時は奈良時代、西暦730年の正月13日に、太宰府にある老師(大伴旅人・おおとものたびと)の邸宅でガーデンパーティーがもようされたそうな。
折しも初春の空気は清らかに澄み渡り、風はそよそよとやわらかく草木を揺らしている。おしろいのように白梅が咲き、蘭は貴婦人が漂わす香のように匂い、そればかりか早くも春に生まれた蝶が舞って、鳥は林を飛び交い、遠方に目をやれば秋に来た雁が渡りの旅に帰ってゆく。
庭に集った者たちは皆、空を屋根として、地面を座席として、ワインを注ぎあい胸襟を開いて、今日を喜び、明日の夢を語りながら満ち足りた心地を味わっている。
老師はマイクを持って言った。
お集まりの皆々様、そろそろ歌会を始めましょう。 漢詩にも落梅の作品があるように、今も昔も庭の心地よさに変わりのないものです。さあ、お題は「春の庭」として、しばし歌を詠もうではありませんか。
庭に人集い、語り、笑い、味わい、感謝し、希望を膨らませ、人生の幸福を育む時代が令和なり。
平成くんさようなら、さよなら平成くん。名残は尽きぬが、終の住処となるであろう時代へと、和みの風に帆を張って、意気揚々と歩を進める。
いやあそれにしても、これだけ「平成を振り返る番組」が立て続くと・・・。平成の大晦日、今夜はテレビを消して庭でひとり、心静かに令和を迎えようかと思っています。
平成くんさようなら、さよなら平成くん。名残は尽きぬが、終の住処となるであろう時代へと、和みの風に帆を張って、意気揚々と歩を進める。
いやあそれにしても、これだけ「平成を振り返る番組」が立て続くと・・・。平成の大晦日、今夜はテレビを消して庭でひとり、心静かに令和を迎えようかと思っています。