2025年10月

芥川版 桃太郎

 庭の植物は土壌や日当たりなどの環境を整えたら、あとは目をかけつつ手をかけないのがコツ。毎日水を与えていては根が伸びず、むやみにいじくるといびつな形になってしまいます。
 お母様方、ことに男の子には。



素直に伸びた植物たちの美しさたるや。
手入れのコツは、
むやみにいじくらないことかもしれません。

 
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 庭を嗜む人々は概ねこのことを承知のご様子で、皆さんとても賢く子育てをされています。問題なのは、大きな男の子をどう扱うか。男子も年季が入ってくると余計な枝葉が目立つようになりまして、そのまま放置しては見栄えがよろしくない。いやいや見栄えばかりではなく、姿の乱れはやがては病や衰弱へもつながりますので、時々は刃を用いて樹形を整えることが肝要です。できるだけその木の持ち味を損なわぬよう注意しながら、バッサリと、スッキリと、剪定作業を行いましょう。



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 手順は次の通りです。



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1、絡まり枝、逆さ枝、枯れ枝を付け根から除去する。
2、隣家への迷惑、周囲との調和を考え、総体をスケールダウンする。
3、根の周辺を掘り灌木や草花を植えるなどして、根っこと土を活性化させる。
4、寒肥を埋め、冬季間に根が発育するように仕向ける。
5、浮気や堕落を起こさぬように、強めの防虫剤を噴霧してしておく。



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 あえて同胞への内緒話を付け加えます。男子諸君、ねぎらいも笑顔も感謝もなく、加えて美しくあることも放棄した者に支配されてはいけない。芥川版「桃太郎」の最後に登場する復讐に執念を燃やす鬼たちのように、腹腹時計を準備すべし。闘争か、逃走か、何れにしても、その支配からの卒業を目論むのだ。

 お互いに愛情はふんだんなのだと思うんですけど、なんで表現が下手なのか。あるいは伝える努力をしないのか。庭にも人にも、それ以外にやるべきことなどひとつもないのに、と、思うのですが。
 難しいのは『お互いに』を前提に置いてしまったら、誰もその偉業を成し得ないということ。






 むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きな桃の木が一本あった。・・・・・
 
 人間の知らない山の奥に雲霧を被った桃の木は今日もお昔にように、累々と無数の実をつけている。勿論桃太郎を孕んでいた実だけはとうに谷川を流れ去ってしまった。しかし未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。
 あの大きい八咫烏(やたがらす)は今度はいつこの木の梢へともう一度姿を露わすであろう? ああ、未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。




Graceland Style 55

宿根草を植える

 ギボウシ、メドーセージ、ツルニチニチソウなど、シーズンが終わって枯れても根が生きていて、毎年芽吹いてくるのが宿根草です。



メドウセージは大好きな宿根草。
11月いっぱいで庭から消え、
4月になれば彼女は再登場します。 

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おお、今年も出てきたか!という再会のよろこび。 



この花の蜜は相当に魅惑的なようで、
間近までレンズを近づけても
虫たちは逃げようとしません。 

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 消えている間に根が成長しますので、12月に寒肥をあげてください。年々根株が大きくなり盛大に芽吹く様子はうれしいものです。







木偶の坊界隈

 曼珠沙華が終わり、巷にめっきり花が少なくなりました。仕事途中にもしかしたらと思い立ち金沢文庫の称名寺へ行ってみましたが、やはり花らしき花は見当たらずにカメラ片手にぼとぼと。でも花じゃないんですけど、一枚だけ面白いのが撮れたので、一応満足して仕事に戻ったのでした。



何を思うかこのふたり。

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10分ほどこのままでした。
見つめ合う恋か、
はたまた双方共に木偶の坊なのか。
それを飽きずに見つめていたぼくは、
やれやれ、まごうことなき木偶の坊。

 

