2014年06月

変容へのチャレンジ( 名言・格言コレクション )

雑草だらけの庭を何とかしたい、カーテンを開けられない暮らしを改善したい、もっと庭を楽しみたい、そう思いながら何年経っても具体的な行動に出られない人がいます。
断続的にぼくのところに来ては「どうすればいいかわかりました。やってみます!」と言って帰るんですけど、何度もそれを繰り返すばかりで・・・。
理想の庭への思いはあるのに一歩が踏み出せない。というか、ぼくには何となく、「踏み出すことよりも、踏み出そうとしている自分の方がすき」というふうに映ります。
そういうことってありますよね。わかるんですけど、そのままでは庭を楽しむ暮らしへと辿り着くことはできませんよね。



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理想の庭をイメージできたとしても、何年経ってもそれを実現できない人がいる。



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まあいいんです、庭なら。
でもそれがもっと重大な問題の場合、自分と家族の人生にかかわるような局面に立たされているのに、それでもなかなかその問題を打開するための行動をとれない人がいます。
端から見たら「なぜいつまでも」と思うことですから、友人からの親身なアドバイスもあるでしょうし、問題によっては弁護士や医師などの専門家に相談することもできるわけです。でも動こうとしない。
いるでしょ、そういう、まるでそのつらい状況に居座りたいかのように見える人。
これが典型的な、不幸をこじらせてしまうタイプなのです。



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自らが動き出さない限り、不幸の渕から這い上がることはできない。



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つらつらとそんなことを考えているときにフェイスブックで見つけた、吉元由美さんの文章です。
水晶の写真とともにアップされていました。

こんな不思議で美しい結晶ができるまで、どれだけ多くの化学反応と年月を要したことでしょう。
人生の折り返し地点を過ぎて、人生時間の夕方に近づいている身としては、いま、自分という人間がどのくらいの「結晶」を創れているのかを、ふと考えてしまいます。


すべて自分の中にあり、自分のまわりで起こることも心の投影、自分が引き寄せていることですから、社会のせいでも、親のせいでも、人のせいでもない。
だから、心を見つめることが解決への道なのですが、心を見つめることは時につらいことでもあるので、悩みの原因を他に向ける。
その刃を他人に向けてしまうのです。

「私ってかわいそう」

「かわいそうな私」「被害者の私」を創ることで、「かわいそうな状況にいる私」が満足するので、「かわいそうな状況」をどんどん引き寄せてしまう。
自分の人生を、悲劇のヒロインの物語にしてしまうのです。
この悪循環の渦から飛び出すには、自分自身が「かわいそう殻」を剥いでいくこと。
これが「変容へのチャレンジ」なんですね。

四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。


人生の折り返し地点をすぎ、人生時計も夕方近くなり、ぼやぼやしている場合ではないとあたふたしながら、こぴっとゆっくりしたいとも思うのでした。



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まったくもって、おっしゃる通りだと思いました。

ただただボーッと時を過ごしているのではなく、チャンスも危機も感じ取らなくてはなりません。
特に危機の時です。人生に何度か訪れる危機に対して逃げ腰で愚痴るばかりでは、今ある幸せを護ることができないどころか、さらにつらい状況へと落ちて行ってしまいます。

運命は、前向きな人にはとても優しく、後ろ向きな人にはことのほか厳しい。

しかも、人生は思いのほか短い。

じっと動こうとせずに、不幸をこじらせたままでいる人の姿は悲しいものです。
逃げないで、愚痴らないで、前を向いて、力強く、「変容へのチャレンジ」を続けていきましょうね。
昨日と違う今日の自分を生み出し続けること、変わり続けること、それを繰り返し積み重ねていきましょう。
いつか美しい結晶となる、そんな日をイメージしながら。





吉元由美さんの新刊です。



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これから夜の庭で、じっくりと読ませていただきます。







 

宇宙人撃退

ぼくらの身体は細胞でできています。その数なんと60兆個です。
単細胞生物が存在することでもわかるとおり、ひとつひとつの細胞が生命体であるわけです。
そのすべての細胞の中には、糸くずのようなミトコンドリアという生物が住み着いている(ミトコンドリア共生説)。つまり60兆×2=120兆の命でぼくらの身体が構成されているわけです。
120兆の命の集合体・・・気が遠くなります。



