ニッチとは、生存に適した限られた居場所のこと。草花も昆虫たちもそれぞれの特性と合致する居場所を見つけて生きている。それは長い時間に幾多の困難に見舞われ、逃げ惑い、変化し、何とかかんとか生き延びた時にたどり着いていた安住の地です。ホモサピエンスも南アフリカから始まる何万年もの長い旅の果てに地球全体に分布して、それぞれがニッチを獲得して暮らしています。
ニッチを獲得するに至る道のりはどの生物にも共通で、最初は食料と交尾をめぐる仲間内での闘争、次に外敵との闘争、さらに天変地異や変化する環境との闘争。この闘争の最中に弱い者は逃走します。強い者たちは闘争を続けて互いに傷つき滅んでゆく。闘争か逃走か。社会から弾き出された弱い者は生きるために旅に出る。旅先の環境は様々ですから、そこで暮らすために苦悩し、自らを適合(変化)させてゆく。その変化が進化です。
ということは、弱き者のみが変化せざるを得なくて進化を遂げて出来上がったのが、現在の生態系ということになります。と、ここまではダーウィンの説で、ここからは生物学者でこの頃ではナチュラリストと自称している福岡伸一教授の考えに基づきます。
ではようやくニッチを獲得した弱者は安泰なのか。そうではありません。相変わらず食料と交尾をめぐる闘争も、外敵も、天変地異も止むことはなく、ミミズだってオケラだってアメンボウだって、日々必死のパッチで生きている。つまり「闘争か、逃走か」という課題は永遠の命題なわけで、常にさっさと逃走すればいいような気もするわけですけどそうはいかない。今ある安定と幸せを守りたいし、そのために自らを変化させるということは最良の闘争の手段ですから、ニッチに居座りながら自分を変化させて耐え忍ぶ、という選択が正解であるというのがサピエンスの考え方。
その選択は他の種族を見ても正解で、終わりなき苦悩に対して変化しながらニッチの地固めをする、世界中のオスがそのことのために命をすり減らしているのです。そしてその愛情に基づく聖戦とも言える闘争で傷ついたオスを、メスはねぎらい、いたわり、ご褒美をあげて励ます。オスの脳はこの点に関していたって単純ですから、またもや頑張って、変化しながら家庭というニッチの存続に全力を尽くすのです。ある者は任務を果たして笑ってメスに食われるし、ある者は道半ばで息絶える。ごくごく一部の賢者(愚者)のみが書斎でダーウィンの『種の起源』を読み、もっと良い待遇を期待して次のメスへの逃走を選択する。
どれも正解。みんなみんな生きているんだ友達なんだ。いいんですけど、できることなら逃走することなく人並外れた進化を遂げて成功し、現在横にいるメスに最高の幸福感をもたらしたいわけです。 それがサピエンスに限らず多くのオスが持っている特性。もともとそのためにオスは生み出されたわけですしね( 福岡伸一著『できそこないのの男たち』より )。
オスたちよ、逃げてもいいし闘ってもいいし、いずれにしても心は自由であれ、と福岡教授は唱えます。福岡説、「オスはメスの使いっ走りである」、あるいは村上龍が言うように『すべての男は消耗品である/集英社文庫』という真理は納得はできますが、わざわざ深く頷く必要などはないし、メスたちとその件について話すことも不要。孔雀を見たらいい。メスを魅了する美しい羽根を持っているではありませんか。鹿のオスはたくましいツノを、パンジャは威厳あふれるたてがみを持ち、グッピーはオスの方が派手な身なりをしているし、その理由はメスを虜にするためであり、そのメスと子どもを他のオスから守るための誇り高き姿。彼らは使いっ走りでも消耗品でもない、悠然たるオスなのです。
大谷翔平がシーズンを終えました。つくづく素晴らしいというか、ものすごい男ですよね。打っても投げても見ていて惚れ惚れする。孔雀ですよね。
何年前だったか息子とのLINEのやり取りの中で「お父さん、俺はいつも大谷をイメージしているんだよ」と言っていたのを思い出しました。かつて「尊敬する人は父です」なんぞとこそばゆい作文を書いてくれた彼が、気がつけば肩を並べて人生を云々する一人前の男になり、さて父は・・・。カモメはカモメ、孔雀や鳩やましてや大谷にはなれないわですけど、息子を見習いオオタニサ〜〜〜ンをイメージしてみるくらいならできるので、笑ってメスに食われるためにももうひと頑張り、自己イメージを高めて進化を遂げてみせましょう。
そうだ、カモメはカモメでも、あの偉大なるジョナサン・リヴィングストンをイメージすればいい。もっと高く、もっと早く、ハヤブサの飛行を目指そうと思います。描く、描く、描く。理想の庭を、家族の幸福な庭風景を思い描く。そして、やがては遥か天空の神の領域にまで。
ニッチを獲得するに至る道のりはどの生物にも共通で、最初は食料と交尾をめぐる仲間内での闘争、次に外敵との闘争、さらに天変地異や変化する環境との闘争。この闘争の最中に弱い者は逃走します。強い者たちは闘争を続けて互いに傷つき滅んでゆく。闘争か逃走か。社会から弾き出された弱い者は生きるために旅に出る。旅先の環境は様々ですから、そこで暮らすために苦悩し、自らを適合(変化)させてゆく。その変化が進化です。
