2013年07月

ひまわり( 名言・格言コレクション )

中学生の夏休みにゴッホの「向日葵」を模写したことがありました。



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そのひまわりはぼくが知っているひまわりとは違っていて、それが不思議で、未知の世界に引き込まれるように夢中になりました。
その絵の中にあったのは明るく力強く入道雲に向かって咲く花ではなく、物悲しいような、やさしいような、はかないような、でもエネルギッシュで・・・。

今はその不思議な感じが何なのかがわかります。「癒し」です。
乾き切った土の上を、暑さに喘ぎながら歩く人の心を癒してくれる花がひまわり。

人は辛いときに、優しく慰めてもらうことでも癒されますが、思いっきり命を燃やして生きている人の姿にも癒されます。

ひまわりのように大輪の花を咲かせながら、いつも太陽に向かって立つその姿で周囲を癒してくれる人がいます。
今日はそういう人たちの言葉を並べます。



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愛と夢と忍耐

白石康次郎



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家族っていいな。

坂口良子(最期の言葉) 



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人を笑わせようなんて思ったことはない。
ただ楽しいことにしか興味がないので楽しいことしか起こらない。
人が好きだからそれを皆さんに伝えているだけ。


笑福亭鶴瓶



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運がいい人も、
運が悪い人もいない。
運がいいと思う人と、
運が悪いと思う人がいるだけだ。


中谷彰宏



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 愛は行動なのよ。言葉だけじゃだめなの。言葉だけで済んだことなど一度だってなかったわ。
私たちには生まれた時から愛する力が備わっている。
でもそれは筋肉と同じで、鍛えなければ衰えていってしまうものなの。


オードリー・ヘプバーン



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目に映るすべてのことはメッセージ

荒井由美



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人の悪口は絶対に言うな。人にしてあげたことはすぐに忘れろ。人にしてもらったことは生涯忘れるな。

石原裕次郎



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私らしさって何なのだろう。
借り物である肉体という着ぐるみ。
やはり、
魂が喜ぶように生きていくことなのだ。


吉元由美



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夢を見ることができるなら、それは実現できるんだ。
いつだって忘れないでほしい、何もかもがすべて一匹のネズミから始まったということを。


ウォルト・ディズニー



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あなたが生きる人生を
愛してください。
あなたが愛する人生を
生きてください。


ボブ・マーリー



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あなたたちは、もっと身近なところから始めたらどうかしら。

マザー・テレサ 



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最後はこれ。
今も地球を癒し続けるひまわり、マイケル・ジャクソンの「 Heal The World 」です。
・・・地球上で最も美しい曲なんじゃないかなあ。 



 

 
 
では、今日も青空に向かって咲きましょう! 

 





 

言葉の世界→感覚の世界( 今福邸 1)

久しぶりにお庭の紹介の新シリーズです。
今福さんちの大々的なガーデンリフォームをご覧いただきます。

この庭は数ヶ月前まで、木々が生い茂る森のような状態だったといいます。それを一新したくてすべて伐採したのだそうです。
木を眺めているのもいいもんですけど、他にも庭の楽しみ方はたくさんありますからね。



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以前の状態に「これは違う」と思って即行動!鬱蒼としていた木を切ってスッキリさせて、そこまではよかったんですけど、その先が・・・。

最初に現地に伺ったとき、ご夫婦は「次の庭」にほとんどノーアイデアでした。対してぼくの頭の中には、庭を見るなりアイデアが噴き出していました。

こういう場合の台詞は決まっています。

「もしもここがぼくの家ならこういう庭にしたい」という設計をしてみてもいいでしょうか。

オッケーを頂きました。

通常は、お客様が思い描いている庭のイメージやご要望をお訊きしてから設計に入ります。
でもたまには、今回のように「とりあえずはお任せで」となることがあります。

もしもここがぼくの家なら・・・こんな庭が欲しい。
そうやってできあがった2プランです。



Plan A
今福邸A

Plan B
今福邸B



この2つのプランをご覧いただくことで、ご夫婦の眠っていた庭へのイマジネーションは活動を始めました(笑)。
後日、このプランをベースにして、そこにおふたりの感覚が加味されたプランをご覧いただきます。
それはもう「ぼくの庭」ではなく「今福さんちの庭」になっています。 

考えているだけ、話しているだけだと、思考は堂々巡りを繰り返し、イマジネーションは浮かんでは消えていきます。
絵にすることで次の段階へ進めます。


なぜ絵にするといいのかというと、言葉の世界から感覚の世界に行けるからです。

地球上の全生物の生命活動は、言葉じゃなくて感覚で成り立っている。

これ、すっごく大事なことなんですよ。大事なんだけど忘れがちなこと。

人間は言葉が発達し過ぎて、感覚よりも言葉を先行させるという悲しいクセがついてしまっています。
言葉が先行すると「論争」になります。
そこでは言葉は感覚を伝える手段ではなく、相手を打ち倒すための武器として使われます。
言葉を武器にしたら何ひとついい結果につながらないことは夫婦の会話が示していますよね。夫婦間の論争の先に待っているのは、あきらめか、ボロボロの破局だけです。論争から関係性が良くなることはありません。
言い合いになりそうになったら言葉を捨てて、言葉を持たない動物のようになって、感覚で理解し合おうとしてくださいね。

