2018年02月

ガーデンセラピー 149

『本質を共有する』

妻が眺める庭から過ごす庭に変化させたいとあれこれ考え、ワクワクとイメージを膨らませて、夫に「庭用のイスとテーブルを買いたいんだけど」と相談したとします。夫は妻がイスとテーブルを欲しがっているのだと捉えて、真剣にイスとテーブルについての考察を行い、アドバイスをし、あるいは自分の好みのイスとテーブルを主張するかもしれません。妻はイライラしてきて「やっぱり私たちは好みが違うわね」という結論に達して相談は決裂、庭は何の変化もないままとなります。



イスを持ち出して腰掛けてみることから
「過ごす庭」のイマジネーションが広がる。

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夫婦のズレは視点のズレ。



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イスとテーブルではなく「庭で過ごしたい」という点にフォーカスしないと話はまとまりませんよね。「あのね、あなたと庭で過ごしたいんだけど」と相談されたら、夫はあなたのために、真剣に「過ごす庭」について考えることでしょう。





シャーロック・ホームズとワトソン医師がキャンプに出かけた。美味しい夕食とワインを楽しみ、ふたりは眠りについた。
数時間後ホームズは目を覚まし、誠実な友をつついた。

ワトソン君、星を見たまえ。
そこから何が言えるだろうか。


ワトソンは答えた。

何百万もの星が見えるねえ。

ホームズは言った。

ではそこから何が引き出せるだろうか。

ワトソンはしばらく考えてから言った。

そうだなあ、占星学的には土星が獅子座に入っていることが認められる。時計学的には現在時刻はおおよそ三時十五分くらいだと推察できる。気象学的には、明日はいい天気だろう。神学的には、神はただひたすら強く、我々はこの世の中の取るに足らない一部分にすぎない。
君はどう思う、ホームズ。

ホームズは、一瞬沈黙してから言った。

ワトソン君、わかっていないねえ。何者かが我々のテントを盗んだのだ。



本質の一致、課題の共有、共通の目的意識など、新婚当時なら1ミリのズレもないこれらのことが、夫婦も古くなってくると虚しい理想論のように感じられるかもしれません。でもですね、世の中に理想の夫婦は多く実在するわけですから、そこを目指す気持ちは失いたくないものですよね。
例えば夫婦間のあらゆる課題に対して「ふたりの幸せを築いてゆくために」を枕詞にするというのはいかがでしょう。

理想の夫婦なら、理想の庭の実現などチョチョイのチョイです。





今日は金沢文庫店にいます。




 

秋冬コレクション

今シーズン、もしかしたらぼくは日本で一番ススキを見つめた人かもしれません。でもまあススキ研究者がいるかもしれないし、リビングの外の庭に生えているススキを、毎日、朝晩見つめてはもの思っていた人がいたかもしれないので一番じゃないにしても、かなり上位にいると思われます。言い換えれば、そんな粋狂はそうそう存在しないであろうということなのですが。こういう一般的には誰も興味を示さない事柄に意識が向く自分の性質に興味が湧いています。



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昨年の今頃は雑草のホトケノザが妙に愛おしく思えて、ずいぶんシャッターを切りました。



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さて、来シーズンは一体何に惹かれるのやら。ホトケノザとススキがそうであったように、きっとその注目対象は、自分の想像域の外側にある何かなのだろうと思います。



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自分で自分の未来が予測不能であるという、若い頃には不安で仕方なかったこのことが、今は大きな楽しみとなっています。



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思い起こせば今から10年前は、設定した目標に向かうことを良しとしていました。



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その10年前は、生活に追われて目標どころではありませんでした。



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さらにその10年前は「ここでなはい」ということだけが明確で、たださまよっていました。



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その10年前は、音楽と絵画と女の子とのことを考えていました。



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その10年前は、毎日雲と、時々は蟻と、稀に妖怪と会話をして過ごしていました。



