2023年10月

海辺のカラスとサルのお話

 あまりに急激な秋の到来に、戸惑うペリカン海辺のカフカ。カフカとは、チェコ語でカラスの意なり。オーディオブックで『海辺のカフカ』を朗読しているのは木村佳乃で、これがとってもいい感じ。い〜い仕事してますなあ〜。ところが旦那の東山新社長は嫌な感じ、苦難の日々が続いていますねえ。人生どこで何が待ち受けているかわからないものです。どうか頑張って、早くいい感じの活躍をしていただきたい。いい感じを配っては幾らかのお足を頂く、それが古来よりの芸能であり、芸能人の仕事でしょ。聴衆を嫌な気持ちにさせるようでは食いっぱぐれるだけのこと。あんなにカッコよかったのに。確かに、飛び切りカッコ良いかったのに。
 人々は、恩恵を受ける何の仕事に対しても、自分と自分の愛する人をいい気持ちにしてくれることだけを求めているわけです。豆腐屋、花屋、タクシーの運転手、各種工事業者、そして宗教かや政治家にもね。


今年はキンモクセイの香りが猛烈に強い。
あの夏が影響しているのでしょうか。
異様な暑さに危機感を抱き、
何くそ、負けてたまるかと、そんな咲き方のように感じます。
コンチクショウパワーは、植物によく見られる現象です。
人生で何度か、人にもその力が宿ることがあり、
奇跡に次ぐ奇跡で窮地を脱する、のみならず、
信じ難い成功体験をするのです。


c53737eb

1d0a0869

e5b2bc82

9e9d059d



『1973年のピンボール』より

 金星は雲に覆われた暑い星だ。暑さと湿気のために住民の大半は若死にする。三十年も生きれば伝説になるほどだ。そしてその分だけ彼らの心は愛に富んでいる。全ての火星人は全ての火星人を愛している。彼らは他人を憎まないし、うらやまないし、軽蔑しない。悪口も言わない。殺人も争いもない。あるのは愛情と思いやりだけだ。
「たとえ今日誰が死んだとしても僕たちは悲しまない」
 金星生まれの物静かな男はそう言った。「僕たちはその分だけ生きているうちに愛しておくのさ。後で後悔しないようにね」
「先取りして愛しておくってわけだね?」
「君たちの使う言葉はよくわからないな」と彼は首を振った。
「本当にそう上手くいくのかい?」と僕は訊ねてみた。
「そうでもしなければ」と彼は言った。「金星は悲しみで埋まってしまう」


 金星人たちが、そのような完璧なる平和主義者となった理由、プロセスを考えてみる。地球人の感覚では、そうなるに値するだけの大きな悲劇と膨大な悲しみを経験した末に達した、達観、進化だったのかもしれない。いや、待てよ、人類にそんな進化があろうはずはない。道徳の教科書や各宗派のバイブルでは割り切れないのが社会であることを、否定できる者はいないから。気が違ったような、まるで意味不明な言動を繰り返しながら残酷な苦しみを連鎖させてゆくのが人間なのだから。だとしたら彼らは・・・そうか、金星人は植物から進化した人類なのかもしれないなあ。完璧な平和主義はとても植物的だから。
 猿からではなく植物の末裔。悲しみで埋まってしまうことを避けるために愛する、という思考を持てない、それが猿の悲劇なのだ。故に戦争がデフォルトなのだ。あの映画のラストシーンを、遺跡と化した女神の姿を、悲しいかな、もう地球上で誰一人覚えている者はいない。猿だから仕方のないことではあるが、とほほのほ、子供を殺された人の悲しみを、地球上で誰一人、真に共有することなどできないのかもしれない。猿だから。猿だから。植物に学ぶこともできない猿だから。

 さてと、猿者は追わず、火星人に向けた我が仕事に一意専心、猪突猛進。人をいい気持ちへと誘なう庭を、設計設計また設計。金木犀の香りに包まれつつ仕事に意欲をたぎらせる、これが幸福ということなり。苦悩の中にある人は、花の香りなんぞに気づかないですからね。

 谷村新司は、いつもそんな自然からの細やかな恩恵に強く感動する人でしたね。昔々のそのまた昔、大湯温泉の湯治場で、谷川のせせらぎとカジカガエルの声を聞きながら読んだエッセイ『蜩 ひぐらし』のことが、あの時間が忘れられないのです。「ああ、こんなにやさしい気持ちで夢を追ってもいいんだ」と、そんな感慨が、中二病のぼくに、カチ、カチ、カチとウインカーを出してくれました。チンペイさん、安らかに。そして感謝しています。