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でもさらに凄い事実があります。
120兆の命で構成されている身体に住み着いている細菌類、その数は1000兆 。

1120兆の生命が調和を保ちながら、ひとりの人間の命を成立させている。

人間の身体って、まるで宇宙みたいですよね。



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ぼくは今、その宇宙に住み着いている一種類の宇宙人を撃退しようとしています。
その一族の名は、ヘリコバクター・ピロリ。



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ここ1ヶ月ほど胃の調子が思わしくなかったので、かかりつけの医院で内視鏡検査を受けました。
そのドクターは愛妻家で、愛犬家で、仕事に対してとてもマニアックな人で、ぼくら夫婦がいつも全幅の信頼を置いている方です。
マニアック先生は、ぼくの鼻から入れた管を操作しながら、「これは・・・おぉ・・・そうきたかあ・・・ん~~~・・・」と、とても熱心です。
「はい、終わりです」と管を引き抜き、やや不安な気持になっていたぼくに、「ではさっそく、今日からピロリ菌除去を始めましょう」と告げたのでした。



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以前から「こんど調子が悪くなったらやっちゃいましょうね」と言われてはいたのですが、どうも抵抗感がありました。
自分の中で、「ピロリ菌もぼくの宇宙の構成員なんだから、きっと何かの役に立っているに違いない」という論を立てていました。
でも正直に言うと、治療中の1週間お酒を飲んではいけないというのが嫌だったのです。毎晩女房と飲む一杯のビールが楽しみで「ビールがうまいから大丈夫だ!今日も絶好調!」と思うことが、ちょっと大げさに言うと、日々の心の支えみたいになっているのです。
それともうひとつ、強めの抗生物質を入れることで、意識的に整えている腸内環境が乱れて仕事への集中力や気力が乱れることが心配でした。



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ぼくは先生に言いました。
「この身体は60兆の細胞と、その中にいる60兆のミトコンドリアと・・・・1120兆もの生命体の調和が・・・・すべての生命には存在意義があって・・・・自分という宇宙のバランスを・・・・」
先生はぼくの話をさえぎり、ニコリともせずに低い声でひと言「宇宙の平和を護るためです」と。
返す言葉も見当たらず、薬をもらって帰って翌日から飲み続けています。投薬の一週間はもちろん禁酒です。



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数日が経ち、全身がやたらにハツラツとしていることに気づきました。
食事はやたらにおいしいし、気分も晴れやかだし、設計の集中力も増しています。ウルトラマンに変身した気分です。
自分という宇宙の平和のために戦っているんだという正義の味方的高揚感なのか、あるいはただ単に、アルコールが入って来ないことで肝臓がよろこんでいるのか、とにかくい~い感じが続いています。



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この体内スターウォーズの勝敗は、2ヶ月後に判明するそうです(ドクター曰く、勝率は95%)。
ヘリコバクター・ピロリ、ぼくの宇宙で暴れている悪い宇宙人を撃退して、今のこのいい感じがずっと続くことを、ちょっとワクワクしながらイメージしています。

慢性的に胃の調子がよくない方、ピロリ菌除去ってけっこう簡単ですよ。

1120兆の命が絶妙なバランスを保っているぼくという宇宙を、いち日でも長く、この美しい奇跡の星の上に存在させたいです。
これを読んでくれている、あなたの宇宙と一緒に。

そうそう、内視鏡検査のついでにやってもらった血液検査の結果は、かつてないほど良好なもので、女房が驚いていました。
半年ほど続けている玄米と野菜中心の食事&月2回宮本さんのストレッチとダンスレッスン&月1回の赤澤先生の整体&比較的女房の上機嫌が続いていることの成果だと思います。
感謝!