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それ以前はぼうっとしていたようで、記憶は微かでおまけに鮮明ではなく、ただ、とてもドキドキして、とても楽しくて、とても怖くて、とても不思議で、今思えばですけど、とても幸せに満ちた期間でした。



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さて、10年後は一体何を。というか10年後があるのかどうかが心配はお年頃となっているわけです。



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火の鳥に登場する猿田彦のように時空を行き来する永遠の命が欲しいなあと、彼のように、苦悩し続けることを代償にしてでも、予測不能な自分の未来を確認し続けたいなあと、そんな愚にもつかない妄想に浸るこのような時間も、夜の庭で過ごすお楽しみのひとつなのであります。



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手塚治虫はあの物語の各編にちらっと脇役で登場する、お茶の水博士と同じ大きな鼻をした大男に自分を投影していたんですよね。そのことに、最初に読んでから半世紀が経過した今頃になって気づいたのでした。



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ちなみに猿田彦とは古事記に登場する神のひとりで、その清廉な人柄がアマテラスのお眼鏡にかない、天孫降臨の際に、三種の神器を携えた高天原のアンバサダーであるところのニニギ(アメニギクシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギ)が無事に高千穂の嶺まで行けるようにと、案内係に指名された「導きの神」です。
さらにちなみに、三種の神器とはマガタマとカガミとツルギでありまして、それぞれに由来とメタファーがあります。その件に関しましてはまた別の機会に、ということで。





今日は港南台店にます。
古事記はなかなか読むのが大変ですが、手塚治虫の火の鳥は漫画なので簡単に読めます。名作揃いの手塚作品の中にあって、火の鳥の出来栄えは別格にして格別なので、まだの方は是非一度。





 

NO GARDEN, NO LIFE.

いわふち殺すにゃ刃物はいらぬ、庭無き暮らしにすればよい。ふと、もしもこうして過ごしている庭がなかったら、と考えたら、空恐ろしい気持ちになりました。物足りないとか寂しいとかそんなレベルではなく、息の根を止められてしまうほどのことに思えるのです。



散歩仲間のシジュウカラ。
四十から店を持ちまして、
五十から本格的に自宅の庭を楽しみ出しまして、
さて六十からは何を?
始めたいことが多すぎるので、
あと二十五ヶ月の間に絞り込もうと思います。
わが第四楽章を奏でるにふさわしい、
何かとっておきのことを。
精霊が住む森に暮らすとか、
遥かな旅路に向かうとか、
あるいは・・・・
ふっ、悪巧みは果てしなし。

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この庭への感慨は朝晩庭に出ることを始めた6年前にはこれほどではありませんでしたから、この間にそれだけぼくの中で庭の存在が大きくなって、習慣を越えて、とうとう依存症の域まで行っているのでしょう。でもまあそれによる症状は良い事ばかりなので、引き続きどっぷりと依存し続けようと思っているわけですが。



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この庭依存が他の依存症と違うのは、庭がればそれでいいとはいかない点にあります。アルコール依存の場合は、日本酒であろうがワインであろうが酒なら何でもいいとなるし、ギャンブル依存の人も最初はパチンコ通いだったのが、より高い興奮を求めてラスベガスを目指すようになって、その資金稼ぎのために必死で働くということはないですよね。ところが依存対象が庭の場合は四季折々に花が咲いていないと満足できず、芝生が美しく整っていないとこれまた嫌なので、せっせと手入れをするようになる。つまり創造的であり、然るに前向きな姿勢を保持しなければ依存を続けられないのです。



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そうやって手をかければ庭は応えてくれて、庭とのいい関係が出来上がり、その庭が大切なパートナーであるかのような気持ちになってゆきます。さらに時を重ねてゆくうちにその大切なパートナーが、実は自分の内側に住んでいるもう一人の自分なんだと気づく。要するにですね、一周まわって庭依存は自分への依存でありまいして、自分への依存ということは自分が自分をあてにして立つ、自立ということなのです。