ということは、弱き者のみが変化せざるを得なくて進化を遂げて出来上がったのが、現在の生態系ということになります。と、ここまではダーウィンの説で、ここからは生物学者でこの頃ではナチュラリストと自称している福岡伸一教授の考えに基づきます。
ではようやくニッチを獲得した弱者は安泰なのか。そうではありません。相変わらず食料と交尾をめぐる闘争も、外敵も、天変地異も止むことはなく、ミミズだってオケラだってアメンボウだって、日々必死のパッチで生きている。つまり「闘争か、逃走か」という課題は永遠の命題なわけで、常にさっさと逃走すればいいような気もするわけですけどそうはいかない。今ある安定と幸せを守りたいし、そのために自らを変化させるということは最良の闘争の手段ですから、ニッチに居座りながら自分を変化させて耐え忍ぶ、という選択が正解であるというのがサピエンスの考え方。
その選択は他の種族を見ても正解で、終わりなき苦悩に対して変化しながらニッチの地固めをする、世界中のオスがそのことのために命をすり減らしているのです。そしてその愛情に基づく聖戦とも言える闘争で傷ついたオスを、メスはねぎらい、いたわり、ご褒美をあげて励ます。オスの脳はこの点に関していたって単純ですから、またもや頑張って、変化しながら家庭というニッチの存続に全力を尽くすのです。ある者は任務を果たして笑ってメスに食われるし、ある者は道半ばで息絶える。ごくごく一部の賢者(愚者)のみが書斎でダーウィンの『種の起源』を読み、もっと良い待遇を期待して次のメスへの逃走を選択する。
どれも正解。みんなみんな生きているんだ友達なんだ。いいんですけど、できることなら逃走することなく人並外れた進化を遂げて成功し、現在横にいるメスに最高の幸福感をもたらしたいわけです。 それがサピエンスに限らず多くのオスが持っている特性。もともとそのためにオスは生み出されたわけですしね( 福岡伸一著『できそこないのの男たち』より )。
オスたちよ、逃げてもいいし闘ってもいいし、いずれにしても心は自由であれ、と福岡教授は唱えます。福岡説、「オスはメスの使いっ走りである」、あるいは村上龍が言うように『すべての男は消耗品である/集英社文庫』という真理は納得はできますが、わざわざ深く頷く必要などはないし、メスたちとその件について話すことも不要。孔雀を見たらいい。メスを魅了する美しい羽根を持っているではありませんか。鹿のオスはたくましいツノを、パンジャは威厳あふれるたてがみを持ち、グッピーはオスの方が派手な身なりをしているし、その理由はメスを虜にするためであり、そのメスと子どもを他のオスから守るための誇り高き姿。彼らは使いっ走りでも消耗品でもない、悠然たるオスなのです。
大谷翔平がシーズンを終えました。つくづく素晴らしいというか、ものすごい男ですよね。打っても投げても見ていて惚れ惚れする。孔雀ですよね。
何年前だったか息子とのLINEのやり取りの中で「お父さん、俺はいつも大谷をイメージしているんだよ」と言っていたのを思い出しました。かつて「尊敬する人は父です」なんぞとこそばゆい作文を書いてくれた彼が、気がつけば肩を並べて人生を云々する一人前の男になり、さて父は・・・。カモメはカモメ、孔雀や鳩やましてや大谷にはなれないわですけど、息子を見習いオオタニサ〜〜〜ンをイメージしてみるくらいならできるので、笑ってメスに食われるためにももうひと頑張り、自己イメージを高めて進化を遂げてみせましょう。
そうだ、カモメはカモメでも、あの偉大なるジョナサン・リヴィングストンをイメージすればいい。もっと高く、もっと早く、ハヤブサの飛行を目指そうと思います。描く、描く、描く。理想の庭を、家族の幸福な庭風景を思い描く。そして、やがては遥か天空の神の領域にまで。
さっ、翼を広げて設計設計また設計。
BGM はこれで。
カラヤンと大谷は、タイプは違えどマエストロとしての本質はとても似ている。
才能とは独自性の表出である。
誰の言葉だったか忘れましたが、ふたりとも独自性で勝負の人。
BGM はこれで。
カラヤンと大谷は、タイプは違えどマエストロとしての本質はとても似ている。
才能とは独自性の表出である。
誰の言葉だったか忘れましたが、ふたりとも独自性で勝負の人。



































































































































































































































