『 幸せの小舟 』
そのお宅は、道路から数メートル上がった敷地にあります。
お庭は出幅1メートル80センチとやや狭めで、そこに芝生を張って、せっせと手入れをされていました。
これはとても一般的なケースで、「庭に何を植えたらいいんだろう」とご夫婦で話し合い、導き出したものなのでしょう。
ご相談内容は、「この芝生の庭に、どんな植物を植え足したらいいでしょうか」というものでした。
芝生の手入れはとても楽しいものです。日々雑草を抜き、刈り込みを繰り返しているうちに「芝生のコンディションが自分のコンディションなのだ」と、哲学的な領域にまで進む方も多いほど、芝生は人に、心静かにもの思わせる草なのです。
さて、そこに別の植物を植え足す・・・。
まず考えられることは「高さを出す」ということ。地面に影を落とすことが少ない(日陰は芝生を枯らすので)スリムな庭木を何種類か配せば、これまでの「平面的な庭」が「庭空間」へと変わります。
草花であれば、ハーブや野菜など、「収穫」という要素を加えるのも楽しい展開です。
しかし、ぼくとしては、ご要望とまったく違う庭の使い方を提案したくなりました。
ひとつ気になる点があったからです。
それは、カーテンを閉めて暮らしていること。せっかく見晴らし良好の立地なのに・・・。
今は芝生がメインの、その庭スペース全体を持ち上げ(例えばウッドデッキで)、部屋が外へ広がる使い方の方もイメージしていただきたくて、このような設計になりました。
そのお宅は、道路から数メートル上がった敷地にあります。
お庭は出幅1メートル80センチとやや狭めで、そこに芝生を張って、せっせと手入れをされていました。
これはとても一般的なケースで、「庭に何を植えたらいいんだろう」とご夫婦で話し合い、導き出したものなのでしょう。
ご相談内容は、「この芝生の庭に、どんな植物を植え足したらいいでしょうか」というものでした。
芝生の手入れはとても楽しいものです。日々雑草を抜き、刈り込みを繰り返しているうちに「芝生のコンディションが自分のコンディションなのだ」と、哲学的な領域にまで進む方も多いほど、芝生は人に、心静かにもの思わせる草なのです。
さて、そこに別の植物を植え足す・・・。
まず考えられることは「高さを出す」ということ。地面に影を落とすことが少ない(日陰は芝生を枯らすので)スリムな庭木を何種類か配せば、これまでの「平面的な庭」が「庭空間」へと変わります。
草花であれば、ハーブや野菜など、「収穫」という要素を加えるのも楽しい展開です。
しかし、ぼくとしては、ご要望とまったく違う庭の使い方を提案したくなりました。
ひとつ気になる点があったからです。
それは、カーテンを閉めて暮らしていること。せっかく見晴らし良好の立地なのに・・・。
今は芝生がメインの、その庭スペース全体を持ち上げ(例えばウッドデッキで)、部屋が外へ広がる使い方の方もイメージしていただきたくて、このような設計になりました。
Plan A

Before

After

Before

After

Before

After

Before

After

吉元さんが仕事場に貼っているという「足跡」という詩がこれです。
Before

After

Before

After

Before

After

Before

After

門馬さんちに最初にうかがった時、冷蔵庫の貼り紙が目にとまりました。
それは「魔法の習慣(クセ)カレンダー」というもので、運気を上げる31の習慣が書いてありました。

1、はきものをそろえる
2、胸を張る
3、笑顔をつくる
4、メモをする
5、空を見る
6、あたたかくする
7、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、パソコンをみない、聴かない
8、トイレ掃除をする
9、捨てる
10、神社にいく
11、ヒラメキを活かす
12、人間以外のモノに声をかける
13、元にもどす
14、変身アイテムを用意する
15、花や草木にふれる
16、本を読む
17、お財布の中を整理する
18、プチ断食をする
19、こちらから挨拶をする
20、つながる
21、あやまる
22、ハガキを書く
23、話を聴く
24、スイーツを分かち合う
25、瞑想する
26、寄付する
27、問いかける
28、祈る
29、両親に感謝を伝える
30、歌い踊る
31、作品を残す



ぼくはそれを読みながらうれしくなりました。どれもこれもうなずける事柄ばかりでしたし、それ以上に、こうして「言葉」を冷蔵庫に貼って、眺めながら過ごしている奥様の暮らし方に共感を覚えたのです。


ぼく自身「言葉コレクター」のようなところがあって、いつも言葉を進行方向に置いてはそれに向かって歩いていくような、つまり言葉を道しるべにしています。
言葉には力があります。その力の炎に焼かれて悩むこともあれば、癒され、元気づけられることもある。「だったら意識的に、自分のパワー、良質な感情を引き出してくれる言葉をインプットしながら進めばいいんだ」と、そんなことを思ったのは中二の夏休みでした。
思えばその後、今日に至るまで、その手法で暮らしてきたわけです。
気づけば勉強嫌いだった自分が、この言葉探しからすっかり本好きになっていて、夜の庭でページを捲る習慣は、かれこれ15年続いています。