これを読んだ生物学者の息子から指導が入ったので訂正します。
ひとつの細胞には数十から数千のミトコンドリアが含まれていて、さらに細胞や細菌には無数のウイルスが感染しているそうなので、ぼくらの身体は1120兆どころではなく、天文学的な数の生物の集合体ということになります。






 

人の根っこは故郷にある

故郷長崎では深く祈りをささげ、考え、誓う日であった8月9日のことを、東京の人は誰も知らないという現実に直面して、彼女は「いけない、どうも私だけが違うらしい」と思ったようです。
彼女は原爆について語ることを自制しました。



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その気持は、彼女と同じく地方から出てきたぼくには、とてもよくわかります。
でもある日出会った人から「口をつぐむんじゃなくて、言い続けるべきなんじゃないか」とアドバイスされたことをきっかけに、8月9日のことを語り、曲を歌うようになったそうです。
「影おくり」というその曲は、胸に迫るものでした。
残念ながらまだCDになっておらず You Tube も見つからなかったので、「ちいちゃんのかげおくり」という朗読をアップします。







生まれ育った土地と都会とのギャップは、上京組に共通するところです。
ぼくの場合は、「自然」とのかかわり方の違いを強烈に感じました。
魚沼では自然と共生する暮らし方が当たり前だったのに、東京の人たちは自然の力を封じ込め、はねのけ、自然に背を向けて暮らしていると感じたのです。
純度100%の田舎者であるぼくには、それがとても恐ろしいことに映りました。「バチが当たる」と思ったのです。
自然とうまく付き合い、自然に感謝し、自然と寄り添って生きることが普通であり、それを忘れたり怠る人には必ず天罰が下される。田んぼと森の中で育ったぼくは全身でそう思っていましたから。



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当時ぼくもまいこさんと同じく、その違いのことを口にするのを封印し、どうすれば早く都会に馴染めるのかばかりを懸命に模索していました。



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でも今は全く逆です。気がつけばこうして庭のことをやりながら、自然との共生をメッセージし続けています。
けっきょくぼくの根っこは、「魚沼の自然」にあるということなんでしょうね。

人の根っこは故郷で育まれる。

上奥まいこさんの歌を、友人と女房は「魂が素晴らしい」と賞賛し、ぼくもそう思いました。
あえてもうひとつの言い方をするなら、長崎でたくましく育った彼女の性根が素晴らしいのです。



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音楽でも写真でも絵でも演劇でも、性根が貧弱だとその表現は人の心には届かないし、世間に評価されたアーティストであっても、根っこが腐り始めると、途端に作品は色を失い輝きも失せてしまうものです。
ぼくは表現者の性根を見極めて、良質な刺激だけを身に入れながら暮らしていきたいと思っています。
ぼく自身が、そういう作品に心打たれる時間も限られているわけですし、自分も魚沼で育った太い根っこを腐らせることなく、越後三山のような気高い志のままで、庭を表現することを全うしたいですから。



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上奥まいこさんの歌声に触れて、こうして、しばし自分と向き合うことができました。
素晴らしい出会いに心から感謝します。







自分の根っこ、性根、それが吸い上げるエネルギーを使って、思いっきり花を咲かせ、実り多き人生にしたいですね。

7月18日中野の新井薬師、8月24日中目黒でライブがあるそうです。
楽しみです。みなさんもぜひご一緒に。





 

魂の美しさ

先日友人たちと、恵比寿のライブハウスに行きました。
北原照久さんのご縁で知り合った、上奥まいこさんというシンガーのライブです。



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プロデュースは「恋するフォーチュンクッキー」の作曲者、伊藤心太郎さんで、この日もピアノでバックを務めていました。



 



あらかじめ女房と「CD聴いて予習しておこう」ということで、行きの道中、繰り返し曲を流しながらの湾岸線ドライブ。
これが不意打ちを食らったようによかった。感謝したくなるような梅雨の晴れ間の空と相まって、女房共々「いいねえ〜、すごいねえ〜」と、軽く泣けてくるほどの感動モードに入っていました。




Photo 伊藤学
Photo : 伊藤学



ライブが始まると、もう何だかただただ引き込まれていくようで、数曲進む頃には友人のひとりは涙を拭っていました。



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音楽って不思議です。
音であり、リズムであり、言葉であり、それが入り混じった波動のようなものが心に響いてきます。



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泣いていた友人は、終了後に、「まいこさんの魂がすばらしくて」とつぶやいていました。
ぼくも全く同感。
歌や演奏にいつもけっこう辛口な女房も、「 すばらしかったー!本当に来てよかった」と大絶賛で、やはり同じく魂のことを口にしていました。



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魂・・・。
シンガーだけじゃなく、アーティスト・表現者というのは、技術ではなく魂を表現する職業なんだなあって、そんなことを再確認した夜でした。