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あなたが何かに寄りかかりたいなら、寄りかかっているなら、その対象に自分を投影してください。それが花なら「この花はわたしです」と、連れ合いなら「あなたの幸せがわたしの幸せです」と、ワーカホリック気味であるならば「仕事で自己実現をするのだ」と認識して、仕事に逃げるのではなく仕事を追求するように。そういう合わせ鏡が成立しない対象に寄りかかってしまったらどうなるかは皆様ご存知の通りなり。もしもそういう傾向を感じたなら人類の歴史をさかのぼって、あるいは記憶を逆行して、まずは自分ひとりで直立二足歩行からやり直してください。さすればそれまでもたれかかっていた物や、事や、人に、そんなことをする必要がなかったんだと気がつくし、寄りかかられていた人はあなたの体重から解放されて、きっとこれまでに無いいい関係が築けることでしょう。そしてあなたは斜めっていた時には感じられなかった、軽やかで、明るくて、希望に満ちて、自由自在に歩ける世界に行けるのです。



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庭ですよ庭、庭はあなたと語り、あなたを励ます、もうひとりの自分というパートナー。





交響曲は概ね第四楽章が最終章なんですよね。
それが済んだら数曲の
気の利いたアンコールも用意しますが、
 その前に、感動的なフィナーレに向かって。



昨日は打ち合わせで横浜→茅ヶ崎→浦賀という、近隣ながら色合いが違う三ヶ所をめぐり、その合間に車中のテレビ観た平昌の総集編でまたもや感動の時間を過ごし、なんだかとても濃厚ないち日でした。開幕時に気になっていた、不純で無粋で無礼な、腹の出た大人たちの行いを凌駕して余りある、鍛え上げられた若者たちの純粋さと美しさに、ああ、感謝の拍手です。この感動と感謝を胸に、おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさん、さあ、今日からまた頑張りましょうね!と、花咲か爺さんは意気揚々と、いつもよりちょいと早めに山へ柴刈りに出かけます(仕事がしたくてやけに早く目覚めてしまいました)。

今日は金沢文庫店にいます。




 

庭の法則


左側が印象を決める。

お客様にたい焼きをお出しするとします。あなたは皿に、どっち向きに置くでしょう。
人は左側に意識が行くという習性を持っていますので、庭に風景を描く場合、視野の中心よりも左寄りに見せ場を作るようにしてください。



写真を撮る時、左に意識が行くようにすると
安定した構図になります。

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反転させると、

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ちょっとざわっとするでしょ。



鏡に向かってお化粧をする場合は逆になるので、ご自分の右側に意識を向けながら(大概は左側の仕上がりを気にするものです)。出合う相手はあなたの顔の右半分(相手から見たら左)を、あなたであると認識します。



試しにたい焼きを画像検索してみてください。
ほとんどが頭を左にして置いてあります。

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たまに反対向きのもありますが、
なぜか食欲が弱まる気がします。

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人の感覚とは不思議なものです。




 
 

家族の庭のつくり方 98

自分を感じる

自分が好調な時は庭に勢いを感じ、元気がない時には庭も意気消沈。



ちらほらと菜の花を見かけるようになりました。
もう横浜の冬は終わりです。

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庭は姿見。



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それは合わせ鏡のようなものなので、庭を整えればあなたが整い、花いっぱいにすれば花咲く日々がやってきます。



あと十日で啓蟄、いよいよ虫が活動を始める季節がやってきます。
虫好きなのでウキウキしていたら、ラジオからこの曲が。
いいなあ、雪解けの魚野川の土手道を思わせるようなときめく感じ。
ん、この音はどこかで・・・と思って検索したところ、
このキュートな歌声の主は
スティービー・ワンダーの最初の奥様でした。
聴き覚えのあるサウンドは、もちろんスティービー。