っと、話しがそれてしまいました。
庭です庭。
庭をイメージするときには画用紙を用意して、絵を描きながら思考してください。

庭は言葉を駆使するだけでは組み立てられない。なぜなら庭は生命の集合体だからです。
庭は感覚の世界にあります。


とはいっても、もちろんそこに必要な言葉による理屈はあります。その理屈を理解した上で感覚を駆使して思い描くことが必要です。
庭を思い描くときに必要な理屈は、このブログのカテゴリ別アーカイブにある「Point」に、言葉を駆使して書いてありますのでお読みください。
それに目を通したら、あとは言葉を捨てて、あなたの感覚を絵にしてみてください。
最初は言葉から始まったとしても、そこから感覚の世界へと移行することが、あなたの庭を感動的な場所に変身させるコツなのです。







言葉って便利で大事だけど、それを武器にするくらいなら言葉なんて捨てた方がいい。
言葉を持たないわが家の犬猫たちの、全身を使った愛情表現を見ているとそう思えてきます。
言葉は使うもの、言葉に振り回されないように注意しましょう。



 

思考の中に未来がある

人生というものは出会いによって大きく変わります。出会いが人生を導いてくれます。
出会うのは人だけではなく、一冊の本であったり、言葉であったり、音や風景だったりもします。



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今日はちょっと、ズッシリと質量の大きいお話しです。
十数年前にぼくが出会った人と、その人から受け取った言葉のことを書こうと思います。



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あなたはすでに気がついていると思いますけど、幸せはいつも目の前にあります。
ただしあなたと幸せとの間には扉があって、それを開けて入って行かなければその幸せな時空へは行くことができません。
簡単なはなし幸せに暮らすためのにはその扉を次々と開いていけばいいんですけど、それを拒む何者かがいて扉の前に立ちふさがります。
その邪魔者を放っておくと、そいつは扉を遠くへと移動してしまって、確かに目の前にあったはずの扉は豆粒くらい小さく見えたりします。多くの人はこの状態にあります。

目の前の幸せをつかめないでいると、その幸せは遥か彼方に移動してしまう。

その遠くへ行ってしまった「幸せへの扉」とあなたとの間にはハードルが置かれています。
パッと飛び越えるとさらに高いハードルが現れます。それを飛び越えるとまた現れます。
人生は百万メートルハードル。行けども行けども出現する障害物を飛び越えながら進むしかない果てしない道。
・・・かな?
・・・ちがうんだなあ。



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十数年前に青木仁志さんというお客様から教わった言葉です。

人生は眉毛の上3センチで決まりますよ。

青木さんは十代の頃からの不遇な運命を乗り越え、その壮絶な苦労の中で「セールス」という分野に人生の意義を見出し、その後アチーブメント株式会社という社員教育・人材育成の会社を起こして大成功されています。著書も多数あり、多くの人から絶大な支持を受けている方です。
その青木さんが初期に書かれた本が「思考の中に未来がある」です。
縁あってご自宅の庭の設計を依頼され青木さんとお会いしたぼくは、一瞬にしてその人柄に惹かれ、さっそくその本を買い求めました。
衝撃でした。夢中で読みました。ページをめくるたびに、読み返すたびに、腹の底から勇気と希望がわいてくるのを感じました。



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その本には「目標を設定して、それに向かう生き方」が書かれていていました。そしてそのための考え方や日々の
具体的な手法を指導してくれるものでした。
そこに通低するものは「人生はその人が思い描いた通りに、口に出した言葉通りに展開する」ということ。
それまでのぼくはそんなことは考えたこともなく、不安な未来を思い描き、言わなくてもいいことや言わない方がいいことばかりを口にしながら生きていました。
当然のこととして人生はうまくいかず、うまくいかないからさらに愚痴が出て不安は膨らむという悪循環。
その(思い出したくもないような)辛い負のスパイラルからぼくを救い上げてくれたのが「思考の中に未来がある」だったのです。
何度も読んで目からウロコを落とし切ったぼくは、今日に至るまで、青木さんの教えがいかに大切なことであり有意義なものであるかを繰り返し実感しています。



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「人生は眉毛の上3センチで決まりますよ」とはどういうことなのかというと、「人間なんだからちゃんと考えなさい。考えることから人間としての幸せな未来が生まれますよ」ということです。
眉毛の上3センチには前頭葉があります。
人がまだ猿人の頃、前頭葉はなかったといいます。猿が人へと進化するうちに、脳に新たにできた部位が前頭葉です。
前頭葉の働きは、思考や意志や創造力など、人間が人間らしく生きるための機能がつまっていて、脳全体を支配する脳の指令塔とも言われています。

考えればいいんです。考えて、考えて、脳ミソが汗をかくほど考えることで、人は人間らしく存在できるのです。



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悩みの中にあるとき、人生がうまくいかなくて苦しいとき、人は案外思考を停止してしまっているもの。その渦中にある本人は気づきづらいものですが、傍から見るとそう感じる場面がよくありますよね。

悩んでいる暇があったら考えた方がいい。よ〜く考えて、とるべき行動に出た方がいい。



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じつは最近ひとりの友人が天国へと旅立ちました。彼の人生はいろいろと大変なことが多いものでした。人はいいんですけど、酒好きが過ぎて肝心なところでいいかげんさが出て失敗する、ということを繰り返した人生でした。
「あいつの人生、何とかできなかったのかなあ。もっと言ってあげられること、してやれることがあったよなあ」と何度も思いましたが、それは今さら考えても仕方のないこと。
それよりもぼく自身のこと、自分に与えられた時間をどう生きるかということに意識を集中しようと決めました。
今日をしっかりと生きる。この世に残った者にできることは、いつもそれだけですからね。



