玄関側に元々ある建仁寺垣をどうするか。まだ新品でもったいないし。一応Plan A ではこれを撤去して目隠しフェンスは全て板張りにするという提案をしましたが、検討の結果やはり残すことに。そりゃあそうですよねえ。
 ここで発生する問題は・・・。既存の建仁寺垣は和風の代表選手のようなもの。それをどうやってヨーロッパ調の庭となじませるかということです。その時に頭に浮かんだのは、外国人の旅行者が浅草で買って帰った浴衣をリビングの壁にに掛けて、タペストリーのようにインテリアとして楽しんでいる、洋書の写真集で見たそんな風景でした。怖がることは無い!何でもあり!要は使い方なのだ!そう自分を鼓舞しつつも「さてどうしよう」。
 こうなると設計が進みません。最初はあれこれ考えてはラフスケッチを描いたりしていましたがやがて思考停止。次の設計を先に完成させてから再び取りかかりました。そして思い付いた方策は「元々あった飛び石も使って和と洋を混ぜてしまえ!」。建仁寺に加担する素材を増やしてバランスをとって、和と洋を混ぜて馴染ませてみようと思ったのです。
 門扉側からはレンガと化粧砂利をのばして、玄関側からは飛び石と石組みの花壇をのばしました。これで和と洋がバシッと別れることが無くなって、ちょっと不思議な感じの空間ができあがりました。問題解決のための方策、理由から生まれる形、これもデザインなのです。・・・。こういう時の決め台詞「アバンギャルドでしょ!?」

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