 
徐々に春めいてゆく今頃にふさわしいでしょ、この感じ。またブログに蝶やら蜂やらが登場する季節がやってくると思うとうれしくて。虫嫌いの皆様には申し訳ないと思いつつも、ぼくはあらゆる虫が天使、つまり神の使いだと思っているものですから。あの黒くて速いヤツですら。そういえばですねえ、孫のお宮参りの食事会で行った寿司屋のお座敷に、出ましてね、でっかいのが。まあ女性陣はワーキャーワーキャーとお騒ぎになったわけですが、ぼくにはそれも楽しい記憶となっております。今後一生、ヤツを見るたびに、あの幸せな日が思い出されることでしょう。



はなまるマーケット

子どもの頃、お絵描きをすると花マルってもらったじゃないですか、赤鉛筆の一筆書きで、お日様ぐるぐるの周りを花びらが囲んでいるやつ。それが幼心にとってもうれしくて、調子に乗って絵を描きまくった記憶があります。ぼくは無口で地味で引っ込み思案な少年でしかたら、お絵かきの花マル以外にあまり評価を受けた記憶がなく、だから人一倍うれしく感じたのだと思います。そのはなまるのご利益か、今はこうしてお絵描きで暮らせるようになりました。よく「ほめて伸ばせ」と言われるように、ほめの効果は絶大なものです。



ウメもバラも、何の花であっても
ほめるとよく咲く、
という現象は確かにあります。


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この「ホメホメ大作戦」がここ10年のトレンドだったわけで、あっちでもこちでもほめろほめろと言われたり書かれたりしてきたわけです。どころがです、健康法やダイエット法と同じで、流行ると必ずアンチテーゼが出てきます。リンゴ、バナナ、納豆、古くは紅茶キノコ、最近だと炭水化物抜きダイエットとか。ぼくなんかすぐに乗っちゃってですね、炭水化物抜き、やり出すと何でも夢中になる熱中症なもので、あっという間に7㎏減となりました。こりゃあ効果てきめんとよろこんだところに「血管系の病気になりやすい」とカンカンカンと警鐘が鳴り響きまして、おまけに大阪で、それが原因と思われる重大な交通事故が起こったものですから、はい、ダイエットはそこで終了となったわけです。考えたらバランスが悪い食事で体重落としたらどこかしらおかしくなりますよね、と遅ればせながらの当たり前な結論に達したのであります。



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もうひとつ、オキシトシンもそうでした。いわゆる幸せホルモンのひとつとされ(母乳をあげている時や、人や動物との触れ合いによって分泌される)、愛情の源でありストレスを緩和し体調が整い社会性が高まり云々と、万能薬扱いだったのが、ここに来て過剰な分泌が排他性と攻撃性を高めて、モンスターペアレントやコミュ障の原因になると、正反対のことが言われ始めました。これらは「わが子を護りたい」という母性の高まりが、思考よりも感情側に出てしまったがゆえのことなのでしょう。また自分に対して好意的に振る舞う人をむやみに信じてしまう傾向があり、正常時ならあり得ないような詐欺被害にあったり、どう考えても怪しい団体に引きずり込まれたりしますのでご注意ご注意です。



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何事も程が大事なわけです。で、「ホメホメ作戦」ですけど、これもこの頃、その弊害が言われています。要約するとですね、ほめないと何もしなくなる。さらに進むと、以前ほめられていたことがほめられなくなった場合に、目標というか、気持ちの拠り所を失って無気力になったり、何でほめてくれないんだと欲求不満に陥って突然切れたりするとのこと。それとほめられ癖でバランス保って育った人は、男性の場合はマザコンに、女性の場合は怪しいはなまるマーケットな人たちにまんまと騙されやすなど、アンチとなれば怒涛のごとくな状況となりまして、これまた当たり前ですけど、ほどほどの、という結論に至った次第です。



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トレンドと離れて経験則で言うならば、本当にほめたい時にだけほめて、つまりはほとんどほめずに、本人に自分で自分をほめるたくましさ(自己肯定感)を持たせるのがベストなんじゃないかと。かく言うぼくなんかですね、女房をはじめ、他の家族も、職場でも、誰もほめてくれないもんだから、毎晩庭に出ては、よっ天才!あんたはエライ!あんたが大将!いやあ大したもんですなあ!と、自分をほめてほめてほめちぎって、明日の設計への自信を捻出しているのであります。