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当たり前ですけど、命の時間には限りがあります。誰もが知っているその当たり前のことが、身近な人が亡くなると、一気に重みを持って心にのしかかってきます。
だいたいの人は明日も生きていますが、これを読んでくれているあなたもぼくも、来年どうなっているかはわかりません。でしょ。
で、あなたは、どう生きたいですか?
幸せに生きたい!ですよね。それも「明日死するとも悔いなし」と思えるほど幸せな今日を生きたいですよね。



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話しを戻して「幸せへの扉」です。
その扉が遠くにあって、そこにたどり着くまでにたくさんのハードルがあると感じているあなた、人生は百万メートルハードルだと思っているあなた、思考しましょう。



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そのハードルを道しるべだと思ったらどうでしょう。
ハードルがある方向に向かって走って、次々と飛び越えることで、幸せへの道を踏み外すことなく進んでいけるというふうに考えればいいんです。



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さらに考えましょう。
飛ぶのが辛いほど高いハードルだったら、くぐればいい。ハードルを跳ぶことよりも、とにかく早く扉にたどり着くことの方が大事なんですから。



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もっと考えましょう。
そもそも扉が遠くにあると思っているのはあなたの思い込みで、じつはすぐ目の前にあるのかもしれません。っていうか、そうに違いないと思い込んでみてください。
遠くの扉に向かうより先に、手が届くところの扉を開いて進めば、次々と扉が現れて、一度もハードルを跳ばずに遠くの扉までたどり着くことができます。



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考えましょう。考えて考えて考え尽くしましょう。すると、気がつきます。
ボーッとしている場合ではないし、悩んだり、悔やんだり、恨んだり、不安に怯えたりしている場合ではない。

明日死ぬかのように生き、
永遠に生きるかのように学べ。


マハトラ・ガンジー 

思考停止したままで「あれが悪い、これが気に入らない」と文句ばかりを言って、ひとつところにとどまっているなんてのは、ぼくはまっぴらごめんです。
ちゃんと考えて、軽やかに行動して、次々と扉を開いて、今日というありがたい日を思う存分生きましょう。
それが幸せってもんです。

人生とは今日のことである。

デール・カーネギー 



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思考の中に未来がある。

青木仁志 

さっ、今日も眉毛の上3センチをフル活用して庭を設計します。
その庭で繰り広げられる幸せな人生をイメージして。
ぼくのこの前頭葉に「庭という幸せな人生の舞台作り」を託してくださった人たちの、素晴らしい未来を信じて。

あぁ、燃える。心が燃えたぎっています。
上の方から、逝ってしまった友からのエールの声が聞こえてきます。
お人好しな笑顔ととぼけた声、あの日のままの彼に、ぼくも声を届けます。

おーい、俺はまだそっちへは行く気はないけど、でもまあそのうち行くから待っててくれよ。
それまで、応援を頼む。まだまだ仕事が山積みなんだ。







 

5つの窓

人間は5つの窓がある部屋にいる。

これは分子生物学者の福岡伸一教授(青山学院大学)の言葉です。
5つの窓とは人の五感のことです。
小さな5つの窓がある薄暗い部屋にいる人間が、バランスよく生命を維持し幸せを感じながら生きてゆくためには、その5つの窓のカーテンを開けて、風を入れ、外を眺め、時にはその窓から外界へと這い出てみる事が必要である、というメタファーを含んだ言葉です。



森邸
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これって、そのまま暮らしに当てはめる事ができますよね。

リビングのカーテンを開けて光と風を入れ、外界を感じ、そこから庭に出る事で五感が刺激されます。
五感が活発になることで、人は活性化し、生命力が輝き出します。




曽田邸
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「わが家はカーテンを開けて暮らしていますよ」というあなた、住宅地を歩くときに意識して観察してみてください。あなたは唖然とするはずです、カーテンを閉めっぱなしで暮らしている家がいかに多いことかと。さらに、夜になるとさっさとシャッターまで閉めてしまう家も多く、ぼくはいつもそのことをとても残念に思っています。



矢嶋邸
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家を建てて引っ越してみたら、周囲の視線が気になってカーテンを開けられないというのはごく普通に起こることです。
それはそうです、建築屋さんは部屋から外がどう見えるかとか、カーテンを開けて暮らすために庭側に目隠しが必要であるというようなことは、まったくと言っていいほど考えてくれないのが現状ですから(悲しい現実です)。



門馬邸
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いったんレースのカーテンは閉めていて当たり前という感覚になってしまうと、もう一生それで過ごしてしまう可能性もあります。人はとても器用に、現状を受け入れてしまう生き物ですから。



栗原邸
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でもねえ、それだけは受け入れてほしくない。

カーテンを閉めっぱなしで暮らしていて、心身の健康が維持できるとは到底思えません。



石川邸
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真剣に言います。

朝起きたらすぐに窓を開けて風を入れてください。カーテンを開けっ放しで暮らしてください。



大原邸
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テレビで、連日嫌な事件が報道されます。
昭和時代には考えられなかった種類の、深い闇を感じさせる事件が続きます。
ぼくはそこに「閉まりっぱなしのカーテン」を感じるのです。
「リビングが道路側にあるんだから仕方がない」とか「レースが閉まっていても別に困らないし」と思わないでください。
これはあなただけではなく、ご家族全員の人生に影響する問題なんですから。
とても大事なことなので真剣に言います。
健康に暮らすために、意義ある実り多き人生を実現するためには、カーテンを開けっ放しで暮らすことが絶対に必要です。





