年末年始、保護犬活動に熱心な女房殿は「野犬をめぐる冒険」を繰り広げ、横浜と奈良を3往復し、ほとんど家にはいませんでした。
あの愛情過多というか、世の中的には「普通それやる?」というようなポイントに対して、突発的に生命力を燃焼させオスカルと化す女房が起こす竜巻的な騒動は、同時にぼくの人生上の冒険でもあるわけですが、ただし主役はぼくではな〜い。ホームズではなくワトソン、スペンサーではなくホークかスーザン、大岡越前ではなく伊織の役回り。つまり女房主演の冒険譚においてぼくは脇役でして、トルネードに翻弄される木の葉にされながら、懸命にその物語を美しく感動的に仕上げるために奔走する役回りを与えられる、という具合なのであります。
まあいいんですけど、これはこれで。おかげで、互いに普通の知性・常識を備えた夫婦であれば賢く回避するであろう種類の恐怖、疲労、時に支え合わずとも立っていられるために不可欠な孤独感、等への耐性が身につきました。そして結果的にはいつも彼女が有する並外れた様々な能力によって騒動は終結し、その後には大きな安堵と、もっと大きな感動を得ることができたのですから、総括としては「苦あれば楽あり」、という辺りで手を打たざるを得ない。こんな夫婦も、あっていいんじゃないかしら、と自分を慰めたり褒めたり。そうこうしているうちに、気づけば茫然自失、共に還暦過ぎたアホ夫婦となりにけり。
なんだかなあ〜、気が早い仲間は極楽浄土に行ってしまうことが増えまして、越し方を振り返る機会が多くなったこの歳になり、ようやく女房のことを、なんてイイ女と巡り会えたものかと、己が凶運を強運と解釈できるようになった次第。歳はとってみるもんですなあ。それと、初詣で手を合わせる瞬間の厳かさで、神父様の前で誓った、およそ自信など持てるわけもないあの表面的に過ぎる言葉に従い、夫婦は添い遂げてみるもんですよ。お若い方々、ご主人方、愛おしき奥様も、ぼくの見解では十中八九は鬼と化す。そこから夫婦道の修行が始まるのだ。夫婦がやがて、社会のために闘う最愛の戦友同士となるために、家庭において我慢は美徳ですぞ。いや〜、いやはや〜、今回もめでたしめでたし。
「もっと穏やかに、平らな気持ちで暮らせないんですか?」などとたしなめたところで、加齢によるものなのかツノと化した彼女の耳に届くわけもなし。さあ、次は何をおっ始めるのやら。
冬の朝日は清々しく、そして劇的。
それは日の出前から、てくてくと里山を散歩する人たちの心持ち。
なんでこんな寒い朝に・・・
諸般の事情、人それぞれの思いがあれど、
間違いないのは「歩いている」ということ。
その姿に遠くから、無言のエールを送るぼくもまた、
カメラ担いでてくてくと。
歩くと足が疲れます。でも、心が疲れるよりはいい。
てくてく、てくてく、てくてくと。
するとだんだん、空気も体も暖かくなってくる。
いいもんですよ、冬の散歩道。
冷気浴、逆サウナみたいな。
トトノウ〜
さてさて、皆様あけましておめでとうございます、と、すんなり言えない世情。しかしまあ、ユヴァル・ノア・ハラリを読まずとも、つらつら考えるにいつの世も、こんなもんですよね。天災、人災、狂人の凶行、それらをひっくるめて起こる戦争は絶え間なし。スサノオは忘れた頃に暴れ出す。それを諌めることができるのは高天原に在わすお姉ちゃん、アマテラスだけ。アマテラスよ、呆れて岩戸に引きこもることなかれ。
危機に際して我ら平民にできることは、身を寄せ合い、助け合い、愛情を旨として暮らし、日々庭でお天道様に感謝と誓いを立てて、太陽神であるところのアマテラスに祈ることのみ。お願いだから、せめて子どもたちの命と健全な精神だけは奪わないでください。大人はあらゆる苦難を耐え抜きますゆえ。その証拠にご覧なさいこのぼくを。あの鬼女房にだって立派に耐えているではありませんか。これが神ならざる身の、平民のしぶとさなのですぞ、アマテラス。
