2020年03月

芝生の穂

庭の芝生に穂が出ました。
イネ科の植物なので穂がつくのは当たり前ではありますが、これを見られるのは今だけ。というのも芝刈りを繰り返している季節は出ても刈ってしまうため、このニョキニョキは休眠明けの、芽吹きの頃の風情なのです。



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これまで何度か「変な雑草が蔓延っていて、どうしたらいいでしょう」という問い合わせがありました。
大丈夫、それは雑草ではなく芝生が元気に春を迎えている証ですから。



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そうそう、冬の寒肥とは別口で、このタイミングで1回肥料を撒いておいてください。種に栄養を取られて芽吹きの勢いが弱まるのを防ぐためのパワーフードです。



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それとですね、雑草取りは丹念に。このくらい小さなうちに抜いとくのがコツ。



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雑草も芝生同様に勢いづく季節なので、まだ少ないからとほったらかして種をばら撒かれたらクラスターからパンデミック、何倍も苦労することになりますよ。



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日を追って怖い報道が増えるばかりで、マスクは売っていないし、どこにも出かけられないしで自粛疲れの皆様、春は春なので、春は芽吹きの季節なので、ここいらで1回肥料を補給しときましょう。「先が見えない、出口が見えない」と繰り返し聞こえてきますけど、そんなもんは見方の問題でして、なあに、確実に春は濃くなりバラが咲き、梅雨にはうっとりするようなアジサイが咲いて、その次にはヒマワリが咲くんですから。情報過多でストレス溜めすぎて出遅れないように、早々に夏をあきらめないように、繰り返します、疲れを感じている方はテレビを消して、このタイミングで存分に肥料の補給を。
え、肥料って何?人それぞれですけどね、ぼくの場合は庭に出て、キンキンに冷やしたスーパードライをぐびっとやってから春の植え替えですかね。あ、BGM はこれで。



サピエンスの騒ぎをよそに季節はスパークル。

 


天気とはよく言ったもので、お天道様が顔を見せれば気分は上がるもの。陽射しは確実に強まっていきますゆえ、アゲアゲでまいりましょう。






 

必要至急な雪の華

桜満開後の積雪は51年ぶりとのこと。でもぼくの記憶では、30年くらい前に一度あったような。当時東京でひとり暮らし、神田川沿いの桜並木に降る雪を見上げて、妙にロマンチックな、懐かしいような、腹の底からパワーが湧き出すような、ゴージャスな気分になったことを思い出しました。



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今回も同じくです。



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積もる心配がなく、明日には消えてしまうであろう雪の華を覚えておきたくて、長靴履いて庭へ。



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おっと、これは不要不急か?などとチラッと浮かぶ戯言にニヤッとしながら、必要至急なのですよと呟いて。



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アマテラス、ありがとね。
晴れても降っても気分が上がるノーテンキ、これは自然厳しき雪国育ちの効用なり。





 

Garden

Garden

七色の黄昏降りて来て
風はなんだか涼しげ
土曜日の夜はにぎやか

植込みはいつでも草いきれ
それでも陽気なこの庭
いつでもおめかししてるよ

暗い気持さえ
すぐに晴れて
みんなうきうき

Garden へくりだそう
Garden へくりだそう
Garden へくりだそう

 



公園や桜並木の下をそぞろ歩くのもダメって、なんでやねん、イミフ、どういうこっちゃと思いつつも、まあいいじゃないですか、天気もイマイチだし、家で掃除でもして過ごしましょう。なあに、英語大好き、ラーメン大好き小池さんは、きっと終息宣言もカッコつけてやってくれることでしょうから。これはその前振りですよきっと。
まあまあ、そんな騒ぎは右から左へ受け流し、こんな時こそ庭。庭に出たらしゃがんで、萌えている草花を見つめてみてください。

そろそろホトケノザが終わって、 
ダンデライオンが勢いを増す時期ですね。

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バラは芽吹いて準備万端。

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ビオラはここからGWまでが最盛期。 

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娘から「スーパーに行ったら、今度は食料品が消えていた。どこも行けないし、とにかく掃除をする。あ、それとね、ピちゃん(二人目の孫)の誕生会は盛大にやるから、よろしく」とメールあり。詩織さん、それでいいのだ。