今日は日曜日、ゆったり気分で5つの窓を意識してみましょう。










 

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます。

すっかりご無沙汰しておりますが、皆様お変わりございませんでしょうか。
暑さはこれからが本格的です。くれぐれもお体を大切にとお祈り申し上げます。


という暑中見舞い、そろそろ書こうと思っている人も多いと思います。
普段連絡が途切れがちな恩師や友人や親戚に思いを馳せ、案ずる気持ちをハガキにしたためるって美しいことですよねえ。
Facebook や LINE がいくら発達しようとも、なくならないでほしい慣習です。



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暑中見舞いは「暑中」のお見舞いですから、夏がさほど暑くならない国にはありません。常に暑い常夏の国にもないと思います。
つまりこの美しい風習は日本に四季があるからこそのこと、ということになります。
ぼくのように長いこと日本人をやっていると気づかなくなってしまうんですけど、ぼくらは四季があることで日本人的になれているのです。



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あの津波被害の後で暴動も略奪も起こさない日本人に、海外から賞賛の声が上がりました。
ぼくらとしてはそんなことは当たり前なんですけどね。でも海外ではなかなかそうはいかないようです。
周囲を気遣いながら、励まし合いながら不自由な時間を耐え続けた、その辛抱強さやおだやかさも日本に四季があるからです。ぼくはそう思っています。



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我々が辛抱強いのは、四季がある国に暮らしているから。
季節が巡ることを知っているから、今を耐えることができる。




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春が来ることを知っているから冬を耐えられるし、そのうち秋風が吹くと思うからこの暑さにも耐えられるんですよね。でしょ。
耐えるだけじゃなくて、日本人は季節を楽しむことも身につけました。それは四季折々の自然が厳しさだけじゃなく、恵みや心地よさや美しさももたらしてくれるからです。



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自然を恐れ敬い感謝することが、日本人を日本人にしてい



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日本人は怒りません。
季節の移ろいを知っているから、現状に怒らない。放っておけば、何もかもが季節と共に移り変わってゆくんだから、直近のことをいちいち怒ったり正したりする必要はない。事の采配はお天道様に任せています。



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日本人は争わずに助け合います。
冬は冬で、夏は夏で、自然は命にかかわる厳しい試練を与えます。しかも毎年。だから助け合うし、人間同士で争い事なんかしていられません。そんなことをしていたら、敵も味方も自然に殺されています。



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日本人は自然を敬います。
八百万の神とは四季のある自然のことです。四季が明確でない国にはアラーの神、シヴァ神、ブッダ、キリストがいますが、日本では自然が神なので、日本人の宗教観は自然体です。身の回りのありとあらゆるところに神様がいるので、地球人として人の道を踏み外さずに歩いて行けます。



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これをお読みの日本人のあなた、あらためて自然に感謝しましょう。つまり、この暑さにも感謝しましょう。
暑いも寒いも生きていればこそのこと。
夏は暑さを楽しんで、ついでに諒も楽しんで、そうこうしているうちにちゃんと秋がやってきます。



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さあ空調の利いた部屋から気合い一発!蚊取り線香に着火して、首に手ぬぐいを巻いて、庭に出てみてください。
そこに八百万の神がいますよ。



いつもこのブログに来てくださるあなたへ、感謝を込めて。

暑中お見舞い申し上げます。





 

ポジティブな人とは・・・( 名言・格言コレクション )

人には必ず2面性があります。「裏表がある人」という意味じゃなくて、陰と陽、両方の世界に同じだけの領域があるという意味です。
ポジティブな人っていうと、やたらに明るくてニコニコしている人を思い浮かべますが、その明るさを際立たせているのは背景にある暗さであることに気づきます。

笑えない時を過ごした人には、ご褒美としてすてきな笑顔が身に付く。

そう考えると「もっと明るく前向きに生きたいなあ」と思っている人は、背景の闇が浅いのかもしれません(ぼく自身も)。
そんなふうに考えれば「今の悩みや辛い状況は、後の幸せのためにある」と捉えることもでき、どうせなら徹底的に悩んでみるか、限界まで耐えてみるかというファイトがわいてきます。

来るなら来い!受けて立とうじゃないか!と苦労を買って出る、困難な道を選択することで、強靭なポジティブ思考が手に入ります。

今日はそういう過程、笑えない日々を経てポジティブになった人たちの言葉を並べます。



日置邸 Before
日置邸

After
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道に迷ったおかげで、
たくさんのいい人に出会えた。


北原照久



樋口邸 Before
井樋邸

After
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人には二種類いる。
できない理由を探す人と、
できる方法を探す人。


石田純一



草野邸 Before
草野邸

After
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私は実験において、失敗など一度たりともしたことがない。この方法ではうまくいかないとい、ということを発見してきたのだ。

トーマス・エジソン 



栗原邸 Before
栗原邸

After
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人生はロマン。自分は不幸だと悩むのではなく、試練を与えられた物語の主人公だと思えば、人生をエンジョイできる。

美輪明宏



小池邸 Before
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 幸せを手に入れるんじゃない。幸せを感じる心を手に入れるんじゃ。

甲本ヒロト



小池邸 Before
小池邸

After
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人生とは、今日のことである。

デール・カーネギー



小椋邸 Before
小椋邸

After
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自分を本当に愛するためには、まず自分の力だけを使って何かに取り組まなければならない。自分の足で高みを目指して歩かなければならない。
そこには苦痛がある。しかしそれは、心の筋肉を鍛える苦痛なのだ。