そもそもね、日本国の神様であるあなた方が家庭不和だったからこんな国になっているわけで・・・まあいいです。かつてギリシャの神々が巻き起こしたゴダゴダに比べたら、あなた方はまだ情に厚いし、犯した愚行は、万民に家内安全・商売繁盛へと至る教訓として語られ、人々は初詣で賽銭を投げ、二礼二拍手一礼していますから。ですから少しはあなたも民に感謝して、我々に倣って、あなた方の家庭円満を図る努力をしていただきたい。さすればスサノオも穏やかに暮らしてくれることでしょうから。
さ、年を跨いで積み上がったままの仕事に一意専心。ひとつひとつ丁寧にこなしますゆえ、「まだか。どうなっているんだ」という、あたり前田のお気持ちを、「もーイヤ!もーイヤ!こんな生活」などと嘆かずに、どうかひとつ、どうかひとつ、なが〜い目で見てやってください。
前口上が長くなりました。それでは本題に移ります。
皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
あの愛情過多というか、世の中的には「普通それやる?」というようなポイントに対して、突発的に生命力を燃焼させオスカルと化す女房が起こす竜巻的な騒動は、同時にぼくの人生上の冒険でもあるわけですが、ただし主役はぼくではな〜い。ホームズではなくワトソン、スペンサーではなくホークかスーザン、大岡越前ではなく伊織の役回り。つまり女房主演の冒険譚においてぼくは脇役でして、トルネードに翻弄される木の葉にされながら、懸命にその物語を美しく感動的に仕上げるために奔走する役回りを与えられる、という具合なのであります。
まあいいんですけど、これはこれで。おかげで、互いに普通の知性・常識を備えた夫婦であれば賢く回避するであろう種類の恐怖、疲労、時に支え合わずとも立っていられるために不可欠な孤独感、等への耐性が身につきました。そして結果的にはいつも彼女が有する並外れた様々な能力によって騒動は終結し、その後には大きな安堵と、もっと大きな感動を得ることができたのですから、総括としては「苦あれば楽あり」、という辺りで手を打たざるを得ない。こんな夫婦も、あっていいんじゃないかしら、と自分を慰めたり褒めたり。そうこうしているうちに、気づけば茫然自失、共に還暦過ぎたアホ夫婦となりにけり。
なんだかなあ〜、気が早い仲間は極楽浄土に行ってしまうことが増えまして、越し方を振り返る機会が多くなったこの歳になり、ようやく女房のことを、なんてイイ女と巡り会えたものかと、己が凶運を強運と解釈できるようになった次第。歳はとってみるもんですなあ。それと、初詣で手を合わせる瞬間の厳かさで、神父様の前で誓った、およそ自信など持てるわけもないあの表面的に過ぎる言葉に従い、夫婦は添い遂げてみるもんですよ。お若い方々、ご主人方、愛おしき奥様も、ぼくの見解では十中八九は鬼と化す。そこから夫婦道の修行が始まるのだ。夫婦がやがて、社会のために闘う最愛の戦友同士となるために、家庭において我慢は美徳ですぞ。いや〜、いやはや〜、今回もめでたしめでたし。
「もっと穏やかに、平らな気持ちで暮らせないんですか?」などとたしなめたところで、加齢によるものなのかツノと化した彼女の耳に届くわけもなし。さあ、次は何をおっ始めるのやら。
冬の朝日は清々しく、そして劇的。
それは日の出前から、てくてくと里山を散歩する人たちの心持ち。
なんでこんな寒い朝に・・・