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とてもありがたいことに、お客様だけはいつもいい具合にほめて伸ばしてくださるのでそれでいいんですけど、とは言うもののぼくの場合、花マル効果が出やすい体質にして慢性的にほめられ不足につき、弊害の心配はございませんので、もっともっとバランス欠いてひっくり返るくらいほめていただけると、神がかり的な才能が開花すると思っているのですが。
特に女房殿、年に0.5回じゃなく朝昼晩と日に3回とか、どうぞご遠慮なさいませんように。ぼくの才能開花はあなたの幸福に直結するのですからにして。





今日は金沢文庫店にいます。





 

H!nt de Pinto 119

アホちゃうか。
 
関係ないね。
 
ホナ、サイナラ。

ずっと内緒にしてたんですけど、この三つの台詞を脳内で使うととても身軽になります。「アホちゃうか」は主観を持つこと、「関係ないね」は課題の分離、「ホナサイナラ」は整理整頓です。
何でもかんでも背負い込んどったら、重くて身が持ちまへんわいな。
軽やかに、軽やかに、ゴーインマイウェイや。



これ、何とも軽やかで好きなんです。
霊性画家にして冷静主婦の
精霊シエルさんが描いてくれました。 

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ぼくがホナサイナラとなった時には
遺族となられる皆様、
遺影はこれでお願いいたします。


あるいはこれで、

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ということで、ヨロシク。



軽やかなラブソングをぎこちなく歌うエルヴィス。





これは当時のアメリカで最高に権威があったテレビ番組、エドサリヴァンショーのものです。エルヴィスは PTA から「腰の動きがいやらしい」と非難を浴びていたため、番組出演にあたり、プロデューサーからアクションをしないようにと釘を刺されていました。それに加えて演奏中は上半身しか映されなかったという、ロックンロールの歴史を語るときに欠かせない、伝説となっている映像です。





今日は港南台店にいます。
 


 

庭夜話

ロングロングタイムアゴー、イザナギとイザナミが日本列島をおつくりになってしばらく経った頃の出来事です。出雲の国にナムジという男がいました。彼はスサノオの六代目の末裔という身分でありながら、内気でやさしい性格だったためか、数十人いた異母兄弟たちからパシリ扱いされていました。
ある時兄弟たちは、因幡の国に移り住もうということになり引越しの旅に出ます。そのお目当ては因幡にいるという美しい姫君です。一同はナムジに荷物を背負わせて、姫君のことなど話しながら愉快に歩いてゆきます。
岬の突端の浜辺まで来たところで。丸裸に毛をむしられ傷だらけでうずくまっているウサギに出会いました。兄弟たちは互いに悪い目配せをし、ウサギに言いました。

哀れなウサギよ、海水で身を清めてから日光浴をするが良い。さすれば傷は治るであろう。

ウサギは言われた通りにしましたが、治るどころか海水が乾いて塩となり、全身が燃えるように痛み出し、悲鳴を上げてのたうちまわりました。その様子に大笑いをして、兄弟たちは行ってしまいました。

持たされた荷物入れた大きな袋を肩に掛けて、遅れてやって来たナムジは泣いているウサギを見つけて立ち止まりました。

おお、なんとひどいことだ。

これはきっと天罰です。私は海を渡りたいばかりにサメたちを騙しました。だからバチが当たったのに違いありません。私は己が愚かな行動を悔いながら、このまま命を終えとうございます。