魂の美しさが感動の表現を生む。

上奥まいこさん、今後の活躍が楽しみです。



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彼女は長崎出身で、上京したときに、こっちの人たちが8月9日(長崎に原爆が投下された日)のことを誰も知らないということに、とてもショックを受けたそうです。
彼女にとってはもの心ついたときから、その日は祈りの日であり、平和のこと、命のこと、人生のことを真正面から考える日なわけです。
でも東京では、誰もそのことを知らない。
・・・この話、明日に続きます。








 

アズイフの法則

愛です、愛。この目に見えない偉大な力を順調に育てていくことができるかできないかで、人生は全く違う展開を示します。
そのために、この法則を知っておくことがとても有効なのです。

『アズイフの法則』
幸せだから笑うのではなく、笑っているから幸せになる。
幸せであるかのように振舞う人のところに幸せが舞い降りる。

つまり因果を逆転させるわけです。
「◯◯であるかのように」行動することで◯◯になる。
心理学の世界では近年の新説なのですが、これ、考えたら当たり前のことですよね。



ぼくはカシワバアジサイが好きです。
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例えばあなたがお金持ちになりたいとします。
どうすればいいかというと、お金持ちの顔をして、お金持ちの人たちの中には入っていって、その人たちと同じように暮らせばいい。
・・・何となくわかるでしょ、これ。
貧民窟にいるような荒んだ生活を続けている限り、そこから抜け出すことはできないのです。

叶えたい願望があるなら、既にそれが叶った人であるかのように行動すればいい。

昨日の「どうすれば愛情を育んでいけるか」ということに当てはめるなら、「愛情豊かな人のように考え、行動すればいい」ということになります。



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愛情豊かな人・・・、ぼくが知る限り、そういう人たちは例外なく美しく暮らしています。
それに倣って、思考は後回しで(愚痴や言い訳を封印して)、せっせと掃除をし、雑草を引っこ抜き、ゴミ出しをすることで愛情が大きくなってゆくということになるわけです。

愛情の豊かさと暮らしの美しさは比例する。

これ、間違いなし!



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何だか3日がかりで、3つの法則まで持ち出して、「掃除をするぞ!」という決意表明をしたみたいになっちゃいました(笑)。
あ、女房の名誉のために言っときますけど、彼女は実によく家事をこなしてくれています。
それに感謝しつつ、ぼくも家事の半分は受け持たなければと思っていてるのですが、それがなかなか・・・という現状なわけです。



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家庭の愛情量に上限なし。

それは他人に見せびらかすものでもないし、他人もまたそれに興味など持っていない、自分たちだけのものです。
愛がへたってくると暮らしが乱雑になり、会話が噛み合なくなり、笑顔が消え、ひどいときには家庭内別居とか仮面夫婦とかいう悲しい事態を引き起こす(家庭内別居率は10%近いそうです)。
これを読んでくれているあなたには無縁な、別世界のことでではありますが、用心に越したことはありません。
意識して、日々暮らしを美しく整え、愛情いっぱいに暮らしていきましょうね。




「慣性の法則」「エントロピー増大の法則」「アズイフの法則」、いかがでしたでしょうか。
「アズイフの法則」については分厚い本を買って、夜の庭で勉強中ですので、後日要点を整理してご報告できると思います。

「物理も科学も心理学も、すべて幸福論につながる」というところが、おもしろんだなあ。





 

エントロピー増大の法則

庭も暮らしもべつにこのままでいい、と考える人も多いと思います。
でも心理的慣性の法則に従って現状を変化させずにいれば、今の暮らしがそのまま維持されるのかというと、これが厄介なことにそうはいきません。「エントロピー増大の法則」というものが存在しているからです。

『エントロピー(無秩序)増大の法則』
宇宙の乱雑さは絶えず増大している。
万物は常に秩序を失う方向に変化している。



女房が好きなガクアジサイ。
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大掃除をし模様替えをして、部屋をモデルハウスのように整えたとしても、それがそのまま維持されることはありませんよね。台所も寝室も書斎も、時間が経つほどに散らかっていくのを止めることはできません。
庭は室内以上で、植物や自然環境がみるみる秩序を崩していきます。
そればかりではなく社会全体のシステムや人間関係も、放っておいたらどんどん不具合が発生するのです。
なぜそうなるのかといえば、宇宙が変化し続けているから。地球も回っているし、大気も地殻も常に躍動している中にあって、人間が何かを固定化しようとしても無理なわけです。

