2017年09月

世紀のデスマッチ

ロケットマン vs トランプマンの金網デスマッチというのはどうだろう、と唐突に降ってきたアイデアが止まらなくなり、果てしなく広がり、お得意の妄想世界において、その猪木 vs アリ戦以来のビッグイベントのポスターまで刷り上がってしまった。



今年も楽しませていただきました。

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12月24日、PM 7:00 ゴング。決戦の地は格闘技の聖地である後楽園ホール(あまり大きな会場だと観客同士のいざこざが暴動化する恐れがあるので)。もちろんシングルマッチでセコンドはつかないこととする。レフリーはユセフ・トルコかジョー樋口か山本小鉄。もしも両選手の了承が得られなければ、ロシアの柔道家にして政治家もやっている、強面のウラジーミルを招聘すれば文句はあるまい。全席指定でリングサイド席の料金は10億。座席はいつも通りのパイプ椅子だが、各国要人と大富豪が集結するだろうから上等なシャンパンはつく。ただしディナーショーではないし、ケータリングもない。相当に残酷な、あるいはとてつもなく滑稽な試合が予想されるので、吹き出してタキシードやドレスを汚さないための配慮なのだ。



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この世紀の一戦の放映料はフランスの国家予算程度にはなる。それを、仮にロケットマンが敗れた場合の人民の救済に当てればいい。トランプマンが負けた場合は誰も困らないし、さしたる混乱も起こらないだろうし、もしかしたらその日が「合衆国が知性を取り戻した日」という祝日になるかもしれないし、反トランプのスピーチで涙したガガのストレスが消えて難病から回復できるかもしれないしと、いいことだらけだから問題はないだろう。



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古来より、猿はそのようにして群れを維持してきた。間違っても敵対する群れの女子供を怯えさせたり危害を加えることなどせずに、ボス同士の対マンで決着をつけてきた。小学生レベルのなじり合い、威嚇の応酬などというやり口は猿以下の、正確に言えば猿の中で最低のみっともない行いである。



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(両選手の言を借りて)チビで無能な若造と、口汚い老いぼれの実力は五分と見た。凶器はプロレス黄金期の慣わしを踏襲してフォークと栓抜きまでとするが、演出上の配慮からイチゴシロップの毒霧は可。
さあさあご両人、両手のすべての指が折れるまで殴り合うがいい。足腰立たなくなるまで蹴り続けるがいい。デスマッチなのだから、徹底的に、息の根が止まるまで、人民のプライドか両者共通の深刻なオイディプスコンプレックかわからないが、政治的、社会的にはムで始まりダで終わる、あるいはアで始まりホで終わる、難しい日本語で表現するとクルクルパーな威信にかけて、徹底的に戦い抜くのだ。



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どんな試合展開になろうと、どっちが勝とうと、結果として双方共に核のスイッチを押すことができなくなるし、その必要もなくなり、数万人か数十万人の清らなかにして正常な命が、たった二人の変わった髪型の変人によって奪われるという喜劇のような悲劇を回避できる。



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そして試合の翌朝はクリスマス。世界中のサンタクロースによって届られたプレゼントで何億人もの子供たちが笑顔になって、家族も笑顔になって、地球は穏やかな幸せの光で何ルクスか明るくなることだろう。
めでたしめでたし。



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曼珠沙華が地上に現れるのは
ほんの二週間ほどで、
葉っぱも持たない彼らは咲き終えたら
跡形もなく消えてしまいます。
一年のうち350日を地中で過ごす、
花というより地底生物なのです。
もしも戦争が起こって人類が絶滅しても
全く意に介さずに、突然現れては咲き、
二週間で消えることを毎年繰り返すことでしょう。
それはそれで、平和な秋の風景です。





今日は「港南台店」にいます。




 
 

庭のつれづれ 明日に向かって食え

 ここ一年ほど腸内フローラのガーデニングを意識するようになりまして、野菜と各種発酵食品とキノコ類と海藻を食べるよう心がけています。あまりストイックになるのもストレスになるので、時々は外食で、とんでもなく体に悪そうなものも食べるようにしています。
 どちらもとてもおいしい。おいしいと感じる時に腸内でセロトニン(幸せホルモン)が産生されるそうですから、少々いい加減に、清濁合わせ飲むと申しましょうか、こんなんでいいんじゃないかなあと思っています。