何をおっしゃるウサギさん、罪の報いはもうそれで充分だ。早く傷を癒して、今度は正直者になって、他の者たちの役に立つよう暮らしなさい。


兄弟たちから蔑まれながらも勉強好きで医療の知識を持っていたナムジは、衰弱しているウサギにこう続けました。

あっちの小川の水で丁寧に体の地と塩を流してから、河原に生えているガマの穂を叩いて綿毛をたくさん集めなさい。それに包まって養生をすればきっと良くなるよ。



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ウサギはナムジの言葉に従いそのようにしたところ、たちまち傷は癒え、もとの美しい白ウサギになりました。ナムジはそれを見て安心して笑い、兄弟たちを追って歩いてゆきました。
小さくなってゆくその後ろ姿に向かって、ウサギは何やら予言めいたことを叫びます。

あなた様こそが姫君の心を射止めることでしょう。

予言は的中します。因幡の国に到着してほどなく、ウサギとのエピソードが国中の話題となりました。実はウサギには文春に知り合いがいて、ネタとして提供したのです。時の人となったその男の心根のやさしさに惹かれた姫君は、言い寄る他の兄弟には目もくれず、ナムジを結婚相手に選びましたとさ、めでたしめでたし。とはいかなくて、その後パシリのナムジの幸運を妬んだ兄弟たちにより、二度もひどい殺され方をして(二度とも母の愛情による奇跡で生き返りました)、紀伊の国まで追われ、さらに執念深く迫ってくる兄弟たちから逃れて、とうとう根の国にまで行ったのです。

根の国とはナムジのひい々々々々爺さんに当たる、現世を取り仕切る大神であるスサノオが暮らす、地中深くにある神の国です。そこまでゆけば、きっとスサノオが助けてくれるに違いないと思い、すがるような気持ちでたどり着いたものの、ああ何ということでしょう、頼みの綱のスサノオによって、そこでも散々な目にあいます。最初は毒蛇がうじゃうじゃしているの部屋に閉じ込められ、次は蜂とムカデの部屋に。何とかその窮地をクリアしたと思ったら、次は林の中に行くよう命じられ、その林ごと丸焼きにされそうになったり。しかしそれはスサノオがナムジを試していたのでした。理不尽な試練に耐えたナムジの辛抱強さと誠実さ、そして運の強さを確認したスサノオはこう言いました。

ナムジよ、お前をワシの後継者に指名する。今日からお前は大国主の神と名乗るがよい。さっそく出雲に帰って、そこに天まで届く大神殿を建てなさい。

こうして出雲の国は愛を叫ぶ世界の中心的な場所となしました。あれほどナムジを憎んでいた兄弟たちもスサノオが後見人となれば、長いものには巻かれよとばかりにひれ伏して、その支配下に入りました。やがて他の国々の長も人望厚き大国主の神に従い、ついに彼は、地上世界を支配する最初の神になりましたとさ。

それから幾星霜、四国に現れた若き異端の僧侶、空海が、大陸に渡り持ち帰った密教思想に登場する大黒天(マハーカーラ:偉大なる暗黒の神)を、人々は大国主の神と重ね合わせ大黒様と呼び、福の神として信仰しました。兄弟たちに押し付けられた引越し荷物、肩に担いていた袋には七つの宝が入っていると言われています。寿命、人望、清麗、威光、愛嬌、大量。不本意ながらもそれらの宝を背をっていたからこそ、ナムジはウサギを助け、伴侶に恵まれ、生田の苦難もしのげたのです。
気がつきましたでしょうか、七つの宝のはずが、ひとつたりません。これが日本神話の特徴的なところでして、神々は完璧な存在ではなく、いつも何かひとつ欠落しているのです。あるいはひとつ余計だったばかりにとんでもない事件に発展したり、覗いちゃダメよダメダメって言ってんのに携帯見ちゃったり、山彦は海彦の大事な釣り針無くしてしまうし、タケルもねえ、強いしカッコいいし、いいヤツなんですけどねえ、人格が一ヶ所だけ破綻しちぇってるというか・・・。イザナギとイザナミに始まり、アマテラスとスサノオ、現在のぼくらに到るまで、男女にはひとつの欠点や、ひとつの失敗や、余計なひと言や、そういった「ひとつ」によって引き起こされるごたごたが続いています。