フィリードリッヒ・ニーチェ



西山邸 Before
西山邸

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「不可能」とは、自らの力で世界を切り拓くことを放棄した臆病者の言葉だ。
「不可能」とは、現状に甘んじるための言い訳にすぎない。
「不可能」とは、事実ですらなく、単なる先入観だ。
「不可能」とは、誰かに決めつけられることではない。
「不可能」とは、通過点だ。
「不可能」とは、可能性だ。
「不可能」なんてありえない。

モハメド・アリ



天野邸 Before
天野邸

After
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私は「鈍」であれといいたい。
頭が悪くて、表現もうまくない。しかし頭は良くても良くなくても、一つのことをきちんとできる人間だから、人生がうまくいく。 

渡邉美樹
 


仲野邸 Before
仲野邸

After
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なぁに、壁なんてのは
越えるためにあるんだ。

ルパン三世 




石井邸 Before
石井邸

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 こうして言葉を並べてみると、ポジティブな人っていうのはただ明るくニコニコしている人のことじゃなくて、ネガティブな自分をガッチリ受け止めて、ものの見事にひっくり返すことができる人なんですよね。

来るなら来い!ひっくり返してやる!

今日もポジポジでいきましょう。



 

人が輝く庭

庭の魅力って何だと思います?
花、芝生、野菜、樹木・・・庭の植物は欠かせない魅力ですよね。人に季節の移ろいと命のきらめきを教えてくれます。
空、風、音、香り・・・これも欠かせません。あなたを地球の回転と同調させてくれます。



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その庭の魅力はあることを抜きにするとゼロになります。その「あること」が 、じつは庭にとって最も重要なことなのです。



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「あること」とは・・・あなたが庭にいること。 



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Googleが富士山のストリートビューをやっちゃいました。
「やっちゃいました」って思ちゃったんですよねえ。
素晴らしいことだと思うんですけどね、でも、ねえ、どう思いますか?



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実際に体感しなければ、自然を感じ取ることはできない。



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ぼくもそのストリートビューで、まだ果たせていない富士登山(いつか家族揃ってと登りたいと思っています)を楽しませていただきますけど、それは実際に登ることとはまったく別次元のこと。
登山経験のある人の多くは、きっとぼくと同じように感じたんじゃないかなあ。何も登山までバーチャル体験できるようにしなくてもいいんじゃないかって。



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庭も同じくで、いくら写真で美しい庭を眺めていても、そうやって感じるその庭は、観る人の中に存在するこれまでの庭で得た感覚を駆使してのイマジネーションの世界です。
それも楽しいことではありますが、でも現実の庭に立ったとき、実際に庭で過ごすことで得るリアルな刺激とは比べ物にならないほど小さく異質なものなのです。



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人がいて、庭。
庭が輝けば人が輝き、輝く人がいて庭が輝く。
そこにいる人を輝かせる庭が、最上の庭。




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ぼくはこのことを繰り返し書き話し続けていますけど、何度でも繰り返します。庭は花を植える畑ではなく、部屋から眺める絵でもありません。



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庭はあなたの輝きを引き出してくれる場所で、そのためにはあなたが庭に出て、庭にいる必要があります。



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という、ガーデンデザイナーいわふちひでとしの庭観に照らすと(笑)、この庭、佐島の北原邸の庭は最上級の庭です。ぼく的には世界最高の庭。



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年に何度かこの庭を体感していて、一度の例外もなくそこには人が集い、その集った人は最高の笑顔でした。
そんなことって、ねえ、ありえないでしょ。ものすごいんですよ、この庭の波動のパワーは。



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あなたはもしかしたら、「そりゃあこんなに広くて海辺にあったら、波動も良くなるでしょ。わが家は狭いし海辺じゃないから無理」と、そう思うかもしれません。
違うんだなあ〜。



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あなたの家の庭やベランダでこの波動を出せないかと言えば、まったくそんなことはありません。
ぼくがそう断言します。
なぜなら、この日感じたのと同じ良質な波動を、ぼくはこれまで何度も他の庭で体感してきたからです。
家族で過ごす庭、夫婦で語る庭、友人だちと笑う庭、ひとりで自分と向き合うための庭・・・。



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広さやロケーションに関係なく、人を輝かせながら輝く庭は存在します。



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あなたの庭にもこの「佐島の庭」と同じ輝きを生み出すことができます。ホントに。
そのために何をどうすればいいのか知りたい人は、ぼくに連絡をください。
欲しいでしょ、こういう庭。
ウソじゃないんですって。見慣れたあなたの庭を、ここのような最上の場所に仕立て上げることは可能です。っていうか、それがぼくの仕事です。



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こうし写真で振り返っていると、しみじみ思うことがあります。
この人たちの笑顔、泣けるくらい美しいでしょ。ぼくはそう感じます。
何で泣けるのか。それはここに集った一人一人に人生があり、悩みや苦しみもあり、でもここにいる時にはその人の最高に楽しく幸せな部分だけがスパークしているから。
背負っている荷物が重たいほど、それを下ろしたときにはいい笑顔になるものです。



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そうさせてくれる庭、ひと時でも荷を降ろして、大きな笑顔にしてくれる庭、これが最上級の庭なんだよなあ。



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今回のパーティーは「テミヤンライブVOL.84 in 佐島」でした。
バスを仕立てたり、他にも準備が大掛かりなので主催者側は大変だと思うんですけど、できることならまたやっていただきたいです。