ええか、生きるために食べるんやで。食べるために生きたらあかんよ。
ソクラテス

 人は何にために食べるのか。哺乳類でこんなに小まめに食べ続けないと健康を保てない動物はいないんじゃないですかね。ことに現代人は「空腹」という感覚を失いつつある気がして、はたしてそれは幸せな生存につながるのであろうか、などと思いつつ、とにかく心身の調子を整えるために何を摂取しようかと、ああだこうだと思考して、結局は体が欲している食物が最適なのであると結論づけて好物を貪る繰り返し。
 食欲の秋・・・熊だったら「冬眠に備えて食べているのだ」と言い訳できるのですが・・・。 


セセリチョウ御一行様、キバナコスモスの宴。
 
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夢中で食事をしている姿は
見ているだけで栄養補給できる気がします。

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気づけば家から子どもたちがいなくなり、
ガツガツ食う姿を見ることがなくなりました。

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まあ、自分は毎食ガツガツ食っていますが。

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そろそろ故郷から新米が届く頃。

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炊きたてのコシヒカリと野沢菜 、
考えただけでセロトニンとよだれが吹き出します。

 



 

庭のつれづれ おいぼれマリッジブルー

庭仕事が苦ではいと感じる時、あなたは正真正銘の幸せの中にあるのです。

 初孫誕生から3週間が経過し、両家のお婆さんはわが世の春を楽しみまくって、あれやこれやと世話を焼いている様子。爺さんには全くお声がかからず出る幕もなく、時々空を見上げては気合を入れて仕事に集中する日々が続いています。
 うちの婆さんの報告によれば「美空ちゃんは元気だけど詩織は目の下にクマつくってた。ガハハハ・・・・」 とのこと。
 女子はいいなあ、ぼくも参加したいなあと思いながらも、新たな命に刺激されてか、子育て中や介護中や、新婚さんや、熟年を迎え庭をきっかけに自らのさらなる成長を遂げようと思い立った人たちからの依頼に、なんだかとても心地よく燃えていて、「まあ出しゃばることもないか。今のところは元気なお婆さんたちに頑張ってもらって、わしは全力で仕事をするぞなもし」と自分に都合よく決着をつけて設計に没頭しています。

 人生に何度かある幸せな苦労を、娘よ、思う存分味わい尽くすのだぞ。その、君史上初であろう寝不足のモウロウも、1分置きにやってくる「生きてるかな?」という心労も、過ぎてみれば夢のごとき、宝石のごとき幸福な一瞬なのだから。
 美空ちゃんのことは安心している。見るからに強運な子である。が、しか〜し、どんな美人になっておるのか、進化の過程の写真くらい送ってよこすのは娘としてのお作法であるぞ。まあいい、そんなことは二の次三の次、お婆さんたちのおせっかい合戦も四の次五の次として、新米夫婦の時間を精一杯頑張るのだぞ。
 おっと、余計なことを言ってしまって申し訳ない。

 父は今頃になって思いもよらなかった感情が噴き出してきて困っている。あ、いや、大したことではないのだが。


人とバッタの脳の大きさは格段に違いますが、
愛情という快感の度合いは変わりないのではないかと。
想像するに、ぼくら人間と違い、
ジェラスもアンビバレンスも
カタストロフィー理論による混沌もない彼らは、

きっと全身全霊で求め合い、
ありったけの命を使って与え合っているのではないかと。
それともうひとつ、確信的に思うことがあります。
ロマンティシズムは脳の大きさに関連する思考ではなく、
生物的にピュアにして基本的な、
「愛情」という、脳内のケミストリーにより発するのだと。

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そうじゃなければ、わざわざこんな場所でって、
・・・ねえ。
どれだけロマンティークを求めているのかって話ですよ。
 
 



マリッジブルーという、幸福から発生する反作用のような症状。
それは娘を送り出す父親にもあるのだということは
聞き及んでいたものの、
式の日まで、そしてついこないだまで、
ぼくには一切そういうことがなかったのです。
もうひたすら幸せで、感謝で。
ところがとても意外なことに
孫が生まれた今頃になって、
じわっと、しみじみと、ため息が出る有様でして・・・。