私見です。思うにこれは最初の間違いが尾を引いているのではないかと。イザナギのひとつ余分なところとイザナミのひとつ足りないところを合わせて、この世に神を誕生させるというあの儀式、一度めは段取りを間違えてしまいます。その結果イザナミは骨のないぐにゃぐにゃな子(蛭子の神、後に恵比寿様として祀られる)を出産するわけですが、ふたりはその不具の子を葦の船に乗せて海に流し棄ててしまうのです。そして何事もなかったように二度目からは正しい段取りで交わり、順調に神を増やし、八百万と言われる神々の国をつくり上げるわけですが、ぼくはですね、最初の子と共に七番目の宝が失われてしまったのではないかと推測しているのですが。
寿命、人望、清麗、威光、愛嬌、大量、さて、足りないあとひとつの宝とは何でしょう。お分かりですよね。八百万の神がおわす国に暮らすすべての者には、それを探すという修行が課せられているのかもしれません。どうかたくさんの人が、夫婦が、恋人たちが、最後の宝を見つけ出し、物語がめでたしめでたし、となりますように。



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庭で月を見上げながら、改心したあのうさぎが月に移住して、正しくあれと、やさしくあれと、頑張れ頑張れと、ぼくらを見守ってくれているのかもしれないなあ、などと。





今日は金沢文庫店にいます。



 

コノハナノサクヤヒメ

すっかり夜明けが早くなり、出勤前の、寄り道、横道、散歩道は陽を浴びながらとなりにけり。薄暗い頃は足元を見ていたのに自然と顔が上がるのだから、人も花のようなものだなあと思いながら、歩速が上がり息上がる。
里山の、誰も立ち入らない奥の方で枯れ残ったアジサイが光っていた。近づいてレンズを向けると、ああ、枯れ花も人知れず春をことほぐ様子なり。



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アマテラスの孫ニニギノミコトは、散歩途中で出会ったコノハナノサクヤヒメに一目惚れをしプロポーズをしました。こりゃあ玉の輿じゃわい、とよろこんだコノハナの父オオヤマツミはニニギに言いました。それでは姉のイワナガヒメもセットで嫁がせましょう。コノハナは次々と花が咲く繁栄を、イワナガは岩のような永遠の命をもたらします。しかしニニギは容姿に劣るイワナガヒメが好きになれず、コノハナノサクヤヒメとだけ結ばれました。それに怒ったオオヤマツミ親父の呪いによって、いやあ、あな恐ろしきは娘の父の逆鱗に触れることなりでして、ふたり末裔の神々、その遠い子孫である私たちの寿命までもが儚いものになりましたとさ。



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ニニギノミコトのわがままは自然な成り行きなれば、責める事などできますまい。そのおかげで私たちは、制限時間内に花咲かせようとする性質となり、平昌でも繰り広げられている命を燃やす感動が得られているのですから、良しとせねばなりませぬ。



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よくよく見れば中の方に新芽がちらほらり。



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茂みは寒さを凌ぐ産屋だったんですね。



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光を受ける、枯れ花のうれしそうな顔に合点がいきました。





今日は港南台店にいます。




 

庭のことだま

春を待つ手紙。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」忘れていた言葉がよみがえった。
季節は今までの遅れを取り戻すかのように、急速に進み始めた。鳥はさえずり、周囲の緑は、病室の中までも爽やかに色づかせた。そして、そこにあるお前の匂い、呼吸、ほほ笑み、平凡な会話、後には何も残らないような毎日が、この上なく幸福であった。 堀辰雄『風立ちぬ』より



陽だまりでは、春の揺らぎがすぐそこに。
ある日突然、春を待つ人からの手紙あり、
その言の葉は温かし。 
恋(いと)しさと、切なさと、心強さと、
ありがたきかな遠きもとかの。
ありがたきかな遥かなる山の呼び声。