 その道すがら、「宮沢賢治だったら、この写真で隠喩に富んだ短編を書けるんだろうなあ」などと思いまして、当人曰くの自称『木偶の坊』だったが故に、賢治さんはなかなか苦労が多い人生でした。しかしそれは実のところ、だからこその感受性と表現力を生んだわけです。もしも彼が才走る芥川龍之介タイプだったら、健康的な社会常識を備えた夏目漱石のような人だったら、あるいは女性には器用だった太宰のようなナルシストだったとしたらと思うと、銀河鉄道の夜などのファンタジーは書けなかったことでしょう。では逆に、芥川、漱石、太宰が木偶の坊だったらどうでしょう。やはり、あのような文学世界を生み出すことはなかったわけです。すなわち、才人は遺憾なくその才を発揮し、木偶の坊は立派に木偶の坊を貫くのが良いのでしょう。
 ぼくはといえば、才走ることもなく、ナルシストでもなく、概ね木偶の坊の類なわけで、しかしこの写真から短編を仕上げる能力はないわけでして。でも時どき思うんですけど、庭を思い描くことに関しては、間違いなくぼくは彼らよりも長けているなあと。
 自分にしかできないこと(誰にでもできそうでいて、そこまで熱心にする人はいないというような意味で)、何でもいいので、例えば鍋をピッカピカに磨くことや、毎朝徹底的に落ち葉掃きをするとか、般若心経と法華経と理趣経をそらんじることができるとか。たったひとつだけでいいからそういうものがあれば、それが幸せな人生、ということなのでしょう。何度も実感したこと、無理して、偽って、カッコつけてもうまくはいきませんから。

 では、木偶の坊なりに思考の柱となっている言葉をそらんじて、今日もコツコツ設計作業。ばっかみたいなこのコツコツ作業は、テクテク進む冒険譚なり。

自分を高い壁の向こうに放り投げてみるのだ。そこはお花畑かもしれないし、あるいは断崖絶壁かもしれないが、それでも投げ入れるのだ。それが自己変革ということだ。
加藤諦三


 分け入っても分け入っても青い山(種田山頭火)。進むほどに膨らむ創造欲求は、才人よりも木偶の坊界隈の持ち味なのです。面白いもので似たような仲間が熱心に施工してくれるし、いいんじゃないかな、こんな感じで。






Graceland Style 54

一年草を植える

 ノースポール、ペチュニア、コスモス、ビオラなどの一年草は鮮やかに咲いて、季節ごとの主役になります。



早春の主役、ビオラ。

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春は夏から秋に思いを馳せ、秋は春の庭風景を思い描きながら。



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 年に2回、衣替えをするように植え替え作業をすることが、庭の大きなお楽しみです。

 大丈夫、未来はあなたがイメージした通りに花開きます。








冬が来る前に

 稲刈りが済み、晩秋が始まりました。それにしても、いやはや季節の進みが早すぎて・・・これは加齢によるものなのか、あるいは地球の公転が早まっていることに誰も気づいていないのかもしれない、などと思考による無駄な抵抗を試みてはあきらめる。つまるところ、いかにすればいち日が途方もなく長かった、あの少年時代の自分に戻れるのかと、これまた無駄とも思える抵抗に入るのでありました。



やたらに里へおりてくる熊と同じく
灼熱の夏の影響か、
茎の育ちが弱かったようで、
無惨に倒れた稲をよく見かけました。

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水に浸りさえしなければ
米の味と収量に影響はないそうですが、
稲刈り作業は大変だったことでしょう。

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新米の季節到来。

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冬眠に備える動物たちに倣って
存分に食べておきましょうね。

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野沢菜で、焼き鮭で、卵かけご飯で。 


 若さとは、思考的には世界が未知であること。身体的には代謝が盛んであること。されば、四方八方の事象への好奇心を煽って、血流を高めて暮らすといたしましょう。
 季節を少し先回りするイメージで、しっかりと厚着をして。寒さに縮こまっていると毛細血管が減少してしまうそうなので(全身の血管の9割は目に見えないほど微細な毛細血管)。という年寄りじみた戦術を使ってでも、それぞれの季節を飽き飽きするほど長く感じ取っていたい。
 ん、待てよ、アインシュタインは「恋をしていると時の経つのを速く感じる。それが相対性理論である」と言っていた。好奇心を煽ることは恋をすることなので・・・。南無三、無駄な抵抗はやめて、恋する仕事に専念しますか。冬が来る前に、逆に時間を早回しするイメージで、働いて、働いて、働いて・・・・