ふとした瞬間に、
それまでさんざん聴いてきた曲の歌詞が
胸に刺さることがあります。
女房と出会い、ついにぼくの前にもヨーコが現れたのだと、
何もかもが眩しく輝いて
目を開けていられないほどだったあの頃、
いつもカーステレオから流れていた
ムーンライダースのこの曲が沁みてきて、
うるんだ Half moon 夜の庭。
これもまた、過ぎてみれば
幸福な笑い話となることはわかってはいるものの。
この気持ち、わかるかな〜、
女子にはわかんねえだろうなあ〜。





今日は「金沢文庫店」にいます。



 

 

秋の競演

春はジンチョウゲ、秋はキンモクセイが一斉に香り出す日が毎年のお楽しみ。
早朝の庭で「今日だ」と察知し、港南台店近くにある撮影ポイントに行くと、そこは濃厚な香りに包まれていて・・・んっ何か違うような。レンズを通して見上げたらキンモクセイとギンナンの競演。両者の芳香がブレンドされて、まあ、悪くはないけど、微妙な。それが鼻の奥にこびりつき、昨日はいち日その香りに酔いながらの設計作業でした。
キンモクセイの次は柿が色づき、コスモスが勢いづき、ススキとセイタカが争いつつそよぎ、コウテイダリアが天高く咲き、モミジが燃え上がる。そしてヒトは迫り来る冬に備えて脂肪を蓄える。
ここからの二ヶ月、秋は加速してゆきます。



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横浜全域で、
まるで LINE で申し合わせたかのように開花するキンモクセイ。
一体全体、どういうシステムになっているのでしょう。
 





今日は「金沢文庫店」にいます。
 




 

庭のつれづれ 鋭意奮闘中

鋭意奮闘中。

 秋風の誘惑に誘われて設計依頼をしてくださった皆様、どうかゆったりとした気分で、穏やかに、のんびりと仕上がりをお待ちくださいね。ぼくはそんなあなたのすてきな笑顔をイメージしつつ、ひとつひとつの庭をじっくりと、丹念に、思いの丈を込めて描いていきます。
 と、設計にとても時間がかかってしまうことの入念な言い訳をしながら、内心「待ちくたびれてしまわないでくださいね」と案じているのです。「秋風?こっちは春風に誘われてお願いしたのにまだですか!」というツッコミが聞こえてきそうですが、「はい、ええ、ええ、ですよね。はい、そのお気持ちはよく、ええええ、おおっそうですか。はい〜どうも申し訳ありま、ええ、ええ、それはもうよおく。はい、はい。鋭意奮闘しておりますのでどうかもうしばらくの、ええ、なーるほどですね、はい、ご辛抱をと、ええ、もちろんですとも。はい、どうも、はい、はい」としか返答できないわけでして・・・・
とにかく急ぎます。もちろん丹念に、思いを込めて、ひとつひとつの庭を丁寧に。



晴れてよし、降ってまたよし彼岸花。

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開花日に直撃した台風で傷んでしまい
今年はハズレかと思いきや、
平気の平左で
二の手三の手と立ち上がってくる。

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ああ、そのしぶとさという美しさよ。

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われも行く、心の命ずるままに。

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冬が来る前に、
もう一度あの人と、
あの人にも、あの人とも巡り会いたいので。




今日は「港南台店」にいます。
 



庭のつれづれ Verbal or Non-Verbal

口は幸いの元

 庭の相談をお受けしながら、愚痴を言えばそのように、不満を並べればそのように、発した言葉に導かれるように暮らしが展開してゆくことの不思議を実感しています。雑草取りを終わりなき苦労と捉え、庭を持つなどというのは呪われた暮らし方なのだと信じ「ああいやだいやだ、何でまた生えてくる雑草取りに追われなきゃならないのか、もううんざりなんです。いっそ庭中をコンクリートにしたいんですけど」というご相談は毎月あって、もちろん、それでひとまず気が楽になるならとその仕事をお受けして、「ところで余談ですが」あるいは「余計なお世話ですが」と前置きをしてから、雑草取りが日々の楽しみになるタイプの庭をご提案。そこまでやらずに仕事を完結できないのです。一応、ごく普通に庭を庭として整えれば、そこは人生を豊かにしてくれる場所になるのである」と信じているガーデンデザイナーとしましては。