ぼくはいつもと何も変わらず店へ行き、目の前の仮想庭に集中。五味さん、順調ですからお楽しみに。




 

水辺にて

現場廻りの仕事途中にハンドル切って、いつもの水辺をこの道・寄り道・散歩道。



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水に近づくだけで素に戻る。



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素に戻るの「素」とは物心ついた頃の、あるいはそれ以前かもしれない。



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不安も不満もなく、見るもの触れるものが片っ端から輝いていた。



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誰が授けてくれたのか、春の小川のさらさら行く記憶。 



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ハッと素に戻るということは、平素は不自然に陥っているということであるなと反省猿。



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そよ風を深呼吸して、素のままで、素顔のままで設計せねば。 
ではでは、今日はオリビアを聴きながら。






 

太古の花

かつてこの地上は、ティラノサウルスを頂点とする恐竜が繁栄した爬虫類の楽園で、そこに生えていたシダやイチョウやメタセコイアなどの裸子植物は草食恐竜たちの食糧でした。恐竜が増えるにつれて食い荒らされ絶滅の危機となった植物たちは、昆虫を相棒にして受粉する被子植物へ進化し、昆虫に好まれ、恐竜に嫌われる性質を身につけていきます。コブシは被子植物の最初の頃の特性を残している太古の花で、つまり1億5千万年前のジュラ紀の森にもこの形で咲いていた。その後恐竜は滅び、地上は哺乳類の楽園となり、そして現在の猿の惑星となった経緯を見つめながら代を繋いで、今年も咲いているのです。



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自称賢い人、ホモ・サピエンスの歴史はたかだか20万年(アフリカから世界へ分布し始めて6万年)ですから、この1億5千万年続くマグノリアを見つめて、拝め奉って、せめてあと1万年くらいは絶滅を免れますようにと願うばかり。
ちなみに2万年前に絶滅した我らが同胞ネアンデルタール人は、37万年間生息していたそうな。頑張れ賢い人よ。 




 

庭のことだま

見つめれば平らになる。

いろんな人がいろんな立場でいろんなことを言っていますが、皆様、落ち着いて、落ち着いて。



出足が鈍っている桜を追い抜き源平桃。

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要らぬ情報は右から左、行ったこともない遥かな国の情報をネタに危機を煽られても、身の回りにある平安を大切に。



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コロナのことは整理整頓できているつもりの我が頭、今朝は宮城まり子さんのことを考えながら運転していたら、朝日の眩しさもあり、うっかり事故を起こしそうになって冷や汗。



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いけませんなあ。



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落ち着いて、落ち着いて。



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駐車場に入れてから、仕事前にカメラ担いで撮影散歩。



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しばし意識を花にフォーカスし、ポンコツ頭をメンテナンスしました。


山下達郎が毎週言っていますなあ、
みなさん、落ち着いて。



そしてね、こんな時こそ不詳不随で。







 

家族の庭のつくり方 90

メンテナンスをする

年数が経つと木々は成長し、土は痩せ、デッキやトレリスは塗料が薄くなって傷んでくるものです。
レッドシダーなど柔らかい材木のウッドデッキはキシラデコールで年に1回、パネルやパーゴラは3〜5年ごとのお手入れを。樹木の剪定はいくつかのコツを覚えれば簡単なので、ご連絡いただければお教えに伺います。



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手入れをするほど愛着が増す。



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庭は自然にさらされている場所なので、放ったらかしにせず、室内同様に、日々整えながら暮らしましょう。


花が好き、土いじりが楽しい、季節を感じたいなど楽しむ理由は数あれど、庭を整えると自分が整うという、この感覚がうれしくて庭好きになってゆくという点は共通。庭ってね、あなたを映し出しているんですよ。



 