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ひとりでも多くの人に、この庭の波動を浴びてほしいから。



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北原さん、スタッフの皆さん、素晴らしい時間をありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。






 

ブトに噛まれる

ぼくは新潟の山奥育ちです。
新潟の夏って最高ですよ。特に子どもにとってはパラダイス。庭の打合せで小さいお子さんがいるお宅にうかがうと、よく夏休みの新潟のおすすめスポットのことを話します。
お子さんと一緒に遊びに行く方は、連絡を頂ければ超ローカルな穴場をお教えしますよ。
山に登って、川で泳いで・・・こうして書いていても、頭の中に故郷の風景や記憶が溢れ出てきます。



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山登りが好きで、高校生の頃は春から秋、ほぼ毎週登っていました。
実家のある小出町(魚沼市)は魚沼盆地の中央にあり、周囲はぐるっと越後の名峰に囲まれています。



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ぼくが通い詰めたのは標高2003mの越後駒ヶ岳。湯之谷村の大湯温泉から奥只見ダムに抜ける枝折峠でバスを降りて、そこから登山道を登り始め、4時間半で頂上に立ちます。
帰りは登りとは違うルートで、山の麓にある駒ノ湯温泉までの通常5時間のコースを3時間で一気に駆け下ります(当時、ぼくの足腰は屈強でした)。
標高が下がって渓流の音が聞こえてくるところまで来ると、登山者はみな片手に手ぬぐいを持って歩きます。それは汗を拭くためではなく、絶え間なく襲いかかってくるアブを払いのけるためのものです。
手ぬぐいを振り回しながらのアブ襲来区間は20分ほど続き、そこを通り抜ければ下界、もうアブのいない日常の世界に戻ります。



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こうして記憶をたどると、あのアブが、山という非日常の世界と暮らしのある日常との境界にいる門番みたいな気がしてきます。
いま横浜で暮らしていて、たまにアブに遭遇すると「やあ、久しぶり」と声をかけたいような、山から帰った時の清々しさがよみがえってくるような気持ちになります。



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もうひとつ、故郷の夏の記憶に登場する虫が「ブト」。
関西ではブヨのことをブトと呼ぶようですが、それとは違う目に見えないほど小さいノミの一種で、家々の庭(畑)には必ずいます。
早朝にザルを持って野菜を穫りに行くときに、うっかり半ズボンで行こうものなら、もうあっという間に何カ所も刺されてかゆいかゆい。それを魚沼では「ブトに噛まれる」と言います。



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アブとブト、夏の田舎暮らしに登場する厄介者。
でもだからって、田舎の人たちは、山に行くことも畑仕事も止めないですよね、当たり前ですけど。
山や畑に、虫はいて当たり前。
そうそう、今日はこれを言いたかったのでした(笑)。



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庭の相談を受けながら、これまで何千回も聞いてきた言葉が「蚊がいるから庭に出ません」というものです。
それって・・・魚沼人的には・・・考えられない思考なのです。
蚊はいますよ庭なんだから。でもそんなのはアブやブトに比べたら何でもない、蚊取り線香をたけば済むこと。



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魚沼の人たちは毎日畑に行き、ブトに噛まれつつ野菜を収穫しながら暮らしています。
魚沼だけじゃない、日本中の農家や「庭イコール畑」な人たちがそうやって暮らしています。
自然が豊かなほど虫はいます。
畑をやっていなくても「自然」は庭に欠かせない要素なわけですから、自然を感じられる庭には必ず虫がいるものなのです。



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世界中の人が、いろんな害虫が飛び交う庭で幸せな時間を過ごしているのに・・・その幸福感を、たかが蚊ごときに阻止されるなんて・・・ねえ。

「蚊がいるから」を庭を楽しめない理由にするのは止めにしましょうよ。



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わが家では
朝晩に庭に出て過ごしていますから、ひと夏でお徳用の蚊取り線香を4缶使います。
だけどそれは昨年までのこと。じつは今年は、なんとまだ蚊取り線香を買ってもいません。
その理由は、ホームセンターでたまたま見つけたこのスプレー。



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効果絶大。それと、自分の居場所の周辺にシュシュッとやるだけなので楽だし。これ、おすすめです。



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でもそろそろ蚊取り線香を買いに行こうと思います。
あまりの効き目にちょっと怖くなったのと、やっぱり夏の庭にはあの香りがいいなあって。



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金鳥の夏、日本の夏。

夏は夏の庭を楽しみましょう。









 

砂場のホモサピエンスたち

子どものおもちゃや育児用品を売っているトイザらスのヒット商品に置き型の砂場があります。てんとう虫やカエルの形をした、直径90センチほどの蓋付きのものです。
いろんなお庭でそれを発見するたびに、ぼくはもともと細い目をさらに細めて笑顔になります。



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砂遊びっていいですよね。
大人にはバーベキュー炉とシエスタベンチ、子どもには砂場とプールを出せるスペース、これがあると庭は格段に楽しい場所になります。



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男の子はヨチヨチ歩きの段階ですでにしっかりと男の子なんですよねえ。
歩き始めて間もなくの行動が石ころを掴んで投げること。次に土に穴を掘るようになり、さらに掘った土に水を混ぜてこねてドロ団子を作っては並べて、天日干しにして悦に入ります。 
これは
もの心つかないうちから、もう狩りや生産といった労働への興味と意欲が備わっていることの証し的行動で、男子の本能的な、生態学的に正しい行動だそうです。
ちなみに蒐集行動も同じくで、だからコレクターって圧倒的に男性が多いですよね。



