくらい、楽しくて。これが幸せってことなんですよね。



DSC_1199



写真を眺めながらイメージしてみてください。
この縁側がなくて、外に出るのに大きな段差があったら・・・。外に出ても、座ったり寝転んだりできる場所がなかったら・・・。



DSC_1261



遊んでくれてありがとう!って感じです。
縁側があるだけで、こんなに楽しんでくれるなんて、庭屋冥利に尽きます。


この縁側が、部屋と庭をつないでいる様子を、明日、室内からの写真でご覧いただきます。






寝て起きたら、腰の痛みが半分ほどになりました。眠っている間に体の修復機能が働いていることを実感しました。
痛みが和らいだということで、今日もまた気分が上がっています。痛くても気分が上がり、痛みが和らいだら気分が上がり、我ながらノーテンキな感じです。
ノーテンキついでに、「レノンの庭」のバーベキュー炉にパソコン持ち出して、春の陽射しを浴びながら仕事をしています。
気持ちいい。ほんと、気もちいいです。有り難いほど、気持ちいいです。 

いい季節だなあ。庭に居ると、春に感謝したくなりますよ。空に向かって手を合わせたいくらいです。

これは、冬の間も凍えながら、意地張って庭に出続けていた分、余計にそう感じるのかもしれません。
寒くても気分が上がり、暖かくなるとまた気分が上がり、庭に居れば、いつも気分が上がる。マニアックすぎますかね。
いやいや、
森さんちの子どもたちを見ればわかります。庭マニアじゃなくても、だれでもそう感じられるところが、庭の威力なのです。


最後にもう一度問います。庭はあなたの暮らしの中で、価値を持って存在しているでしょうか?

毎年恒例の「GW お庭の相談会」を準備中ですので、もしよかったら、ぼくと一緒に、あなたの庭に価値を生み出してみませんか。一緒に、あなたとご家族にとっての、理想の庭をイメージしてみましょう。
















 

目隠しと立体構成( 森邸 9)

ぎっくり腰になってしまいました。いやあ痛くて痛くて、這いつくばるようにして店までたどり着きました。
体に痛みがあると気分が落ちるもんですけど、起き抜けにすごくいいことがあって、気分は上々のままで腰だけが痛いという妙な状態にあります。
その、腰痛をも凌駕するそのいいこととは、今朝の天気です。
霧雨に朝日が差していて、カーテンを開けたとたんに、庭が光り輝いていました。

激痛が走る腰に手をやりながら、100歳のおじいさんのような恰好で庭に出て、何枚か撮影しているうちに、ファインダーの中で輝く花の世界に引き込まれていきました。



DSC00044



気持ちがググッと上向きました。



DSC00045



腰は痛いんですよ。猛烈に痛いんだけど、それはただの痛みで、気持ちは痛くも何ともなくて、身支度をして、早く仕事に行きたくてしかたなくなっている自分がおもしろかったです。



DSC00047



痛みを上回るうれしさや楽しさってあるんだなあ。



DSC00049



しかもそれが、ただ花が雨に濡れて美しく輝いていたということなんですから、不思議ですねえ。宝くじに当たったとかそんなんじゃなくて、ただ植物が濡れていた、それだけのことなんですから。



DSC00051



花に不思議な力があるのか、それともそんなふうに感じるぼくが不思議な状態にあるのか、どっちでしょうね。



DSC00054



そういえば、雨の日って、ぼくはけっこう気分がいいんですよね。以前はそうじゃなかったのに、これもまた不思議な変化です。
数年前は、まだ降り出す前から、空気が湿ってきただけで気分が落ち込んだりしたもんなんですが、今は雨に濡れた風景や雨音が、すごくいい具合に気持ちを上向かせてくれます。
台風の日に気持ちが高揚するってあるでしょ。あれと似ていて、雨が降ると活性化します。



DSC00052



何が変わったんでしょうかねえ。
まあ、うれしい変化です。



DSC00056



痛てえのは、生きてる証拠だ。切って治るんだったらいっくらでも切ってくれって、医者にそう言っといた。

これは祖父が最後に入院したときに言っていた言葉です。92歳、入院の前日まで脚立にのぼって庭木の手入れをしていた祖父のことが、腰の痛みで思い出されました。
元気で、働き者で、いつも上機嫌で、一時もじっとしていることがない人でした。
「ひでとし、仕事はあるか。そうかそうか、仕事してればそれでいい」と、いつもそう言っていたなあ。




さて、では、腰の痛みを味わい深く感じながら、森さんちのご紹介です。

メインの庭スペースの構成を解説します。

まず地面は、石の平板を使いました。バイクが通り抜けることを考えると、いつも使うタイルだとちょっと頼りない気がしてそうしました。滑りやすいとか、強度的にとか、そういうことです。