ニワニワニワ

どうやらこれは、世の中的には希有というか、他ではあまり言われないぼくなりのやり方ではありますが、庭の設計は好みの形を組み立てるのではなくて、そこに展開されるであろうシーンを思い浮かべ、そのシーンに必要な形を組み立てゆく作業なのです。ニワトリが先かタマゴが先かに例えるならニワトリが先。ニワトリを飼うための庭を設計するのであって、タマゴをいくら並べてもニワトリが飼える庭は出現しない。この場合のタマゴとは造園資材のことで、だからレンガを並べても、芝生を張っても、大枚叩いてウッドデッキと設えても、そこは資材置き場のまま。



鳥繋がりということで・・・
散歩中、野鳥に遭遇すると興奮します。
なんですかね、翼への憧れでしょうか。
 
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驚くことに世の中の庭の9割以上が「タマゴが先」で、庭になりきれないまま放置されています。



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庭はニワトリが先。もしもタマゴを並べてしまったことに気づいたら、庭の写真と図面を持ってご来店を。そのタマゴを見事に孵化させて、ケッコー、ケッコー、コケコッコーな庭に変えてご覧にいれましょう。



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ウラニワニワニワニワニワニワニワトリガイル。これは懐かしきかなチャコちゃんシリーズのネタでして、調べたら、1967年の『チャコねえちゃん』に出てくるケンちゃんとチャコちゃんのやり取りでした。ぼくは当時7歳児、よっぽどおもしろかったのでしょう、妙に記憶に残っていて、こうして庭のことを綴りながら「庭には」と書くたび脳内にウラニワニワニワニワ・・・と始まってしまって思考が中断するという、何とも困った症状に何十年も悩まされているのです。



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思えば昭和30年代、生まれ育った越後の山村の庭にはニワトリとヤギがいたなあって、記憶の引き出しが開きました。ニワトリ小屋の匂いと音、ヤギの乳の味を知る最後の世代かもしれません。
令和の子どもたちには、どんな庭の記憶が残るでしょう。お父さん、お母さん、笑顔が溢れる庭物語をプレゼントしてあげてくださいね。





 

春うらら

今日は早朝から次の設計の現場測量作業。まだ更地の庭のポーチに腰掛けて、途中コンビニで買ったサンドイッチとコーヒーで、ピクニック気分で朝食。するとまだ設計準備の段階なのに、脳内には仮想庭が描かれてゆく。慌ててスケッチブックにさらさらと書き留めました。
はい原型はこれで出来上がり。あとはこのインスピレーションを、じっくり理詰めで組み立ててゆけばよし。



木蓮は花が蓮に似ていることから名付けられました。
蓮といえばお釈迦様。
ゆえに花言葉は「崇高・高潔な心」。

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測量を完了する頃にまた違うプランが思い浮かんだので、腰掛けてスケッチ。いい感じいい感じ、これで2プラン、お客様の目から鱗が落ちて笑顔になることが確信できるひと時でした。



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現地を見た途端に自然とアイデアが湧いて来て、迷いなく線を描ける時の幸福感たるや。設計者の特権です。



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若い頃はこれができなくて、線を引いては消し、引いては消しの繰り返し。今はほとんどそういう時間がなくなりました。



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長くやっていると引き出しが増えて、どの引き出しにもお客様の満足の表情が詰まっている。庭に関わり始めて35年、一意専心で、思えば遠くへ来たもんだ。ご近所さんの庭に咲くしモクレン(紫木蓮)を見上げつつ、こうして夢中になれる仕事に巡り会えて幸せだなあと思う春うらら。
おまけにですね、ぼくの場合、定年がないんですよ。女房は「もう歳なんだから週休二日にしたら」とかいろいろ気遣ってくださいますが、おいおい冗談じゃない、庭屋の本番は始まったばかり、季節で言うなら春なのだ。



栗原はるみ並みにレシピは揃っているのです。






 

 

芝生は男の世界

三連休の初日、早朝から園芸コーナーは賑わっています。天気はいいし、さて張り切ってスタートいたしましょうと店の前を掃除していたら「あのお、ちょっと教えて欲しいんですが」と声をかけてくる80代の男性。

芝生が冬枯れしないまま芽吹き出したんですが、寒肥はいつまでが適切だと思います?