ぼくは完成したウッドデッキを撮影しながら、作詞家の吉本由美さんを思い出しました。
吉元さんも冷蔵庫に言葉を貼っているのだそうです。
かつて庭の書斎で繰り返し読んだ、「今すぐHAPPY!小さなことから変えてみる。/三笠書房」にこんな一文があります。
何気ないひと言に心が動かされる。でも、その瞬間に味わって終わりにするのではもったいない。書き留めておいて、ことあるごとに何度も何度も読み返しているうちに、その言葉が心に刻み込まれていきます。
気がつけば、自分の行動の指針となっている。言葉ひとつで次の行動や未来の自分が変わることだってあるのです。
私は、手帳とは別に、聖フランチェスコの「平和の祈り」と、メアリー・スティーブンソンという少女が書いた「足跡」という詩を仕事場の机の前に、そしてマザー・テレサの「あなたの中の最良のものを」という言葉を冷蔵庫に貼ってあります。
「平和の祈り」は私がこの仕事をさせていただく導き、「足跡」は励ましと勇気づけのために。そして「あなたの中の最良のものを」は、家庭においての私自身の役割を戒め、勇気づけるために。
ささやかなことかもしれませんが、確かにその力に支えられている自分がいるのです。


それは「魔法の習慣(クセ)カレンダー」というもので、運気を上げる31の習慣が書いてありました。

1、はきものをそろえる
2、胸を張る
3、笑顔をつくる
4、メモをする
5、空を見る
6、あたたかくする
7、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、パソコンをみない、聴かない
8、トイレ掃除をする
9、捨てる
10、神社にいく
11、ヒラメキを活かす
12、人間以外のモノに声をかける
13、元にもどす
14、変身アイテムを用意する
15、花や草木にふれる
16、本を読む
17、お財布の中を整理する
18、プチ断食をする
19、こちらから挨拶をする
20、つながる
21、あやまる
22、ハガキを書く
23、話を聴く
24、スイーツを分かち合う
25、瞑想する
26、寄付する
27、問いかける
28、祈る
29、両親に感謝を伝える
30、歌い踊る
31、作品を残す





言葉には力があります。その力の炎に焼かれて悩むこともあれば、癒され、元気づけられることもある。「だったら意識的に、自分のパワー、良質な感情を引き出してくれる言葉をインプットしながら進めばいいんだ」と、そんなことを思ったのは中二の夏休みでした。
思えばその後、今日に至るまで、その手法で暮らしてきたわけです。
気づけば勉強嫌いだった自分が、この言葉探しからすっかり本好きになっていて、夜の庭でページを捲る習慣は、かれこれ15年続いています。


吉元さんも冷蔵庫に言葉を貼っているのだそうです。
かつて庭の書斎で繰り返し読んだ、「今すぐHAPPY!小さなことから変えてみる。/三笠書房」にこんな一文があります。
何気ないひと言に心が動かされる。でも、その瞬間に味わって終わりにするのではもったいない。書き留めておいて、ことあるごとに何度も何度も読み返しているうちに、その言葉が心に刻み込まれていきます。
気がつけば、自分の行動の指針となっている。言葉ひとつで次の行動や未来の自分が変わることだってあるのです。
私は、手帳とは別に、聖フランチェスコの「平和の祈り」と、メアリー・スティーブンソンという少女が書いた「足跡」という詩を仕事場の机の前に、そしてマザー・テレサの「あなたの中の最良のものを」という言葉を冷蔵庫に貼ってあります。
「平和の祈り」は私がこの仕事をさせていただく導き、「足跡」は励ましと勇気づけのために。そして「あなたの中の最良のものを」は、家庭においての私自身の役割を戒め、勇気づけるために。
ささやかなことかもしれませんが、確かにその力に支えられている自分がいるのです。


「足跡」
ある夜、私は夢を見た。
夢の中で、私は神とともに浜辺を歩いていた。
空には、私の人生のさまざまな場面がフラッシュのように映し出される。
そのそれぞれの場面で、私は2人分の足跡が砂浜についているのを見た。
ひとつは私のもの、そしてもうひとつは神のものだった。
私の人生の最後の場面が映し出されたとき、
私はそれまでの人生の足跡を振り返ってみた。
驚いたことに、何度も私の人生の中で足跡が1人分しかない時があることに気がついた。
そして、それは人生でもっとも暗く悲しい時期ばかりだったのだ。
私は神に尋ねた。
「神様、あなたはおっしゃいました。一度私があなたについていくと決めたなら、あなたはずっといっしょに歩いてくださると・・・。
しかし、私がもっとも辛い時期に、
砂浜には1人分の足跡しかありませんでした。
なぜ私が最もあなたを必要としているときに、
私からお離れになっていたのか理解できないのです」
神は答えた。
「いとしい我が子よ。
私はお前がもっとも苦しい試練の最中にいるときにも
決してそばを離れることはなかった。
1人分の足跡しかなかった時期には、
私はお前を抱き上げて歩いていたのだ」
グッと来ました。



そういえば、田舎の母も家中に言葉を貼付けて暮らしていました。
それはきっと「幸せ方向への歩みがブレないように」という自戒であり、自分を鼓舞するスイッチなのでしょう。


ぼくはそのデッキを「幸せの小舟」と命名しました。
数年後、雑誌の取材で門馬さんちを訪れると「幸せの小舟」は色あせる事なく、ますます幸せオーラを放ちながら航行を続けていました。


門馬さんちの本編はこちら。→ 門馬邸(2009年11月5日〜26日)

門馬さんちのことを思い出すたびに、どうせ設計するならこういう庭、幸せの小舟的な庭を生み出し続けたいなあって思います。
庭の設計は、お客様の言葉(ご要望)をそのまま具現化しても満足度は低いままです。その言葉を超えた何か、言葉の奥に隠れている漠然とした「理想の庭」へのイマジネーションをぼくが読み解いて、引っ張り出してカタチにできるかどうかが、ぼくの仕事だと思っています。
時々はただのおせっかいに終わってしまうわけですけど、それでも、これがぼくの仕事なのです。ね、神様。
「足跡」いいですよね。
もう一度読み返してから、今日も設計に没頭します。






















































































































































































































































