Graceland Style 53

物置を置く

 乱雑さに目が慣れてしまうことから庭は荒れてゆきます。ガーデニング用品、バーベキュー用品、掃除道具の収納場所を決めておきましょう。



木製物置は手入れが肝心。
2〜3年毎のペンキ塗りで、

10年以上不具合なく使えます。
手入れをするほど風合いが増して
愛着もわきますよ。

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整理整頓を。



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 日々使うものだけを入れるようにしないと大きなゴミ箱になってしまうので要注意。詰め込むだけ詰め込みほとんど使わないまま、10年後に中身ごと物置を処分するというケースはよくあります。

 あえて木製物置を並べてみました。一般的には耐久性からスチール製が使われますが、何となく、ではありますけど、木製を選択した人たちの方が、いやほんとに何となくですけど、その後に庭を楽しむ度合いが大きい気がしているのです。
 物置自体とは別の話で恐縮ながら、テクスチャーが暮らし全般に及ぼす影響は大きいものです。利便性よりも質感を重視する感覚を失ってしまったらどんな生活になるのかを想像すると、殺風景というか、エボリューションもレボリューションもない暮らし(ストレスの少ない平和な世界、とも言えますが)になる気がして。






 デラちゃん、きみの日々スマートに自己変革を続ける姿が眩しくカッコいいのだよ。「自己変革」などという角張ってざらついた言葉を使う時点で、爺さんじみていてお恥ずかしい。ぼくら世代が前のめりすぎたことを反省しつつ、きみの、穏やかに、たおやかに仕事をこなす様子を見習った方がよさそうだ。
 「100人乗っても大丈夫」の名キャッチコピーは、実のところ、物質主義の極みだった。本来なら「幸福に寄与する物置」とか「この物置で家庭円満間違いなし」が正解だった気がして。
 論語と算盤、おそらくデラちゃんは算盤にはさほど興味がないと思われる。正解。えっ、論語にも興味がない!?・・・大正解。




幸か不幸か不幸効果か

 ある子供じみた思考が、かれこれ50年も頭から消えずにいます。「庭って何だろう」ということです。前頭葉の書庫にある同じ棚には「アートって何だろう」や「一緒に暮らしているこの女性は天使になったり悪魔になったりで、一体全体何なのだろう」とか。つまりは、これが人生上の命題ということなのでしょう。
 幸か不幸か、はたまた不幸効果か、その思考の棚のおかげで明らかに人生の旅が濃密に彩られてきたのですから、庭に、アートに、あの女性に、深遠なる謎の数々に感謝せねばなるまいと、年寄りじみた結論でカンマを打って、さてと、今日も草鞋の紐をしっかり結んで歩き出すことと致しましょう。



柿が熟してきました。

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 幸か不幸か、不幸効果か・・・不幸効果とは、何らかの苦難を乗り越えた先に奇跡のように出現する幸福な世界へと至る過程のことを言います。人生楽ありゃ苦もあるさ。雨が降らなきゃ虹は出ない。闇があるから光がある。止まない雨はない。開けない夜はない。トンネルを進むと必ず出口に至る。
 子供の頃に読みまくった偉人の伝記、キュリー夫人とか、エジソンとか、野口秀雄など。図書館に並ぶ全集の半分ほどを読んだあたりで、あれれ、これはほぼ同じことが書いている、とイワフチ少年は思い至ったのでありました。つまり、苦労をしなければ偉人にはなれないのだと。そこで少年は「俺には無理だ。健康や家庭や、あらゆることが恵まれすぎていて、とても偉人などにはなる資格がない」と、小学生なのに、早々に未来の自分に対する上昇志向を投げ出しました。そもそも争いごとが嫌で嫌で、競争も根性物語的なこと苦手で、部活の上下関係とかもムリ。基本的に一人で静かにボケーっとしている子供でしたから。