 口は災いの元という言葉があるくらいですから、この発した言葉に呪いをかけられてしまう現象は昔からあったことなのでしょう。ということは、その呪縛にはまらない考え方、暮らしの知恵もあるはずだと思い至り、探してみました。もちろん、今や多くの人が頼りにしている万能の賢人、AI 様に。

AI :「口は災いの元」の明確な対義語はありません。「不用意な発言が災いを招く」という意味であるのに対し、「口を慎む」「沈黙は金」といった言葉がその反対の意味合いを持ちます。また、同義の慣用句としては「物言えば唇寒し秋の風」や「きじも鳴かずば撃たれまい」があります。

 ありがとうございますAI 様。どうやら質問の仕方がまずかったようです。ぼくがうかがいたかったのは愚痴を言うことでその愚痴世界に導かれてしまうことに対して、何かを口にして愚痴世界とは真逆の夢の世界へと引っ張っていてくれる言葉が欲しかったのです。と、パソコンとの少々の会話で思考が整理されました。もうAI 様に問うまでもない。つまりですね、そういう言葉は山ほどあって、世に言う『名言・格言』の中に数限りなく回答が並んでいるわけです。AI 様、口を慎み黙りこくるのではなくて、愚痴世界への立ち入りを禁止してくれる言葉を探していたのですよ。おっといけない、ぼくの問い方が下手くそだったのですから問い直します。「言葉によって夢の世界へと導かれる名言」をご伝授ください。

 「言葉に導かれる名言」には、自身の考え方や行動を変え、人生を前向きに変える力を持つ言葉が該当します。例えば、「言葉が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、性格が変わる。性格が変われば、運命が変わる。」のように、言葉が連鎖的に人生に影響を与えることを示唆する格言や、「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」といった、主体的に未来を切り開こうとする気持ちを後押しする言葉が挙げられます。

 なるほどなるほど。いやはや便利な世の中になったものです。口は災いの元であると同時に幸の元でもある、ということなんですね。だったら話は簡単で、お客様から日常的に飛んでくる庭への愚痴を受けとめて、理解した上でそれを庭への夢に変換し、打ち返し続ければいい。うん、これでいいのだ。

 さてと、次の質問・・・ええっと、止むことのない女房殿の愚痴に対しては・・・仕事よりキツいんですけど。



蜜を求めて飛び回る昆虫たちは、
一様に無口。

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それが暮らしのコツのような、

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それが愛情表現のコツのような、 

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それが家庭円満と
世界が平和であるためのコツのような気がしてくる。

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I don't wanna tslk about it, how you broke my heart.

いっそ言葉なんぞは捨ててしまった方がいいと思うのだが、
女房殿よ。

if I stay here just a little bit longer,
if I stay here, won't you listen to my heart,oh my heart.

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おっといけねえ、また愚痴っちまった。







 今日は「港南台店」にいます。


 

A面で恋をして

昨日ご来店された方が、ぼくがホームページとブログで設計の手の内を明かしまくっていることを心配してくださいました。「同業者が読んだら技術を盗まれちゃうんじゃないの」と。
数年に渡ってこのブログを覗いてくれているというその方に、ぼくは笑いながら「全く心配いりませんよ」と言い、その理由を次のように解説しました。



あ〜る日突然、
港南台店がハロウィン仕様になっていてびっくり仰天。


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明かしているのはLPレコードのA面だけです。つまりはビートルズのアビーロードのようなもので、A面の長いイントロダクションを聴き終えて裏返した面に、その人を幸せな暮らしへと導く理想の庭が出現する仕組み。



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とは言ってもB面を出し惜しんでいるわけではなく、そこには言うに言えない感情と感覚の世界があり、それは当然のことながらぼく独自のもの。ぼくとしては、可能であれば両面を盗んで欲しいと思っていて、こういう庭のスタイルに興味を持った同業者には時間を割いて積極的に伝えてきたものの、やはり無理があるようで、B面の楽曲は思想的にか、はたまた宗教的にか、あるいは感性的になのかは定かではありませんが、あまりお気に召さないような顔をしているし(みなさんそれなりの一家言を持って仕事に当たっているわけです)、A面についてもその論旨に対して、年季が入った人ほど半信半疑のことが多い。