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では女子の場合はどうかというと、砂遊びに興じるのは一時的で、そこから砂場を使ったおままごとに移行します。
姉妹や近所のお友だちと一緒に飽きることなくおままごとしている様子は、ひとりで黙々と穴を掘っている男子とは対照的ですよね。
ままごと遊びは仮想家族ゲームで、その家族は仕事に行ったりご近所付き合いもありますから、それは彼女たちにとって将来必要になるコミュニケーションの練習であり、社交性を身につけるための訓練になっているわけです。



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男の子でも、たまには何人かで仲良く秘密基地や街並を作っていることもありますが、よーく観察していてください、(お約束のように)そのうちひとりが突然それを破壊し始めて、それをきっかけに喧嘩が始まるか泣き出すかします(笑)。



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女の子にとって砂場は「幸せを築いてゆく社会」であり、男の子にとっては「創造と破壊を繰り返す孤独な宇宙」。

これってつまり、生まれながらにして女子は家庭を守り、男子は外に出て行って食料を獲得するために戦うようにできているということなんですよね。



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子どもは遊びながら、ものすごい勢いで脳を発達させます。
だからぼくら大人は、子どもが砂場で遊んでいるときに声をかけてはいけません。
どんなに服が汚れても、口に砂が入っても、ちょっと離れたところからじっと我慢で見守ってやってください。
子どもはホモサピエンスの本能に従って正しく遊んでいるのですから。
遊んでいる子どもに大人がかけてもいい言葉は「上手だねえ〜!」くらいのものです。



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砂遊びだけではなく、遊んでいる子どもは放ったらかしてあげてください。
思う存分遊んで、静かになったなあと思ったら床に転がって熟睡している、そういう子どもは確実に逞しく成長しますよ。


では今日も、創造と破壊を繰り返す孤独な宇宙へと出発します。


 

テミヤンライブ vol.84/北原照久ミュージアム

84回目のテミヤンライブは、佐島にある北原邸でのスペシャルライブです。いやあ~楽しみ楽しみ!

でもチケットはすでに、
Sold-out !

来月は8月29日(木)、いつも通りに人形の家です。


では「北原照久ミュージアム」。北原さんから飛び出した言葉を拾い集めて並べています。



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現代人は不足が不足している。
不足がなくなると感謝と感動がなくなります。




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物も音楽も食べ物も、あまり偏らないで、幅広く好きになるのがいいと思う。



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桃栗三年柿八年・・・個人差があるんだからあわてることはない。
まだ実らなくても、じっくりと根を伸ばし幹を太らせることだ大事。途中で腐ったらダメ。




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楽な人生がいい人生なんてありえないよね。もしそうなら、小説も映画も存在しないよ。
僕は楽をするよりも、ドラマチックに生きたいなあ。




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体は食べた物でつくられる。
心は聞いた言葉でつくられる。
未来は話した言葉でつくられる。




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「俺ってカッコいいだろ」って言っちゃうんだよなあ。自分が大好きなんだよね。
水鳥みたいに、見えないところで努力もしているしね。
俺って本当にカッコいいよ。




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マイルール、自分で決めたルールがいっぱいある。



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はたから見たら大変だと思うことも、自分が好きでやっていることだと苦にならないものです。
皆さんもぜひ好きなことを見つけるか、今やっていることを好きなってくださいね。




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今、高速船で小豆島に向かっています。広々とした海を見ているとクヨクヨしていることなんてもったいない気がします。やはり、感謝とありがとうですね。



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テーマ「あなたの願いごと、教えて」

「フェイスブック100の言葉」で少しでも元気になったりやさしい気持ちになる人が増えたらいいなあって願ってます。



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チケットをゲットできた皆様、佐島の庭でお会いしましょう。
最高の波動を浴びちゃいましょうね!



残念ながら行けない人は、8月のライブでお会いしましょう。今からスケジュール帳に書いといてくださいね。



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ノラ猫に後押しされた庭/川村邸( ダイジェスト版 )

川村さんから設計の依頼をいただいてハッと思ったのは、住所に見覚えがあるということ。以前やらせていただいてこのブログでもおなじみのウッドデッキの庭、「幸せの小舟」、門馬さんちのお隣りさんでした。



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俄然張り切りました。
時々あるんですねこういうこと。すてきな庭の幸福感が、その庭に留まらずに溢れ出して、お隣さんやご近所に広がっていくということ。
門馬さんちに負けない幸福感を川村さんちのお庭にも生み出して、しっかりと定着させる、幸福の連鎖を実現していくことに使命感を持ちました。



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その連鎖がやがてその町内を、地域を幸福感で包み込んでいって、さらに広がって、どんどん広がって、日本を「幸せな庭」でいっぱいにする。そしてさらに世界へと・・・。
いいぞいいぞ!こういう妄想が湧き出てくるとき、ぼくは絶好調なのです。何せガーデンデザイナーは世を忍ぶ仮の姿で、ほんとは地球防衛軍に所属しているのですから(笑)。



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新築から3年間、庭はほぼ手つかずのままでした。
ところがある出来事があって「庭を何とかしなければ」と思い立ったといいます。



Before
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After
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庭の相談をお受けしていて、けっこう多いのが「猫が来て困る」というものです。
ただトコトコと遊びにくるだけならかわいいのですが、いろいろと・・・。匂いが強烈ですからねえ、猫のは。