そうなんですよね、うちも同じくでどうしようか迷っていたところです。

やっぱりそうですかあ。もいうやめちゃった方がいいですかね。それとも例年通りで4月いっぱいの方が・・・。

すいません、こんなことは初めてなので自信はありませんが、あげすぎで根が傷む心配はない気がするので、いつも通りでいいんじゃないでしょうか。

男性は、ああやっぱりね、それでいいよね、みたいにニコッと笑い、その後しばし楽しき芝談義。なんでも30年丹精して来て、目土を繰り返して庭が15センチ上がっているとのこと。その間の庭の思い出を語ってくださいました。きっと寒肥終了のタイミングより、誰かと話したかったんでしょうね。


ではここで、芝生を健やかに育てる4つのコツを。



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日当たり
前提として、日陰では育ちません。西日だけでも無理がありますので、朝から午前中に日が入る場所を選んでください。



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水捌け
水捌けの良い下地づくりが必須で、これができていないと数年で雑草に負けてしまいます。



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芝刈り
芝刈りを繰り返すことで根ががっしりとして、雑草の生える余地がなくなります。梅雨明けから秋まで、2週間に1度くらいが適当かと。



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雑草取り
見つけたら抜くという習慣を持つこと。あるいは週に一度、休日の朝は雑草退治から始まるというようにしましょう。一旦はびこると取り返しがつかなくなります。



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他には目土、根切り、施肥などありますが、それは日々芝生に親しんでいれば自ずと身につくこと。なかなかいいものですよ、芝生に思いを致して暮らすってのは。

そうそう、芝生の手入れは世界共通で男性の仕事のようです。十数年前になりますか、現調に伺ったお宅の芝生があまりに見事で「いやあ、素晴らしいですね」とため息が出ました。するとご主人がニヤッとして「芝の状態がオレの状態なんだよ」と。ぼくの中の名言として記憶されています。男ってのは真面目と言いますか、ロマンチストと申しましょうか、庭の芝生に自らのコンディションを投影するんですよね。奥様方にはピンとこないかもしれませんけど、ややくたびれて来たように見えても、加齢臭が鼻についてもですよ、青年は広野を目指して庭へ向かう、芝生は男の世界なのであります。











 

ガーデニングデビュー相次ぐ

季節的に相談数の増加は当たり前のことながら、ここ数日の相談内容はいつもと違うような。



ムスカリ、ナノハナ、ユキヤナギ、
スイセン、ネモフィラ、ホトケノザ、
ぽこぽこと春が湧き出す散歩道。

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庭愛好家というか、これまでも庭に関心を持っていた方とは別に、何をどうしたらいいのかわからないけど庭を楽しみたい、という、デビュー組がパンデミックしているのです。



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ぼくが呼びかけるまでもなく「こんな時こそ庭」と、あるいは「そうだ、庭へ行こう」みたいな気運が盛り上り、ああ、やっぱり庭ってすばらしい場所なんだよなあと、ぼくの方があらためて教えられました。



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さてさてこうなると最大の問題は、地球上にぼくがひとりしか存在していないということ。楽しく対応するうちに、設計作業がまたもやスローダウン。



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『もしも地球が100人の村だったら』ってありましたけど、『もしも地球にぼくが100人いたら』100倍のお客様によろこんでいただけるのに・・・これまで何度もそう思いましたが、よくよく考えれば、仮にそうなっても潜在的な庭へのニーズは無限とも言えるほどですから、結局「あと100人いたらどんなにいいだろうか」と思う自分が今の100倍になるだけ、という結論に至る。



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だからですね、慌てず騒がずいつも通りのマイペースをキープしつつ、ひとつひとつを丁寧にこなしますゆえ、プランをお待ちの皆様におかれましてはどうかお気持ちをゆったりと、楽しみを膨らませながらお待ちくださいますようお願いいたし候。



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いいぞいいぞ、この言い訳が出る時は、充実の設計が立て続く予兆なのですよ。



 
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