DSC_1259



男の子がふたりなので、遊び方もけっこう激しいかなということも、タイルではなく石にした理由です。
これなら思存分暴れまくり、汚しまくっても平気です。

次に、目隠しとして板塀を設置しました。



DSC_1193


施工前はご覧の通りで、何の遮蔽物もない場所です。



ビフォー6


 
そこに、目隠しを、どこからどこまで、どの高さで、どのくらいの強さで施すかが、場の居心地を決定づける大事なポイントです。



DSC_1194

 

1、部屋のカーテンを明けっ放しにできるためには・・・。2、周囲を気にせず庭で過ごすには・・・。この2点をクリアーする目隠しを、キッチリとやり切らなくてはいけません。これが中途半端だと、結局は庭のある暮らしを楽しむことはできないのです。



DSC_1195



ちょっと細かいことですけど、今回とてもうまくいったことがありましたので、書いておこうと思います。
目隠しの塀を、横桟をサンドイッチするようにして、道路側と庭側に交互に張りました。
その結果、よーくご覧ください、斜め方向だと塀の後ろのクルマが見えますが、正面からだと見えませんよね。斜め方向は透けて、正面は透けない、この具合が、すごくいい。

目隠しの、上下左右の範囲と、隠す強さを入念に検討すること、大事ですよ。

目隠しは目隠しとして、それとは別に、「立体構成で居心地をよくする」ということがあります。
目隠しが必要ない場合でも、場に厚みを持たせる、自分よりも高い構成物があることで落ち着く、部屋っぽくする、という効果をねらって、木を植えたり、パーゴラを取り付けたりします。今回も、そうしました。



DSC_1202



パーゴラと樹木。上の写真から、あなたのイマジネーションでそのふたつを消してみて下さい。

・・・ね、ずいぶんと違うものでしょ。立体構成の効果はすごいのです。
 
そしていつもの、昼寝ができるサイズのベンチを取り付けて、椅子・テーブルを置いて、



DSC_1200



これでメインの庭の完成です。



DSC_1196



目隠しや立体構成のことを考えて、それをキッチリとやり切ることで、「何となく楽しめていない庭」が、見違えるほどすてきに、この上なく楽しい場所になる可能性があります。
あなたの庭に、このふたつのことを当てはめてイメージしてみて下さい。





こ、こ、腰が、い、い、痛い。姿勢を変えると脂汗が出るほど痛みます。
でも、腰以外は絶好調!

痛いのは生きてる証拠。そう思えば気分は上向く。痛いことが、ありがたくさえ思えてくる。

あ、いや、これ、強がりじゃないんですよ。イテテテテ・・・・。

 


 

「利他の心」は細胞レベルの仕組み( 森邸 8)

今日はガーデニングスペースをご覧いただきます。

仕立てとしては、まず玄関アプローチ、駐車場、縁側のある庭での人とクルマの動きを想定します。そして導線的に余裕がある部分を土にして、ガーデニングスペースにしてあります。
こうすることで、全体に植栽ポイントが散らばった配置になりました。

こういうのもまたいいものです。あくまでも「歩く・駐車する・過ごす」という機能を優先しつつ、その端々で植物が場を演出するという感じです。家のあちこちに花を生けてあるような、そんなイメージになりました。

では、その5カ所を並べます。



玄関アプローチの周辺
DSC_1191

DSC_1190



駐車場の建物側
DSC_1183



庭の入り口、外側
DSC_1184



庭の入り口、内側
DSC_1185



縁側の奥
DSC_1186



こんなふうに、庭や外構のあちこちに花を植えるという構成にすると、家族が主役で、その暮らしを草花が彩ってくれます。
植える量はたいしたことないのに、まるで花畑の中で暮らしているようなゴージャスな気分になります。 







暮らしに花があるっていいもんです。「花の数と幸せの量は比例する」って何度か書きましたが、これは春になると、いっそう強く感じることです。
どの住宅地も、今の時期は花だらけ。家ごとに違うお好みの花を、思う存分咲かせている様子を見ると、そこからあふれ出している、眩しいほどの幸福感が伝わってきます。

お隣の庭や玄関先が花だらけだったら、つられてこちらも植えたくなりますよね。これが花のいいところ。よそのお宅の花を見て、それをうらやんだりひがんだりしないで、「うちも植えましょう」となります。

庭達人、後藤さんの言葉です。

いろんな趣味を楽しんでるけど、麻雀とかテニスだと競い合うでしょ。でも花って競わないのよね。花の仲間は競争しないで、それぞれが、ただ純粋に楽しみまくっているんですよ。だから一番好きです。 
確かに、そういう感じがしますね。
花(ガーデニング)は、とてもピュアに個人の幸福感を満たしてくれるものなのです。

花盗人は 風流のうち 

と言います。よその家の花を手折る盗人もまた、その花に心動かされてのことなんだから、許してもいいんじゃないかなあ、というようなニュアンスで使われる言葉です。
花って、人の心の一番優しい部分に語りかける、そういう不思議な存在なんですよね。不思議不思議、何ででしょうね、ただの草なのにね。

