お隣りの宅地が1メートル高くて、奥は3メートル以上のコンクリートブロック。リビングの外は幅1メートル40センチです。
メジャーが近くにある方は計ってイメージしてみてください、1メートル40センチ。
でもご主人は「この場所をどうしたら楽しくなりますかねえ(無理ですかねえ・・・)」と。
現地を拝見にうかがったとき、笑顔がかわいらしい奥様と、元気いっぱいで人なつっこいお嬢さんがふたりいて、ご主人の「この場所をどうしたら・・・」はこの素敵な3人の女性たちへのプレゼントができたらいいなあという、そんな気持ちなんだということが伝わってきました。
正直に白状すれば、その時点でぼくの頭の中はノーアイデアでした。
でもぼくもご主人と同じく、その3人の女性をよろこばせてみたいという気持ちがわき上がって来て、つい・・・ニッッコリ笑って「大丈夫ですよ!まかせてください!」と、自信満々なふりで帰ってきました。
よくあるんですよこういうパターン。何の根拠もあてもないのに、自信満々に「大丈夫ですよ!まかせてください!」と。
これって癖です(笑)。でも本当に大丈夫で、大丈夫と思えば大丈夫になるのです。
さあ、そこからが勝負。
いくつかのラフを描いては消しを繰り返しました。
回答が用意されていない難問に向かっているような・・・回答がないんだから適当なところで妥協すればいいようなものですけど、それじゃあおもしろくないんですよね。
何度も何度も、ああだこうだと、ああでもないこうでもないと理屈とイメージを組み立て直していました。
すると、「その時」がやってきます。
混沌としていたいくつもの事柄が、一気につながって庭世界として成立する瞬間。
スティーブ・ジョブズはそれを「 Connecting The Dots 」と呼び、宇多田ヒカルは「ミューズ(詩と音楽の神)が降りてくる」と呼び、ぼくは「レノンが降りてくる」と読んでいます(笑)。
そうやってできあがったのがこのプランです。
プレゼンテーションを終えるとすぐに、ご主人が奥様に「じゃあ、これでお願いしようか。何だかワクワクしてきたよ」って。
ちょっと泣けるほどありがたい言葉でした。
After
Before
After
Before
After
Before
After
もしもご主人の思いがなかったら、もう少し弱かったら、この庭が出現することはなかったわけです。
庭に限らず思いや願いが形作った世界は美しいものです。
思いによって開かれてゆく未来・・・いいですよね。
ぼくの未来ですか、ウ~ン・・・眩しくて見えない。
カッコいい男ですねえ。いいと思うんだなあそういうの。
庭はその典型。
思いがあって、思いつづけて、願いがあって、願いつづけてできあがった庭は、例外なくいい庭。
この庭の大成功!を実感しました。
念ずれば花ひらく。
念じましょう、あなたの幸せな未来を。
大原さんちの本編はこちら→石丸邸(2009年6月13日~7月7日)
「念ずれば花ひらく」は坂村真民の詩です。
大好きなテミヤンの曲「生きてゆくこと」に、その詩を乗っけてみました。
今日は相談会の最終日。
庭を思い描くことは、あなたとご家族の幸せな未来を思い描くことです。
ぼくと一緒に、あなたの理想の庭をイメージしてみましょう!
っと、そんなに大げさなことじゃなくて、植物のことや目隠しやデッキのつくり方など、庭のことなら何でもお答えできますので、お気軽にお越し下さい。