我々は、宇宙の流動の中にいる。

だから宿命として、「常に変化させ続ける」ということが要求されています。
健全に生きるためには、乱れるよりも早く整え、失われるよりも早く生み出し続けるしかないのです。宇宙が、地球が、海が、森が、そしてあなたの体を形成している細胞がそうしているように。



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やはり「愛」です。
愛情があるから幸せを感じ、その幸せを堅持し、さらに大きく育んでいきたいと思う。だからせっせと掃除をし、庭の雑草を抜き、ゴミ出しをし、洋服を新調し、部屋の模様替えまでする。それらすべての原動力が、共に暮らす人への愛であり、自分への愛、世の中への愛なのです。

愛情が、暮らしに変化をもたらす原動力。



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逆説的には、こうなります。

暮らしの乱れは愛情の欠如。

ドキッとするでしょ。ぼくなんか書きながらドッキドキです(笑)。



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では愛情を育むにはどうしたらいいか。育てたいでしょ、愛情。
またもや法則です。
心理学者ウイリアム・ジェームスが提唱した「アズイフの法則」というものを使えば、わりとたやすく愛情を育てることができます。

明日に続きます。






 

慣性の法則

日々庭について考え、庭のある暮らしについてあれこれと発進し続けながら、ひとつ思うことがあります。
すでに庭付き一戸建てにお住まいの人とそうでない人とでは、庭の話への反応が大きく違う。
庭をお持ちの人よりも、お持ちじゃない人の方が、明らかに反応が強いんですよね。

人は既に手にしていることに対しては、感受性が鈍る。

どうもそんな気がします。



アジサイの淡い色って、いいですよね。
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持っていないからこそ、まだ見ぬ庭、いつか手にしたいへの夢が自由自在に広がるんでしょうね。
でも目の前に庭があると、「まあこんなもんだろ」という感覚が先に立ってしまって、その庭が秘めているポテンシャルや、新たに仕立て直した庭世界で展開される幸福感などを、なかなかすんなりとはイメージしづらいようです。 

心理にも慣性の法則が存在する。

『慣性の法則(運動の第一法則)』
静止した物体に力が働かないとき、その物体は静止を続ける。
運動する物体に力が働かないとき、その物体は運動状態を変えることなく等速直線運動を続ける。




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庭のことはさて置きます。
これは日常の中で、自分自身に対していつも強く感じていることです。

現実を打ち砕くイマジネーションを持たない限り、現状から脱することはできない。

今あるもの・・・家族、友人、恋人、仕事、家、クルマ、洋服、食器、家具、どれもこれも一旦壊して、それはないのだとイメージしてみる。

あって当たり前と思っているものを消してみると、途端にそれが愛おしく思えてくる。

あなたの感受性が健康に機能しているなら、ほんの数秒でそうなるはずです。
現状に慣れているからその価値が薄らぎ、それを平気でないがしろにしてしまう。「心理的慣性の法則」にはそういう側面があります。



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こと庭に関してなら、ぼくは現状を破壊し進化させることで、その人が最も幸せな人生を送るための新たな世界を提供できます。
ただ、庭は人生において、ほんの端っこに存在するものでしかありません。
もっと大きく捉えて、暮らし全般において、変化させ進化させる能力というのはとてつもなく重要なことに思えるのです。心理的慣性の法則から逃れることができる人とできない人とでは、人生の質に天と地ほど差が生じるのではじゃないでしょうか。



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物理法則である慣性の法則で言うところの「力」を心理的慣性の法則に置き換えると、それは「欲求」です。
「もっともっと」という欲求が、暮らしの慣性を破壊して構築を生むのです。
ここで大事なのは、その欲求には「愛ある欲求」と「愛なき欲求」があるということ。
たくさんの庭を見続けていると、そう感じます。

「愛ある欲求」は誰もが息を飲むほどの美しい庭を生み出し、「愛なき欲求」はどう変化させようとも、その庭の美しさは自己満足の域を出ることはない。



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愛ですよ、愛。
この話、明日に続きます。




 

メッセージに従う( 名言・格言コレクション )