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直子より

追いかけました あなたの姿だけ
幼いあの頃の想い出あたためて
あれから幾年 友さえ嫁ぎゆき
その日を待つように父母も逝きました

人間だから求めてしまうけど
それこそ悲しみと知ってもいるけれど


俊一より

変わらぬ心を素直と呼ぶならば
オイラの気持ちは最終電車だろう
涙を見せると足元がフラフラリ
女々しくなるまい 男の意気地なし

時間が僕らに別れをすすめてる
このままいることで 寒い冬越えられぬ


直子より

約束なんて破られるから美しい
誰かの言葉が身体をかすめます
あなたはあくまで男でいてほしい
私を捨てても あなただけ捨てないで

傷つくことに慣れてはいないけど
ましてや 他人など傷つけられましょか



俊一より

夢またひとつ二人で暮す街
通り通りゃんせ オイラだけ通せんぼ
これが最終のひとつ前の便りです
春には小川に 君の櫛流します

待つ身の辛さがわかるから急ぎすぎ
気付いた時には月日だけ年を取り

誰が誰かを恋しているんだね
それは当てのない遥かな旅なんだね
旅する人には人生の文字似合うけど
人生だからこそひとりになるんだね

ここでも 春を待つ人々に逢えるでしょう
泣きたい気持ちで 冬を越えてきた人






今日は金沢文庫店にいます。
 

 

来客招運

来客の多い家は幸せになるという定説があります。だからそういう庭を、という思いも込めて「集う庭」を設計しているわけです。



ウメの印象に隠れてしまいがちな
冬物語のダブルキャスト、ボケの花。
花言葉は「平凡」で、由来には
「丈夫で小ぶりな木だから庶民の小さな庭でも育てられる」
 というニュアンスが含まれているそうな。
古来より、庶民は狭い庭を楽しんでいたのですね。
 

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 その来客招運説を実感する現象があります。それは、お客さんがあるときには奇跡のように家が片付くということ。いつも人が集って常に片付いていたら、そりゃあ幸せになりやすいに決まってますよね。



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こんなこと公表してはいけないと思いつつ言っちゃいますけど、女房は掃除が、苦手なのか嫌いなのか、もしかしたら信仰上の理由でもあるのかいなと思うほどなのです。ところが誰か遊びに来るとなったらさあ大変、本郷猛か一文字隼人かはたまた大魔神か、ヘンシン!となり、お掃除大作戦を敢行するのであります。



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昨日仕事中に娘からメールが入りまして、「美空とお宅に来てるんだけど、今夜家まで送ってくんない?」と。お宅って、そうかあ、そうだよなあ、お宅になっちゃったんだよなあと思いまして、そんなこと思っても仕方のないことなので気を取り直しまして、当然すぐに店閉めて帰宅して、美空ちゃ〜んと抱っこしたらものすごく泣きまして、娘が「あらあら、きっとお腹が空いているのよ」とおっぱいあげまして、じゃあゲップちゃんしようねぇとぼくが抱っこしたらまたもや泣きまして、火がついたように泣きまして、娘が「ミソちゃんその人はね、何でも買ってくれるんだから泣いてはダメよ」と諭しても、手をぼくの顔に突っ張って、頑強にそっぽを向いて泣きまして、まあいっか、これも成長の過程であると思いまして、娘に手料理の冷凍を持たせまして、途中イトーヨーカドーで離乳食用のすり鉢と国産のカボチャとサツマイモとホウレンソウとカブと、娘のところの犬たち用のササミを買って持たせまして、帰宅して、庭に出ていつもの時間を楽しんでからトイレに入ったら、アッと驚く為五郎、トイレの神様降臨かと思うほどピッカピカに掃除してありまして、急に、ものすごく寂しくなったのでした。そうかあ、娘はもう本当にお客さんになってしまったんだなあと。



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花咲か爺さんは、とぼとぼと山へ柴刈りに行きたくなったのでありました、とさ。めでたしめでたし。





今日は港南台店にいます。
 



 
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