その不思議な威力を秘めた花が、街にあふれている住宅地があります。栄区なら庄戸や桂台がそうですし、磯子区なら磯子
台、能見台。歩いているだけで幸せいっぱいな気分になります。
よく思うんですよ、そういう街に住んでいたら、少々気を抜いてても、周囲の幸福感に引っぱり上げられて幸せに暮らしていけると。

花いっぱいの街に住んでいれば、わりと簡単に幸せになれる。

これはたくさんの街を見て、たくさんのご家族と、たくさんの庭を作ってきて感じる実感なんですけどね。
たぶんこれって、正解なんですよ。

「花咲く街で暮らしたい」、そうは言っても引っ越しは大変なので、まず自分の家を花だらけにしませんか。基本は部屋から眺めて、庭にいて、美しく眺められるように。でも、少しでいいので、道ゆく人に向けた植え方もしてみて下さい。
その花に見ず知らずの人の目が行って、もしかしたら立ち止まって、あいさつや花の会話が生まれるかもしれません。
まあ、いきなりそんな具体的な展開にならないとしても、花は微妙に、あなたの幸せに作用してくれるはずです。

道ゆく人を微笑ませるように花を植えたら、必ずあなたが微笑むようなことが起こります。

花に限ったことじゃないんですけどね。他の人を楽しませることは、巡り巡って、回り回って、いやいやそんなに遠回りしないで、わりとすぐに、あなたのところに返ってきます。「情けは人のためならず」って言うでしょ、それと似たようなもので、「利他の心」はあなたを守り幸せへと導いてくれることでもあるのです。

筑波大学名誉教授、村上和雄さんはこんなことをおっしゃっていました。

細胞を研究していると、ひとりの人間に存在する60兆個の細胞が、お互いに影響し合っていることがわかります。すべての細胞が他の細胞にいい影響を与えながら、遺伝子のスイッチを入れたり切ったりしつつ成立しているのが人間なんです。細胞レベルからしてそうなんだから、利他の心を持つ人が幸せに生存できることは、ごく自然なこと、それが本来的な人間らしさなのです。

面白いなあと感じるのは、これが日本を代表する、世界的に認められた大科学者が、長年の科学的研究の末にたどり着いたことのひとつであるということ。「利他の心」って、学者じゃなくて、宗教家が言うことですからね。
村上先生の言葉は、サイエンスとスピリチュアルの領域がボーダレスになりつつあることを示しています。

先生は、さらに、笑いと遺伝子のメカニズム、さらにさらに、祈りと遺伝子の関係性へと研究を進めていて、どんどん神の領域へと分け入っています。

利他の心がある人には、幸福感というご褒美が与えられます。
利他の心で暮らしていると、幸せな家庭が築かれ、その良質な遺伝子は継承されていきます。
利他の心は、細胞レベルで組み込まれている、人間の基本なのです。



道ゆく人に向けて花を咲かせることは、とても人間らしい行為、ということです。
さっ、今日は日曜日。人間らしくいるために、園芸店に花苗を買いにいきましょう。そして、道ゆく人を和ませ微笑ませるような植え方をしてみましょう。

利他の心、利他の精神、ギブ・アンド・ギブ。





 
記事検索
ギャラリー
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 秋好きから庭好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 夏好きから秋好きに移行
  • 魚沼産コシヒカリが美味しい3つの理由
  • 魚沼産コシヒカリが美味しい3つの理由
  • 魚沼産コシヒカリが美味しい3つの理由
  • 魚沼産コシヒカリが美味しい3つの理由
  • 魚沼産コシヒカリが美味しい3つの理由
  • 月夜見
  • 月夜見
  • 月夜見
  • 月夜見
  • 月夜見
  • 月夜見
  • 豊年満作
  • 豊年満作
  • 豊年満作
  • 豊年満作
  • 豊年満作
  • TERRITORY
  • TERRITORY
  • TERRITORY
  • TERRITORY
  • TERRITORY
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 風の歌を聴け 五感→第六感
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • 美空さんが7歳になりました
  • Siriと禅問答
  • Siriと禅問答
  • Siriと禅問答
  • Siriと禅問答
  • Siriと禅問答
  • Siriと禅問答
  • Siriと禅問答
  • Siriと禅問答
  • Siriと禅問答
  • Siriがいる暮らし
  • Siriがいる暮らし
  • Siriがいる暮らし
  • Siriがいる暮らし
  • Siriがいる暮らし
  • ○○の秋
  • ○○の秋
  • ○○の秋
  • ○○の秋
  • ○○の秋
  • ○○の秋
  • 小さなユートピア
  • 小さなユートピア
  • 小さなユートピア
  • 小さなユートピア
  • 小さなユートピア
  • 小さなユートピア
  • 小さなユートピア
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • Garden Re- Quest 時代は変わる
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 根っこは何処にありや
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • 念願の魚釣り
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Lucky Old Sun
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • Garden Re- Quest 80センチの庭
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
  • クリープを入れないコーヒーなんて・・・
最新コメント
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