こうして言葉を並べているだけで、考え方や歩き方が整ってきます。
言葉ってありがたいなあ。
もしもこの言葉コレクションを趣味としていなかったら、きっと今頃、都会の片隅で路頭に迷っていたに違いありません。
名言の類いは世の中に無限に存在していて、そのうちの今の自分に必要な言葉だけが、オートマチックに目の前に出現することの不思議。
言葉にそういう機能を持たせたのは誰?と考えると、神の存在を信じる以外ありません。
であるなら、輝きながら心に飛び込んでくる言葉は、神様からのメッセージと捉えることができます。
てな具合に考えると、言葉への感度が高まりますよ。



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常に良い目的を見失わずに努力を続ける限り、最後には必ず祝福される。

ゲーテ



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やっぱり近道はないよ。
真ん中の王道が近道。

タモリ



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歩くから道になる
歩かなければ
草が生える

相田みつを



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この世は素晴らしい。
闘う価値がある。


ヘミングウェイ



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理想を実現したければ、与えられるのを待たないで、自分から動くこと。
良き理解者と、同じ理想を持つ仲間を作ること。


美輪明宏



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叱ってくれる人がいなくなったら、探してでも見つけなさい。

永六輔



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小さな悲しみには忍耐を持って立ち向かい、大きな悲しみには勇気を持って立ち向かいなさい。

 ヴィクトル・ユーゴー



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男は仕事のために、家族を犠牲にしてはならない。

ウォルト・ディズニー



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成長というのは、一時的には安定を失うものだ。

 ビル・ゲイツ



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今日は残された人生で最初の日。

ジョン・デンバー 



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・・・やれやれ、どうやら神様はぼくに檄を飛ばしているようです。
逆らっちゃいけませんから、メッセージに従ってがんばります。
・・・なかなか楽な道は用意してくれません。
 



鎌倉散策を企画してくれたユッキーと、素晴らしい時間を共にしてくれた仲間たちに、心から感謝します。
またどこか行きましょう。




 昨晩、南青山の路上で、突然目の前に現れた瞳が美しい方(たぶん女神様)から、「あなたは庭の天使です。雑念に捕われると自らを痛めつけることになります。真っ直ぐに、いつも感謝を持って、魂のままに生きなさい」という煌めくような啓示をいただきました。
泣けました。
あ、いや、ひとりごとです。








 

成功は生長の果実( 名言・格言コレクション )

鎌倉散策の写真を並べながら、この散歩道と同じく、自分をいい具合に調整してくれる言葉を並べます。



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頭の中でばかり考えない、迷わない。
まず、感じることから始めよう。
幸せは「なる」ものではなく「感じる」ものです。


吉元由美



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運命がレモンをくれたら、それでレモネードを作る努力をしましょう。

デール・カーネギー



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幸福を得る唯一の方法は、幸福そのものを目的とせず、幸福以外の何かを人生の目的とすることだ。

ジョン・ステュアート・ミル



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いっぺん夢中で生きてみい。
おれなんか毎日が夢中やで。 


明石家さんま



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成功にトリックはない。わたしは与えられた仕事に、全力を尽くしただけだ。

アンドリュー・カーネギー



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精神レベルが高い人たちに共通しているのは、「本人が本当に喜びにあふれて暮らしている」ということです。

浅見帆帆子



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私の好きな本「菜根譚 」に、こんな一節があります。

天が幸福を授けてくれないなら、自分を磨いて幸福を得よう。
天が肉体を苦しめるなら、精神を楽にして苦しみを減らそう。
天が進む道を阻むなら、努力して我が道を貫き通そう。
こうすれば、天といえども、どうすることもできないだろう。

白石康次郎



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人は「私はこういう人間だ」と自分で考える、その通りのものになります。
それと異なったものになることはありません。


ブッダ



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自分に合った伸ばし方さえ見つかれば、必ず伸びます。
だからいろいろな伸ばし方を、失敗してもいいから試してみてください。
どう伸ばしていくかを、常に考えてください。

武田双雲



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成功は生長の果実。

青木仁志



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明日に続きます。






 
 

鎌倉を歩く

梅雨入り直前に、友人たちと鎌倉を散策しました。



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忙中閑あり。
わが家からクルマで20分という距離でありながら、なかなかこういう時間を持てないままだったので、何だか旅行気分です。 