諸般の事情、人それぞれの思いがあれど、
間違いないのは「歩いている」ということ。
その姿に遠くから、無言のエールを送るぼくもまた、
カメラ担いでてくてくと。
歩くと足が疲れます。でも、心が疲れるよりはいい。
てくてく、てくてく、てくてくと。
するとだんだん、空気も体も暖かくなってくる。
いいもんですよ、冬の散歩道。
冷気浴、逆サウナみたいな。
トトノウ〜
さてさて、皆様あけましておめでとうございます、と、すんなり言えない世情。しかしまあ、ユヴァル・ノア・ハラリを読まずとも、つらつら考えるにいつの世も、こんなもんですよね。天災、人災、狂人の凶行、それらをひっくるめて起こる戦争は絶え間なし。スサノオは忘れた頃に暴れ出す。それを諌めることができるのは高天原に在わすお姉ちゃん、アマテラスだけ。アマテラスよ、呆れて岩戸に引きこもることなかれ。
危機に際して我ら平民にできることは、身を寄せ合い、助け合い、愛情を旨として暮らし、日々庭でお天道様に感謝と誓いを立てて、太陽神であるところのアマテラスに祈ることのみ。お願いだから、せめて子どもたちの命と健全な精神だけは奪わないでください。大人はあらゆる苦難を耐え抜きますゆえ。その証拠にご覧なさいこのぼくを。あの鬼女房にだって立派に耐えているではありませんか。これが神ならざる身の、平民のしぶとさなのですぞ、アマテラス。
そもそもね、日本国の神様であるあなた方が家庭不和だったからこんな国になっているわけで・・・まあいいです。かつてギリシャの神々が巻き起こしたゴダゴダに比べたら、あなた方はまだ情に厚いし、犯した愚行は、万民に家内安全・商売繁盛へと至る教訓として語られ、人々は初詣で賽銭を投げ、二礼二拍手一礼していますから。ですから少しはあなたも民に感謝して、我々に倣って、あなた方の家庭円満を図る努力をしていただきたい。さすればスサノオも穏やかに暮らしてくれることでしょうから。
さ、年を跨いで積み上がったままの仕事に一意専心。ひとつひとつ丁寧にこなしますゆえ、「まだか。どうなっているんだ」という、あたり前田のお気持ちを、「もーイヤ!もーイヤ!こんな生活」などと嘆かずに、どうかひとつ、どうかひとつ、なが〜い目で見てやってください。
前口上が長くなりました。それでは本題に移ります。
皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
風の時代が本格化する。前途多難を思わせる新春を言祝ぎ、
めでたい曲よりもこっちの方がふさわしいと思いまして、
家族への愛情を糧にし頑張る旦那さんたちへ、これを贈ります。
ラッキー・オールド・サン/幸運な老いぼれ太陽。
元歌はレイチャールズのもので、
久保田真琴によるゴスペル調のアレンジがい〜い感じ。
いつ聴いても元気が出ます。
とにかくさ、男子はしっかりと仕事しなきゃね。
仕事仕事。しっかり働いてりゃ文句言われな・・・くもないか。
でもですね、女房の攻撃を受けているより、仕事をしている方が楽ですからね。
え、ぼく?
2日からトップスピードで働いております。
めでたい曲よりもこっちの方がふさわしいと思いまして、
家族への愛情を糧にし頑張る旦那さんたちへ、これを贈ります。
ラッキー・オールド・サン/幸運な老いぼれ太陽。
元歌はレイチャールズのもので、
久保田真琴によるゴスペル調のアレンジがい〜い感じ。
いつ聴いても元気が出ます。
とにかくさ、男子はしっかりと仕事しなきゃね。
仕事仕事。しっかり働いてりゃ文句言われな・・・くもないか。
でもですね、女房の攻撃を受けているより、仕事をしている方が楽ですからね。
え、ぼく?
2日からトップスピードで働いております。