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お客様と他業種の人は、目からウロコをポロポロ落としながら、時には感動の雫まで落としながら受け取ってくれるんですけどねえ。



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でもこれでいいのです。ぼくの野望はいたって順調ということです。
いつの時代でもユーザーにウケて業界にいぶかしがられるという現象は、分野の最先端を走っているか、あるいは前人未到の地を切り拓いていることの証しなのですから。



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気分がググッと上がりました。
忙しさに負けることなく、
いつも遊び半分で仕事を楽しんでいるスタッフに、
心から感謝です。



心配してくれたその方は、面白そうな映画の予告編を観たような顔になっていて、ぼくはきっとその作品の主人公になったような顔をしていて、お互いになんだか気分がよくなり話題は国際問題へと転じ、「ミサイルと脳が肥大化してしまった猿、すなわちヒトについての考察」から「猿の惑星」へと転り、さらにさらに「卒業」「明日に向かって撃て!」「いちご白書」「燃えよドラゴン」と、70年代映画談義に花が咲いたのでした。めでたしめでたし。

もしもあなたの意識が庭へと向く日がやってきたら、花咲く庭を舞台にしたシネマティークな人生が思い浮かんだら、まずは Come Togethre から始まるA面をじっくりとお楽しみ下さい。
そして盤をひっくり返す時にはぼくにご連絡を。

お若い皆様、昔のCDは両面から音が出たのですぞ。









今日は「金沢文庫店」にいます。




 

Graceland Style『花を咲かせる』

花を咲かせる。

これでもかこれでもかと花を植え、育ててください。
花の数と幸せは比例します。



いやはや驚きました。
真冬の主役ガーデンシクラメンが
もう売り出されています。
園芸農家の商売熱心、研究熱心さに感服しつつ、
年々販売時期が早まる傾向に、
お客様の季節感がズレはしないかと
少々気がかりではあります。
まあ、季節の先回りはガーデニングの基本なので、
 時流に乗って買いまくりますが。

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秋来りなば冬想い、
先々に光を求める者に幸多し。

 


人は花苗を植え世話をしながら、無意識に数ヶ月後の花咲く暮らしをイメージしているものです。
日常の事柄で、他に「幸せな未来を思い描く」という作業はそうそうあるものではありません。
「美しく」と思えばそのように、「楽しく」と思えばそのように、暮らしのベクトルは思い描いた方向へと向く。だから、花の数と幸せは比例するのです。 



2017年9月21日、
花を育てる前向きなあなたへ、
弱音を吐かない強気なあなたへ、
丁寧に時を過ごす真面目なあなたへ、
そして月日を追い抜く自由さを守るあなたへ、
その美しい資質によって
今日も見事に開花しますようにと願いを込めて、
心地よい秋風が渡る朝にふさわしいこの曲を。



Never-never land への航行を続ける帆に、
全ての言葉が Symphony となる
Fantasy の風が吹きますように。
ぼくも必ず咲きますという Kesshin を込めて。





庭のつれづれ 三貴紳

 気が滅入る出来事に見舞われた時、誰でもその出来事に負けるわけにいかないので、即座に、全力で、感情の瓦礫をどけて論理的対処法を導き出そうとするものです。しかし、それで気分が晴れることはほとんどないわけでして、ただ反射的にそのストレスへの対抗策を練るだけで気が晴れるなら、例えば女房の愚痴など屁でもないし、職場での各種ハラスメントも「我関せず、どうぞあなたは無自覚なまま失脚していってください」と、一切その人の存在によって気持ちが曇ることもなく過ごせます。しか〜し、そう単純に感情をコントロールできないのが我ら脳が肥大化した猿の致命的な欠点なのです。

 いろいろと有効な対処の仕方はあるわけです。AI に相談すれば、その辺のカウンセラーでは太刀打ちできない的確な回答を得られることでしょう。それらは大いに取り入れるとして、ぼくが自分で最も有効だと思う対処方法をお伝えします。

 庭に出て、ひとりで時を過ごすこと。

 そこには風が吹いています。その空気の流れは地球の隅々まで何万回も巡ってきた空気の動きです。
 夜の庭で見上げる月と星々は、紛れもなく果てしない宇宙空間です。
 朝昼晩と移動をしながら光を放っているのは、すべての生命体の存在を支える太陽です。