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原住民のユッキーがコーディネートしてくれたコースは、名所あり、裏道あり、ドラマのロケ地ありで、とても深く鎌倉を味わえました。
ユッキーに感謝!です。



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昼間から軽くビールをいただいて、頭を休みモードに切り替えて、購入したての(念願の)カメラを片手に歩く幸福感。



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風は心地よく、陽射しもちょうどいい。



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お目当てのアジサイは期待通りに咲いていました。



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この時期の、咲き始めのアジサイが大好きなのです。



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「しあわせだな~」と、呼吸するたびに声に出したくなるような時間。



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しばし日常から離れるだけでこんな気持になれるんだったら、毎週こういう時間を持った方がいいなあと、ついつい突っ走るばかりになってしまう日々を反省しました。



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非日常は、日常のすぐ脇にある。
幸せは、いつも手が届くところにある。




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歩いても歩いても、新鮮な発見が待っています。
行けば行くほど、心地よさは増していきます。



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ふと思ったことは、自然の量がちょうどいいということ。
木々が大きく草花も豊富で、どこに行っても視界の何割かを植物が占めています。



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潮風と森の湿気が混ざり合った空気が心地よく全身を満たします。



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自然は幸せの分母。
大きな自然が、人に多彩な幸せを与えてくれる。




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調整されました。
とてもいい具合に自分が整っていくことを感じました。



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明日も引き続き鎌倉散策の写真を並べながら、「名言・格言コレクション」とします。
この日歩きながら感じたように、自分をいい具合に調整してくれる言葉を並べてみようと思います。







 

孤独から這い上がる足がかり

孤独の渕から這い上がるための足がかりです。

孤独を感じたら自分を見つめる。
見極めたら立ち上がれる。




終わったバラをきれいさっぱり摘んだ庭は
し〜んとして、
そのまま梅雨に突入です。
来春わが家の庭に、
一段とたくさんのバラが咲くことを
イメージしています。
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孤独になると自分を客観視できなくなるんですよね。
けっこう周囲が心配して、声をかけたり手を差し伸べてくれるものなんですけど、孤独の中にいる人は、そのありがたい声を音としてしか聴くことができないし、差し伸べられた手を手痛く振り払ってしまうこともあります。
それは自分を見失って、他者に翻弄された末に他者を拒絶ている状態。
孤独ってそういうもので、他の人への怨みや恐れによって心がガチガチになっているのです。



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まずは休息して、静寂の中で自分の呼吸と鼓動を確認する。
次に感動を探すといい。映画でも音楽でも本でも、何でもいいので凍結したようになっている心を融かす作業を始める。

感動は、孤独脱出の大きな足がかり。

それができたらもうひとつ、とても単純に、比較をやめたらいいんです。
自分は自分。自分の人生の主人公は自分しかいないんだという気持を取り戻せば、やりたいことは山のように出てくるし、時間がもったいなくて孤独になんてなっていられません。



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ぼくはですね、庭がいいと思うんですよ。部屋でうつうつとしているよりも庭に出た方がいい。
ひとりで 部屋に居続けると「引きこもり」ですけど、同じひとりでも、そこが庭なら、「素敵な自分の時間」となりますからね。

ひとりで庭にいると自分を俯瞰できる。
はるか上空から、狭くなっている自分の領域を確認することができる。




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庭にいるようになると、人はちゃんとひとりで立ち上がれるんだということを、ぼくは繰り返し目撃してきました。
それは感動的な庭の奇跡であり、庭が隠し持っている威力です。

庭は人を自立させてくれる場所。

他者との関係性の上に幸せを築くためには、自己が他者を支えられるだけの自立力を持っていなければならないのです。



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まずは自分を見つめること。
次にひとりですっくと立つこと。
それができたら、勇気を持って人の中に飛び込んでゆくこと。

人はひとりでは幸せになれない。

孤独な人に出会うたびにそう思い、そこから抜け出してくれることを願いながら、「人が集う庭」を思い描いています。



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自分の「幸せの正体」を確認することから、
「孤立と自立」へと話が展開しました。
もしも家族や周囲に孤独な人がいたら、さりげなく庭へと誘導してあげてください。
あとは放っておいても庭がその人を自立させ、幸せへと導いてくれます。







 
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