部屋と庭を行き来する暮らしを実現するために、階段やウッドデッキで庭に出やすくしましょう。庭を埋め立てて地面を高くするというのも有効な方法です。
理想形はどこまでが部屋でどこからが庭かわからないような状態。
そのご夫婦はマンガチックな雰囲気を持っています。奥様はアラレちゃんで、ご主人はペーター。ぼくが提案したプランをとても気に入ってくださって、帰宅後、砂利が敷き詰められているだけの庭に出て、ご夫婦で大盛り上がりしたとのことでした。
ただひとつだけ問題が、それは予算のこと。いかにしたら金額を削減できるかと、タイルの面積を減らそうか、こうすれば壁を減らせるんじゃないか、この部分は目隠しパネルがなくてもいいんじゃないかと、お二人でああだこうだと考えたていたら、なんと困ったことに夢は広がる一方。設計になかった要望、現在コンクリートの階段を石張りにしたいし、立水栓も欲しいし、レモンの木も植えたいし、バーベキューテーブルと屋根は必須だしとなりまして、その予算増になる変更をぼくに伝えに、しかし主たる要望はいかにしたら予算削減ができるかを考えて欲しいというご来店だったのです。
まあ無茶苦茶なことなので、ぼくは「無理せずに、ある程度はあきらめましょう。ただし庭の楽しさは絶対にあきらめずに」と、あれこれとアイデアを出し、お二人も真剣に変更プランをイメージしてくださいました。
不意にペーターが、「あのお、見積もりにある設計費って下がりませんか?」と。うちの設計料はとても安めで、実費を大きく切っている設定、いわばそこが最大のサービスと思っているのですが、いやいやそれ以前に、設計料の値引きを言い出すとは・・・と2秒考えた後に、「事もあろうにぼくに設計料を下げろとおっしゃるのですね。はい、よろこんで!」と返答。となりでアラレちゃんは大笑い。
可愛らしいというのは得なことですね。いやほんとに、楽しいご夫婦です。
久々の晴天から一転、今朝はまたもや。
おまけに気温は真冬並みまで下がるという予報です。
それに加えて台風接近とは・・・・
今日は美空ちゃんのお宮参りなのだが。
のこめまぐるしい変化も
空の美しさ、ということで。
変更プランがどのように仕上がろうと、お二人がそれをどこまで実現させようと、幸せな庭空間が出現することは間違い無いと確信しました。
「雨にも負けず」とは、こういう感じで暮らすことではないかと、またもやお客様から教わった気がします。