 Before
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After
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で、どうしたら猫をシャットアウトできるかといいますと、これまでいろんな方法を試しましたが、結論としては「シャットアウトは不可能なので、どうせならかわいがる」というところに行き着きました。



Before
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After
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トゲトゲマットは避けて入ってくるし、塀を立てると屋根から来ます。いやがる匂いの粉末は効果なく、猫だけに聞こえる超音波を発する装置もその効果は一時的でした。おまけにデリケートは人は頭が痛くなるということも判明。水鉄砲はけっこう効きましたが、一日中見張っているわけにもいかずこれもだめ。こうなったらかわいがって、手なづけてから「いいか、ここに来てはいけないよ」とこんこんと言って聞かせるしかないという結論に達したわけです。
かわいいんですけどねえ・・・でもあの匂いがねえ・・・。



宅地は丘の中腹にあって、道路からは数メートル上がっています。
いいんですよねえこういう立地。
広い空を取り込んだ、開放感あふれる庭をつくれます。
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川村さんちの庭も、近所のノラの散歩コースになっていました。
奥様はそれをあまり気にもせず過ごしていたのですが、ある日庭のポーチにお土産を発見。最初は石ころかなにかかと思ってよーく見たら、その石ころにヒゲが生えている。なんとなんと、ネズミの頭だったそうです。ギャー!です。
通行税を置いていくとは律儀なやつです。猫的には日頃の感謝を込めたお土産だったのでしょう。



ゆったりとした階段で庭に出やすくしました。
部屋と庭をスムーズにつなぐことで、庭は暮らしの場所になります。

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家を新築して、手つかずの庭を何とかしなければという気持はあったものの、引っ越しの片付けや子育ての忙しさでついつい先延ばしになったまま、とうとう3年が経過。
この「お土産事件」で、ご夫婦は庭をちゃんとしようという決心がついたそうです。衝撃で我に返ったみたいな感じでしょうか。

それでぼくのところに設計依頼となったのでした。つまりこの庭は「猫に後押しされてできた庭」というわけです。



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家を建てようと住宅展示場巡りをしている時点では、だれでも庭への憧れやイマジネーションは旺盛です。緑の芝生、ウッドデッキ、バーベキューパーティー、ガーデニングと、花に囲まれた幸せなシーンを思い描くものです。
ところが住宅メーカーとの現実的な打ち合わせが続くうちに、いつしか庭のことは後回しになり、徐々に庭への夢はしぼみます。引っ越し後の片付けや暮らしのあれこれが整う頃には、ついには庭は思考から消え去って、あってもなくていい場所になってしまうのです。多いんです、このパターン。



男の子にとって砂場はただの遊び場ではなく、
イマジネーションが無限に広がる宇宙空間です。

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ぼくはノラちゃんに刺激してもらってラッキーだったと思います。事件が起こらなければ、きっと5年後も、10年経っても、庭はほぼそのままだったのではないかと。
せっかく庭付き一戸建ての暮らしを手に入れたのに、庭が手つかずのままで存在感を失ってしまうというのでは悲しすぎますからね。



人は見晴らしの良さで開放感を味わい、
物陰に隠れたり狭い場所にこもることで落ち着きます。
それをバランスよく両立させるとによって、
居心地のいい場所になります。

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庭は手つかずのままでしたが、新築を決意したときに持っていた庭へのトキメキは、ご夫婦の中でくすぶりながら、3年経っても消えていませんでした。打合せをしながらそう感じました。

何年も何年もくすぶり続ける思いは、ある日突然、現実化に向かって動き出します。

夢を、柔らかく、消さないで持ち続けていれば、それは何かの弾みで実現するものなのです。

今回の場合、弾みをつけてくれたのはノラ。



レモン
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ジューンベリー
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エレガンテシマ
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キンモクセイ
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ご覧の通り、設計通りの楽しい場所になりました。

庭はイマジネーションの賜物です。庭はいつも、あなたがイメージした姿で出現します。

イメージすること。幸せなシーンをイメージすること。口角を上げて、目尻を下げて、イメージすること。あなたが実現したい幸せな庭をイメージすること。
最初はさほど具体的である必要はありません。ただワクワクとイメージするだけでいい。
力まずに、柔らかく、「そうなったら、楽しいだろうなあ」と、日に5分でも、一瞬でもいいので、それを毎日思い続けることが大事です。



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思い続ける・・・妄想癖、そんな癖がついたらもうその庭は確実に実現へと向かいます。

庭に限らず、柔らかく思い続けることで、たいがいのことは実現します。

このすばらしい魔法を使わない手はありません。



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川村さんご夫婦は、まさにこのタイプでした。おふたりとも力みがない。笑顔で、やさしく柔らかいイマジネーションを消さずに、それがゆっくりゆっくりと花ひらいていくような暮らしを送っています。とてもいい感じです。



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新築して3年間「庭を何とかしなければ」と思いつつそのままになっていて、外を眺めてはため息。そんなある日、ノラ猫からのサプライズプレゼントに刺激され、奮起して着手し、できあがった庭でした。



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後日ぼくは思いました。あの猫は、川村さんご一家に幸せをもたらすために遣わされた、天からの使者だったに違いありません。


川村さんちの本編はこちら→川村邸(2011年2月24日~4月3日)






いよいよ今日から夏休みですね。
すべての子どもにとって夏休みは特別な時間。大人は暑さに負けずに働きつつ、子供たちに、思いっきり楽しい夏をプレゼントしましょう。





 
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