人生の秋を迎えた皆様、
実り多き日々をお過ごしください。

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 ところが年齢を重ねるうちに予期せぬことが起こります。自分は偉人たちが経験した苦労とは無縁なのだと思っていたらさにあらず。いやはや苦労に次ぐ苦労の季節が巡ってこようとは。いいぞいいぞ、これでもしかしたらぼくも偉人の仲間入りができるかもしれない、などとほくそ笑んでいたのです。
 しか〜し苦労とはまさしく苦労なわけで、その果てしない苦労の労苦に耐えられなくて、弱音を吐き、ついには道に倒れて誰かの名を呼び続けることも。そういうものですよね。耐えられる範囲の苦労は苦労ではない。「神さまは、決して乗り越えられない試練は与えない」などと言いますけど、あれは嘘ですね。一度ならず乗り越えることができずに力尽き、体育座りでシクシク泣くしかないような目に遭う。右に倒れても、左に倒れても、奈落が待っているのにそれでも立っていられない、というのが苦労の重さであり、痛みであり、残酷さなのです。
 思いもよらなかったそんなあれこれを経験すると、世の中の賢者、庭を楽しんで暮らしている人たちが輝いて見えてきます。何と素晴らしい「幸福に生きる能力」の持ち主であろうかと。その輝きの光源を見つけたくて設計をしていた時期もありました。はたまた、逆に「こんな庭があれば揺るぎない幸福な暮らしが実現できるのだ」というような、庭屋からのメタな提案も数限りなく描いてきました。
 齢六十五にして、その考え、『庭と幸福の関係性』というテーマにおいて次のページが開いたのです。



これまで愛情に育まれ、
存分に蓄えてきた養分を全て使って
見事に完熟させましょう。


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人の輝きが庭の輝き。

 庭の形態、使い方、手入れの仕方とは違う次元に輝く庭の光源が存在しているのだなあと、今更ですけどそう思った次第です。かつてぼくが賢人と呼んでいた「庭を楽しむ人たち」は、一朝一夕にそこへ至ったのではない。皆さんそれぞれに偉人伝レベルの苦労を経験し、四苦八苦の末にそれを乗り越えた人たちなのであると、いやお恥ずかしい、そんな当たり前のことに気づいた老境ガーデンデザイナーなのでありましたとさ。めでたしめでたし。

 不幸効果。苦難は乗り越えるためにやってくる、幸福へと至る水先案内のボートなのです。
 庭ですよ庭。

 今大変な状況にあるあなた。ナウ・ゲッタ・チャンス!必ずや眩しく輝く庭を実させてください。



愛する人たちに、
その色艶と味わいを鮮烈に記憶させるために。

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 心の中に混沌を抱えていなければ、踊る星を生み出しことはできないのだよ。フリードリヒ・ニーチェ








Graceland Style 52

ナチュラルな素材を選ぶ

 樹脂製品(プラスチック)は軽くて丈夫で便利ですが、庭の構成物としてはやや不自然な感じがします。



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早々に土に還る素材で組み立てる。



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 利便性だけを追ってゆけば、人工芝と人工木のデッキとプラ鉢に咲く造花の庭になるわけで、それでは味気ないですよね。庭は循環の場所。手入れの苦労も、朽ちてゆく儚さも込みで楽しみましょう。
 プラ鉢をなくして素焼きや木製の鉢に植えかえてみるとあら不思議、いくら鉢数が増えても、たとえ空の鉢が転がっていても庭が荒れた感じにならないものです。つまり雑然さとは不自然さなのかもしれません。
 もしも庭風景が混沌としてきたら、イマジネーションを自然派に切り替えて素材をチェックしてください。暮らし全般でも、不自然が強まったらろくなことが起こりませんし。