この頃ハマっている動画。これが芸能でしょ。
何よりも、この若者の健全さが心地よし。
コロナ以降、清々しい芸能事に飢えているのだ。








家族の庭のつくり方 11

広い庭は背景を広く使う

庭が広いと全体をどう扱っていいかわからないままで時が過ぎ、手入れも追いつかず、結果的に何も楽しめない荒地と化してしまうケースがあります。



天野邸 Plan D

fc5d5114

e5e01b93

e39f6172
 


誰もが憧れる広い庭の住人は、広いがゆえに持て余してしまう。



066aee27

c9042a63

30115697



過ごすために必要なエリアを心地よく仕立てて、その周辺は背景としての雑木林や果樹園や畑にすれば、奥行きのあるゴージャスな庭が出来上がります。


コスモスは群生する。

DSC09247

細い茎を横に広げ隣の茎と絡んで、
互いを支え合って咲いているのです。
それってなんか、人っぽいなあと。

DSC09274

十数種類いたと言われる人類の中で、
唯一生き残った我々ホモ・サピエンスは
とてもか弱い種族だったそうな。

DSC09176

身を寄せ合って暮らすこと、つまりは家族と隣人との愛情を育むことが
生存の基本なんだよなあと、
秋風にそよぐ花を擬人化しつつ、
今宵の庭で開く本は、『サピエンス全史』にしようかな。
あるいは『超訳・種の起源』か。

DSC09317

どちらでもいいし、通読する必要もない。
著者の理念は同じで、それを脳内に、フレッシュに上書きしたいだけなので。

DSC09236

愛情という曖昧で特殊な思考形態を見失ったら、
いくら頑張っても、家庭も、企業も、絶滅は免れない。

DSC09234

庭ですよ、庭。愛なき世界の住人には存在すら知られていない、
曖昧で特殊な場所が庭なのです。





ポール・マッカートニーがまだ音楽好きな少年だった頃に作り、
後に恋人の兄がやっていたピーター&ゴードンから楽曲提供を依頼されてプレゼントした曲。
この頃からすでに、ポールの音楽理念は完成形だったことがわかります。
少年は、そのままの気持ちで人生を突っ走り、
今も立ち止まることなく走っている。
見事な人生ですよね。




『ダンス・ダンス・ダンス』より

「踊るんだよ」
「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい?踊るんだ。踊り続けるんだ何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考えだしたら足が停まる。一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう。どんどんこっちの世界に引き込まれてしまうんだ。だから足を停めちゃいけない。どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。怖がることは何もない。あんたはたしかに疲れている。疲れて、脅えている。誰にでもそういう時がある。何もかもが間違っているように感じられるんだ。だから足が停まってしまう」
「でも踊るしかないんだよ」
「それもとびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。そうすればおいらもあんたのことを、手伝ってあげられるかもしれない。だから踊るんだよ。音楽の続く限り」 
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。



猛烈な暑さに喘いだ姿勢のまんまで秋にワープ。
え、半袖じゃ変ですか?ですよね。
でも何だか、もうしばらく、強烈だった夏を名残っていたいような。
鮮烈な、い〜い夏だったなあ〜。

DSC04232

DSC06627

DSC06263

DSC01738

DSC06560

DSC06521



 故あって、ここ数日村上春樹の初期4連作を再読。僕と鼠と羊男をめぐる冒険譚の末に、主人公の『僕』は失いかけていた自己を回復させた。そのきっかけとなった羊男の言葉がこれである。
 故あって、泣けた。とても気持ちの良い出来事だった。村上春樹で泣けるなんて、誰もそんな予想を立てるわけもなく、自分でも驚きながら泣いた。もしかしたらぼくも自己を失いかけていて、この羊男からの啓示により、それを免れたのかもしれない。生き延びたような、とても清々しい出来事だったのだ。だから書き留めておこうと思った次第。
 故あって・・・人生は故だらけだ。でも踊るしかないんだよ。それもとびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。そうすればおいらもあんたのことを、手伝ってあげられるかもしれない。だから踊るんだよ。音楽の続く限り。

 オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。・・・ソウスレバオイラモアンタノコトヲ、テツダッテアゲラレルカモシレナイ。ツマリ、モシヨカッタラナンダケド、シャル・ウィ・ダンス?マダオンガクハナリヒビイテイルノダカラ。





 これは村上春樹だったか、片岡義男だったか判然としないまま。

 音楽を奏でるように言葉を綴れたらいいよね。

 ぼくは30年前からずっと、「図面から風が吹くような設計ができたらいいなあ」と思っていたのです。何事も修練によって成し遂げられる。今日の設計図からは、金木犀が香っている。その秋風にアフォードされて、アフォーダンス・ダンス・ダンス。設計設計また設計。




 
記事検索
ギャラリー
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 感動のこと
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 庭は浴びてこそ
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 多忙な少女たち
  • 桜吹雪にシャボン玉
  • 桜吹雪にシャボン玉
  • 桜吹雪にシャボン玉
  • 桜吹雪にシャボン玉
  • 桜吹雪にシャボン玉
  • 桜吹雪にシャボン玉
  • 晴耕雨読・藤原ヒロシのこと
  • 晴耕雨読・藤原ヒロシのこと
  • 晴耕雨読・藤原ヒロシのこと
  • 晴耕雨読・藤原ヒロシのこと
  • 晴耕雨読・藤原ヒロシのこと
  • 晴耕雨読・藤原ヒロシのこと
  • Reversal Chase
  • Reversal Chase
  • Reversal Chase
  • Reversal Chase
  • Reversal Chase
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • Twinkle, twinkle, little star・・・・
  • That Lucky Old Sun
  • That Lucky Old Sun
  • That Lucky Old Sun
  • That Lucky Old Sun
  • That Lucky Old Sun
  • That Lucky Old Sun
  • That Lucky Old Sun
  • That Lucky Old Sun
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 忙中メリクリ有り
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
  • 今宵は12番目の月
最新コメント
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