 風はスナノオ、月はツクヨミ、太陽はアマテラス。この日本神話の三貴紳に身を晒せばあらゆる悩みは意味を失うと、ぼくは何度かそのやり方で気が楽になったことがあります。大きな世界に触れると思考がシンプルになるんですよね。そしてシンプルなほど、物事は美しさを醸し出します。



光と陰のコントラスト。
白から黒へのグラデーション。
あらゆるものは、色という感情を取り除くと
本質が残ります。

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今日は「港南台店」にいます。
 







 
 

庭のつれづれ 急げ

庭がある暮らしをお楽しみください。

 生まれ変わったら〇〇になりたいと言いますが、次がヒトである確率は限りなくゼロに近いと思われます。
 だからやりたいことは今のうちに。急げよ急げ、生きてるうちに。 



陸上と水中の生命種の割合は7:3。
陸上生物の76%が昆虫。
残りの16.8%のほとんどが
膨大な種類の細菌や微生物なので、
統計的に哺乳類は
絶滅が危惧される希少生物の類。
来世は魚かザリガニか蝶々か、
はたまたゾウリムシかも。
もう一度猿に生まれる可能性はほとんどないので、
今世をせいぜい楽しんで、
悔いなきように過ごしましょう。

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それを妨げるものがあるとすれば、
たったひとつ、恐れという感情。
失敗したらどうしよう、
失ってしまったらどうしようと、
よくよく考えれば根拠のない不安の根拠を
無理矢理にでも持っていないと不安で不安でと、
つまりは不安に居つくことが習い性となっている。

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そこに居座ることにはいくつかの利点があります。
不安なままでいれば決断しなくて済む。
不安なままでいれば責任を取る必要がない。
不安なままでいれば努力せずに時が過ぎてゆく。
不安なままでいれば、
楽しくもないが苦しむ可能性はとても少なくなる。
言わば生存の知恵なわけです。

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ぼくはその選択肢を捨てます。
あっさりと。
決断して、責任を取って、努力して、苦しみます。
なぜならせっかく猿に生まれたこの幸運を、
健康と愛情に恵まれたこの境遇を、
わずかばかりの残り時間を使って
思う存分に楽しんでみたいので。

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だからできる限り恐れを排除しようとするわけです。
朝晩庭に出ていることが
それにとても役立つことを発見してから、
悔いることが少なくなりました。

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何かというと脅しをかけてくる者に、
鬼の形相で否定と批判を繰り返す狂気に、
振り回されるのはもうこりごり。

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そのために、
戦うわけでも逃げるわけでもなく、
夢を追うのです。

DSC08696

時節柄、ひとつ付け加えます。
ミサイルを防御する最良の手立ては、
武装ではなく庭に花を植えること。
それ以外の有効な手段をご存知の方は別として。
いやマジで、防衛とはガードではなく
幸せの拡散であることを、
だから自らが揺るぎない幸せを実現していることが
絶対的に重要なのであることを、
こんな当たり前なことになぜあの人たちは
気づかないのだろうかと思うのですが。
かつてコスタリカは、
政情不安が続く中米地域にありながら武力を放棄し、
軍事予算を丸ごと教育と社会福祉に向けました。
軍隊も自衛隊も存在せず、
おまわりさんとご近所さんによって
治安が維持される社会となったその小国に、
周辺国はどこも攻め入ることをしませんでした。
1948年に起こった「コスタリカの奇跡」です。

健闘を祈ります。
幸運を祈ります。
あなたの家の庭に花が溢れますように。
笑顔が絶えない家庭でありますように。






今日は「港南台店」にいます。
 


 

庭のつれづれ 香り

庭は香りのインスタレーション。

 春はジンチョウゲ、夏はクチナシ、秋はキンモクセイ、冬はロウバイ。他には、ジャスミン、バラ、ラベンダー、ゲッカビジン・・・・
 土の香り、枯れ草の香り、蚊取り線香や朝のコーヒーの香りも庭の構成要素です。


フォトアルバムを辿ってみたら
昨年は9月28日に、
一昨年も28日に
キンモクセイを撮影していました。
横浜はあと1週間で秋本番。 

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