合縁奇縁一期一会

 袖触れ合うも他生の縁にて、縁は異なもの味なもの。山で採れたるワサビでさえも、縁ありゃ刺身のツマとなる。



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 出勤前にカメラ担いで歩いていたら、警戒心が強いはずのモンシロが後をついてきました。一定の速度で進むぼくを追い越したかと思うと草に止まって待ち、通り過ぎるとまた追いついてきて顔の周辺をチラチラ飛んでは先へゆく繰り返しで、漁師の船に並走するイルカのよう。常用しているレノアハピネスの香りが気に入ったのかもしれません。



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 冬めいてきた散歩道にランタナが咲いていたので立ち止まったら、ぼくが促すままに花へ行き蜜を吸い始め、おお、これぞ種の壁を越える神通力なり。



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 せっかくの出会いなので撮影させていただき、撮り終えて歩き出しても今度はもうついてこない。



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 じゃ、また。
「また」が来るのかどうかはわかりませんが、また会いたいなあと思いそう告げました。



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 そうそう、そろそろ木枯らしが吹くるから上手にしのいでね、と付け加えて仕事場へ。



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 合縁奇縁も一期一会。
 自慢ですけど、ぼくって出会いの才能はある方なんですよね。主に昆虫や草花ですけど。

 親父がよく言っていたなあ「お前は不思議だな。それだけ好き勝手やって、いよいよもうダメだろうと思うと、必ず先生みたいな人がやってきて掬い上げてくれる」と。確かにそうなんですけどね、これは不思議なことではなくて、自然界の慣習なのです。頑張っても頑張ってもその救いの手が訪れない時は、自分の思考が正常さを失い不自然に陥っている証拠。そのズレに気づくか気づかないかで運命は違ってくるのだと思っています。
 いち早く不自然に気づいて自然な世界へと復帰するために、散歩と庭が欠かせないわけでして、そんな気持ちが強いがゆえに、庭を思い描き続けているわけでして・・・まあいっか。今日はこの辺で。

 庭ですよ庭。日々自然を浴びる庭があれば、不自然の渦に飲み込まれることなく、奇跡的な出会いが途切れずに、人生は上々に推移してゆく、と、ぼくはそう感じているのです。







Graceland Style 51

花を浮かせる

 吊り鉢を使って草花を立体的に配することで、庭は庭空間になります。



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見下ろすのではなく、花に囲まれる演出を。



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 設計手法として人の目の高さは1メートル50センチと考えますので、それよりも上に咲いているのが理想。腰掛けた時にはやや見上げるくらいの位置に花があれば、そこは特等席になります。



 手をつないで歩いた幼い日、斜め上にある大人の顔はいつも微笑みながら語りかけてくれました。その記憶のためか、人は見上げる方向からのメッセージをとても素直に受け取るものです。
 子どもと手をつながなくなって20年近くが経過。孫の美空はまだはいはいしているし、おまけにおじいちゃんが大っ嫌いで顔をそむけて泣くしまつ。とほほのほ。



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 と、これは7年前のエピソード。今はぼくと手を繋いで歩いてくれます。めでたしめでたし。



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相対 ⇔ 絶対

「相対」の対義語は「絶対」。

 幸せな暮らし、幸せな人生、幸せな結末。幸せを相対的に捉えれば、その座席数は限られます。多くの人がそんなプレミアチケットなど手に入るはずがないと、はなっから予約を入れようともしない。ところが実際そこに座った人は、幸せを絶対的に捉えていた人たちで、なんで皆さんはこっちへ来ないのかなあと首を傾げています。
 他者との比較をあきらめの理由にすることなく、あなたの絶対的な理想を思い描いてください。明らかなことは、行けども行けども幸せな庭は空席だらけなのですから。

 例えばバラ。植えていない人は口を揃えて「バラって難しいでしょ」と言いますが、咲かせている人はバラに対して困難さなど微塵も感じておらず、バラのない暮らしは考えられなくなっています。



冷たい雨に揺り起こされるように、
街にちらほらと秋のバラが 見え始めました。

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春とは違う風情に足が止まり、
イマジネーションは冬の山下公園へと広がります。









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